JPS6032614Y2

JPS6032614Y2 - 秒針照明装置

Info

Publication number: JPS6032614Y2
Application number: JP8622779U
Authority: JP
Inventors: 昌博高松; 真人中尾; 勲小川
Original assignee: トヨタ自動車株式会社; ジエコ−株式会社
Priority date: 1979-06-23
Filing date: 1979-06-23
Publication date: 1985-09-28
Also published as: JPS564881U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、指針自身が発光して視認性を良好とする秒針
照明装置に関するものである。

従来、指針を有する計測器の指示部分を照明する際は、
光をケース内面に反射させこの反射光で照明するいわゆ
る間接照明方式が多く用いられている。

しかしながら、このような間接照明方式では、反射光で
照明されるため指針の視認性が劣り、自動車計器などに
用いた場合運転中に瞬間的に表示を見たとき誤認してし
まうことがある。

本考案はこのような従来の欠点を解消するためになされ
たもので、その目的とするところは、簡単な構造により
、秒針の内部から照明することができ、かつ指針軸部分
の高さを小さくすることができるような秒針照明装置を
提供することにある。

以下、本考案を図面にもとすいて詳細に説明する。

第１図は本考案に係る秒針照明装置を自動車時計に適用
した一実施例の側断面図である。

図において、１は内面に段部１ａを有するケース、２は
ケース１の底面に支柱３を介して固定された指針軸駆動
部としての時計ムーブメント、４はケース１の底面の端
の位置に設置された発光体としてのランプ、５は文字板
６を時計ムーブメント２に取付けるための取付板である
。

文字板６は乳白色の半透光性材料からなり板状に形成さ
れ、その中心部には、軸穴６ａが穿設されている。

また、文字板６の前表面には非透光性の遮光膜７が印刷
などにより形威されているが、その時分刻表示する位置
の部分は抜き印刷などにより数字または刻記号の意匠部
７ａが欠除して形威されている。

文字板６の外周端はケース１の段部１ａに載置されてお
り、文字板６の背後からの光が直接前方には照射されな
いようになっている。

８はアクリル樹脂などの透光性材料からなり板状に形威
された導光体で、取付板５と文字板６の間に介在されて
いる。

導光体８の外周端の所定位置には背面方向に垂直に延在
された受光部９が形威され、また、内周端には前面方向
に円筒状に延在した文字板６の軸穴６ａに嵌入された送
光部１０が形威されている。

受光部９の先端面はランプ４に対向し、送光部１０の先
端面は文字板６の前面とほぼ同一面になるように露出さ
れている。

さらに、導光体８には、外周側面に反射面８ａ、受光部
９の位置の外周側面に反射面８ｂ、内周側面に反射面８
Ｃがそれぞれ形威されている。

一方、１１は時計ムーブメント２から前方に直立して設
けられた時針軸で、導光体８の送光部１０の円筒孔をゆ
るく貫通して文字板６の前方に突出している。

また、１２は時針軸１１の内に同心状に配置された分針
軸、１３は分針軸１２の内に同心状に配置された秒針軸
である。

１４は有孔円柱状のカラ一部１４ａを有し透光性材料か
らなる時針で、カラ一部１４ａを圧入することにより時
針軸１１に装着されている。

このときカラ一部１４ａはその背面が送光部１０の先端
面に対向するように設置される。

また、１５は同じくカラ一部１５ａを有し透光性材料か
らなる分針で、カラ一部１５ａを圧入することにより分
針軸１２に装着されている。

このとき、カラ一部１５ａはその背面が時針１４のカラ
一部１４ａの前面に対向するように設置される。

また、１６は円板形に形威された透光性材料からなる秒
針で、秒針軸１３に装着されている。

この秒針１６の前表面と側面には非透光性の遮光膜１７
が印刷などにより形威され、さらにこの遮光膜１７の前
表面の一部は秒針マーク１７ａが欠除して形威されてい
る。

なお、カラ一部１４ａ、１５ａおよび秒針１６はほぼ同
径に作られ、カラ一部１４ａの外周には遮光膜１７と同
色の円筒状の遮光キャップ１８が設けられ、カラ一部１
５ａの外周には同じく遮光キャップ１９が設けられてい
る。

次に、時針１４の構造を第２図によりさらに詳細に説明
する。

第２図は時針の部分断面図である。

時針１４は前記カラ一部１４ａとここから背面がやや前
方に傾斜して横方向に延びた針部１４ｂとからなり、針
部１４ｂの根元部分の前面には反射面１４ｃが形威され
、また先端部分の前面には先端が薄くなるようにやや傾
斜して傾斜面１４ｄが形威されている。

さらに、針部１４ｂの背面には着色塗料による反射膜２
０が形威されている。

カラ一部１４ａの背面から入射した光は反射面１４ｃで
反射して針部１４ｂ内に入り、ここで一部は反射膜２０
によって乱反射されて前方に放射され、一部は先端まで
伝達して傾斜面１４ｄで反射した後反射膜２０によって
反射されて前方に放射される。

針部１４ｂ内を光が伝達する場合、通常、減衰により根
元に比して先端は暗くなるが、前記のような構造による
と、傾斜面１４ｄの部分に多くの光が集まり先端の暗さ
を補正することができる。

この結果、針部１４ｂは根元から先端までほぼ均一の照
度で発光するようになる。

なお、分針１５も時針１４と全く同様な構造を有してい
る。

また、第３図は秒針１６の正面図であり、遮光膜１７の
中に矢印形の秒針マーク１７ａが形威されている状態を
示す。

この秒針１６の前面には白色塗料が印刷され、その上に
遮光膜１７を秒針マーク１７ａの部分を欠除して印刷に
より形威しである。

以上のような構成において、ランプ４が発光すると、こ
の光は受光部９の端面から入射し反射面８ｂで反射して
、導光体８の中に入り、外周側面の反射面８ａで反射さ
れて導光体８の面全体に拡散される。

導光体８内の光は一部は前面の文字板６にそのまま入り
、一部は反射面８Ｃて反射されて送光部１０に入る。

文字板６に入った光は柔かい乳白色光になって意匠部７
ａから前方に放射される。

この際、ランプ４の光は文字板６の外周縁から前方にま
わり込むことがないので透過光式文字板の照明効果は増
大する。

一方、送光部１０から前方に放射された光は、そのまま
時針１４のカラ一部１４ａに入り反射面１４ｃで反射さ
れ、第２図で説明したように針部１４ｂからほぼ全面均
等に前方に放射される。

カラ一部１４ａの前面から前方に出た一部の光は、その
まま分針１５のカラ一部１５ａにその背面から入り同様
に針部からほぼ全面均等に前方に放射されるとともに、
一部はカラ一部１５ａの前面から出て秒針１６にその後
面から入る。

秒針１６に入った光は秒針マーク１７ａの部分から白色
塗料の半透光膜を経て前方に放射される。

このような構成であるため、カラ一部１４ａ。

１５ａおよび秒針１６に入る光の量は、各指針がどのよ
うな位置に回転しても変化しないので常に一定の照度を
表示することができる。

なお、秒針１６はランプ４から最も遠い位置にあって到
達する光量は少なくなっているが、前面を遮光膜１７で
覆い秒針マーク１７ａの小面積の部分から光を放射させ
ているために照度は十分に保たれる。

したがって、各指針はバランスしたほぼ均等な照度が得
られる。

また、光を送る構造上から必然的にカラ一部１４ａ、１
５ａの外径が大きくなるが、秒針１６に受光を兼ねて分
針１５のカラ一部１５ａの前面をかくすデコレートプレ
ートの役割を与えているため、前方に漏れる光はなくな
り機能とデザインがうまくマツチしている。

さらに、側面から漏れる光は遮光キャップ１８．１９に
よって遮断されるばかりでなく、内方に反射され照度の
向上に役立っている。

また、この遮光キャップ１８．１９および秒針の遮光膜
１７はその寸法が揃っているため、全体として一本の円
柱状になりデザイン的にも優れたものとなる。

なお、遮光キャップ１８．１９を遮光膜１７と同色およ
び同表面処理にするとさらに効果的である。

また、秒針１６が円板形のため指針軸部分の高さを低く
形成することができる。

また、文字板６は背面全体に導光体８が配置され、これ
によって照明されるので、意匠部７ａは均一な照度にな
りバランスした文字板表示が得られ、さらに前方にまわ
り込む光がないため意匠部７ａの内部からの光だけの発
光になり透過式照明の効果がよりよく出るようになる。

そして、文字板６も、時針１４、分針１５、秒針１６も
すべて内部発光する同じ照明方式なので、全体としてバ
ランスがとれた優れたデザインが得られる。

第４図は他の実施例の側断面図である。

図において、第１図と同一または相当部分には同一符号
を付しである。

導光体８の中心部には軸穴が形成されこの内周面が送光
部１０になっている。

なお、この導光体８は取付板の機能も兼用している。

また、文字板６の中心部にも軸穴６ａが形成されている
。

したがって、時針軸１１に装着された時針１４のカラ一
部１４ａはこの軸穴６ａおよび送光部１０の内に挿入さ
れ、カラ一部１４ａの後端部外周面は送光部１０に対向
する。

このような構造によって、送光部１０から放射された光
はカラ一部１４ａの外周面から入り反射面１４ｅで反射
されて前方に向う。

光はカラ一部１４ａの中を通って文字板６の前方に伝わ
るため、遮光キャップ１８と遮光膜７の間から漏れる光
は著しく減少する。

一方、秒針１６は円板の後面が周辺になるにしたがって
薄くなる傾斜面を有し逆円錐形に形成されている。

このため、遮光膜１７を形成する際、前面に例えば黒色
塗料を印刷すると、印刷だけにより薄い側面も同時に塗
料に覆われるので、前面の印刷だけで側面にも遮光膜１
７を形成できる。

これにより、側面印刷が不要になるため製造工数が削減
できる。

また、秒針１６は逆円錐形に形成されているため、その
中央部分が分針の遮光キャップ１９の前縁面より内側に
入り、外見上の秒針１６の高さく厚さ）ａが従来に比し
て小さくなる。

このため、指針軸部の高さが小さくなり装置をそれだけ
小形にすることができる。

また、秒針１６の背面と分針カラ一部１５ａの前面との
間の間隙すを小さくできるので、秒針１６に入る光の損
失を減少することができる。

また、遮光膜１７の側面と遮光キャップ１９との隙間も
小さくできるため、この部分からの漏光も少なくなる。

なお、秒針を乳白色の半透明材料で作った場合は前面に
塗る白色塗料は不要になる。

また、文字板に導光体の機能を兼用させることもできる
。

このように本考案に係る秒針照明装置によると、簡単な
構造により、秒針の内部から照明することができるため
視認性が向上し、かつ指針軸部分の高さを小さくするこ
とができ、さらにデザインも向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の側断面図、第２図は時針の
部分断面図、第３図は秒針の正面図、第４図は他の実施
例の側断面図である。６・・・・・・文字板、８・・・・・・導光体、１１・
・・・・・時針軸、１２・・・・・・分針軸、１３・・
・・・・秒針軸、１４・・・・・・時針、１５・・・・・・分針、１４ａ。１５ａ・・・・・・カラ一部、１６・・・・・・秒針、１７・・・・・・遮光膜、１７ａ・・・・・・秒針マーク、１８゜１９・・・・・・遮光キャップ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）時針および分針のカラーを透過した光を背面から
受けて発光照明する秒針照明装置において分針のカラー
に円筒状の遮光キャップを設けるとともに、秒針をこの
遮光キャップとほぼ同径の円板状に形成した秒針照明装
置。
（２）秒針の後面周辺部を傾斜させ逆円錐形に形成した
実用新案登録請求の範囲第１項記載の秒針照明装置。
（３）秒針は透光性材料からなり、その前面に秒針マー
クを核形成した遮光膜を形成した実用新案登録請求の範
囲第１項または第２項記載の秒針照明装置。
（４）遮光膜の下地に半透光性の膜を設けた実用新
案登録請求の範囲第３項記載の秒針照明装置。
（５）秒針は半透光性材料からなり、その前面に秒針マ
ークを核形成した遮光膜を形成した実用新案登録請求の
範囲第１項または第２項記載の秒針照明装置。
（６）遮光膜は印刷形成したそのだれにより秒針の外周
部を覆うようにした実用新案登録請求の範囲第３項、第
４項、または第５項記載の秒針照明装置。