JPS6031330Y2 - ブ−スタ構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＶＴＲの普及より従来から使用しているアンテナ（ＡＮ
Ｔ）とテレビジョン（ＴＶ）を受像機との間の信号系に
ＶＴＲが割り込み種々の問題が発生している。

これらの問題はＡＮＴ及びＴＶ受像機は既存のものが使
用されるのでＶＴＲのブースタで処理しなければならな
い。

本考案はこのＶＴＲのブースタ構造を初めとする録画再
生装置に使用されるブースタ構造に関するもので、ＶＴ
Ｒ等への取り付けの簡易化及びブースタ本体の性能を十
分生かしうるようにすることを目的とする。

前記目的のもとに、ＶＴＲのブースタ構造を一実施例に
とって説明していく。

第１図は、ＡＮＴとＴＶ受像機との間にＶＴＲを介在し
たブロックダイヤグラムを示す。

点線で囲んだ部分がＶＴＲのブースタで増幅ブロック１
、分配ブロック２、バッファブロック３、混合ブロック
４から戒る。

ＡＮＴから増幅ブロック４、分配ブロック２を通してＶ
ＴＲの受信部５へ信号が伝達され録画される。

再生時には、ＶＴＲのＲＦコンバータ６より混合ブロッ
ク４を通してＴＶ受像機に再生信号が伝達される。

ブースタ構造によってはＲＦコンバータ６からの信号が
外部に漏洩して他の受信機等に悪影響を及ぼすことにな
る。

第２図及び第３図は、従来のＶＴＲのブースタと該ブー
スタを取り付けたＶＴＲ本体内部の概略を示すものであ
る。

第２図を説明するとブースタ７は金属ケース筐体８の各
側面にアンテナ入力信号端子９、′■受像機への出力信
号端子１０、ＶＴＲに内蔵された受信部及びＲＦコンバ
ータへ接続するそれぞれの端子１１．１２を有する。

また前記端子９〜１２を有する面とは別の一側面には、
ＶＴＲ本体の基板への取り付は部１３と該基板の配線パ
ターンへの接続端子１４を有する。

第３図は、前記ブースタ７をＶＴＲに取り付けたもので
ある。

ＶＴＲ本体１５はＲＦコンバータ１６、受信部１７を所
定位置に取り付けられた回路基板１８を有する。

またＶＴＲ本体１５の一部にＡＮＴからの入力信号を取
り入れる外部ＡＮＴ端子１９ど■受像機への出力信号を
取り出す外部出力端子２０を有する。

ブースタ７の端子９〜１２は同軸線によって、外部ＡＮ
Ｔ端子１９、外部出力端子２０、受信部１６の所定端子
、ＲＦコンバータ１７の所定端子にそれぞれ結線される
。

前述した従来のＶＴＲのブースタは、ＶＴＲ本体の基板
に取り付けた後、所定長さを有する同軸線を用いて、外
部ＡＮＴ端子及び外部出力端子に半田付けしなければな
らず作業工程が複雑である。

また、それぞれの同軸線の両端は、同軸線をむき出しに
して結線する構造であるから、線路のインピーダンスが
不連続となり電圧定在波が生じ反射及び損失が発生する
と共に線路開放部（結線部）において外部に電波を放射
し、入出力間のアイソレーションが小となり、不要電波
放射による他の受信機への妨害が発生する等の欠点があ
った。

次に、前述の欠点を解消した本考案ブースタ構造を用い
たＶＴＲのブースタ及び該ブースタに用りいられるＡＮ
Ｔ端子、出力端子、のソケットについて第４図及び第５
図に従って説明する。

第４図は本考案ブースタ構造を用いたＶＴＲのブースタ
を示しブースタ２１には金属ケース筐体２２の一面にＡ
ＮＴからの入力信号を直接取り入れるＡＮＴ端子２３と
、ＴＶ受像機への出力信号を直接取り出す出力端子２４
とがアイソレーションをとるため可能な限り難問して設
けである。

Ｍ汀端子２３と出力端子２４には、後に説明する第５図
に示されるソケットが用いられる。

金属ケース筐体２２内には、電気部分及び配線パターン
を別々の面に有する基板２５が取り付けられ、該基板２
５の電気部品が位置する側の筐体２２の一面にＡＮＴ端
子２３と出力端子２４がそれぞれセンターコンタクトラ
グを配線パターンに半田付けされフランジ部をネジ２６
で筐体２２に固定されている。

端子２３．２４を有する筐体面には、ＶＴＲ本体への取
り付けを行なうメネジ部２７を有し、他の一側面には、
ＶＴＲ本体に内蔵された受信部及びＲＦコンバータへの
接続するそれぞれの端子２８．２９を設ける。

端子２８．２９は基板２５の配線パターンが位置する側
にあり、このときＲＦコンバータへの接続する端子２９
はアイソレーションをとるため可能な限りＡＮＴ端子２
３から遠ざけて配置される。

端子２９の近傍同一面に電源端子３０が設けられている
。

端子２８〜３０を一側面に設けるので、ＶＴＲ内での受
信部、ＲＦコンバータ、電源への接続を能率的に行なう
ことができる。

また、端子２８．３０は、端子２３．２４との空間的な
結合を基板２５のアースパターンのシールド効果によっ
てなされている。

ソケット３１は取り付はフランジ部３２を一体形成され
た絶縁性ソケット本体３３と、該ソケット本体３３の中
心を挿通固着されたセンターコンタクト３４と、該セン
ターコンタクト３４に遊嵌されて該ソケット本体３３に
固着されそのラグの一部がフランジ部３２に密着延在さ
れたアウターコンタクト３５から成る。

フランジ部３２に有する貫通孔３６により第４図ブース
タ２１の筐体面にネジ止めされ、センターコンタクト３
４、アウターコンタクト３５の先端をブースタ２１内の
基板２５の配線パターンに半田付けられる。

このときアウターコンタクト３５のフランジ部に位置す
るラグ部３７はブースタ２１の本体面と接している。

従ってセンターコンタクト３４は、アウターコンタクト
３５により理想的にシールドされている。

以上のように第５図で示されるソケット３１を第４図の
端子２３．２４として用いており、この端子２３．３４
間では空間的な信号のやりとりはほとんどない。

次に第６図は、第３図と対応してＶＴＲ本体に本考案ブ
ースタ構造を有するブースタ２１を取り付けた概略を示
す。

第３図と同じものは同符号で示す。

ＶＴＲ本体１５のソケット取り出し孔３８よりＡＮＴ端
子２３、出力端子２４を取り出し、ネジ３９にてブース
タ２１が取り付けられる。

ＡＮＴ端子２３及び出力端子２４の各接続線Ａ（センタ
ーコンタクト３４）と各アース線Ｂ （アウターコンタ
クト３５）を基板２５に貫通して配線パターンに最短距
離で半田付けされ、不要なインダクタンスが小とされて
いる。

ブースタ２１の端子２８．２９（第４図に図示）は、受
信部１６、ＲＦコンバータ１７の所定端子にそれぞれ結
線される。

本考案ブースタ構造は、金属ケース筐体内に増幅、分配
、バッファ、混合の各ブロック機能を有する基板を収納
したビデオタープレコーダ等の録画再生装置内に組み込
まれるブースタにおいて、該筐体の該装置取り付は面で
、該基板と対向した面に、アンテナからの入力信号を直
接取り入れるアンテナ端子と、テレビジョン受像機への
出力信号を直接取り出す出力端子を設け、該筐体の他の
面には該アンテナ端子と対応した位置に該アンテナ端子
に入った信号を該装置に内蔵された受信部へ接続する端
子を設け、該出力端子に対応した位置にはＲＦコンバー
タへ接続されるＲＦ端子を設けて、該アンテナ端子と該
出力端子及びＲＦ端子とを互いに離間したことにより、
ＶＴＲ本体には、外部信号端子及び外部出力端子を設け
る必要はなく、これら外部端子とブースタ間との同軸線
で結線する必要もないので取り付は作業が簡易化される
。

また、ＡＮＴ端子と出力端子は同軸線を介在せずにブー
スタ内基板の部品と電気的結合をなすので従来例に較べ
定在波による反射及び損失を小とすることができ、入出
力間のアイソレーションも大きくなり、不要電波の放射
による他の受信機への妨害も極力小となる。

従来の同軸線を用いて結線するブースタでは０．５〜１
ｄＢの損失が認められる。

またアイソレーションについては、第７図にみられるよ
うに従来のブースタを使用するものを線Ａとすると、本
考案のブースタを使用するものは線Ｂで示すように、ブ
ースタ使用周波数５５０〜６３０ＭＨｚで絶対値で６０
ｄＢ以上を確保しており、従来のものよりも絶対値で１
５ｄＢきくなっている。

このように本考案ブースタ構造を有するＶＴＲのブース
タをＶＴＲに内蔵して使用すると、ブースタ本体の特性
をそのまま十分に生かすことができる。

尚、本考案ブースタ構造はＶＴＲ以外の録画再生装置の
ブースタに使用しても前述の効果を有することはもちろ
んである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ＡＮＴとＴＶ受像機との間にＶＴＲを介在し
たブロックダイヤグラムを示し、第２図及び第３図は、
従来のＶＴＲのブースタ構造と該構造を有するブースタ
を取り付けたＶＴＲ本体内部の概略を示す。 第４図及び第５図は、本考案のＶＴＲのブースタ構造と
該構造を有するブースタの端子に使用されるソケットを
示す。 第６図は本考案のＶＴＲのブースタを取り付けたＶＴＲ
本体内部の概略を示す。 また第７図は、従来のものと本考案のものについてアイ
ソレーションを比較した図である。 １５・・・・・−ＶＴＲ本体、１６・・・・・・受信部
、１７・・・・・・ＲＦコンバータ、２１・・・・・・
本考案ブースタ、２２・・・・・・金属ケース筐体、２
３・・・・・・ＡＮＴ端子、２４・・・・・・出力端子
、２５・・・・・・基板、２６・・・・・・ネジ、２７
・・・・・・メネジ部、２８・・・・・・受信部への接
続端子、２９・・・・・・ＲＦコンバータへの接続端子
、３０・・・・・・電源端子、３１・・・・・・ソケッ
ト、３２・・・・・・フランジ部、３３・・・・・・ソ
ケット本体、３４・・・・・・センターコンタクト、３
５・・・・・・アウターコンタクト、３６・・・・・・
貫通孔、３７・・・・・・アウターコンタクトラグ部、
３８・・・・・・ソケット取り出し孔、３９・・・・・
・ネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属ケース筐体内に増幅、分配、バッファ、混合の各回
   路ブロック機能を有する基板を収納したビデオタープレ
   コーダ等の録画再生装置内に組み込まれるブースタにお
   いて、該筐体の該装置数り付は面で、該基板と対向した
   面にアンテナからの入力信号を直接取り入れるアンテナ
   端子と、テレビジョン受像機への出力信号を直接取り出
   す出力端子を設け、該筐体の他の面には該アンテナ端子
   と対応した位置に該アンテナ端子に入った信号を該装置
   に内蔵された受信部へ接続する端子を設け、該出力端子
   に対応した位置にはＲＦコンバータベ接続されるＲＦ端
   子を設けて、該アンテナ端子と該出力端子及び該ＲＦ端
   子とを互いに離間したことを特徴とするブースタ構造。