JPS603193B2 - 磁気ブラシ現像装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、電子写真装置における磁気ブラシ現像菱贋
に関する。

磁気ブラシ現像装置においては良好な現像を行なうため
には、磁気ブラシ層が軟かし、状態で現像ローラー上に
付着していなければならない。

このため、現像装置内の現像剤は、鍵梓装置によって十
分にほぐされ、現像剤の固化を防いでいる。しかしなが
ら、現像ローラーと感光体表面との間隙は騒く狭く、か
つ感光体表面と現像ローラー表面とで穣状に形成されて
いるので、この間隙にきた現像剤は、必要以上の圧力に
よって圧し濃され、いわゆるブロッキング現象を生じて
現像ローフー表面に強固に付着する。このような硬い磁
気ブラシ層で現像を行なっても、良好な現像が行なわれ
得ないことは言うまでもない。このようなブロッキング
現象は、上記間隙に必要以上の現像剤が溜つたときに生
じるが、一部現像装置から塊りのまま現像ローラーによ
って汲み上げられた場合にも発生することがある。第１
図には、現像ローラー上のこのようなブロッキングを防
止するための従来技術の一例が示されている。

現像ローラー１は、反時計回り方向に回転する非磁性体
スリーブ２と、この中に静止的に収容された磁石３とか
らなる。感光体ドラム４周面の一部には、軸万向に溝４
ａが設けられている。ホッバー５内から現像ローラー１
表面に供恩高された現像剤６は、現像ローラー上で磁気
ブラシ層を形成する。

磁気ブラシ層は、現像ローラー１の反時計回り方向の回
転に伴って搬送され、感光体ドラム４表面に接触する。
磁気ブラシ層の中に現像剤の塊りがあるときは、この洩
りのところだけ高くなっているので、回動してきた感光
体ドラム４の溝４ａによって撚りが除去される。この技
術における現像剤の塊りの除去は、感光体ドラムの溝４
ａが現像ローラー１に対向した丁度その時、現像ローラ
ーの感光体ドラムの溝に対向する部分にその塊りがある
場合に限られる。

それ以外のときは、この間隙における現像剤のブロッキ
ングを防止することができない。また、感光体ドラムに
溝を形成するための余分の加工が必要となる。第２図に
は、同様な目的のための別の従来技術が示されている。

現像ローラーーを支持している側板７または現像装置全
体が、上方の軸８によって揺動可能に支持されている。
側板７の感光体ドラム４側の下方には、ストッパー９が
図示されない不動部材に設けられており、側板７の下部
が、装置の自重により、またはストッパー９から離れる
側の側板下部に設けられたばね１０の押圧により、スト
ッパー９に当俵している。ホッパ−５内から現像ローラ
ー１上に供給された現像剤の中に現像剤の塊りがあり、
これが感光ドラムと現像ローラーとの間に来ると、現像
ローラーーが感光体ドラム表面から逃げて、この塊りを
圧し潰さないようにしてある。

この技術においては、現像ローラーを回転させるための
駆動手段に余分な力が加わるので、この力に打ち勝つだ
けの退避のための大きな力が必要となり、フロッキング
防止の効果が４・さし、。

また、現像中にも現像ローラーが逃げるので、良好な現
像が行なわれない。この発明の目的は、したがって、感
光体表面と現像ローラーとの現像剤のブロッキング防止
を効果的に行なうことのできる磁気ブラシ現像装置を提
供することにある。

この発明のその他の目的は、画像形成に悪影響を与える
ことのない上記装置を提供することにある。この発明は
、現像装置が、電子写真の複写プロセス中の画像形成に
直接関係しない時期、例えばプロセス開始時または終了
時、または感光体上の非画像形成領域に現像ローラーを
感光体表面から退避させる手段を備えている。

以下、この発明の実施例を説明する。

第３図において、現像ローラー１を支持している現像装
贋の側板７の下部には、感光体ドラム４側とこれから離
れる側に、それぞれピン１１および１２が楢設されてい
る。感光体ドラム側のピン１１には、ストッパー９が当
接しており、反対側のピン１２には、銅伏しバー１３の
一端が薮している。レバー１３の池端は、ソレノイド１
４に連結しており、このソレノィド１４は、図示されな
い制御回路に接続されて、電子写真装置の各装置が作動
して複写準備が完了するまでの持ち時間内にだけ付勢さ
れるようになっている。ソレノィド１４が付勢されてレ
バー１３が時計回り方向に回動すると、側板７が軸８を
中心に反時計回り方向に揺動し、現像ローラー１上の現
像剤磁気ブラシが感光体ドラム４から離れる。

なお、現像剤としては、磁性トナーのみからなる一成分
現像剤が使用される。この間にも現像ローラー１は回転
を続けているので、磁気ブラシ中に現像剤の塊りがあっ
ても、ホツパー５の下部においてホッパー内の現像剤と
混合濃伴これ、上記現像剤の塊りはほぐされる。このよ
うに現像しない時に現像ローラー１を感光体ドラム４か
ら退避させているので、その間に過剰の現像剤があって
も、その現像剤は上記間隙を通過してブロッキングの発
生は防止される。

第４図には、この発明の別の実施例が示されている。感
光体ドラム４の非画像形成領域に相当する範囲内の突緑
１５ａを有するカム円板１５が、感光体ドラムと同軸的
にその側部に配置されている。カム円板の突縁１５ａの
高さは、これに現像装置の側板７の感光体ドラム４側下
部に設けられた突起７ａが乗り上げたときに、現像ロー
ラー１上の磁気ブラシ層が感光体表面から離れるように
定められる。また、カム円板１５の取付位置は、その突
起７ａが突縁１５ａに乗り上げている間、感光体ドラム
４の非画像形成領域が、退いた現像ローラー１に対向す
るように定められる。現像ローラーが感光体ドラムの非
画像形成領域に対向している間、カム円板の突縁１５ａ
に突起７ａが乗り上げ、側板７が軸８を中心に反時計回
り方向に揺動し、現像ローラー１が感光体４から退く。

現像ローラー１が感光体４から退いた後も、現像ローラ
ーは回転を続け、その表面上の磁気ブラシ層は、ホッパ
−５内の現像剤６と接触して櫨乱され、新しい十分にほ
ぐされた磁気ブラシ層が形成される。このように、この
発明においては、複写プロセス中の画像形成に直接関係
しない時期内に、現像ローラーを感光体から退避させて
、現像。

ーラーと感光体との間に溜った過剰の現像剤をその間隙
を通過させ、かっこの間に現像ローラー上の磁気ブラシ
層を十分に縄乱して、軟かし、魂りのない磁気ブラシ層
を形成するので、感光体表面と磁気ローラーとの間の現
像剤のブロッキングを未然に防ぐことができる。特にキ
ャリャを有しない磁性トナーのみからなる現像剤は、磁
気ブラシの穂高が小さく、そのため感光体と現像ローラ
ーとの間隙を狭くしなければならないので、この発明は
特に有効である。また、現像ローラーを感光体表面から
退避させるのは、複写プロセス中の画像形成に直接関係
しない時期内に行なうので、画像形成に悪影響を与える
ことがない。同様に、現像ローフーが再び感光体ドラム
表面に近接したときの感光体ドラムのトルク変化による
画像形成への悪影響がない。さらに、この発明によれば
、ブロッキング等による駆動系への過大なトルク発生を
防止できるとともに、各部の装置の破損事故を未然に防
ぐことができる。複写プロセス中には、画像形成に直接
関係しなし、時期がいくつかあるので、これらのうち一
つを利用してもよく、全てを合わせて利用してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、感光体表面と現像ローラーとの
間の現像剤のブロッキングを防止するための、それぞれ
異なる従来技術を示す概略構成図、第３図および第４図
は、この発明のそれぞれ異なる実施例を示す概略構成図
である。 １・・・・・・現像ローフー、４・・・・・・感光体ド
ラム、８・・・・・・回転軸、９・・・…ストッパー、
１５・・・…円板カム。 廉イ図 椿２図 精３図 稀４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 内部に磁石を備えた非磁性体スリーブからなる現像
   ローラー表面に、その上位に配置されたトナー補給装置
   から一成分系磁性トナーを供給して磁気ブラシ層を形成
   し、この磁気ブラシ層を感光体上の静電潜像に接触させ
   て、これを現像する磁気ブラシ現像装置を備えた電子写
   真装置であって、複写プロセス中の画像形成に直接関係
   しない時期内に、上記現像ローラーを感光体表面から退
   避させることを特徴とする磁気ブラシ現像装置。