JP3580968B2 - 折り癖付け用プレスローラ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中綴じ折りされた冊子の折り癖を付けるプレスローラ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は製本システムの一例の概略構成図である。簡単に説明すると、この図において、1は丁合機、2は製本機、3はプレスローラ装置で、これらはそれぞれに独立して形成され、図に示すように互いに連結して一つの製本システムが構成されている。この製本システムでは、丁合機1の各ビン11のそれぞれにページ毎の用紙が積載され、各ビン11のそれぞれから1枚づつ供給されて1冊分の用紙束4に丁合され、丁合された1冊分の用紙束4は製本機2に送られる。
【0003】
製本機2に送られた1冊分の用紙束4は、ストッパー機構22で位置決めされ、用紙束4の中央部をステッチャー21で綴じられ、折り曲げ部23に送られ、この部で折り曲げナイフ24の押し出しより用紙束4の綴じ位置部で2つ折りにして冊子に形成して排出される。
【0004】
製本機2から排出された冊子は、通常(冊子の厚みが薄い場合)、その周辺部を揃える小口切り揃え等の後処理を行う断裁機があるが、図示例の場合は、更に折りぐせを付けるためにプレスローラ装置3が連結されていて、製本機2から排出された冊子はプレスローラ装置3に送られる。このプレスローラ装置3に送られた冊子は、搬送ベルト31によって上下に配置された一対のローラ32a、32b間に挿通され、ローラ32a、32bの挟圧によって折り癖が付けられて送り出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プレスローラ装置3の一対のローラ32a、32bはその間を通過する冊子の全面にほぼ均等に挟圧(ニップ圧)が掛けられるようにされている。そのためステッチされた針金の部分がローラ32a、32bで挟圧された際に冊子の用紙を押し切ってしまい、中綴じされた表側の数枚が離れてしまう場合がある。この用紙の押し切りを避けるためにローラ32a、32bの挟圧を弱めれば良いが、ローラ32a、32bの挟圧を弱めると折り癖が付けられないという問題がある。また、部厚い冊子の場合には中綴じされた用紙に皺が発生するという問題もある。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、ステッチ針金による冊子の用紙切れを防ぎ、かつ部厚い中綴じされた冊子の皺の発生を防止することを可能にした折り癖付け用プレスローラ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、針金により中綴じされた冊子を挿通する互いに対向して配置された一対のローラと、互いに対向して配置され前記冊子の針金部を挟んで搬送する少なくとも一対からなるウレタン製ベルトとを備え、前記ベルトのそれぞれは前記一対のローラのそれぞれに面一に掛け渡されてなることを特徴とする折り癖付け用プレスローラ装置とすることにより達成される。
【0008】
本発明の特徴によれば、針金により中綴じされた冊子は、針金部が弾力性のあるベルトによって挟まれた状態で一対のローラ間を通過するので、針金部にかかる一対のローラによる挟圧力が弱められ、冊子の用紙の切断が防止され、また、冊子はベルトの摩擦力によってずれにくく、部厚い冊子であっても皺の発生が防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。図1は本発明に係る実施の形態のローラ部の構成を示す斜視図、図2は図1に示すローラの構成を示す平面図、図3は本発明に係る実施の形態の折り癖付け用プレスローラ装置の側面図、図4は図3のプレスローラ装置の正面図である。なお、全図を通じて同一の部分および対応する部分には同一の符号が付してある。
【0010】
図3および図4において、4は中綴じ折された冊子、31a及び31bは上下に対向して配置された一対のウレタン製搬送ベルト、32a及び32bは上下に対向して配置された一対のプレスローラ(図1、図2、図4参照)、33は軸受、34はスライダー、35は機枠、36はバネ、37は操作レバー、38はモーター、39及び41はプーリ、40は駆動ベルト、42及び43はギヤ、44は操作レバー37の操作機構、50a及び50bは凹溝、51〜53はプーリである。
【0011】
上下一対のプレスローラ32a及び32bには、図2に示すように、対向する位置で周方向に凹溝50a、50bが、図示例では軸心方向に所定の間隔を隔てて2本、それぞれに形成されている。この凹溝50a、50bの深さは搬送ベルト31a及び31bの厚みの深さとされ、搬送ベルト31a及び31bが掛けられたとき、ローラ表面が面一となるようにされている。
【0012】
また、2本の凹溝50aの間隔、及び2本の凹溝50bの間隔は、図1に示すように、冊子4のステッチされた2個所の針金4a、4bの間隔と等しくされ、また、凹溝50a、50bの幅は搬送ベルト31a及び31bの幅とほぼ等しく、針金4a、4bの幅よりも多少広く設定されている。これにより冊子4のステッチされた針金4a、4bの個所が一対の搬送ベルト31a、31bで挟まれ、その状態のまま一対のプレスローラ32a、32bの間を通過し、ステッチされた針金4a、4bの個所がウレタン製搬送ベルト31a、31bの弾性によって一対のプレスローラ32a、32bの挟圧力が弱められる。
【0013】
上下一対のプレスローラ32a及び32bは、下側プレスローラ32aが機枠35(全体は図示していない)に固定支持された軸受33に回転自在に支持されており、上側プレスローラ32bが軸受33に上下方向摺動自在に嵌合されたスライダー34に回転自在に支持されている。スライダー34は一端が機枠35に取付けられたバネ36の他端に連結されている。バネ36は、一対のプレスローラ31a、31b間に冊子4を挾んだときにはプレスローラ32bをプレスローラ32aに向って付勢する戻しバネである。
【0014】
一対のプレスローラ32a、32bの間隔は、操作機構44を回動操作し、偏心軸に枢着された操作レバー37を回動することによって上側プレスローラ32bを押し上げ、あるいは下げて調整される。下側プレスローラ32aの一端にはプーリ41が取り付けられ、他端にギヤ42が取り付けられている。このギヤ42は上側プレスローラ32bの一端に取り付けられたギヤ43と噛合している。
【0015】
下側プレスローラ32aの一端のプーリ41には、モータ38の回転軸に取り付けられたプーリ39に掛けられた駆動ベルト40が掛けられ、モータ38の回転によって駆動ベルト40の周回移動し、この駆動ベルト40の周回移動によって下側プレスローラ32aが回転し、ギヤ42、43を介して上側プレスローラ32bも同時に回転する。
【0016】
図1に示すように、上側プレスローラ32bの凹溝50bに上側搬送ベルト31bが掛けられ、上側搬送ベルト31bは、図3に示すように折り癖付け用プレスローラ装置の冊子4の搬入口部に設置されたプーリ52に掛け渡されている。また、同様に下側プレスローラ32aの凹溝50aに下側搬送ベルト31aが掛けられ、下側搬送ベルト31aは、折り癖付け用プレスローラ装置の冊子4の搬入口部に設置されたプーリ51に掛け渡され、プーリ51によって上側搬送ベルト31bに接近させている。
【0017】
一対のプレスローラ32a及び32bの回転により、対の搬送ベルト31a、31bのそれぞれは互いに接近して下側プレスローラ32aとプーリ51間、上側プレスローラ32bとプーリ52間を周回移動し、製本機から搬出されてくる冊子4を下側搬送ベルト31aと上側搬送ベルト31bとの間で受取、両ベルトで挟んで一対のプレスローラ32a、32b間に搬送される。
【0018】
なお、一対のプレスローラに形成される凹溝及び搬送ベルトの本数は任意である。
【0019】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、針金により中綴じされた冊子は、針金部が弾力性のあるベルトによって挟まれた状態で一対のローラ間を通過するので、針金部にかかる一対のローラによる挟圧力が弱められ、冊子の用紙の切断が防止され、また、これによって、ローラによる挟圧力を増し、より折り癖を強くすることができる。さらに、冊子はベルトの摩擦力によって用紙がずれにくく、部厚い冊子であっても皺の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態のローラ部の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すローラの構成を示す平面図である。
【図3】本発明に係る実施の形態の折り癖付け用プレスローラ装置の側面図である。
【図4】図3のプレスローラ装置の正面図である。
【図5】製本システムの一例の概略構成図である。
【符号の説明】
4 中綴じ折された冊子
4a、4b ステッチ針金
31a、31b ウレタン製搬送ベルト
32a、32b プレスローラ
33 軸受
34 スライダー
38 モータ
39、41、51〜53 プーリ
40 駆動ベルト
42、43 ギヤ
50a、50b 凹溝

Claims (1)

  1. 針金により中綴じされた冊子を挿通する互いに対向して配置された一対のローラと、互いに対向して配置され前記冊子の針金部を挟んで搬送する少なくとも一対からなるウレタン製ベルトとを備え、前記ベルトのそれぞれは前記一対のローラのそれぞれに面一に掛け渡されてなることを特徴とする折り癖付け用プレスローラ装置。
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