JPS603247Y2 - 折り畳み扉 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、複数のパネル１，１′を蝶番２にて軸支して
折り畳み自在に連結すると共に、蝶番２の軸をパネル１
，１′の厚さの中心よりも折り畳まれる側に偏在して配
設し、端部のパネル１′の自由端側と端部固定側枠材３
との間にパネル１゜１′の延展状態で端部のパネル１′
を他のパネル１の方向に弾発するバネ体４を配設し、端
部のパネル１′と一つおきの蝶番２に主ランナ−５を設
け、該主ランナ−５の間にバネにて弾発突出したガイド
ランナー６を設け、主ランナ−５を主レール７に、ガイ
ドランナー６を主レール７に沿った溝型ガイドレール８
に各々スライド自在に係合し、溝型ガイドレール８内に
おいて、パネル１゜１′の延展均衡静止状態でガイドラ
ンナー６の位置する部分よりも若干偏在した部分に、ガ
イドランナー６を溝型ガイドレール８外へ案内するけり
出しブロック９を設けてなる折り畳み扉に関するもので
、その目的とするところは折り畳み扉を拡げて間仕切り
などをした状態において各パネル１．１′を略−直線状
に均衡静止させてがたつきなく保つことができ、しかも
、この状態から折り畳み扉を若干ずらせて動かしてやる
だけで簡単スムーズに折り畳むことができる折り畳み扉
を提供するにある。

以下図示した実施例により本考案を詳細に説明する。

第１図に示すように複数のパネル１，１′は交互に反対
側に配設した蝶番２にて軸支して連結してあり、蝶番２
を設けた側に折り畳むようになっている。

即ち第２図に示す如く、相互に隣接せるパネル１，１′
の一側面Ａ側の相対向せる各端部には支持片１０を介し
て軸部１１が設けてあり、一方略半円形の蝶番２の平面
部１２の略中夫には一対の軸受部１３を形成してあり、
蝶番２の平面部１２をパネル１，１′の一側面Ａ側に配
設して軸部１１を軸受部１３に装着し、支持片１０の内
面を平面部１２に当接すると共にパネル１゜１′の他側
面Ｂ側の端部を蝶番２の突部１４に当接せしめてパネル
１，１′を９０’まで回動可能にしである。

また間仕切りなどをすべき箇所の両側の柱又は壁などの
端部固定側枠材３には相対向せる開口部１５を有する断
面コ字状のスペーサー１６が設置してあり、その内部に
バネ体４を装着してあってそれぞれのバネ体４の開口部
側に摺動片１７を配設してあり、この摺動片１７を介し
てバネ体４を端部のパネル１′の自由端に弾接し、端部
のパネル１′を他のパネル１の方向に弾発しである。

端部のパネル１′と一つおきの蝶番２の上端部には各々
第３図、第４図に示す如く主ランナ−５が設けられてお
り、又該主ランナ−５が設けられた蝶番２の間に位置す
る蝶番２の上端部にはバネにて上方へ弾発突出したガイ
ドランナー６が設けられている。

主ランナ−６は取付片１８を介してパネル１，１′の後
方へ突設されており、該主ランナ−５は、間仕切りなど
をすべき箇所の天井又はかもい等の部分に取付けられる
上枠材１９の後側の主レール７の部分にスライド自在に
係合されている。

またガイドランナー６は、前記上枠材１９の主レール７
の前側に沿って設けられる溝型ガイドレール８の部分に
スライド自在に係合されている。

溝型ガイドレール８内においては第５図に示す如く、パ
ネル１，１′の延展均静止状態で最端のガイドランナー
６の位置する部分よりも若干端部側へ偏在した部分に、
ガイドランナー６を押し下げて溝型ガイドレール８外へ
案内するけり出しブロック９が設けられている。

また主ランナ−６が設けられた蝶番２の下端部には第６
図に示す如く、戸車２０が設けられており、該戸車２０
が間仕切りなどをすべき箇所の床面又は敷居等の部分に
取付けられる溝型の下枠材２１内の支持レール部２２に
スライド自在に係合されて、パネル１，１′等の荷重が
支持されている。

このような折り畳み扉にあっては第２図に示す如く、パ
ネル１，１′の側面Ａ側から押した場合にのみ蝶番２が
矢印の方向へ移動して折り畳まれようとするものであり
、そのためには蝶番２の軸受部１３及びパネル１，１′
の軸部１１がパネル１，１′の中心線ＣＬを越す必要が
ある。

したがって折り畳み扉を拡げて間仕切りした状態におい
て、バネ体４にて端部のパネル１′を他のパネル１の方
向に弾発してパネル１，１′に両側からＷ、Ｗ’なる力
を加えると、蝶番２を矢印と反対の方向へ移動させよう
とする力が作用するが、蝶番２の平面部１２が支持片１
０の内面に当接すると共に突部１４がパネル１，１′の
側面Ｂ側の端部に当接して蝶番２とパネル１，１′が締
め付けられ、パネル１゜１′が一直線になるような力が
作用する。

又この折り畳み扉を拡げて間仕切りした状態から折り畳
み扉を第２図、第３図において左側へバネ体４のバネ性
に抗して若干ずらせて動かしてやると、最端のガイドラ
ンナー６が第３図、第５図に示す如くけり出しブロック
９に当接して押し下げられ、ａ方向に溝型ガイドレール
８外へ案内出されて、折り畳み扉は簡単スムーズに折り
畳まれる。

又、最端のガイドランナー６以外のガイドランナー６は
、けり出しブロック９より端部と反対側へずれた位置に
設けられた補助のけり出しブロック９′によって同様に
溝型ガイドレール８外へ案内出され、折り畳み扉は端部
のパネル１′より順次折り畳まれる。

又、折り畳み扉を延展させて閉じる際には、ガイドラン
ナー６は上枠材１９の溝型ガイドレール８の前側の傾斜
面２３に押し下げられながら該傾斜面２３上に設けられ
た導入ブロック２４に案内されて溝型ガイドレール８内
に案内人れられるが、最端のガイドランナー６だけは導
入ブロック２４に案内されずに傾斜面２３に押下しげら
れるのみで溝型ガイドレール８内に入れられる。

このように、該折り畳み扉は、延展され閉じる際にも、
順次パネル１は一枚ずつ延展されて行く。

尚、バネ体は端部のパネル自体の自由端に取付けてもよ
く、また両側の端部のパネルのうち一方の端部のパネル
に装着してもよい。

また蝶番は平板状のものなどを用いることもできこの場
合は蝶番にて軸支した側と反対側のパネル端部の回動を
制止するストッパーなどを設ければよい。

またけり出しブロックを多数設けて折り畳み扉が同時に
折り畳まれるようになしてもよい。

また上記実施例においては第７図に示す如く、溝型ガイ
ドレール８の底部にスライド自在に嵌合させたプレート
２５に、けり出しブロック９がビスにて固定されており
、けり出しブロック９の位置が簡単に調節できるように
なっている。

上述の如く本考案にあっては、端部のパネルの自由端側
にバネ体を介在させて端部のパネルを他のパネルの方向
に弾発したので、折り畳み扉を拡げて間仕切りなどをし
た状態においてパネルが端部のパネルの方向から押え付
けられて折り畳み扉を一直線状にがたつきなく保つこと
ができ、気密性が良いものであり、しかも端部のパネル
をバネ体に弾接するだけで自然に一直線状にすることが
でき、又、このような折り畳み扉を延展均衡静止状態か
ら折り畳み扉を若干ずらせて動かしてやるだけで簡単ス
ムーズに折り畳むことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体図、第２図は前記
実施例の要部作用説明図、第３図は前記実施例の全体作
用説明図、第４図は前記実施例の要部部分断面図、第５
図は前記実施例の要部斜視図、第６図は前記実施例の一
部を示す断面図、第７図は前記実施例の一部を示す断面
図である。 図において、１，１′、はパネル、２は蝶番、３は側枠
材、４はバネ体、５は主ランナ−，６はガイドランナー
、７は主レール、８は溝型ガイドレール、９．９’はけ
り出しブロック、１０は支持片、１１は軸部、１２は平
面部、１３は軸受部、１４は突部、１５は開口部、１６
はスペーサー、１７は摺動片、１８は取付片、１９は上
枠材、２０は戸車、２１は下枠材、２２は支持レール部
、２３は傾斜面、２４は導入ブロック、２５はプレート
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数のパネルを蝶番にて軸支して折り畳み自在に連結す
   ると共に、蝶番の軸をパネルの厚さの中心よりも折り畳
   まれる側に偏在して配設し、端部のパネルの自由端側と
   端部固定側枠材との間にパネルの延展状態で端部のパネ
   ルを他のパネルの方向に弾発するバネ体を配設し、端部
   のパネルと一つおきの蝶番に主ランナーを設け、該主ラ
   ンナーの間にバネにて弾発突出したガイドランナーを設
   け、主ランナーを主レールに、ガイドランナーを主レー
   ルに沿った溝型ガイドレールに各々スライド自在に係合
   し、溝型ガイドレール内において、パネルの延展均衡静
   止状態でガイドランナーの位置する部分よりも若干偏在
   した部分に、ガイドランナーを溝型ガイドレール外へ案
   内するけり出しブロックを設けてなる折り畳み扉。