JPS6030831B2 - 書籍等の格納庫 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は閉架式書庫や部品格納庫等に好適な格納庫を提
供せんとするものである。

入出庫用走行クレーンとこのクレーンの走行通路筋に立
設された立体棚とから成る、従来の所謂自動倉庫は、前
記立体棚の一端に並設された入出庫用荷捌台上に前記ク
レーンのランニングフオーク等により棚から取り出した
荷を移載し、或いは前記荷捌台上に戦遣された荷を前記
ランニングフオ−クでクレーン側に引き取り、立体棚に
入庫せしめるように構成されてものであった。

一方、書籍や機械部品等はこれらを多数量収納する容器
を利用して格納し、出庫に際しては所定位置に搬出した
容器から特定の物品のみを指定量だけピックアップする
、所謂オーダーピツキング作業を行うのが普通であるか
ら、このようなオーダーピツキング作業によって出庫せ
しめられる物品を前記のような従来の自動倉庫を利用し
て格納した場合には、荷捌台上までクレーン上の容器を
ランニングフオークで移戦した後でなければオーダーピ
ッキング作業を行うことが出来ない。

即ち、荷捌台に隣接する位置までクレーンが到着た後に
ランニングフオークを進出移動させなければならないの
で、作業のサイクルタイムが長くなり、能率良く作業す
ることが出来ない。本発明はこのような問題点な解決す
ことを目的とするものである。

以下一実施例を添付の例示図に基づいて説明すると、１
及び２は中間に搬送機走行通路３を挟んで並設された左
右一対の棚であって、夫々水平方向及び垂直方向に多数
の被搬送物収納容器支持区画４を有する。

各区画４には支柱５に取付けられた左右一対のレール状
容器受け台６が設けられている。７は搬送機であって、
前記走行通路３内に設けられた下部レール８と上部レー
ル９とに案内されて棚１，２にそって走行可能であり、
容器出し入れ装置１１を備えている。

この装置１１は支柱１０から走行方向（矢印１２の方向
）の一方に片持ち状に突出する昇降台１３上に設けられ
ており、任意の支持区画４との間で被搬送物収納容器１
４を出し得る機構を備えている。この容機出し入れ機構
については従来から種々の形式のものが知られており、
それらの内から任意の機構を採用すれば良い。ここでは
容器１４を使用すると共に比較的軽量なものを扱うので
、容器をフオーキングキング作用ですくい上げて出し入
れする形式のものよりも、容器を引掛けて引き出し、そ
してベルトコンベヤー５で昇降台１３の中央に引き込む
形式のものが好適である。１６は前記支柱１川こ対する
昇降台１３の突出方向側の前記走行通路端部の壁板であ
って、その下端部には昇降台１３が突出し得る閉口１７
が設けられている。

そしてこの開〇１７の外側を覆うように、作業デスクプ
レート１８を備えたカバー１９が設けられ、このカバー
１９の上部には被搬送物出し入れ口２０が設けられてい
る。即ち、前記開□１７を通じてカバー１９内に進入さ
せた昇降台１３上の容器１４の上部開口が露呈するよう
に被搬送物出し入れ口２０が設けられている。２１はデ
スクプレート１８上に据え付けた搬送機運転指令手段で
あって、これにより搬送機７をして任意に選択した区画
４内の容器１４を出し入れ口２０下まで搬出されるべく
自動運転させ、又その逆に容器１４を元の区画４内に収
納させるべく自動運転させる事ができる。

上記のように構成された格納庫は例えば閉架式書庫とし
て活用できる。

即ち各容器１４には複数の書籍を、背を上にして収納し
、そして棚１，２の各区画４内に該容器１４を第１図及
び第２図に示すように収納しておく。閲覧者のオーダー
により、希望する書籍が収納されている容器１４を搬出
させるべく搬送機運転指令手段２１を操作し、搬送機７
を走行させると共に昇降台１３を昇降させて目的の区画
４に容器出し入れ装置１１を対向させ、そして該装置１
１により当該区画４内の容器１４を昇降台１３上に引き
出したのち搬送機７の閉口１７脚に移動させると共に昇
降台１３を所定高さまで下降させ、第１図及び第２図に
仮想線で示すように昇降台１３上の容器１４を関口１７
から被搬送物出し入れ口２０の下側位置へ進入させる。
第３図に示すように出し入れ口２０内に容器１４が搬出
されたならば、その出し入れ口２０を通じて容器１４か
ら目的の書籍を選択して取り出し、そのあと搬送機運転
指令手段２１を操作して該容器１４を元の区画４に搬入
させるべく搬送機７を走行させ、昇降台１３を昇降させ
ると共に容器出し入れ装置１１を作動させれば良い。閲
覧者から書籍の返却があれば、当該書籍を収納すべき容
器１４を前記のうにして搬出し、被搬送物出し入れ口２
０を通じて該書籍を昇降台１３上に容器１４内に収納し
たのち、再び該容器１４を元の区画４内に戻すべく搬送
機７を運転すれば良い。被搬送物出し入れ口２０の上部
には照明器具２２を装備する事ができ、さらに該出し入
れ口２０を開閉する扉、例えば引出し巻込み式のよろい
扉を設ける事もできる。又、上記実施例では容器１４か
ら上方に書籍等を引き抜くような形式に構成したが、目
の高さ程度で容器（本立て形状）から手前に書籍を引き
抜くような形式に構成しても良い。本発明は以上のよう
に実施し得るものであり、その特徴は、被搬送物収納容
器を支持する容器支持区画を立体的に備えた棚を搬送機
走行通路にそって立設し、前記搬送機走行通路を走行す
る搬送機には、その走行方向の一方に片持ち状に突出す
る昇降台上に、前記棚の容器支持区画との間で被搬送物
収納容器を受け渡しする容器出し入れ装置を設け、前記
昇降台が突出する側の搬送機走行通路の端部に隣接する
格納庫壁には、一定高さにある前記昇降台及びこの昇降
台に支持される被搬送物収納容器を格納庫外に突出させ
るための関口と、この閉口の外側を覆うカバーとを設け
、このカバーには、前記関口を通じてこのカバー内に進
入した前記昇降台上の容器内との間で被搬送物を出し入
れするための被搬送物出し入れ口を設けた点にある。

このような本発明の格納庫によれば、搬送機の昇降台上
に支持されてなる容器に対して直後被搬送物を出し入れ
することが出来るので、特別な周辺搬送装置が不要であ
り、設備全体がシンプルな構造となり、安価に実施し得
る。

しかも搬送機が走行通路の端部に到着する前に昇降台を
前記閉口に対応する所定高さまで昇降させておきさえす
れば、搬送機が走行通路の端部に到着したとき同時に昇
降台が前記開口を通じてカバー内に到着し、当該昇降台
上の容器が前記被搬送物出し入れ口に対応することにな
るので、直ちに被搬送物の出し入れ作業、即ちオーダー
ピツキング作業を行うことが出来る。即ち、従来のよう
に搬送機が所定位置に到着した後にランニングフオーク
を機動させる等の動作が全く不要であり、出庫作業のサ
イクルタイムを大幅に短縮して能率の良い作業が行える
。更に、作業者は格納庫壁と前記カバーとによって搬送
機やその昇降台等から完全に隔離された状態でオーダー
ピツキング作業を行うことが出釆るので、搬送機やその
昇降台等に接触する危険は全く無く、安全に作業を遂行
し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は縦断側面図、
第２図は横断平面図、第３図は出し入れ作業場所を示す
斜視図である。 １，２・・・・・・棚、４・・・・・・被搬送物収納容
器支持区画、７・・・・・・搬送機、１０・・・・・・
支柱、１１・・・・・・容器出し入れ装置、１３・・・
・・・昇降台、１４・・・・・・被搬送物収納容器、１
６・・…・壁板、１７・・・・・・開□、１９・・・・
・・カバー、２０・・・・・・被搬送物出し入れ口、２
１・・・・・・搬送機運転指令手段。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 被搬送物収納容器を支持する容器支持区画を立体的
   に備えた棚を搬送機走行通路にそつて立設し、前記搬送
   機走行通路を走行する搬送機には、その走行方向の一方
   に片持ち状に突出する昇降台上に、前記棚の容器支持区
   画との間で被搬送物収納容器を受け渡しする容器出し入
   れ装置を設け、前記昇降台が突出する側の搬送機走行通
   路の端部に隣接する格納庫壁には、一定高さにある前記
   昇降台及びこの昇降台に支持される被搬送物収納容器を
   格納庫外に突出させるための開口と、この開口の外側を
   覆うカバーとを設け、このカバーには、前記開口を通じ
   てこのカバー内に進入した前記昇降台上の容器内との間
   で被搬送物を出し入れするための被搬送物出し入れ口を
   設けて成る書籍等の格納庫。