JPS6030279B2 - 投票用紙及びその折り目形成装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、中央に折り目の付いた投票用紙とその折り目
形成装置に関するものである。

従来、選挙においては第１図に示すように、投票用紙１
の被選挙人の記入面側略中央に、ローフ２で搬送中に回
転刃形３で折り目４を形成し、この投票用紙１を受け取
った選挙人は、被選挙人名を記入後第２図に示すように
、折り目４に沿って２つ折りにして投票箱に投入してい
た。

このような投票用紙１は、２つ折りにされるとその左右
面がほとんど密着状態になる。ところが１刻をあらそう
開票時においてこのような２つ折りにした投票用紙１は
、１枚毎に記入面を露出させて折り目４を伸ばすという
煩わしくかつ手間のかかる作業が必要であった。本発明
は、以上の問題点を改良するためになされたもので、投
票用紙に折り目を形成するとともに、その折り目の両側
を記入面側が膨らむように湾曲させ、記入後折り目を２
つ折りにして投票箱に投入しても、投票用紙のもつ湾曲
の弾性復元力により自然に折り重ねた部分が開くように
したものである。

したがって開票時において折り目を伸ばすことなく投票
用紙の記入面が露出するものである。以下、本発明の一
実施例を図面に基づいて説明する。

第４図は、本発明による成形後の投票用紙５を示してお
り、その中心線と一致したまたは中心線より約２脚程度
ずれた位置には折り目６が形成され、投票用紙５の記入
面７側が内側になって容易かつ正確に２つ折りできるよ
うになっている。

この折り目６の両側には、折り目６から一体に連続した
小さな径ａの小湾曲部７が、前記記入面７側に膨らんで
湾曲形成され、この小湾曲部８から側端にかけては、小
湾曲部８より大きい雀ｂを持ってかつ記入面７側に膨ら
んで湾曲した大湾曲部９が形成されている。そして、こ
のような投票用紙５が選挙人に交付されると、選挙人は
記入面７に所定の事項を記入した後、第５図に示すよう
に折り目６に沿って２つ折りにし開かないように両側か
ら指で挟んで投票箱に投入する。この投入された投票用
紙５は、投票箱内では小湾曲部８及び大湾曲部９の弾性
復元力により第６図のように略交付された初期の状態ま
で開く。次に、平坦な投票用紙５に、折り目６、大小の
湾曲部８、９を形成して、本発明による前記投票用紙５
を形成するための投票用紙折り目形成装置１１を第７図
に基づいて説明する。

この第７図において、５は折り目６及び湾曲部８、９を
形成する前の平坦な投票用紙であり、被選挙人名等を記
入する記入面７を下向きにして用紙ガイド１２上にセッ
トされている。

この用紙ガイド１２は支点１３を中心に回転自在で、か
っぱね１４によって常に上方へ付勢されており、この用
紙ガイド１２上に鼓置された用紙５の進行方向端の上方
に設けられた送り込みローラ１５に常に略一定の力で圧
着するようになっている。この送り込みローラ１５は外
周が歯車状に凹凸を有するゴムローラ１６からなり、そ
の下方にはストッパー７が設けられ、送り込みローラ１
５が回転して用紙５を送り込む際に、最上部の用紙５の
み送り込み、２枚目以下が送り込まれるのを防止するよ
うになっている。この送り込みローラ１５の出口側には
送られて来た用紙５を中間ローラ１８、１８に案内する
ガイド１９が設けられている。この中間ローラ１８、１
８は互いに圧接するように上下に設けられており、その
用紙５の排出側に用紙台２０、２０が設けられ、さらに
先端部にはストッパー２１が設けられている。この用紙
台２０は、用紙５の進行方向が下向になるように斜めに
設けられ、用紙５が前記中間ローラ１８、１８より外ず
れても、自重により用紙台２０上を滑動するようになっ
ている。また、ストツパ２１は用紙の幅や折り目６の位
置調整のため移動できるようにしてもよい。前記用紙台
２０、２０の略中央には折り目形成型２２が設けられて
いる。この折り目形成型２２は、その上面に先端鋭角で
直線状の折り目形成部２３が形成されるとともに、折り
目形成部２３の両側に断面弧状の緩からなる半径ｃの小
湾曲部２４が形成されている。前記折り目形成型２２の
上方には２本の押えバ一２５、２５が互いにばね２６で
密着して設けられている。この押えバ一２５、２５は前
記湾曲部２４内に間隙をもって鼓合するような直径であ
って、かつ一体となって上下動自在に設けられ、下降時
にばね２６に抗して用紙５を前記湾曲部２４内に圧入隊
合するようになっている。この押えバ一２５、２５の上
方には、モータにより駆動される大径の送り出しローラ
２７と、この大径の送り出しローラ２７に薮鱗する小蓬
の送り出しローラ２８が設けられている。そして前記押
えバ一２５、２５が用紙５を折り目形成型２２に圧入す
ると、立ち上がった用紙５の端部が前記大径の送り出し
ローラ２７の両側に当接し、この当綾した用紙５の端部
を大径と小径の送り出しローラ２７、２８で挟んで上方
へ送り出すようになっている。前記送り出しローラ２７
、２８の上方には送り出しガイド２９が途中で屈折して
排出口３０まで延び、この送り出しガイド２９の途中に
は湾曲用ローラ３１、３１が設けられている。この湾曲
用ローラ３１、３１と前記大小の送り出しローラ２７、
２８との間隔は、投票用紙５の長さより充分短かい間隔
で設けられている。また湾曲用ローラ３１、３１の周速
は送り出しローラ２７、２８の周速より早くして、投票
用紙５が送り出しガイド２９の屈曲部３２でしごかれて
投票用紙５に前記大湾曲部９を形成するようになってい
る。つぎに、このような投票用紙用折り目形成装置１１
で投票用紙５に折り目６及び大小の湾曲部８、９を形成
する作用を説明する。

まず、折り目６等が形成される前の平坦な投票用紙１０
を、記入面７が下向きになるようにして用紙ガイド１２
に収納する。

用紙ガイド１２はばね１４で常に上方へ付勢されている
ので、最上部の用紙５は送り込みローラー５に圧接して
いる。投票者がくるとスイッチを投入する。なお、この
スイッチは男性用と女性用を別個に設け、いずれのスイ
ッチを入れても本装置１１は作動するが、男子用スイッ
チでは男子用カウンタを作動させ、女子用スイッチは女
子用カウンタを作動させて投票者数を別々に累積するよ
うにしてもよい。スイッチの投入で送り込みローラ１５
が１回転すると、２枚目より下の用紙５はストッパ１７
で停止され、最上部の用紙５だけが送り込みガイド１９
を介して中間ローラ１８に送られる。そして、さらにこ
の中間ロ−ラ１８で送り込まれた用紙５は、用紙台２０
上を滑動して先端がストッパ２１に係止する。この状態
において押えバー２５、２５を下降させると、押えバー
２５、２５は用紙５を押し下げ、折り目形成部２３に用
紙５を両側から押しつけつつ用紙５に折り目６を形成し
た後、湾曲部２４に用紙５とともに密着鉄合して折り目
の両側に小湾曲部８を形成する。すると、用紙５の織部
は立ち上がって大径の送り出しローラ２７に当援する。
このとき、用紙５は第３図のように折曲する。つぎに小
径の送り出しローラ２８を大径の送り出しローラ２７に
接触させて前記用紙５の端部を送り出しローラ２７との
間で挟持し、押えバー２５、２５を上方へ移動させた後
送り出しローラ２７を回転させる。すると、投票用紙５
は送り出しガイド２９を通って上方の湾曲用ローフ３１
、３１で再び巻き込まれる。この湾曲用ローラ３１、３
１の周速が送り出しローラ２７、２８の周速より早いの
で用紙５は湾曲用ローラ３１、３１で強制的に引張られ
、送り出しガイド２９の屈曲部３２でしごかれ用紙５に
大湾曲部９が形成され、かつ、小湾曲部８と折り目６と
が書き込み易いように伸ばされて第４図のような状態で
排出口３０から排出される。前記実施例では、１枚の用
紙５に小湾曲部８と大湾曲部９を形成した場合を説明し
たが、第８図に示すように、折り目６の近辺に小湾曲部
８だけを形成してもかなりの効果がある。

また、この小湾曲部８は第９図に示すようにさらに曲率
半径を小さくして折り目に近い状態の湾曲部としてもよ
い。本発明は上述のように、投票用紙に、２つ折りの折
り目を形成するだけでなく、この折り目に近接した＆贋
の両側に沿って、小さな径の湾曲部を形成したので、選
挙人が投票用紙に被選挙人名を記入した後、折り目で再
度折っても、両側の湾曲部までは平坦な元の状態へ戻す
ことができない。

そのため投票用紙を２つ折して両端を合せてつまんだ状
態で投票箱に投入すると、投入と同時に記入面が露出し
た状態で開く、したがって、選挙の開票時において、極
めて能率的に処理できるものである。また、本発明の折
り目形成装置によれば、１枚ずつの投票用紙が自動的に
送り込まれ、折り目と小さな径の湾曲部とが、同時に形
成される。

つまり、折り目形成型は、中央が先端鋭角で、その両側
が小さな径の凹溝状の湾曲部を有し、これに２本の押え
バーで投票用紙を圧入するようにしたので、折り目と小
さな径の湾曲部とが、同時に能率的に形成される。また
、折り目と湾曲部は形成したままでは記入しずらし、の
で、記入面を開くことが、必要となるが、送り出しロー
ラで外方へ送り出すときに同時に開くようにしてあるの
で、機構が簡単で紙送りも円滑になるなどの効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の折り目形成装置の原理図、第２図は従来
の投票用紙の２つ折り状態を示す図、第３図ないし第６
図は本発明による投票用紙を示すもので、第３図は折り
目と小湾曲部をつけた状態を示す図、第４図は一旦折り
目を伸ばした状態を示す図、第５図は２つ折りにして投
入する状態を示す図、第６図は投入後自然に開いた状態
を示す図、第７図は同上の投票用紙の折り目形成装置の
説明図、第８図および第９図はそれぞれ本発明による投
票用紙の他の実施例を示す図である。 ５・・・…投票用紙、６……折り目、７・・・・・・記
入面、８・・・・・・小湾曲部、９・・・・・・大湾曲
部、１１・・・・・・投票用紙折り目形成装置、１５・
・・・・・送り込みローラ、２２・・・・・・折り目形
成型、２３・・・・・・折り目形成部、２４……湾曲部
、２５……押えバー、２７、２８……送り出しローラ、
２９……送り出しガイド、３０…・・・排出口、３１、
３１・・・・・・湾曲用ローラ、３２…・・・屈曲部。 第１図第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第８図 第９図 図 ト 船

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ２つ折りにしたとき記入面が内側になるような折り
   目を略中央に形成し、この折り目に近接した位置の両側
   に沿つて、記入面側が膨らんだ小さな径の湾曲部を形成
   し、折り目に拘らず記入面が常時開くようにしたことを
   特徴とする投票用紙。 ２ 小さな径の湾曲部は、折り目から一体に連続して形
   成してなる特許請求の範囲第１項記載の投票用紙。 ３ 湾曲部は、折り目の両側に、曲率半径を小さくした
   折り目状態に形成してなる特許請求の範囲第１項記載の
   投票用紙。 ４ 投票用紙を１枚ずつ送り込む送り込みローラと、こ
   の送り込みローラにより送り込まれて来た投票用紙の途
   中に臨ませて中央に先端鋭角な折り目形成部を有し、こ
   の折り目形成部の両側に沿つて小さな径の凹溝の湾曲部
   を有する折り目形成型と、この折り目形成型に近接して
   設けられ、前記湾曲部内に投票用紙を圧入しつつ折り目
   と小さな径の湾曲部を形成するために着脱自在に嵌合す
   る２本の押えバーと、これらの折り目形成型に２本の押
   えバーを圧入したとき、形成された投票用紙の端部が当
   接する位置に設けられ折り目と小さな径の湾曲部を残し
   たまま投票用紙の記入面を開くようにして送り出す送り
   出しローラと、この送り出しローラから排出口まで投票
   用紙を案内する送り出しガイドとを具備してなることを
   特徴とする投票用紙用折り目形成装置。