JPS6031469Y2 - 盆栽用さつき栽培具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、盆栽用さつきを挿し水栽培するときに使用す
る盆栽用さつき栽培具に関するものである。

さつき盆栽の値打ちは幹１、枝の姿形状によるほか、根
が四方に張って安定感のあることが重要である。

従来、幹や枝については針金をかけて形を整えたが、根
は張り具合を変える手段がないので根張りの良い苗を見
付けて育てる以外には仕方がなかった。

しかし四方に均等に根が張り出た苗木は仲々手に入らな
いのが悩みの種であった。

そこで、本考案は挿し木して根が発生するときから根の
発育方向を規制する盆栽用さつき栽培具を提供しようと
するもので、該栽培具を使って挿し木をすることにより
根が放射状に均衡を保って張り出るようになるものであ
る。

以下本考案の実施例を図面について説明する。

Ａは３角形の側面ａを４個有し、高さが比較的に低く、
底が欠除されている中空の４角錐体であって、その４角
錐体Ａの各側稜１に固定区画板２が夫々立設され、４角
錐体Ａの各測高位置３に別の固定区画板４が夫々立設さ
れ、４角錐体Ａは頂点部５を残して８区画に区画されて
いる。

６は針金係合用舌片である。

４角錐体Ａの頂点部５には頂点を中心とする円形の挿し
本底入丸孔７が設けられ、４角錐体Ａの任意の一側面ａ
に挿し本底人丸孔７とつながる挿し本案内孔８が設けら
れている。

挿し本底入丸孔７の径は挿し木の幹がゆるく嵌入する程
度の大きさであり、挿し本案内孔８の径は挿し木をその
成育後に容易に取り去ることができる程度に大きくあけ
られている。

９は水抜孔、１０．１１は固定区画板２，４に沿わせる
補助区画板であって、固定区画板２，４の各−側方にお
いて支柱１２，１３が夫々立設、補助区画板１゜は固定
区画板２と支柱１２との間に置かれ、補助区画板１１は
固定区画板４と支柱１３との間に置かれるようになって
いる。

以上のように構成された本考案栽培具は、２点鎖線Ｇの
高さまで用土中に埋めて使用するのである。

先ず挿し木Ｔを挿し本案内孔８を経て挿し本底入丸孔７
に位置決めした状態で本考案栽培具を２点鎖線Ｇまで用
土中に埋める。

このとき補助区画板１０．１１を頂点部まで動かし即ち
挿し木に近接させておく（第３図ａ、 ｂ参照）。

２〜３週間で挿し木の下端から発根してくるので栽培具
もろとも用土から掘り出して太い根を切り捨てる。

１ケ月位で幹の途中即ち４角錐体Ａの頂点部の上位置か
ら新しい根ｔが発生する（第３図ｃ、 ｄ参照）。

再び掘り出して下端の根を切り捨て元のように用土に埋
めておくと上記の新しい根ｔは一層盛んに発育し、補助
区画板、固定区画板に案内されて放射状に伸びるように
なる（第３図ｅ、 ｆ参照）。

幹は太くなると挿し木表入孔により締めつけられるよう
になり、下端の根は殆んど発育しないで、途中の根ｔが
益益太くなり放射状に広がっていく。

そして幹および根が当な太さになったならば補助区画板
を固定区画板に沿って移動するか、上方へ取り外すので
ある。

本考案栽培具は以上説明したとおりで、本考案栽培具を
使用することによ挿し木は発根初期から根が側方へ且つ
放射状に伸びるように規制されるので、容易に根振りの
よい盆栽さつきを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は平面図、第２図
は中央部断面図、第３図は栽培過程を示す説明図でａ、
ｃ、 ｅは断面図、ｂ、 ｄ、 ｆは平面図である。 Ａ・・・・・・４角錐体、１・・・・・・側稜、２・・
・・・・固定区画板、３・・・・・・測高位置、４・曲
・固定区画板、５・・・・・・頂点部、７・・曲挿し本
底入丸孔、８・・・・・・挿し本案内孔、１０．１１・
曲・補助区画板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空で底が欠除された４角錐体の側稜と測高位置に区画
   板が立設され、頂点部に頂点を中心とする円形の挿し本
   底入孔が設けられて威り、該挿し本底入孔にさっきの挿
   し木を嵌入し用土中に埋めるようにしたことを特徴とす
   る盆栽用さっぎ栽培具。