JPH0427126Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (1) 考案の目的 （産業上の利用分野） 本考案は、電動機等に使用するコイルの外周面
と鉄芯との対向面の隔離絶縁構造し関するもので
ある。

（従来技術） 第３図と第４図により従来技術の内容、構成を
説明する。

第３図は、従来技術に成るコイルボビンを使用
した固定子の実施例を示す部分断面の正面図で、
第４図に示す様に当該コイルボビン２に巻装され
た巻線３は、固定子鉄芯１に装着された状態で該
固定子鉄芯１の内側の面１−１と直接対向する
が、両者が導電部と非導電部である為に双方の対
向面を固体絶縁物で隔離する必要があり、その手
段として該例に示す如きテープの巻き付け等別部
材である絶縁部材４の導入を止むなくされてい
た。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、コイルボビンに巻装された巻線と固
定子鉄芯等との対向面を隔離する絶縁構造を、別
の絶縁部材を使用しないで簡便で而も確実に構成
する事の出来るコイルボビンを得るにある。

(2) 考案の構成 （問題点を解決する為の手段） 本考案のコイルボビンは、一方の鍔の外周縁に
屈曲自在にヒンジで連結され、その先端が屈曲状
態において他方の鍔の外周縁に当接するに足る寸
法をもつ突起部を有し、該突起部の表面にリブを
形成して構成されている。

（作用） 前述の様な構成においては、コイルボビンに巻
装された巻線と固定子鉄芯との対向面の間にボビ
ンの鍔の外周縁にヒンジで連結されて設けられた
突起部がリブと共に介挿され、簡便で而も確実に
上記対向面の隔離絶縁をすることができる。

（実施例） 以下図面によつて本考案の実施例を説明する。

第１図は、本考案に成るコイルボビンを使用し
た固定子の実施例を示す部分断面の正面図で、第
２図は該例のコイルボビンの断面図ａと一部透視
の側面図ｂである。

第２図に示した本考案に成るコイルボビンは巻
線を巻装する胴部分２−１と該胴部分２−１の両
端面に鍔２−２が一体的に形成され該鍔の一方の
外周縁に屈曲自在にヒンジ２−３で連結され、そ
の先端が屈曲状態において他方の鍔の外周縁に当
接するに足る寸法をもつた突起部２−４が設けら
れ、該突起部２−４の表面にはリブ２−４１が一
体的に形成されている。

第２図に示したコイルボビン２の胴部分２−１
に巻線３を巻装し、巻線を巻装したコイルボビン
の鍔２−２の外周縁に屈曲自在にヒンジ２−３で
連結された突起部２−４を他方の鍔の外縁に当接
するまで曲げてた状態で鉄芯１に装着する。

その結果第１図に示したコイルボビンを装着し
た固定子において巻線３の外周面３−１と鉄芯１
の内周面との間にコイルボビンの外周縁にヒンジ
２−３で連結した突起部２−４と、その表面のリ
ブ２−４１が介在し巻線の外周面と、鉄芯との間
が上記突起部とリブとにより隔離され絶縁され
る。

(3) 考案の効果 本考案のコイルボビンは、上記の様な構成であ
るので、巻線の外周面と鉄芯の内周面との間をコ
イルボビンの鍔と一体的に形成した突起部によつ
て隔離し絶縁する構成で従来技術のようにテープ
の巻き付け等による別部材を付加する必要が無
く、取扱いや作業性の面で簡単である他、その装
着の状態は確実で而も安定したものとする事が出
来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に成る固定子の実施例の部分
断面の正面図、第２図は該例のコイルボビンの断
面図ａと一部透視の側面図ｂ、第３図は従来技術
に成る固定子の実施例の部分断面の正面図、第４
図は同従来技術のコイルボビンに巻線を巻装した
ものの例の断面略図である。 符号の説明、１……固定子鉄芯、１−１……内
側の面、２……コイルボビン、２−１……胴部
分、２−２……鍔、２−３……ヒンジ、２−４…
…突起部、２−４１……リブ、３……巻線、３−
１……外周面、４……テープ等の絶縁部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 巻線を巻装する胴部と、その両端に一体的に形
   成される対を成す鍔とより成るコインボビルにお
   いて、一方の鍔の外周縁に、屈曲自在にヒンジで
   連結され、その先端が屈曲状態において他方の鍔
   の外周縁に当接するに足る寸法をもつ突起部を有
   し、該突起部の表面にリブを形成した事を特徴と
   するコイルボビン。