JPS6032903B2 - テ−プ装填装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はテープをテープ走行装置に装填する装置に係
り、特に固定ヘッド形エンドレステープ記録再生装置に
適用した場合に好適なテープ装填装置に関する。

エンドレステープを高速走行させ、固定ヘッドにより信
号の記録、再生を行う従来の固定ヘッド形記録再生装置
は、回転リールに巻回されたテープを巻回部最内周より
引き出し、ヘッド機構およびキヤプスタンとピンチロー
ラからなるテープ駆動機構を経て巻回部最外周に巻き取
るように構成されていた。

しかし、この種の装置ではテープ走行が不安定であるこ
と、および装置が大型化する等の欠点があった。そこで
最近固定リール型記録装置が提案されている。この装置
は基板に固定された環状体（固定リール）にエンドレス
テープを巻回し、このテープを固定リールに内外両周面
を蓮適するように設けられた運遍部を通してその巻回部
最内周より引き出し、固定リール内に設けられたヘッド
機構およびテープ駆動機構を経たのち固定リール上を越
えてテープ巻回部の最外周に巻き取るようにしたもので
ある。ところでこのような固定リール型記録再生装置に
おいてテープをヘッド機構およびテープ駆動機構に装填
する場合、従釆はテープ走行に関与するガイドやヘッド
機構を動かして、テープが装填されやすい様にテープ径
路を広く開けるようになされていた。

ところが、このようにテープを安定に走行させるため、
およびテープとヘッドとの絶対位置を保っために重要な
役割をもつガイドを動かすということは、そのガイド移
動機構に非常に精密さが要求されるという問題があった
。またガイドはテープを走行中に痛めないために工作精
度を上げる必要上、もともと外形が大きくなりやすいの
に対し、このように移動させなければならないとなると
、動作面積が広くなり、テープ走行に関係のない余剰空
間を大きく取る必要があり、装置本体が大きくなるとと
もにカセット化した場合にはカセットが大きくなる等の
欠点があった。この発明は斯かる点に鑑みてなされたも
ので、精度を必要とするガイドを動かすことなく、簡単
にかつ確実にテープを装填することができ、また装置本
体およびカセット化した場合にはカセットを小型化する
ことのできるテープ装填装置を提供することを目的とす
るものである。この発明はテープ装填時には固定リール
より引き出されたテープにテンションを与えてテープを
装填されやすいような経路に導き、かつ装填後はテープ
にかかるテンションを取り去りテープの走行に関与しな
いような位置に移動することができるテープ案内ガイド
をテープ走行に関与するガイドとは別にテープ装填用と
して装置本体あるいはカセット内に設けるようにしたも
のである。

以下この発明を固定ヘッド型記録再生装置の固定リール
型カセット部分に適用した実施例につき図面を参照して
詳細に説明する。第１図は同実施例におけるカセットを
記録再生装置本体に装填した際の平面図を示し、また第
２図はその断面図を示したものである。

図において１はカセットであり、このカセット１内には
カセット底面に固定された固定リール２と、この固定リ
ール２の外周面に磁性面を内側にして巻回されたテープ
３と、固定リール２の内外周両面を蓮適する蓮通部４を
通して引き出されたテープを再びテープ巻回部の最外周
部に導くためのガイド板５，６とが収容されている。記
録再生動作中、固定リール２に巻回されたテープ３は固
定リール２の運通部を通してテープ巻回部最内周部より
矢印のように引き出され、記録再生装置本体に固定され
たガイド７，７′とその間に置かれた磁気ヘッド８を通
り、テープ駆動機構を構成するキャプスタン９とピンチ
ローラ１０との間に導かれる。

キャプスタン９は図示しない駆動モータによって矢印Ａ
方向に回転する。一方ピンチローラー川まキャプスタン
９と薮雛可能にピンチホルダ１１上に支持されており、
キャプスタン９にテープ３を介して圧接することによつ
て、矢印８方向に回転し、これによってテープ３は駆動
され、毎秒３仇乃至１０肌の速度で走行することになる
。そして、キヤプスタン９とピンチローラ１０との間よ
り送り出されたテープ３はキャブスタン９とテープ３間
に発生する負圧によりガイド板５のキャプスタン９側を
走行してカセットー内に設けられたたるみ溜め部１２に
たるみを形成したのち、ガイド板６に沿って固定リール
２上を越えテープ巻回部最外周部に巻き取られる。

テープ巻回部はゴム材の下部ローラー３，１４，１５に
よって下端面が規制され安定走行するよう制御されてい
る。さて一方テープ装填時には、もちろん前記ピンチロ
ーラ１０はピンチホルダ１１の移動によりキャプスタン
９から離されるが、磁気ヘッド８およびガイド７，７′
は固定されているためこのままではテープを装填するこ
とができない。

そこでテープを装填するためには固定リール２の蓮通部
４を通して引き出されたテープ３が図の二点鎖線で示す
経路１６を通るようにする必要がある。このためにこの
実施例においてはカセット１の上蓋にアーム１７がカセ
ット上菱に平行な方向で回動自在に取り付けうれ、かっ
このアーム１７には垂直方向にテープ案内ガイド１８が
取り付けられている。すなわちかかる構成によりテープ
装填時にアーム１７を図中の一点頭線で示すような位置
に回動し、それに伴なつてテープ案内ガイド１８を移動
せしめテープ３にテンションを与え、テープ３を上記径
路１６に導く。装填後においてはアーム１７を元の位置
に戻してテープ３のテンションを取り去り、テープをガ
イド７，７′および磁気ヘッド８に当接させ、かっこの
ときテープ案内ガイド１８はテープ走行に全く関与しな
いようにする。またピンチローラー０もテープ装填後に
キャプスタン９に圧接される。尚、テープ案内ガイド１
８を例えば第３図に示すような構成によりピンチローラ
１０の動きと運動させれば、このテープ案内ガイド１８
をその都度手動で動かすことなく、全く自動的に上記の
動作を行わすことができる。

すなわちカセット上蓋に回動自在に取り付けられたアー
ム１７を引張りバネ３１により引っ張って通常アーム１
７を第１図の一点鎖線で示される位置に置く。

この位置にはアーム１７のそれ以上の回動を制限するス
トッパ３２が設けられている。こうすると、テープ３は
テープ案内ガイド１８‘こ案内されて通常第１図の二点
鎖線で示される経路１６に保持されている。従って装填
時にはアーム１７を回動させることなくそのまま装填す
ることができる。装填が終った後、装置を記録再生状態
にすべく、ピンチホルダ１１を回動してピンチローラー
０をキャプスタン９に圧接すると、このとき同時にピン
チホルダ１１に設けられたピン３３が引張りバネ３１の
引張力に抗してアーム１７を押し、アーム１７を第１図
の実線で示される位置に移動させる。これに伴なつてテ
ープ案内ガイド１８がテープ３と離れテープ３の走行に
関与しない位置に置かれる。これによってテープ３をガ
イド７，７′および磁気ヘッド８に当援することができ
る。このようにこの発明の構成によると、精度を必要と
しない部品による簡単な構造により確実にテープを装填
することができるとともに、テープの走行に直接関与し
精度を必要とする部品、特にガイドを動かす必要がない
のでテープの走行安定条件を得やすいという効果がある
。

また同じくテープ走行に関与する部品を動かすことがな
いので余剰空間を設ける必要がなく、このため装置本体
の小型化、あるいはカセット化した場合にはカセットを
小型にすることができる。第４図はこの発明を２つのピ
ンチローラでテープを駆動する方式の記録再生装置に適
用した実施例を示すものである。

図において４１はキヤプスタン、４２，４３はそれぞれ
ピンチローラである。ピンチローラ４２，４３はキヤプ
スタン４１に対してそれぞれ綾鱗可能に設けられている
。また４４，４５はアームであり、このアーム４４，４
５は前記実施例と同様にカセット上蓋に回動自在に設け
られている。アーム４４，４５の先端には同機にそれぞ
れテープ案内ガイド４６，４７が設けられている。アー
ム４４，４５は通常図中の一点鎖線で示されるような位
置に置かれ、これによりテープ３も図中の二点鎖線で示
される経路に保持されている。従ってテープ装填時には
そのままの状態で装填することができる。装填終了後は
アーム４４，４５が図中の実線の位置まで回動される。
この回動動作はピンチローラ３２，３３の動作と前述の
ようにして運動することができる。アーム４４，４５の
回動に伴なつてテープ案内ガイド４６，４７がテープ３
と離されテープの走行に関与しない位置に置かれる。こ
れによりテープ３をガイド４８，４８′およびヘッド５
０と当援させることができる。このように２ピンチロー
ラ駆動方式の装置にこの発明を適用した場合にも第１図
の実施例と同様な効果が得られるが、特にこのような２
ピンチローラ方式記録再生装置では従来テープ装填に複
雑な機構が必要とされたのに対し、この実施例によれば
これが改善されるためにその効果は大である。

尚この発明の上記実施例ではテープ案内ガイドおよびア
ームをカセットに取り付けた場合を示したが、記録再生
装置本体に設けるようにしても良い。

またテープ案内ガイドはアームの回動を利用して移動可
能になされていたが、ガイドのみをスライドできるよう
に構成することもできる。さらにテープ案内ガイドを連
動機構とする場合第３図に示すようなレバー機構の他に
歯車やカムによる機構を用いることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を固定ヘッド型記録再生装置の固定リ
ール型カセット部分に適用した実施例を示す平面図、第
２図はその平面図く第３図はこの発明の装置を記録再生
装置本体の機構と連動機構とした一実施例を示す図、第
４図はこの発明を２ピンチローラ方式記録再生装置に適
用した他の実施例を示す図である。 １・・・・・・カセット、２・・・…固定ＩＪ−ル、３
・・・・・・ナープ、４・・・・・・達通部、７，７′
，４８，４８′・・・・・・ガイド、８，５０・・・・
・・磁気ヘッド、９，４１・・・・・・キヤプスタン、
１０，４２，４３……ピンチローラ、１１……ピンチホ
ルダ、１７，４４，４５．．．．・・アーム、１８，４
６，４７・・・・・・テープ案内ガイド。 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 内外周両面を連通する連通部を有する環状体の外周
   面に巻回されこの巻回部最内周部より前記連通部を通し
   て引き出され巻回部最外周部に巻き取られるように設け
   られたエンドレステープと、このエンドレステープを駆
   動するテープ駆動機構およびこのテープに情報を記録再
   生する磁気ヘツド機構を有する記録再生装置本体と、こ
   の記録再生装置本体に前記エンドレステープを装填する
   際前記環状体連通部を通して引き出されたテープを前記
   磁気ヘツド機構およびテープ駆動機構に対して非接触と
   なるよう案内し装填後はテープ走行に関与しない位置に
   置かれるよう移動可能に設けられたテープ案内機構とを
   備えることを特徴とするテープ装填装置。