JPS6032544Y2 - 冷却装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷蔵多段オープンショーケース等の冷却装置に
関し、冷却器への霜付着が起っても冷却能力が低下しな
いようにすることにある。

一般に多段式のオープンショーケース等は商品の出入す
る開口部より侵入した外気の水分が冷凍サイクルの蒸発
器に付着して、その量が増大すると風路抵抗が大きくな
り風量が減少しエアカーテンが乱れ庫内温度が上昇する
原因となっていた。

又、冷却器への着霜時に循環風量が低下するのでこれを
補なうことを予想して大きめの風量能力をもつファンに
設定すれば、非着霜時の風量が過大になり、これも又庫
内の冷却が悪くなるものであった。

本考案は冷却器の着霜によって風路抵抗が増大した時で
も、常に冷気風量が一定になるようにしたもので、以下
本考案の一実施例をオープンショーケースに採用した図
によって説明する。

オープンショーケース本体１の商品出入口１ａを閉鎖す
るエアカーテンはファン２によって送られた空気が蒸発
器３を通すハニカム４から吐出され、そして吸込口４ａ
に吸引され形成される。

一方、ファン２の駆動回路は直列にタイマ５が接続され
ている。

このタイマ５は公知の冷凍サイクルを構成する蒸発器３
の除霜を行なう間隔の時間と同じ時間に１サイクルを設
定しである。

なお、ファン２は通電する巻線を変えることによって回
転数が変るような電動機を用いている。

上記実施例においてタイマ５の接点は５ａが共通端子で
可動片６は接点５ｂと５ｃに切り換る。

今、蒸発器３に霜が多量に付着し、除霜回路（図示せず
）が動作し、デフロストが始まる。

一方、これと同時にタイマ５の可動片６は接点５ｂに切
り換り、今まで高速回転していたファン２は弱回転に切
り換る。

そして、デフロストが終了して再び冷却運転に入っても
始めはファン２は弱回転のままである。

つまり、蒸発器３には除霜したばかりなので霜付着がな
く、低速回転でも充分なエアカーテンが形成される。

しかし、ある程度時間が径過して、例えばデフロスト間
隔の半分の時間が径過して蒸発器３にかなりの霜が付着
した時、タイマ５の可動片６は接点５ｂから５ｃに切り
換る。

それによってファン２は弱回転から強回転に換る。

この時は既に冷却運転に入ってから時間が経っているた
め冷却器３には相当着霜しており風路抵抗は増大してお
りファン２の弱回転ではエアカーテンの風量は不足とな
っているため強回転にすることによつて適切となる。

またある程度時間が経ち冷却システムはデフロストに入
るとタイマ５と同じようにセットしであるため接点５Ｃ
から５ｂに切り換りファン２は弱回転側となり、デフロ
スト開始となる。

このようにしてタイマ５によってファン２の回転数を冷
却運転の途中で変えることにより常に適切なエアカーテ
ン風量が得られ、庫内温度の上昇を最少限に押えること
ができるものである。

上記実施例より明らかなように、本考案は、冷気退出用
のファンを、冷却運転開始後一定時間は低速により運転
をさせるが、それ以降は高速にして風速を増すので、霜
による風路抵抗に影響されることなく常に安定した冷却
ができるものである。

また着霜による庫内温度上昇をも防止できるものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案−実施例を採用したオープンショーケー
スの縦断面図、第２図は同ファンの駆動回路である。 ２・・・・・・ファン、３・・・・・・蒸発器、５・・
・・・・タイマ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷凍サイクルを構成する冷却器と、この冷却器で空気を
   熱交換させ、冷気を送出する速度可変型のファンと、こ
   のファンの回転数を、冷却器への霜取着時には高める手
   段とを備え、この手段は除霜運転終了後に冷却運転を開
   始した後の一定時間後にファンの回転数を高めるタイマ
   を備えた冷却装置。