JPH0523738Y2 - - Google Patents

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JPH0523738Y2
JPH0523738Y2 JP7819287U JP7819287U JPH0523738Y2 JP H0523738 Y2 JPH0523738 Y2 JP H0523738Y2 JP 7819287 U JP7819287 U JP 7819287U JP 7819287 U JP7819287 U JP 7819287U JP H0523738 Y2 JPH0523738 Y2 JP H0523738Y2
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carrier plate
window glass
rail
inclined surface
wedge
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等におけるウインドウガラス
を開閉させるウインドウレギユレータに関する。
〔従来の技術〕
従来のウインドウレギユレータには、例えば第
8図に示すように、ほぼ上下方向を向くレール1
に、ウインドウガラス3を支持するキヤリヤプレ
ート2を摺動自在に装着し、適宜の駆動装置4に
より、前記キヤリヤプレート2をレール1に沿つ
て昇降させるようにしたタイプのものがある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述のような従来のウインドウレギユレータに
おいては、自動車のドア内のレイアウト上の都合
により、例えば第8図に示すように、レール1
を、ウインドウガラス3の重心Oの直下より前後
に若干位置をずらせて設けなければならない場合
がある。
また、レール1とキヤリヤプレート2のスライ
ダ部21とは、摺動を円滑にするため、若干の遊
びをもたせて係合させてあるので、上述のような
場合、ウインドウガラス3は、その荷重Wによ
り、キヤリヤプレート2とともに、重心Oのある
方に下向き傾斜する傾向がある。またこの下向き
傾斜は、ウインドウガラス3の前後の縁部と、ド
アのサツシ(図示略)との摩擦抵抗の相違や、キ
ヤリヤプレート2からウインドウガラス3の前縁
及び後縁までの距離の相違等によつても影響され
る。
このような原因により、従来の自動車のドアに
おいては、第9図に示すように、前部のウインド
ウガラス31は前下がりとなるように、また後部
のウインドウガラス32は後下がりとなるよう
に、それぞれ傾く傾向がある。最悪の場合には、
前後のウインドウガラス31,32の全閉時に、
各ウインドウガラス31,32の上端と、センタ
ーピラー34又はセンターピラー34側のサツシ
との間に間隙δ1,δ2が生じ、外観を損ねたり、そ
の間隙δ1,δ2から雨水や風が車内に侵入したりす
るおそれがある等の問題点がある。
本考案は、このような問題点を解決したウイン
ドウレギユレータを提供することを目的としてい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案のウインドウレギユレータは、上記問題
点を解決するために、ほぼ上下方向を向くレール
に、ウインドウガラスを支持するキヤリヤプレー
トを摺動自在に装着し、適宜の駆動装置により、
前記キヤリヤプレートをレールに沿つて昇降させ
ることにより、ウインドウガラスを開閉するよう
にしたウインドウレギユレータにおいて、前記レ
ールの上部に、前記キヤリヤプレートがほぼ上限
位置まで上昇したとき、キヤリヤプレートの一部
に摺接して、キヤリヤプレートを、ウインドウガ
ラスの荷重による傾き方向と反対方向に傾斜させ
る楔状傾斜面を備えるガイド部材を設けている。
〔作用〕
本考案のウインドウレギユレータにおいては、
キヤリヤプレートがほぼ上限位置に達すると、キ
ヤリヤプレートがガイド部材の傾斜面に摺接し、
キヤリヤプレート、及びそれに取付けられたウイ
ンドウガラスは、上述したようなウインドウガラ
スの荷重等による傾き方向と反対方向に押動させ
られて、ウインドウガラスを正規の位置まで復帰
させることができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を、図面を参照しながら
詳述する。なお、従来のものと共通する構成要素
については、同一符号を使用するものとする。
第1図及び第2図は、本考案の第1実施例を示
す。
この第1実施例では、キヤリヤプレート2の押
え機構aは、レール1の上端部に設けた可動ガイ
ド部材5と、キヤリヤプレート2に設けたガイド
シユー22とで構成されている。
可動ガイド部材5は、楔状傾斜面51を有し、
尖鋭端側が下方を向き、レール1の上端部に固着
されたブラケツト6に、レール1と略平行にスラ
イドするようピン7によつて縦に串通され、か
つ、スプリング8により、下向に付勢されてい
る。
可動ガイド部材5の楔状傾斜面51には、前記
ガイドシユー22が摺接可能となつている。両者
の摺接時の接触面積を小さくするためには、その
楔状傾斜面51の横断面を弧状にすることが望ま
しい。
可動ガイド部材5の楔状傾斜面51に摺接する
ガイドシユー22は、第1図に示すように、キヤ
リヤプレート2の上端部に配設されている。
ガイドシユー22は、第2図に示すように、キ
ヤリヤプレート2に固着され、背面側に開放する
溝23が開設されており、この溝23は、レール
摺動部11とスライド可能に嵌合している。そし
て、ガイドシユー22の上方前縁部(第1図にお
ける上方左縁部)24が前記楔状傾斜面51と摺
接するようになつている。
ガイドシユー22の上方前縁部24と前記楔状
傾斜面51とが摺接する場合には、それぞれの摺
接部分の構造の相違により、線接触と点接触とが
起こる。
線接触の場合は、第3図に示すように、各摺接
摺接部分が、横断面において共に直線の縁部2
4,52で接触する。
他方、点接触の場合は、さらに、三つの形態に
分かれる。
その第1の形態は、第4図に示すように、ガイ
ドシユー22側の摺接部分の横断面が直線の縁部
24であるのに対し、楔状傾斜面51側の摺接部
分の横断面が弧状の縁部53をなす場合である。
第2の形態は、第5図に示すように、上述とは
逆に、ガイドシユー22側の摺接部分の横断面が
弧状の縁部25であるのに対し、楔状傾斜面51
側の摺接部分の横断面が直線の縁部52をなす場
合である。
第3の形態は、第6図に示すように、両摺接部
分が横断面において共に弧状の縁部25,53で
接触しているものである。
次に、このように構成された第1実施例の作用
を説明する。
キヤリヤプレート2がレール1に沿つて上昇す
るとき、そのキヤリヤプレート2に取り付けられ
たウインドウガラス3が、第1図において、反時
計回りに若干回動し、その前端(第1図中の左
端)が下方に降りる傾きが生じているとすると、
キヤリヤプレート2の上端側のガイドシユー22
がレール1の上端部に達したとき、ガイドシユー
22の上方前縁部24がガイド部材5の楔状傾斜
面51に衝合接触する。
この接触状態で上昇が継続すると、キヤリヤプ
レート2は同第1図において、時計回りに回動
し、従つて、前記ウインドウガラス3の上縁の傾
きが矯正され水平状態となる。
第7図は、本考案の第2実施例を示す。
第2実施例では、キヤリヤプレート2の押え機
構aが、レール1の上端部に設けた固定のガイド
部材5と、キヤリヤプレート2に設けたガイドシ
ユー22とで構成されている。
この第2実施例では、ガイド部材5が固定であ
る点が第1実施例と異なるが、その他の構成要素
に相違点はない。54は固定ネジである。
従つて、第2実施例によれば、キヤリヤプレー
ト2が上昇して、ガイドシユー22が固定ガイド
部材5に衝合接触し、この接触状態で上昇が継続
すると、キヤリヤプレート2は、第7図におい
て、強い押圧力を受けて時計回りに回動し、従つ
て、同第7図でウインドウガラス3の上縁が傾い
ていたものが、迅速に矯正され水平状態となる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、ウインドウレギユレータにお
けるキヤリヤプレートの押え機構を、キヤリヤプ
レートのガイドシユートとレールに設けた楔状傾
斜面のあるガイド部材とで構成したので、ガイド
シユーと楔状傾斜面との摺接部分を小さくして、
キヤリヤプレートを上昇させることができる。
従つて、その上昇に及す影響は小さく、ウイン
ドウガラスの上限位置において、ウインドウガラ
スを正確に所定の姿勢に矯正することができ、こ
れを自動車のドアに採用すると、室内への雨水の
侵入、あるいは、走行中の風切り音を解消でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の第1実施例の要部の側面
図、第2図は、第1図−線断面図、第3図
は、第1実施例における押え機構の要部の第1の
形態の横断面図、第4図は、同じく第2の形態の
横断面図、第5図は、同じく第3の形態の横断面
図、第6図は、同じく第4の形態の横断面図、第
7図は、本考案の第2実施例の要部の側面図、第
8図は、一般的な従来のウインドウレギユレータ
の作用の説明図、第9図は、従来のウインドウレ
ギユレータを採用した自動車用ドアの作用の説明
図である。 a……キヤリヤプレートの押え機構、1……レ
ール、2……キヤリヤプレート、22……ガイド
シユー、3……ウインドウガラス、5……ガイド
部材、51……楔状傾斜面、7……ピン、8……
スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ほぼ上下方向を向くレールに、ウインドウ硝子
    を支持するキヤリアプレートを摺動自在に装着
    し、適宜の駆動装置により、前記キヤリヤプレー
    トをレールに沿つて昇降させることにより、ウイ
    ンドガラスを開閉するようにしたウインドウレギ
    ユレータにおいて、前記レールの上部に、前記キ
    ヤリヤプレートがほぼ上限位置まで上昇したと
    き、キヤリヤプレートを、ウインドウガラスの荷
    重による傾き方向と反対方向に傾斜させる楔状傾
    斜面を備えるガイド部材を設けたことを特徴とす
    るウインドウレギユレータ。
JP7819287U 1987-05-26 1987-05-26 Expired - Lifetime JPH0523738Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7819287U JPH0523738Y2 (ja) 1987-05-26 1987-05-26

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JP7819287U JPH0523738Y2 (ja) 1987-05-26 1987-05-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63186874U JPS63186874U (ja) 1988-11-30
JPH0523738Y2 true JPH0523738Y2 (ja) 1993-06-17

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