JPS6031408Y2 - 電動機のコイルエンド相間絶縁装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電動機のコイルエンド相聞絶縁装置、特に主コ
イルと補助コイルのコイルエンド相聞の絶縁を行う絶縁
紙の改良に関するもので、ステーターの両側に位置する
コイルエンド間の絶縁をより確実にすると共に組込作業
を容易に行うことを目的とするものである。

通常電動機において、主コイルと補助コイルのコイルエ
ンド相間の絶縁紙は、ステーターを挾む両側のコイルエ
ンドに対して各々両側から主コイルと補助コイル間に挿
入される帯状の別々の部材で形成されるものと、両側の
コイルエンド相間の絶縁部がステーターのスロット内に
挿入される連結部を介して一体形成されるものがある。

従来後者のものは両側の絶縁部の巾が同一であるために
引出線側コイルエンド間の絶縁が不完全になったり或は
逆に他側コイルエンドから絶縁紙がはみ出して以後の工
程におけるコイルエンドの整形に支障を来したり、極端
な場合にはみ出した絶縁紙が回転子に接触する等の不都
合が生じたりする欠点があった。

本案は上記の点に鑑みてなされたもので以下図に示す実
施例について説明する。

１は積層板体により構成されるステーターで該ステータ
ーのスロット２，２・・・・・・にはスロット絶縁紙３
，３・・・・・・を介して主コイル４，４が奥側に挿入
されると共にスロット相聞絶縁紙５，５・・・・・・を
介して補助コイル６．６がスロット開口側に挿入し、更
にスロット開口端にはウェッジ７．７・・・・・・が設
けられている。

前記主コイル４と補助コイル６は前記ステーター１の両
側より突出してコイルエンド４ａ＋ ４ｂ＊ ６ａ
ｔ ６ｂを形成すると共に結束糸８により結束されて
いる。

而して９は前記主コイル４と補助コイル６のコイルエン
ド４ａ、６ａ間に介挿されるコイルエンド絶縁紙で該絶
縁紙はスロット間をまたぐ連結部９ａ、９ａと該連結部
の両側に絶縁部９ｂ、９ｃを一体形成すると共に引出線
１０側に位置する絶縁部９ｂの巾Ｗ１は他の絶縁部９ｃ
の巾Ｗ２より広＜ （Ｗ□＞ ｗ２） している。

また前記絶縁部９ｂ。９ｃの両方に互に数、位置、また
形状の異なる切欠１１，１２．１２あるいは巾の広い絶
縁部９ｂのみ切欠１３，１３を設けて結束糸８による結
束時に外方への屈曲を容易とし、また巾の判別も簡単に
して絶縁紙の挿入作業にミスが生じないようにしている
。

尚、通常は引出線１０側のコイルエンド４ａｗ６ａの突
出度を大きくして整形作業を容易としている。

本案は上述の如く、ステーターのスロットに主コイルと
補助コイルを配設すると共に前記両コイルのコイルエン
ド間に絶縁紙を介挿せしめて結束糸で結束してなる電動
機において、前記絶縁紙はスロット間をまたぐ連結部を
介して両側に絶縁部をを一体形成すると共にコイルの引
出線側に位置する前記絶縁部の巾を他の絶縁部より広く
し且つ一方の絶縁部に切欠を設けてなるものであるから
、絶縁部の巾の判別が容易となりコイルエンドに対する
絶縁紙の挿入作業が容易且つ確実に行うことができる。

また切欠は絶縁部の巾の判別を容易にするだけでなく結
束時の整形を容易とするものであり実用上有益な効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を備えた電動機の要部平面図、第２図
は側面図、第３図は第１図の■−■断面図、第４図イ及
び口はコイルエンド絶縁紙の異なる実施例の平面図であ
る。 １・・・・・・ステーター ４，４・・・・・・主コイ
ル、６゜６・…・・補助コイル、４ａ、６ａ・・・◆・
・コイルエンド、９・・・・・・コイルエンド絶縁紙、
９ａ・・・・・・連結部、９ｂ、９ｃ・・・・・・絶縁
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ステーターのスロットに主コイルと補助コイルを配
   設すると共に前記両コイルエンド間に絶縁紙を介挿せし
   めて結束糸で結束してなる電動機において、前記絶縁紙
   はスロット間をまたぐ連結部を介して両側に絶縁部を一
   体形成すると共にコイルの引出線側に位置する前記絶縁
   部の巾を他の絶縁部より広くし且つ一方の絶縁部に切欠
   を設けたことを特徴とする電動機のコイルエンド相聞絶
   縁装置。 ２ 両方の絶縁部に互に他とは数、位置、または形状の
   異なる切欠を設けてなることを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の電動機のコイルエンド相聞絶縁
   装置。