JPS6030364B2 - 炭素繊維の製造法 - Google Patents
炭素繊維の製造法Info
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- JPS6030364B2 JPS6030364B2 JP9161981A JP9161981A JPS6030364B2 JP S6030364 B2 JPS6030364 B2 JP S6030364B2 JP 9161981 A JP9161981 A JP 9161981A JP 9161981 A JP9161981 A JP 9161981A JP S6030364 B2 JPS6030364 B2 JP S6030364B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はコールタール又はコールタールピッチを原料と
する炭素繊維の製造法に関する。
する炭素繊維の製造法に関する。
更には、水素化触媒の存在下又は非存在下に水素化処理
を施こし、触媒および不港性固形分又は触媒、不溶性固
形分および軽貿油分を分離除去した水素化コールタール
又は水素化コールタールピッチをキノリン,ピリジン等
の窒素原子含有異節環状化合物の存在下又は非存在下に
高温かつ短時間かつ減圧下で熱処理し、得られた熱処理
物を溶融紙糸し、空気中で不融化した後、不活性ガス雰
囲気中で炭化することを特徴とする炭素繊維の製造法に
関する。炭素繊維の製造法はポリアクリロニトリルを原
料とする方法およびび石油ピッチ,コールタールピッチ
,石炭解重合物等のピッチを原料とする方法に分類でき
る。
を施こし、触媒および不港性固形分又は触媒、不溶性固
形分および軽貿油分を分離除去した水素化コールタール
又は水素化コールタールピッチをキノリン,ピリジン等
の窒素原子含有異節環状化合物の存在下又は非存在下に
高温かつ短時間かつ減圧下で熱処理し、得られた熱処理
物を溶融紙糸し、空気中で不融化した後、不活性ガス雰
囲気中で炭化することを特徴とする炭素繊維の製造法に
関する。炭素繊維の製造法はポリアクリロニトリルを原
料とする方法およびび石油ピッチ,コールタールピッチ
,石炭解重合物等のピッチを原料とする方法に分類でき
る。
前者の方法においては、強度およびび弾性率のの機械的
強度に優れたHP(Hi幼Pehormame)炭素繊
維が製造され、後者においては、機械的強度ににそれほ
ど優れていないGP(QneねIPerformanc
e)炭素繊維が製造されている。ここで、石炭解重合物
とは、石炭類を水素加圧下にて炭化水素系溶剤中に解重
合し、未溶解残澄および溶剤を除去して得られるピッチ
状物質をいつo上記ピッチ類の中で、コールタールピッ
チは炭素繊維の原料として最も不適当なピッチである。
強度に優れたHP(Hi幼Pehormame)炭素繊
維が製造され、後者においては、機械的強度ににそれほ
ど優れていないGP(QneねIPerformanc
e)炭素繊維が製造されている。ここで、石炭解重合物
とは、石炭類を水素加圧下にて炭化水素系溶剤中に解重
合し、未溶解残澄および溶剤を除去して得られるピッチ
状物質をいつo上記ピッチ類の中で、コールタールピッ
チは炭素繊維の原料として最も不適当なピッチである。
コールタールピッチは通常2〜榊t%程度のフリーカー
ボンと呼ばれる不溶性固形分を含有しているため、その
可紡性は著しく低い。また、コールタールピッチは10
00午○以上の高温で製造されるため、熱的に安定であ
り、しかも、酸素との反応性に乏しい。その結果、不溶
性固形分を除去し、更に、溶融級糸して得られるコ−ル
タールピツチ系の原料繊維はほとんど不融化されない。
しかしながら、コールタールピッチはその不溶性固形分
を除去することにより優れた可鮫性を備えたピッ升こ変
換できること、炭化歩留りが高いこと、現在、工業的に
製造されている唯一の石炭系ピッチであり、容易かつ安
価に、しかも、多量に入手することが可能であること等
のため、炭素繊維原料として優れた特徴を有するといえ
る。
ボンと呼ばれる不溶性固形分を含有しているため、その
可紡性は著しく低い。また、コールタールピッチは10
00午○以上の高温で製造されるため、熱的に安定であ
り、しかも、酸素との反応性に乏しい。その結果、不溶
性固形分を除去し、更に、溶融級糸して得られるコ−ル
タールピツチ系の原料繊維はほとんど不融化されない。
しかしながら、コールタールピッチはその不溶性固形分
を除去することにより優れた可鮫性を備えたピッ升こ変
換できること、炭化歩留りが高いこと、現在、工業的に
製造されている唯一の石炭系ピッチであり、容易かつ安
価に、しかも、多量に入手することが可能であること等
のため、炭素繊維原料として優れた特徴を有するといえ
る。
従って、コ−ルタールピッチはその不融化性を改善でき
れば、前述の石油ピッチや石炭解重合物に劣らぬ慶れた
原料となり得る。コールタールピッチの不融化性を改善
する方法として、不溶性固形分を除去したコールタール
ピッチを水素化する方法や400q○以下の比較的低温
度で長時間、減圧下で熱処理する方法が提案されている
。
れば、前述の石油ピッチや石炭解重合物に劣らぬ慶れた
原料となり得る。コールタールピッチの不融化性を改善
する方法として、不溶性固形分を除去したコールタール
ピッチを水素化する方法や400q○以下の比較的低温
度で長時間、減圧下で熱処理する方法が提案されている
。
しかしながら、低温度における長時間の熱処理において
も、不溶性固形分の生成は避けることはできず、その結
果、熱処理物は不均一となり、その可続性は著しく低下
する。また、上記2方法においては、原料繊維の不融化
を妨げる炭素繊維原料中の低軟化点成分の除去を完全に
行なうことはできない。従って、上記2方法はコールタ
ールピッチの不融化性を改善する最良の方法とは言い得
ないo本発明者等は前述の如き特徴を備えたコールター
ル又はコールタールピッチを炭素繊維の原料に改善すべ
く鋭意研究した結果、コールタール又はコールタールピ
ッチを水素化触媒の存在下又は非存在下で水素化し、触
媒および不溶性固形分又は触媒、不落性固形分および軽
質油分を分離除去した後、キノリン,ピリジン等のの窒
素原子含有異節環状化合物の存在下、又は、非存在下に
高温かつ短時間かつ減圧下で熱処理することにより得ら
れる熱処理物が優れた可紡性と不敵化性を備えているこ
と、およびそれを原料として得られる炭素繊維がGP炭
素繊維としての強度を備えていることを見いだし、本発
明を完成した。
も、不溶性固形分の生成は避けることはできず、その結
果、熱処理物は不均一となり、その可続性は著しく低下
する。また、上記2方法においては、原料繊維の不融化
を妨げる炭素繊維原料中の低軟化点成分の除去を完全に
行なうことはできない。従って、上記2方法はコールタ
ールピッチの不融化性を改善する最良の方法とは言い得
ないo本発明者等は前述の如き特徴を備えたコールター
ル又はコールタールピッチを炭素繊維の原料に改善すべ
く鋭意研究した結果、コールタール又はコールタールピ
ッチを水素化触媒の存在下又は非存在下で水素化し、触
媒および不溶性固形分又は触媒、不落性固形分および軽
質油分を分離除去した後、キノリン,ピリジン等のの窒
素原子含有異節環状化合物の存在下、又は、非存在下に
高温かつ短時間かつ減圧下で熱処理することにより得ら
れる熱処理物が優れた可紡性と不敵化性を備えているこ
と、およびそれを原料として得られる炭素繊維がGP炭
素繊維としての強度を備えていることを見いだし、本発
明を完成した。
コールタール又はコールタールピッチの不融化性は不溶
性固形分を除去した後、高温かつ短時間かつ減圧下にお
ける熱処理によっても改善できるが、コールタール又は
コールタールピッチを水素化することにより、熱処理物
の不融化性は更に改善でき、しかも、得られる炭素繊維
の強度は向上する。
性固形分を除去した後、高温かつ短時間かつ減圧下にお
ける熱処理によっても改善できるが、コールタール又は
コールタールピッチを水素化することにより、熱処理物
の不融化性は更に改善でき、しかも、得られる炭素繊維
の強度は向上する。
石炭類の乾留により得られるコールタールおよびコール
タールピッチを適当な溶剤に溶解した溶液は水素化触媒
の存在下又は非存在下で水素化することにより、水素化
された溶液の粘度は著しく低下し、触媒および不溶性固
形分を容易に分離除去できる。
タールピッチを適当な溶剤に溶解した溶液は水素化触媒
の存在下又は非存在下で水素化することにより、水素化
された溶液の粘度は著しく低下し、触媒および不溶性固
形分を容易に分離除去できる。
不溶性固形分を除去した水素化物はキノリン,ピリジン
等の窒素原子含有異節環状化合物の存在下又は非存在下
に420〜65000の高温度、1び分以下の短時間、
2Q舷日タ abs以下の減圧下で熱処理することによ
り、可欲性および不融化性の非常に優れた炭素繊維原料
に改質できる。次に、この熱処理物を溶融級糸後、空気
中で不融化し、更に、不活性ガス雰囲気中で炭化するこ
とにより、容易に炭素繊維を製造でき、しかも、この炭
素繊維はGP炭素繊維としての強度を備えている。従っ
て、本発明を実施することにより、安価でかつ多量に入
手できるコールタール又はコールタールピッチを容易に
優れた炭素繊維原料に改質できる。
等の窒素原子含有異節環状化合物の存在下又は非存在下
に420〜65000の高温度、1び分以下の短時間、
2Q舷日タ abs以下の減圧下で熱処理することによ
り、可欲性および不融化性の非常に優れた炭素繊維原料
に改質できる。次に、この熱処理物を溶融級糸後、空気
中で不融化し、更に、不活性ガス雰囲気中で炭化するこ
とにより、容易に炭素繊維を製造でき、しかも、この炭
素繊維はGP炭素繊維としての強度を備えている。従っ
て、本発明を実施することにより、安価でかつ多量に入
手できるコールタール又はコールタールピッチを容易に
優れた炭素繊維原料に改質できる。
しかも、これにより得られる炭素繊維はGP炭素繊維と
しての強度を備えている。本発明の原料であるコールタ
ール又はコールタールピッチは石炭の種類や製造条件等
で特に限定されるものではなく、石炭の乾留により得ら
れる一般のコールタールおよびコールタールピッチであ
ればよい。
しての強度を備えている。本発明の原料であるコールタ
ール又はコールタールピッチは石炭の種類や製造条件等
で特に限定されるものではなく、石炭の乾留により得ら
れる一般のコールタールおよびコールタールピッチであ
ればよい。
コールタールピッチの水素化においては、これを適当な
炭化水素系溶剤、例えば、石炭系車質油である吸収油、
タール中油,アントラセン油等に溶解して使用する必要
がある。
炭化水素系溶剤、例えば、石炭系車質油である吸収油、
タール中油,アントラセン油等に溶解して使用する必要
がある。
従って、本発明の原料としてはそのままで水素化の可能
なコールタールが好ましい。しかし、いずれの場合も、
熱、処理物や炭素繊維の性状等には何ら差異はない。コ
ールタール又は石炭系車質油等に溶解したコールタール
ピッチは水素化触媒の存在下又は非存在下で水素化する
。本発明における水素化条件は温度を350〜470二
0に、その温度における保持時間を5〜60分に、水素
圧力を20〜200k9/嫌Gに、好ましくは、温度を
370〜450o0に、保持時間を10〜30分に、圧
力を50〜100k9/係Gに設定する。水素化の温度
が350qo未満の場合、コールタール等の水素化が十
分に進行せず、470こ0を超える場合、水素消費量が
著しく増加し、しかも、この水素化物を原料として得ら
れる熱処理物は特に優れた性状を備えていることが認め
られない。保持時間5分禾満および圧力20k9/仇G
未満の場合は水素化温度350qo未満と、また、保持
時間が6ぴ分を超える場合および圧力が200k9/仇
Gを超える場合は水素化温度が47000を超える場合
と同様の理由により好ましくない。また、本発明に使用
する水素化触媒は一般の水素化触媒、例えば、鉄,コバ
ルト,モリブデン,銅,タングステン,ニッケル.白金
,ロジウム等の金属,該金属のアンモニウム塩,酸化物
,水酸化物,炭酸塩,硫化物およびこれらの混合物であ
ればよい。
なコールタールが好ましい。しかし、いずれの場合も、
熱、処理物や炭素繊維の性状等には何ら差異はない。コ
ールタール又は石炭系車質油等に溶解したコールタール
ピッチは水素化触媒の存在下又は非存在下で水素化する
。本発明における水素化条件は温度を350〜470二
0に、その温度における保持時間を5〜60分に、水素
圧力を20〜200k9/嫌Gに、好ましくは、温度を
370〜450o0に、保持時間を10〜30分に、圧
力を50〜100k9/係Gに設定する。水素化の温度
が350qo未満の場合、コールタール等の水素化が十
分に進行せず、470こ0を超える場合、水素消費量が
著しく増加し、しかも、この水素化物を原料として得ら
れる熱処理物は特に優れた性状を備えていることが認め
られない。保持時間5分禾満および圧力20k9/仇G
未満の場合は水素化温度350qo未満と、また、保持
時間が6ぴ分を超える場合および圧力が200k9/仇
Gを超える場合は水素化温度が47000を超える場合
と同様の理由により好ましくない。また、本発明に使用
する水素化触媒は一般の水素化触媒、例えば、鉄,コバ
ルト,モリブデン,銅,タングステン,ニッケル.白金
,ロジウム等の金属,該金属のアンモニウム塩,酸化物
,水酸化物,炭酸塩,硫化物およびこれらの混合物であ
ればよい。
水素化処理を受けたコールタール又はコールタールピッ
チは室温においても十分に低い粘度であるため、水素化
物中に含有される触媒や不落性固形分は容易に分離除去
できる。
チは室温においても十分に低い粘度であるため、水素化
物中に含有される触媒や不落性固形分は容易に分離除去
できる。
触媒および不落性固形分を除去した水素化物は高温かつ
短時間かつ減圧下で熱処理する。本発明における熱処理
は高温かつ減圧下で行なうため、原料繊維の不敵化を妨
げる低軟化点成分を容易に除去できる。
短時間かつ減圧下で熱処理する。本発明における熱処理
は高温かつ減圧下で行なうため、原料繊維の不敵化を妨
げる低軟化点成分を容易に除去できる。
しかも、熱処理時間を制御することにより、熱処理物の
可薮性を低下させる不溶性固形分の生成をほぼ完全に抑
制できる。本発明の熱処理条件は得られる熱処理物の不
溶性固形分量が0.5wt%以下に、ベンゼン不溶分が
50〜80wt%に、軟化点が松0〜260℃になる如
く設定するが、通常は熱処理の温度を420〜650℃
に、その温度における保持時間を10分以下に、圧力を
2仇舷日タ a広以下に、好ましくは、温度を440〜
51び0、保持時間を1〜8分に、圧力を3〜IQ舷日
タ a戊に設定する。熱処理物の不溶性固形分が0.5
wt%を超える場合、その可紡性が低下する。ベンゼン
下溶分が5岬t%未満の場合、原料繊維の不融化が著し
く困難となり、8肌t%を超える場合は不溶性固形分を
0.5wt%以下にすることが実質的に困難となる。軟
化点が22ぴ0未満の場合、原料繊維の不融化に著しく
長時間を要し、26ぴ0を超える場合は熱処理物の可肋
性が低下する。上記以外の熱処理条件の場合、上記の如
き不落性固形分ベンゼン不溶分、軟化点のすべてを満足
する熱処理物の製造が困難である。
可薮性を低下させる不溶性固形分の生成をほぼ完全に抑
制できる。本発明の熱処理条件は得られる熱処理物の不
溶性固形分量が0.5wt%以下に、ベンゼン不溶分が
50〜80wt%に、軟化点が松0〜260℃になる如
く設定するが、通常は熱処理の温度を420〜650℃
に、その温度における保持時間を10分以下に、圧力を
2仇舷日タ a広以下に、好ましくは、温度を440〜
51び0、保持時間を1〜8分に、圧力を3〜IQ舷日
タ a戊に設定する。熱処理物の不溶性固形分が0.5
wt%を超える場合、その可紡性が低下する。ベンゼン
下溶分が5岬t%未満の場合、原料繊維の不融化が著し
く困難となり、8肌t%を超える場合は不溶性固形分を
0.5wt%以下にすることが実質的に困難となる。軟
化点が22ぴ0未満の場合、原料繊維の不融化に著しく
長時間を要し、26ぴ0を超える場合は熱処理物の可肋
性が低下する。上記以外の熱処理条件の場合、上記の如
き不落性固形分ベンゼン不溶分、軟化点のすべてを満足
する熱処理物の製造が困難である。
また、上記の熱処理をキノリン,ピリジン等の窒素原子
含有異節環状化合物の存在下で行なう場合、本発明にと
って好都合な結果が得られる。
含有異節環状化合物の存在下で行なう場合、本発明にと
って好都合な結果が得られる。
キノリン等はコールタールおよびコールタールピッチの
重縮合を著しく抑制するため、不溶性固形分を除去した
コールタールおよびコールタールピッチの熱処理をより
高温で、より長い時間行なうことが可能になり、原料繊
維の不融化を妨げる低軟化点成分の除去率を向上させる
ことができる。キノリン,ビリジン等の窒素原子含有異
節環状化合物がいかなる機構でコールタールおよびコー
ルタールピッチの重縮合を抑制しているかは明らかでは
ないが、これらの化合物に固有の性能であろうと考えら
れる。本発明におけるキノリン,ピリジン等の窒素原子
含有異節環状化合物の添加量は不溶性固形分又は不落性
固形分および軽貿油分を除去したコールタール又はコー
ルタールピッチの水素化物に対し3〜5肌t%に、好ま
しくは5〜2仇の%になる如く設定する。
重縮合を著しく抑制するため、不溶性固形分を除去した
コールタールおよびコールタールピッチの熱処理をより
高温で、より長い時間行なうことが可能になり、原料繊
維の不融化を妨げる低軟化点成分の除去率を向上させる
ことができる。キノリン,ビリジン等の窒素原子含有異
節環状化合物がいかなる機構でコールタールおよびコー
ルタールピッチの重縮合を抑制しているかは明らかでは
ないが、これらの化合物に固有の性能であろうと考えら
れる。本発明におけるキノリン,ピリジン等の窒素原子
含有異節環状化合物の添加量は不溶性固形分又は不落性
固形分および軽貿油分を除去したコールタール又はコー
ルタールピッチの水素化物に対し3〜5肌t%に、好ま
しくは5〜2仇の%になる如く設定する。
窒素原子含有異節環状化合物の添加量が3Wt%禾満の
場合、これらの化合物の添加効果は非常に小さく、5肌
t%を超える場合、その効果が特に大きくなることはな
い。本発明に使用する窒素原子含有異節環状化合物はピ
リジン,ピコリン,ルチジン,キノリン等のピリジンお
よびキノリン系化合物が好ましい。上記の如き高温かつ
短時間かつ減圧下における熱処理により不溶性固形分、
ベンゼン不溶分、軟化点を調製した熱処理物は溶融紙糸
し、原料繊維とする。
場合、これらの化合物の添加効果は非常に小さく、5肌
t%を超える場合、その効果が特に大きくなることはな
い。本発明に使用する窒素原子含有異節環状化合物はピ
リジン,ピコリン,ルチジン,キノリン等のピリジンお
よびキノリン系化合物が好ましい。上記の如き高温かつ
短時間かつ減圧下における熱処理により不溶性固形分、
ベンゼン不溶分、軟化点を調製した熱処理物は溶融紙糸
し、原料繊維とする。
上記の熱処理により得た熱処理物は不溶性固形分を除去
したコールタールピッチの優れた可級性を継承している
ため、その糸切れ頻度は非常に小さい。原料繊維は次に
空気中で加熱することにより不融化する。
したコールタールピッチの優れた可級性を継承している
ため、その糸切れ頻度は非常に小さい。原料繊維は次に
空気中で加熱することにより不融化する。
原料繊維の不融化は特に限定されるものではなく、原料
繊維の不融化が完了すればよい。本発明における不敵化
条件は不融化温度をを260〜340qoに、その温度
における保持時間を6ひげ以下に、昇温速度を20oo
/分以下に、好ましくは、不融化温度を280〜320
午○、同保持時間を5〜30分、同昇温速度を0.5〜
1.8qo/分に設定する。不融化温度が260qo禾
満の場合、原料繊維の不敵化は十分に進行せず。炭化時
に繊維の融着、溶融等のトラブル等が観測され、340
qoを超える場合、得られる不融化繊維は過酸化状態と
なり、炭素繊維の収率および強度等の低下が観測される
。保持時間が6び分を超える場合、得られる不融化繊維
は過酸化状態となり、炭素繊維の収率および強度等が低
下する。不融化時の昇温速度が2.0%/分を超える場
合、繊維間に融着が観測され、最終製品である炭素繊維
の強度が低下するため好ましくない。また、空気酸化に
よる不融化に先き立ち、原料繊維はオゾン,塩素,二酸
化窒素等の窒素酸化物等の如き酸化力の大きな物質で処
理してもよい。
繊維の不融化が完了すればよい。本発明における不敵化
条件は不融化温度をを260〜340qoに、その温度
における保持時間を6ひげ以下に、昇温速度を20oo
/分以下に、好ましくは、不融化温度を280〜320
午○、同保持時間を5〜30分、同昇温速度を0.5〜
1.8qo/分に設定する。不融化温度が260qo禾
満の場合、原料繊維の不敵化は十分に進行せず。炭化時
に繊維の融着、溶融等のトラブル等が観測され、340
qoを超える場合、得られる不融化繊維は過酸化状態と
なり、炭素繊維の収率および強度等の低下が観測される
。保持時間が6び分を超える場合、得られる不融化繊維
は過酸化状態となり、炭素繊維の収率および強度等が低
下する。不融化時の昇温速度が2.0%/分を超える場
合、繊維間に融着が観測され、最終製品である炭素繊維
の強度が低下するため好ましくない。また、空気酸化に
よる不融化に先き立ち、原料繊維はオゾン,塩素,二酸
化窒素等の窒素酸化物等の如き酸化力の大きな物質で処
理してもよい。
これらによる処理により原料繊維の不融化はより容易に
なる。不融化の済んだ繊維は次に不活性ガス雰囲気中で
炭化する。
なる。不融化の済んだ繊維は次に不活性ガス雰囲気中で
炭化する。
本発明においては、炭化条件は温度800〜20000
0、その温度における保持時間を5分以上に、昇温速度
を10qo/分以下に、好ましくは炭化温度を900〜
1200oo、同保持時間を10〜30分、同昇温速度
を3〜7℃/分に設定する。炭化温度が800q0未満
の場合、繊維の炭化は十分に進行せず、得られる炭素繊
維は強度的に一般のGP炭素繊維に比べ劣る。他方、炭
化温度が200000を超える場合、得られる炭素繊維
の強度が特に優れることはなく、エネルギーの損失につ
ながる。保持時間が5分未満の場合、繊維の炭化は十分
に進行しない結果、得られる炭素繊維は強度的にに劣る
。炭化時の昇温速度が1ぴ0/分を超える場合、得られ
る炭素繊維の一部に融着が観測され、炭化繊維の強度が
低下するため、好ましくない。以上の如き処理により得
られる炭素繊維はGP炭素繊維としての強度を備えてお
り、強度および外観的に従来のGP炭素繊維に比べ、何
ら遜色はない。
0、その温度における保持時間を5分以上に、昇温速度
を10qo/分以下に、好ましくは炭化温度を900〜
1200oo、同保持時間を10〜30分、同昇温速度
を3〜7℃/分に設定する。炭化温度が800q0未満
の場合、繊維の炭化は十分に進行せず、得られる炭素繊
維は強度的に一般のGP炭素繊維に比べ劣る。他方、炭
化温度が200000を超える場合、得られる炭素繊維
の強度が特に優れることはなく、エネルギーの損失につ
ながる。保持時間が5分未満の場合、繊維の炭化は十分
に進行しない結果、得られる炭素繊維は強度的にに劣る
。炭化時の昇温速度が1ぴ0/分を超える場合、得られ
る炭素繊維の一部に融着が観測され、炭化繊維の強度が
低下するため、好ましくない。以上の如き処理により得
られる炭素繊維はGP炭素繊維としての強度を備えてお
り、強度および外観的に従来のGP炭素繊維に比べ、何
ら遜色はない。
従って、本発明を実施することにより、安価に、容易に
かつ多量に入手できるコールタールおよびコールタール
ピッチから容易かつ安価に優れた炭素繊維原料を製造す
ることができ、しかも、これを原料として得られる炭素
繊維はGP炭素繊維としての強度を備えている。
かつ多量に入手できるコールタールおよびコールタール
ピッチから容易かつ安価に優れた炭素繊維原料を製造す
ることができ、しかも、これを原料として得られる炭素
繊維はGP炭素繊維としての強度を備えている。
次に本発明を実施の態様に基づき更に詳細に説明する。
本発明の原料には石炭類の残留により得られるコールタ
ール又はコールタールピッチを用いる。コールタールピ
ッチは適当な溶剤、例えば、石炭系童質油である吸収油
等にピッチ/溶剤比1:2〜1:10(重量ベース)に
なる如く溶解して使用する。コールタール又はコールタ
ールピッチを溶解した溶液は適当な水素化触媒、例えば
、鉄,コバルト,モリブデン等の存在下、水素化塩度3
50〜470℃、同保持時間5〜60分、同圧力20〜
200k9/仇G、好ましくは、水素化温度370〜4
50℃、同保持時間10〜30分、同圧力50〜100
k9/塊Gで水素化する。
ール又はコールタールピッチを用いる。コールタールピ
ッチは適当な溶剤、例えば、石炭系童質油である吸収油
等にピッチ/溶剤比1:2〜1:10(重量ベース)に
なる如く溶解して使用する。コールタール又はコールタ
ールピッチを溶解した溶液は適当な水素化触媒、例えば
、鉄,コバルト,モリブデン等の存在下、水素化塩度3
50〜470℃、同保持時間5〜60分、同圧力20〜
200k9/仇G、好ましくは、水素化温度370〜4
50℃、同保持時間10〜30分、同圧力50〜100
k9/塊Gで水素化する。
水素化触媒はコールタール又はコール夕−ルピッチ溶液
に対し0.5〜5M%好ましくは1〜ぶれ%添加する。
水素化触媒の添加量が0.5W%未満の場合、コールタ
ール又はコールタールピッチ溶液の水素化に長時間を要
し、5wt%を超える場合、水素化速度が特に促進され
ることはない。得られた水素化物より触媒および不綾性
固形分を除去した後、これを熱処理温度420〜650
oo、同保持時間10分以下、同圧力2仇吻日タ ab
s以下、好ましくは、熱処理温度440〜510q0、
同保持時間1〜8分、同圧力3〜10柳Hタ absで
熱処理する。触媒および不落・性固形分を除去した水素
化物は熱処理に先き立ち、その軽質蟹分を除去してもよ
い。コールタール又はコールタールピッチの熱処理はキ
ノリン,ピリジン等の窒素原子を含有する異節環状化合
物の3〜5仇れ%、好ましくは5〜3仇W%の存在下で
行なってもよい。
に対し0.5〜5M%好ましくは1〜ぶれ%添加する。
水素化触媒の添加量が0.5W%未満の場合、コールタ
ール又はコールタールピッチ溶液の水素化に長時間を要
し、5wt%を超える場合、水素化速度が特に促進され
ることはない。得られた水素化物より触媒および不綾性
固形分を除去した後、これを熱処理温度420〜650
oo、同保持時間10分以下、同圧力2仇吻日タ ab
s以下、好ましくは、熱処理温度440〜510q0、
同保持時間1〜8分、同圧力3〜10柳Hタ absで
熱処理する。触媒および不落・性固形分を除去した水素
化物は熱処理に先き立ち、その軽質蟹分を除去してもよ
い。コールタール又はコールタールピッチの熱処理はキ
ノリン,ピリジン等の窒素原子を含有する異節環状化合
物の3〜5仇れ%、好ましくは5〜3仇W%の存在下で
行なってもよい。
キノリン,ピリジン等はコールタール又はそのピッチの
重縮合を抑制する結果、コールタール又はコールタール
ピッチの熱処理をより高温、より長い時間行なうことが
可能となり、原料繊維の不融化を妨げる熱処理物中の低
軟化点成分の除去率を向上させることができる。上記の
熱処理により得られた熱処理は不溶性固形分0.5M%
以下、ベンゼン不溶分50〜8肌t%。
重縮合を抑制する結果、コールタール又はコールタール
ピッチの熱処理をより高温、より長い時間行なうことが
可能となり、原料繊維の不融化を妨げる熱処理物中の低
軟化点成分の除去率を向上させることができる。上記の
熱処理により得られた熱処理は不溶性固形分0.5M%
以下、ベンゼン不溶分50〜8肌t%。
軟化点220〜260ooの炭素繊維原料として優れた
性状を備えている。次に、熱処理物を溶融紡糸し、得ら
れた原料繊維は空気中、室温から260〜340oo、
好ましくは280〜320qoまで2.0qo/分以下
、好ましくは、0.5〜1.800/分で昇温し、その
温度に60分以下、好ましくは5〜30分保持すること
により不融化することができる。
性状を備えている。次に、熱処理物を溶融紡糸し、得ら
れた原料繊維は空気中、室温から260〜340oo、
好ましくは280〜320qoまで2.0qo/分以下
、好ましくは、0.5〜1.800/分で昇温し、その
温度に60分以下、好ましくは5〜30分保持すること
により不融化することができる。
原料繊維は空気酸化による不融化に先き立ち、オゾン,
塩素,窒素酸化物の如き酸化力のの大きな物質で処理し
てもよい。これらによる処理により、原料繊維の不融化
はより容易になる。不融化の済んだ繊維は不活性雰囲気
中、室温から800〜200000、好ましくは900
〜1200ooまで、1000/分以下、好ましくは、
3〜7℃/分で昇温し、その温度に5分以上、好ましく
は、10〜30分保持し炭化する。得られた炭素繊維は
GP炭素繊維としての強度を備えており、その外観も何
ら遜色がない。
塩素,窒素酸化物の如き酸化力のの大きな物質で処理し
てもよい。これらによる処理により、原料繊維の不融化
はより容易になる。不融化の済んだ繊維は不活性雰囲気
中、室温から800〜200000、好ましくは900
〜1200ooまで、1000/分以下、好ましくは、
3〜7℃/分で昇温し、その温度に5分以上、好ましく
は、10〜30分保持し炭化する。得られた炭素繊維は
GP炭素繊維としての強度を備えており、その外観も何
ら遜色がない。
以下、実施例および比較例で本発明を説明するがこれに
限定されるものではない。実施例 1 市販のコールタールにコバルトーモリブデン系触媒をぶ
れ%添加し、水素化温度43000、同保持時間15分
、同圧力80k9/仇Gで水素化し、終了後、フィルタ
ーで触媒およびフリーカーボンを分離除去した。
限定されるものではない。実施例 1 市販のコールタールにコバルトーモリブデン系触媒をぶ
れ%添加し、水素化温度43000、同保持時間15分
、同圧力80k9/仇Gで水素化し、終了後、フィルタ
ーで触媒およびフリーカーボンを分離除去した。
触媒およびフリーカーボンを分離除去した水素化物は4
8びCに加熱溶融した塩浴中に浸潰した後、ただちに減
圧し、3分間保持した。
8びCに加熱溶融した塩浴中に浸潰した後、ただちに減
圧し、3分間保持した。
圧力は8柳日タ absとした。熱処理物の収率は18
.8Wt%であり、性状は不落性固形分0.1wt%、
ベンゼン不落分662wt%、軟化点24が○であった
。この熱処理物を295℃で溶融級糸した後、空気中、
室温から30ぴ0まで1.20/分の昇温速度で昇溢し
、その温度に15分間保持し不融化した。次に、不融化
繊維をアルゴンガス雰囲気中、室温から100ぴ0まで
5℃/分の昇温速度で昇温し、その温度に18分間保持
し、炭素繊維とした。炭素繊維の収率は原料繊維基準で
滋.鋤t%であり、その直径、強度、伸度はそれぞれ9
.2一,130【9/均,2.3%であった。比較例
1 実施例1のコールタールを80こ0に加熱し、フィルタ
ーで炉過し、フリーカーボンを除去した。
.8Wt%であり、性状は不落性固形分0.1wt%、
ベンゼン不落分662wt%、軟化点24が○であった
。この熱処理物を295℃で溶融級糸した後、空気中、
室温から30ぴ0まで1.20/分の昇温速度で昇溢し
、その温度に15分間保持し不融化した。次に、不融化
繊維をアルゴンガス雰囲気中、室温から100ぴ0まで
5℃/分の昇温速度で昇温し、その温度に18分間保持
し、炭素繊維とした。炭素繊維の収率は原料繊維基準で
滋.鋤t%であり、その直径、強度、伸度はそれぞれ9
.2一,130【9/均,2.3%であった。比較例
1 実施例1のコールタールを80こ0に加熱し、フィルタ
ーで炉過し、フリーカーボンを除去した。
フリーカーボンを除去したコールタールは46000に
に加熱溶融した塩裕中に浸漬後、ただちに減圧し、3分
間保持した圧力は8肋日タ absとした。熱処里物の
収率は21.5wt%であった。熱処理物の性状は不溶
性固形分0.洲【%、ベンゼン不溶分54.卵t%、軟
化点236qoであった。この熱処理物を275o0で
溶融紡糸した後、空気中、室温から300ooまで1.
ぞ0/分の昇温速度で昇温し、その温度に15分間保持
した。得られた不融化繊維中には多数の融着点が認めら
れた。この不融化繊維をアルゴンガス雰囲気中、室温か
ら1000℃まで5℃/分の昇温速度で昇温し、その温
度に18分間保持し炭素繊維とした。炭素繊維の収率は
原料繊維基準で83.7wt%であった。炭素繊維の直
径、強度、伸度はそれぞれ9.3ム,32k9/桝,1
.1%であり、この炭素繊維は実施例1に比べ、強度的
に著しく劣ることが明らかである。
に加熱溶融した塩裕中に浸漬後、ただちに減圧し、3分
間保持した圧力は8肋日タ absとした。熱処里物の
収率は21.5wt%であった。熱処理物の性状は不溶
性固形分0.洲【%、ベンゼン不溶分54.卵t%、軟
化点236qoであった。この熱処理物を275o0で
溶融紡糸した後、空気中、室温から300ooまで1.
ぞ0/分の昇温速度で昇温し、その温度に15分間保持
した。得られた不融化繊維中には多数の融着点が認めら
れた。この不融化繊維をアルゴンガス雰囲気中、室温か
ら1000℃まで5℃/分の昇温速度で昇温し、その温
度に18分間保持し炭素繊維とした。炭素繊維の収率は
原料繊維基準で83.7wt%であった。炭素繊維の直
径、強度、伸度はそれぞれ9.3ム,32k9/桝,1
.1%であり、この炭素繊維は実施例1に比べ、強度的
に著しく劣ることが明らかである。
実施例 2
市販のコールタールピッチ(フリーカーボン5.4wt
%,ベンゼン不溶分32.1M%,軟化点82℃)に3
倍量のタール中油を加え、100qoに加熱し、コール
タールピッチを溶解した。
%,ベンゼン不溶分32.1M%,軟化点82℃)に3
倍量のタール中油を加え、100qoに加熱し、コール
タールピッチを溶解した。
この溶液にコバルトーモリブデン系触媒を細t%添加し
、水素化温度430℃、同保持時間15分、同圧力80
kg/係Gで水素化し、水素化後、フィルターで触媒お
よびフリーカーボンを除去した。触媒およびフリーカー
ボンを分離除去した水素化物を48びCに加熱溶融した
塩裕中に浸潰した後、ただちに減圧し、3分間保持した
。
、水素化温度430℃、同保持時間15分、同圧力80
kg/係Gで水素化し、水素化後、フィルターで触媒お
よびフリーカーボンを除去した。触媒およびフリーカー
ボンを分離除去した水素化物を48びCに加熱溶融した
塩裕中に浸潰した後、ただちに減圧し、3分間保持した
。
圧力は8肋日タ absとした。熱処理物の収率はコー
ル夕ールピッチ基準で39.4wt%であった。熱処理
物の性状は不溶性固形分0.がt%,ベンゼン不溶分磯
.3wt%、軟化点251qoであった。この熱処理物
を300午Cで溶融綾糸した後、空気中、室温から30
0℃まで1.ぞ0/分の昇温速度で昇温し、その温度に
15分間保持することにより不融化した。次に、不薄虫
イヒ繊維をアルゴンガス雰囲気中室温から100ぴ0ま
で5℃/分の昇温速度で昇温し、その温度に15分間保
持し炭素繊維とした。炭素繊維の収率は原料繊維基準で
83.榊t%であっZた。炭素繊維の直径、強度、伸度
はそれぞれ9.4r,125k9/磯,2.3%であっ
た。実施例 3 実施例2の触媒およびフリーカーボン等を分離除去した
水素化物からその軽質蟹分を蒸留で除去Zした後、キノ
リンを1肌t%添加し、500qoに加熱溶融した塩裕
中に浸潰した。
ル夕ールピッチ基準で39.4wt%であった。熱処理
物の性状は不溶性固形分0.がt%,ベンゼン不溶分磯
.3wt%、軟化点251qoであった。この熱処理物
を300午Cで溶融綾糸した後、空気中、室温から30
0℃まで1.ぞ0/分の昇温速度で昇温し、その温度に
15分間保持することにより不融化した。次に、不薄虫
イヒ繊維をアルゴンガス雰囲気中室温から100ぴ0ま
で5℃/分の昇温速度で昇温し、その温度に15分間保
持し炭素繊維とした。炭素繊維の収率は原料繊維基準で
83.榊t%であっZた。炭素繊維の直径、強度、伸度
はそれぞれ9.4r,125k9/磯,2.3%であっ
た。実施例 3 実施例2の触媒およびフリーカーボン等を分離除去した
水素化物からその軽質蟹分を蒸留で除去Zした後、キノ
リンを1肌t%添加し、500qoに加熱溶融した塩裕
中に浸潰した。
浸澄後、ただちに減圧し、3分間保持した。圧力は8肌
日タ a戊とした。熱処理物の収率はコールタールピッ
チ基準で37.4wt%であった。熱処理物の性状は不
落性固形分0.かt%、ベンゼン不溶分72.榊t%,
軟化点2払。Cであった。この熱処理物を300午○で
溶融線糸後、空気中、室温から300qoまで1.5q
o/分の昇温速度で昇温し、その温度に1扮ふ間保持し
、不融化した。
日タ a戊とした。熱処理物の収率はコールタールピッ
チ基準で37.4wt%であった。熱処理物の性状は不
落性固形分0.かt%、ベンゼン不溶分72.榊t%,
軟化点2払。Cであった。この熱処理物を300午○で
溶融線糸後、空気中、室温から300qoまで1.5q
o/分の昇温速度で昇温し、その温度に1扮ふ間保持し
、不融化した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 コールタール又は炭化水素系溶剤にに溶解したコー
ルタールピツチを水素化触媒の存在下又は非存在下に、
水素化温度350〜470℃、水素化時間5〜60分、
水素化圧力20〜200kg/cm^2Gの条件下で水
素化し、ついで触媒および不溶性固形分又は触媒、不溶
性固形分および軽質油分を分離除去した水素化物を、熱
処理温度420〜650℃、熱処時間10分以下、熱処
理圧力20mmHgabs以下の条件下で熱処理し、得
られた熱処理物を溶融紡糸し、不融化後、更に炭化する
ことを特徴とする炭素繊維の製造法。 2 水素化触媒が鉄、コバルト、モリブデン、銅、タン
グステン、ニツケル、白金、ロジウムの金属、該金属の
アンモニウム塩、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硫化物お
よびこれらの混合物の中から選ばれたものである特許請
求の範囲第1項記載の炭素繊維の製造法。 3 コールタール又は炭化水素系溶剤に溶解したコール
タールピツチを水素化触媒の存在下又は非存在下に、水
素化温度350〜470℃、水素化時間5〜60分、水
素化圧力20〜200kg/cm^2Gのの条件下で水
素化し、ついで触媒およびび不溶性固形分又は触媒、不
溶性固形分および軽質油分を分離除去した水素化物に窒
素原子含有異節環状化合物を3〜50wt%添加した後
、熱処理温度420〜650℃、熱処理時間10分以下
、熱処理圧力20mmHgabs以下の条件下で熱処理
し、得られた熱処理物を溶融紡糸し、不融化後、更に炭
化することを特徴とする炭素繊維の製造法。 4 水素化触媒が鉄、コバルト、モリブデン、銅、タン
グステン、ニツケル、白金、ロジウムの金属、該金属の
アンモニウム塩、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硫化物お
よびこれらの混合物から選ばれたものである特許請求の
範囲第3項記載の炭素繊維の製造法。 5 窒素原子含有異節環状化合物がピリジン、キノリン
、ピコリン、ルチジンまたはメチルキノリンである特許
請求の範囲第3項または第4項記載の炭素繊維の製造法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9161981A JPS6030364B2 (ja) | 1981-06-16 | 1981-06-16 | 炭素繊維の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9161981A JPS6030364B2 (ja) | 1981-06-16 | 1981-06-16 | 炭素繊維の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57210019A JPS57210019A (en) | 1982-12-23 |
JPS6030364B2 true JPS6030364B2 (ja) | 1985-07-16 |
Family
ID=14031584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9161981A Expired JPS6030364B2 (ja) | 1981-06-16 | 1981-06-16 | 炭素繊維の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6030364B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63147567U (ja) * | 1987-03-18 | 1988-09-28 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59136384A (ja) * | 1983-01-26 | 1984-08-04 | Agency Of Ind Science & Technol | 炭素繊維用ピツチの製造法 |
JPS59223316A (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-15 | Agency Of Ind Science & Technol | 高強度、高弾性炭素繊維の製造方法 |
JPS618136A (ja) * | 1984-06-22 | 1986-01-14 | Nippon Steel Chem Co Ltd | ピツチの水素化処理用触媒 |
JPS6151091A (ja) * | 1984-08-17 | 1986-03-13 | Chiyoda Chem Eng & Constr Co Ltd | コ−ルタ−ルピツチの水素化処理方法 |
JPS61100530A (ja) * | 1984-10-19 | 1986-05-19 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 部分水素化芳香族多環化合物の製造方法 |
JPH0730333B2 (ja) * | 1986-06-18 | 1995-04-05 | 川崎製鉄株式会社 | 炭素繊維用プリカ−サ−ピツチの製造方法 |
-
1981
- 1981-06-16 JP JP9161981A patent/JPS6030364B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63147567U (ja) * | 1987-03-18 | 1988-09-28 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57210019A (en) | 1982-12-23 |
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