JP2012125104A - 三相交流機 - Google Patents

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Tsukasa Yoneyama
司 米山
Kosuke Suzuki
航介 鈴木
Masashi Yokoi
雅 横井
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Abstract

【課題】安価に製作できる相間絶縁紙を提供することを課題とする。
【解決手段】相間絶縁紙10は、U相コイルのうちで固定子から外方に突出したU相コイル突出部を覆う第1上側凸部22と、この第1上側凸部22に隣接して設けられU相コイル突出部から更に外方に延ばしたU相コイルエンド部を覆う上側円弧部と、を有する。
【効果】相間絶縁紙10は、平面形状であるため、製作が容易である。容易に製作できると、相間絶縁紙10の製作に掛かるコストが安くなる。したがって、安価に製作できる相間絶縁紙10を提供することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、固定子に三相コイルが巻付けられ、コイル同士の間に相間を絶縁する相間絶縁紙が挟まれている三相交流機に関する。
三相交流機では、三相コイルの相間を絶縁するため、U相コイルとV相コイルの間及びV相コイルとW相コイルの間に、相間絶縁紙が各々挿入される。
一方、車両用三相交流機は、車両内での搭載空間の制約により、可能な限り小型化することが要求されている。車両用三相交流機の小型化の手段の一つに、コイルエンド部の小型化がある。コイルエンド部を小型化するため、コイル巻付け後、コイルエンド部にプレス加工が施される。このとき、コイル間に挟んだ相間絶縁紙の位置ずれや破れが発生する。
コイルエンド部のプレス加工時の位置ずれや破れを防止し、且つ三相コイルの相間を絶縁する手段として、各種の相間絶縁紙が提案されている(例えば、特許文献1(図2、図3、図8)参照。)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図8は従来の技術の基本構成を説明する図であり、固定子100の内側に複数のスロット101が設けられている。スロット101内にU相コイル102を挿入した状態で、U相コイル102が固定子100に巻付けられる。加えて、U相コイル102を内側から覆うように、固定子100に相間絶縁紙103が取付けられている。
図9は従来の相間絶縁紙の構造を説明する図であり、(a)に示されるように、相間絶縁紙103は、上方に配置されている上側平面部104と、下方に配置されている下側平面部105と、上側平面部104と下側平面部105を連結している左右一対の連結部106、107と、上側平面部104の中央に設けられ立体的形状を有する上側ノーズ108と、下側平面部105の中央に設けられ立体的形状を有する下側ノーズ109とからなる。連結部106、107は、固定子(図8、符号100)のスロット(図8、符号101)内に挿入される部位である。
上側平面部104及び下側平面部105で、U相コイル(図8、符号102)のコイルエンド部(図8、符号111)を覆い、上側ノーズ108及び下側ノーズ109で、仕上げ成形後のコイル曲がり部(図8、符号112)を覆う。相間絶縁紙103でU相コイルを覆った後に、V相コイルを固定子(図8、符号100)に巻付けることで、U相コイルとV相コイルの間の絶縁を確保できる。加えて、V相コイルの巻付け後、V相コイルのコイルエンド部にプレス加工を施しても、コイルエンド部はノーズ108、109の立体的形状に沿って変形するため、相間絶縁紙103の位置ずれや破れを防止できる。
(b)は相間絶縁紙103の分解斜視図であり、上側ノーズ108は、上側平面部104に接着により取付けられ、下側ノーズ109は、下側平面部105に接着により取付けられる。
しかし、相間絶縁紙103の製作では、上側ノーズ108と上側平面部104の取付け、及び下側ノーズ109と下側平面部105の取付けに接着作業が必須であるため、糊等の接着剤が乾くまで待つ必要がある。接着剤の乾燥を要するので、作業時間が増大する。作業時間の増大は、製作コストの増加を招く。
そこで、安価に製作できる相間絶縁紙が求められる。
特開2005−110417公報
本発明は、安価に製作できる相間絶縁紙を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ケーシングに固定子が設けられ、この固定子内に回転子が配置されてなり、前記固定子に三相コイルが巻付けられ、コイル同士の間に相間を絶縁する相間絶縁紙が挟まれている三相交流機において、第1の交流電流が流れる第1コイルと、前記第1の交流電流に対し位相差を持った第2の交流電流が流れる第2コイルとの間に、第1の相間絶縁紙が挟まれ、前記第2コイルと、前記第2の交流電流に対し位相差を持った第3の交流電流が流れる第3コイルとの間に、第2の相間絶縁紙が挟まれ、前記第1の相間絶縁紙は、前記第1コイルのうちで前記固定子から外方に突出した第1コイル突出部を覆う第1凸部と、この第1凸部に隣接して設けられ前記第1コイル突出部から更に外方に延ばした第1コイルエンド部を覆う円弧部と、を有することを特徴とする。
請求項2に係る発明では、第2の相間絶縁紙は、第2コイルのうちで固定子から外方に突出した第2コイル突出部を覆う第2凸部を有することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、第1の相間絶縁紙は、第1コイルのうちで固定子から外方に突出した第1コイル突出部を覆う第1凸部と、この第1凸部に隣接して設けられ第1コイル突出部から更に外方に延ばした第1コイルエンド部を覆う円弧部と、を有する。すなわち、第1の相間絶縁紙は、平面形状であるため、製作が容易である。容易に製作できると、第1の相間絶縁紙の製作に掛かるコストが安くなる。したがって、安価に製作できる相間絶縁紙を提供することができる。
請求項2に係る発明では、第2の相間絶縁紙は、第2コイルのうちで固定子から外方に突出した第2コイル突出部を覆う第2凸部を有する。すなわち、第2の相間絶縁紙は、平面形状であるため、製作が容易である。容易に製作できると、相間絶縁紙の製作に掛かるコストが安くなる。安価な第1の相間絶縁紙に加えて、安価な第2の相間絶縁紙を用いることにより、三相交流機に掛かるコストを低減することができる。
本発明に係る第1の相間絶縁紙の平面図である。 図1の2−2線断面図である。 第2の相間絶縁紙の平面図である。 図3の4−4線断面図である。 第1の相間絶縁紙及び第2の相間絶縁紙を固定子に取付けるまでの作用を説明する図である。 コイル間に挟まれた第1の相間絶縁紙及び第2の相間絶縁紙の作用を説明する図である。 三相誘導電動機の断面図である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。 従来の相間絶縁紙の構造を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、以下では三相交流機は三相誘導電動機、第1コイルはU相コイル、第2コイルはV相コイル、第3コイルはW相コイル、第1の交流電流はU相電流、第2の交流電流はV相電流、第3の交流電流はW相電流として説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、第1の相間絶縁紙10は、第1左側11の高さ方向中間部を紙の内側へ凹むように切取ってなる第1左側凹み12と、第1右側13の高さ方向中間部を紙の内側へ凹むように切取ってなる第1右側凹み14と、第1中央15を周状に切取ってなる第1中央開口16とを有する。
第1の相間絶縁紙10に第1左側凹み12、第1右側凹み14、第1中央開口16が設けられているので、第1の相間絶縁紙10の上側に第1上側部材17が配置されている。加えて、第1の相間絶縁紙10の下側に第1下側部材18が配置されている。さらに、第1上側部材17の左側と第1下側部材18の左側の間に第1左側連結部材19が配置され、第1上側部材17の右側と第1下側部材18の右側の間に第1右側連結部材21が配置されている。
第1上側部材17は、中央右側に設けられU相コイル(後述)のうちで固定子(後述)から外方に突出したU相コイル突出部(後述)を覆う第1上側凸部22と、この第1上側凸部22に隣接して設けられU相コイル突出部から更に外方に延ばしたU相コイルエンド部(後述)を覆う上側円弧部23と、を備えている。
また、第1下側部材18は、中央右側に設けられU相コイルのうちで固定子から外方に突出したU相コイル突出部を覆う第1下側凸部24と、この第1下側凸部24に隣接して設けられU相コイル突出部から更に外方に延ばしたU相コイルエンド部を覆う下側円弧部25と、を備えている。すなわち、第1の相間絶縁紙10は、U相コイル突出部を覆う第1上側凸部22と、U相コイルエンド部を覆う上側円弧部23と、U相コイル突出部を覆う第1下側凸部24と、U相コイルエンド部を覆う下側円弧部25と、を有する。
第1上側部材17の上端に、第1上円弧部26が設けられ、第1下側部材18の下端に、第1下円弧部27が設けられている。加えて、第1左側連結部材19の上側根元に、第1左上円弧部28が設けられ、第1左側連結部材19の下側根元に、第1左下円弧部29が設けられている。さらに、第1右側連結部材21の上側根元に、第1右上円弧部31が設けられ、第1右側連結部材21の下側根元に、第1右下円弧部32が設けられている。そして、第1中央開口16を形成する4隅に各々円弧部が設けられている。これら4つの円弧部とは、左上の第1中央左上円弧部33、左下の第1中央左下円弧部34、右上の第1中央右上円弧部35、右下の第1中央右下円弧部36である。
つまり、第1の相間絶縁紙10は、上記で説明した第1上円弧部26、第1下円弧部27、第1左上円弧部28、第1左下円弧部29、第1右上円弧部31、第1右下円弧部32、第1中央左上円弧部33、第1中央左下円弧部34、第1中央右上円弧部35、第1中央右下円弧部36を備えている。第1の相間絶縁紙10をU相コイルとV相コイルの間に設けるとき、第1の相間絶縁紙10を曲げる必要があっても、上記円弧部26、27、28、29、31、32、33、34、35、36が設けられているので、第1の相間絶縁紙10は破れ難くなる。次に第1の相間絶縁紙10の断面構造を図2で説明する。
図2に示されるように、第1の相間絶縁紙10の第1上側凸部22に白抜き矢印のように荷重を加えると、第1上側凸部22は、想像線のように移動する。また、第1の相間絶縁紙10の第1下側凸部24に白抜き矢印のように荷重を加えると、第1下側凸部24は、想像線のように移動する。次に第2の相間絶縁紙の構成を図3で説明する。
図3に示されるように、第2の相間絶縁紙40は、第2左側41の高さ方向中間部を紙の内側へ凹むように切取ってなる第2左側凹み42と、第2右側43の高さ方向中間部を紙の内側へ凹むように切取ってなる第2右側凹み44と、第2中央45を周状に切取ってなる第2中央開口46とを有する。
第2の相間絶縁紙40に第2左側凹み42、第2右側凹み44、第2中央開口46が設けられているので、第2の相間絶縁紙40の上側に第2上側部材47が配置されている。加えて、第2の相間絶縁紙40の下側に第2下側部材48が配置されている。さらに、第2上側部材47の左側と第2下側部材48の左側の間に第2左側連結部材49が配置され、第2上側部材47の右側と第2下側部材48の右側の間に第2右側連結部材51が配置されている。
第2上側部材47は、中央に設けられV相コイル(後述)のうちで固定子から外方に突出したV相コイル突出部(後述)を覆う第2上側凸部52を備えている。また、第2下側部材48は、V相コイル突出部を覆う第2下側凸部53を備えている。すなわち、第2の相間絶縁紙40は、V相コイル突出部を覆う第2上側凸部52と、V相コイル突出部を覆う第2下側凸部53と、を有する。なお、V相コイル突出部から更に外方に延ばしてV相コイルエンド部(後述)が形成される。V相コイルエンド部は、第2上側部材47及び第2下側部材48で覆われる。
第2上側部材47の上端に、第2上円弧部54が設けられ、第2下側部材48の下端に、第2下円弧部55が設けられている。加えて、第2左側連結部材49の上側根元に、第2左上円弧部56が設けられ、第2左側連結部材49の下側根元に、第2左下円弧部57が設けられている。さらに、第2右側連結部材51の上側根元に、第2右上円弧部58が設けられ、第2右側連結部材51の下側根元に、第2右下円弧部59が設けられている。そして、第2中央開口46を形成する4隅に各々円弧部が設けられている。これら4つの円弧部とは、左上の第2中央左上円弧部61、左下の第2中央左下円弧部62、右上の第2中央右上円弧部63、右下の第2中央右下円弧部64である。
つまり、第2の相間絶縁紙40は、上記で説明した第2上円弧部54、第2下円弧部55、第2左上円弧部56、第2左下円弧部57、第2右上円弧部58、第2右下円弧部59、第2中央左上円弧部61、第2中央左下円弧部62、第2中央右上円弧部63、第2中央右下円弧部64を備えている。第2の相間絶縁紙40をV相コイルとW相コイルの間に設けるとき、第2の相間絶縁紙40を曲げる必要があっても、上記円弧部54、55、56、57、58、59、61、62、63、64が設けられているので、第2の相間絶縁紙40は破れ難くなる。次に第2の相間絶縁紙40の断面構造を図4で説明する。
図4に示されるように、第2の相間絶縁紙40の第2上側凸部52に白抜き矢印のように荷重を加えると、第2上側凸部52は、想像線のように移動する。また、第2の相間絶縁紙40の第2下側凸部53に白抜き矢印のように荷重を加えると、第2下側凸部53は、想像線のように移動する。
以上に述べた第1の相間絶縁紙10及び第2の相間絶縁紙40の作用を次に述べる。
図5において、(a)に示されるように、固定子71に複数のU相コイル72が巻付けられている。第1の相間絶縁紙10を固定子71に取付けるために、第1の相間絶縁紙10の第1左側連結部材19を矢印(1)のようにV相用スロット73に挿入し、第1右側連結部材21を矢印(2)のようにV相用スロット74に挿入する。
(b)に示されるように、U相コイル72を覆った第1の相間絶縁紙10の上に、V相コイル75が巻付けられている。第2の相間絶縁紙40を固定子71に取付けるために、第2の相間絶縁紙40の第2左側連結部材49を矢印(3)のようにW相用スロット76に挿入し、第2右側連結部材51を矢印(4)のようにW相用スロット77に挿入する。
(a)において、第1の相間絶縁紙10に上側円弧部23が設けられている。この上側円弧部23は、U相コイルエンド部78を覆う機能を有する。加えて、上側円弧部23は、上に向けて凹んでいるため、(b)に示されるようにV相コイルエンド部79と干渉し難い。上側円弧部23がV相コイルエンド部79と干渉し難くなると、コイルにプレス加工を施したときに生じる絶縁紙の位置ずれを少なくすることができる。次にコイル間に挟まれた第1の相間絶縁紙10及び第2の相間絶縁紙40の作用を図6で説明する。
図6において、(a)に示されるように、V相コイル75を覆った第2の相間絶縁紙40の上に、W相コイル81が巻付けられている。つまり、固定子71に、U相コイル72、V相コイル75、W相コイル81の巻付けが完了したことになる。
(b)は(a)のb−b線断面図であり、U相電流が流れるU相コイル72と、U相電流に対し位相差を持ったV相電流が流れるV相コイル75との間に、第1の相間絶縁紙10が挟まれている。第1の相間絶縁紙10でU相とV相の相間絶縁が確保される。V相コイル75と、V相電流に対し位相差を持ったW相電流が流れるW相コイル81との間に、第2の相間絶縁紙40が挟まれている。第2の相間絶縁紙40でV相とW相の相間絶縁が確保される。コイル間に相間絶縁紙が挟まれている状態で、W相コイル81側から白抜き矢印のように荷重を掛け、コイルエンド部にプレス加工を施す。
上記プレス加工により、第1の相間絶縁紙10の第1上側部材17及び第2の相間絶縁紙40の第2上側部材47は、上方に突出するように湾曲する。第1上側部材17及び第2上側部材47が湾曲しても、第1上側部材17に第1上円弧部(図5、符号26)が設けられ、第2上側部材47に第2上円弧部54が設けられているので、第1上側部材17及び第2上側部材47の特定部位に力が集中することを回避できる。このように特定部位に対する力の集中が回避されることで、第1上側部材17及び第2上側部材47が破れにくくなる。なお、上記効果は、第1下円弧部(図5、符号27)を備える第1下側部材(図5、符号18)、第2下円弧部(図5、符号55)を備える第2下側部材(図5、符号48)でも発揮される。
(c)に示されるように、第1の相間絶縁紙10の第1上側凸部22で、U相コイル72のうちで固定子71から外方に突出したU相コイル突出部82が覆われている。加えて、上側円弧部(図5、符号23)で、U相コイルエンド部(図5、符号78)が覆われている。さらに、第2の相間絶縁紙40の第2上側凸部52で、V相コイル75のうちで固定子71から外方に突出したV相コイル突出部83の上部が覆われている。第2上側部材47で、V相コイルエンド部(図5、符号79)が覆われている。
なお、第2上側凸部52は、実施例ではV相コイル突出部83の上部を覆っているが、第2上側凸部52を下へ更に延ばしてV相コイル突出部83の下部まで覆うようにしてもよい。
第1の相間絶縁紙10及び第2の相間絶縁紙40は、(b)に示されるようにコイルのプレス加工前は平面形状である。しかしながら、(c)に示されるようにコイルにプレス加工を施すと、第1上側部材17及び第2上側部材47に荷重が掛かるため、第1上側凸部22及び第2上側凸部52が曲がる。すなわち、第1の相間絶縁紙10及び第2の相間絶縁紙40は、コイルのプレス加工後に立体形状になる。第1の相間絶縁紙10及び第2の相間絶縁紙40は、最初から立体形状になるように製作しなくとも、コイルのプレス加工で平面形状から立体形状に変化する。したがって、形状が単純であっても、コイルのプレス加工後に立体形状を維持できる絶縁紙を提供することができる。
加えて、第1の相間絶縁紙10は、U相コイル72のうちで固定子71から外方に突出したU相コイル突出部82を覆う第1上側凸部22と、この第1上側凸部22に隣接して設けられU相コイル突出部82から更に外方に延ばしたU相コイルエンド部(図5、符号78)を覆う上側円弧部(図5、符号23)と、を有する。すなわち、第1の相間絶縁紙10は、平面形状であるため、製作が容易である。容易に製作できると、第1の相間絶縁紙10の製作に掛かるコストが安くなる。したがって、安価に製作できる第1の相間絶縁紙10を提供することができる。次に第1の相間絶縁紙10及び第2の相間絶縁紙40を適用した三相誘導電動機の構成を図7で説明する。
図7に示されるように、三相誘導電動機90は、最も外側に配置されているケーシング91と、このケーシング91に設けられている固定子71と、この固定子71内に回転可能に設けられている回転子92とからなる。
加えて、固定子71に、6組のU相コイル72、6組のV相コイル75、6組のW相コイル81が巻付けられている。さらに、U相コイル72とV相コイル75の間に、第1の相間絶縁紙10が挟まれ、V相コイル75とW相コイル81の間に、第2の相間絶縁紙40が挟まれている。1つの固定子71に、第1の相間絶縁紙10が6枚、第2の相間絶縁紙40が6枚取付けられている。なお、実施例では、各コイルの組数を6組、各相間絶縁紙の枚数を6枚としたが、各コイルの組数及び各相間絶縁紙の枚数は任意に決めて差し支えない。
第2の相間絶縁紙40は、V相コイル75のうちで固定子71から外方に突出したV相コイル突出部(図6、符号83)を覆う第2上側凸部(図5、符号52)を有する。すなわち、第2の相間絶縁紙40は、平面形状であるため、製作が容易である。容易に製作できると、第2の相間絶縁紙40の製作に掛かるコストが安くなる。安価な第1の相間絶縁紙10に加えて、安価な第2の相間絶縁紙40を用いることにより、三相誘導電動機90に掛かるコストを低減することができる。
なお、第1の相間絶縁紙10及び第2の相間絶縁紙40は、コイルの分布巻きに用いることが好適であるが、分布巻きの他に、波巻きや重ね巻き等にも適用可能である。
尚、本発明に係る三相交流機は、実施の形態では三相誘導電動機に適用したが、三相交流を用いる他の形式の電動機や発電機にも適用可能である。
本発明の三相交流機は、四輪車などの車両に好適である。
10…第1の相間絶縁紙、22、24…第1凸部、23、25…円弧部、40…第2の相間絶縁紙、52、53…第2凸部、71…固定子、72…第1コイル(U相コイル)、75…第2コイル(V相コイル)、78…第1コイルエンド部(U相コイルエンド部)、81…第3コイル(W相コイル)、82…第1コイル突出部(U相コイル突出部)、83…第2コイル突出部(V相コイル突出部)、90…三相交流機、91…ケーシング、92…回転子。

Claims (2)

  1. ケーシングに固定子が設けられ、この固定子内に回転子が配置されてなり、
    前記固定子に三相コイルが巻付けられ、コイル同士の間に相間を絶縁する相間絶縁紙が挟まれている三相交流機において、
    第1の交流電流が流れる第1コイルと、前記第1の交流電流に対し位相差を持った第2の交流電流が流れる第2コイルとの間に、第1の相間絶縁紙が挟まれ、
    前記第2コイルと、前記第2の交流電流に対し位相差を持った第3の交流電流が流れる第3コイルとの間に、第2の相間絶縁紙が挟まれ、
    前記第1の相間絶縁紙は、前記第1コイルのうちで前記固定子から外方に突出した第1コイル突出部を覆う第1凸部と、この第1凸部に隣接して設けられ前記第1コイル突出部から更に外方に延ばした第1コイルエンド部を覆う円弧部と、を有することを特徴とする三相交流機。
  2. 前記第2の相間絶縁紙は、前記第2コイルのうちで前記固定子から外方に突出した第2コイル突出部を覆う第2凸部を有することを特徴とする請求項1記載の三相交流機。
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