JPS6029597Y2

JPS6029597Y2 - 伸縮形門扉

Info

Publication number: JPS6029597Y2
Application number: JP1979164962U
Authority: JP
Inventors: 輝雄松田
Original assignee: トステム株式会社
Priority date: 1979-11-30
Filing date: 1979-11-30
Publication date: 1985-09-06
Also published as: JPS5682192U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、伸縮自在な伸縮扉体が多数本の縦桟とこれら
を接近離反させるべく接続した上下一対のリンク機構と
を備えて形成される伸縮形門扉に関する。

従来のこの種門扉におけるリンク機構は、種々提案され
ているがその殆んどが、正面および背面から見て多数本
の斜柱が菱形をなしてこの菱形が横方向に連続する如く
接続された所謂パンタグラフ構造をなすものである。

しかし、このものでは斜柱の使用数が多いとともに、斜
柱相互の接続部において動き易く互いの拘束性能が悪く
、その結果伸縮扉体の剛性が低く捩れ易く安定した伸縮
作動を得られない欠点がある。

また従来の伸縮形門扉では伸縮作動時に縦桟の上下動を
伴うことが一般的であるが、この種のものでは縦桟下端
が地面に接近していたり、下端にキャスタ等を設けてい
る場合に、地面との接触で伸縮が妨げられる不都合があ
るとともに、更に伸縮により斜柱相互の接続部等に外力
が作用して長期にわたって安定した伸縮作動を期待でき
ない等の不都合もある。

本考案は前記の事情にもとづいて案出したもので、その
目的とするところは、伸縮扉体の剛性が高いとともに縦
桟の上下動を伴わずに伸縮作動が可能で、かつ外観を向
上できるとともに構造が簡単な伸縮形門扉を提供しよう
とするものである。

すなわち、本考案は、互に反対方向に傾斜させて配置し
た多数本の斜柱相互を接続してなる上下一対のリンク機
構を、これら機構を介して互に接近離反される多数本の
縦桟に、これら相互を接続するとともに上下方向に相離
間して設けて、伸縮自在に形威した伸縮扉体を備え、一
方のリンク機構は、その斜柱を隣接する３本の縦桟のみ
にまたがって配設して、これら斜柱の縦桟と交叉する中
央部、上端部および下端部のうちいずれか一つで同じ高
さ位置にある交叉部を縦桟に回動自在に枢着固定すると
ともに、他の２つの交叉部を夫々縦桟に設けた上下方向
に沿う案内部に摺動自在に係合し、かつこれら斜柱相互
を夫々各縦桟間において１個所だけ交叉させて、その交
叉部において回動自在に接続し、しかもこれら枢着接続
された交叉部を伸縮扉体の伸縮方向に沿って配設して構
威してあり、また他方のリンク機構は、その斜柱の上端
部又は下端部或いは中央部のうちいずれか一つを一本毎
の縦桟に回動自在に枢着固定し、かつ他の二つの交叉部
を回動自在に枢着接続するとともに縦桟に設けた上下方
向に沿う案内部に摺動自在に係合して構威しであること
を特徴とする伸縮形門扉である。

以下本考案を図面に示す一実施例について説明する。

図中１，２は下端部を地面Ａに埋設する量大側、引手側
の門柱で、その量大側門柱１に伸縮自在な伸縮扉体３の
一端を取付機構４を介して取付支持するとともに、引手
側門柱２と伸縮扉体３との間に施錠機構５、を設けて、
本考案の一実施例に係る伸縮形門扉を構威しである。

なお、本実施例では門まわりのスペースの有効利用をよ
り図るために取付機構４には、ヒンジ軸４ａを備えてこ
れを中心に伸縮扉体が回動できるヒンジ機構を用いであ
る。

前記伸縮自在な伸縮扉体３は、上下一対のリンク機構６
，７と、これら機構６，７を上下方向に相離間して設け
るとともにこれら機構６，７によって互に接近離反され
る多数本の縦桟８・・・および９．１０とを備えて形威
しである。

なお、本考案において縦桟９は必ずしも必要とされるも
のではなく、これを省略して量大側門柱１を縦桟９とし
て兼用するようにしてもよい。

そして、縦桟８・・・、９，１０は夫々上下方向に沿う
案内部１１を有して形成しである。

一方のリンク機構６は、一方向に傾斜させて配置した多
数本の斜柱１２・・・および端部補助斜柱１３と、これ
ら斜柱１２・・・、１３と反対方向に傾斜させて配置し
た多数本の斜柱１４・・・および端部補助斜柱１５とを
互に接続して形威しである。

そして、斜柱１２・・・、１４・・・は夫々隣接する３
本のみの縦桟にまたがって配設され、これら斜柱１２・
・・、１４・・・の縦桟、８・・・、９，１０と交叉す
る中央部、上端部および下端部のうちいずれか−って同
じ高さ位置にある交叉部を縦桟に回動自在に枢着固定し
である。

そして本実施例は斜柱１２・・・。１４・・・の中央の
交叉部を枢着固定した場合を示している。

なお、これら枢着固定部には、本実施例では第２図中ｄ
、ｅに詳図したように斜柱１２・・・、１４・・・の
回動をより円滑にするとともに遊びを抑えてより剛性を
高めるために、斜柱１２，１２相互間又は斜柱１２，１
４と縦桟８間に合成樹脂製の介装材１６・・・を密に介
装しであるとともに、金属製固定枢軸１７およびこれを
縦桟８に固定するブラインドリベット等の固定具１８を
設けである。

さらに、斜柱１２・・・、１４・・・の残り２つの縦桟
との交叉部、つまり本実施例では斜柱１２・・・、１４
・・・の傾斜上下端部は夫々縦桟訃・・の案内部１１に
対して摺動自在に設けである。

なお、本実施例では斜柱１２・・・、１４・・・の上下
端部には夫々第２図中ａ、ｆ９ｇに示すように金属製摺
動枢軸１９を設けて、これに嵌合した合成樹脂製の介装
材２０を案内部１１に係合し、この係合を介して上下方
向に摺動するものとしである。

また２１は固定具を示す。

そして、互に反対方向に傾斜されて配置した斜柱１２・
・・、１３と斜柱１４・・・。

１５相互は、各縦桟８，８間、８，９間、８．１０間に
おいて夫々１個所だけ交叉され、その交叉部において夫
々回動自在に枢着接続しである。

しかも、これら枢着接続部は伸縮扉体３の伸縮方向に沿
って千鳥状となるように配設される構成としである。

これらの枢着接続部は本実施例では第２図中Ｃに示すよ
うに、各斜柱間に合成樹脂製の介装材２２を密に介装す
るとともに、これら斜柱と介装材２２を貫通した金属製
接続枢軸２３に固定具２４を設けて形成しである。

なお、端部補助斜柱１３，１５の傾斜下端部は夫々縦桟
９，１０に回動自在に枢着固定され、その枢着固定部は
第２図中ｄ、ｅと同じとしであるが図では第２図中り
で代表図示しであるとともに、傾斜上端部は縦桟８の内
部１１に摺動自在に係合され、その摺動枢軸部は第２図
中Ｌｇと同じであるが図では第２図中すで代表図示し
である。

また他方のリンク機構７も、互に反対方向に傾斜させて
配置した多数本の斜柱２５・・・、２６・・・および端
部補助斜柱２７，２８相互を接続してなるものである。

すなわち、このリンク機構７は、その斜柱の上端部又は
下端部或いは中央部のうちいずれか一つを一本毎のうち
ずれか一つを一本毎の縦桟訃・・、１０に回動自在に枢
着固定し、かつ他の二つの交叉部を回動自在に枢着接続
するとともに縦桟訃・・、９，１０の案内部１１に摺動
自在に係合して構成しである。

なお、その枢着固定部は第３図ｄ、ｅに詳図されるが
、その構造は第２図中８ｔｈに示した一方のリンク機
構６の枢着固定部と同一であるので同符号を付して説明
を省略するとともに、摺動枢軸部は第３図ａ、ｂ、
ｃに詳図されるが、その構造は可動枢軸がいずれも互に
反対方向に斜傾して配置した斜柱を貫通している関係で
使用する介装材の組合せが異なる点を除いて、第２図中
ａ、↑９ｇに示した一方のリンク機構６の摺動枢軸部と
同一であるので、同符号を付してその説明を省略する。

また、本実施例ではこれら一対のリンク機構６．７は、
その斜柱のうちの一方は伸縮扉体３の剛性をより高める
ために他方の斜柱を挾むごとく２本−組として設けであ
る。

なお、２９は合成樹脂製キャップ、３０は任意の縦桟８
，１０の下端に必要に応じて設けたキャスター等の戸車
で、伸縮扉体３の支持および伸縮作動をより安定なもの
とするために用いである。

さらに、前記一実施例説明において特に材料指定した以
外の部材はいずれも鉄、アルミニウム合金又は合成樹脂
製等の押出材で形威しである。

なお、本実施例は以上の如く構成したが、本考案の実施
に当っては本考案の一実施例に制約されず、本考案の要
旨に反しない限り、縦桟、案内部、上下リンク機構およ
びその斜柱、斜柱相互の枢着接続部、斜柱と縦桟との枢
着固定部および摺動枢軸部等の具体的な構造、形状、位
置等は種々構成して実施できることは勿論のこと、意匠
上、強度上等からの要請で上下一対のリンク機構にわた
って縦小桟を設けて実施してもよく、そして本考案は両
開き式伸縮形門扉、およびリンク機構が伸縮扉体の厚み
方向に複数重なる如く配設されるリンク機構多重構造の
伸縮門扉にも実施できることは言うまでもない。

本考案は以上説明したように、多数本の縦桟を接続する
上下一対のリンク機構の一方が、互に反対方向に傾斜さ
せて配置した多数本の斜柱相互を接続し、各斜柱は縦桟
と交叉する中央部、上端部および下端部のうちいずれか
一つで同じ高さ位置にある交叉部を縦桟に回動自在に枢
着固定するとともに、他の２つの交叉部を夫々縦桟に設
けた案内部に沿って摺動自在とし、かつ斜柱相を各縦柱
間でのみ交叉させてこの交叉部でを回動自在に枢着接続
した構成としたものである。

したがって、この一方のリンク機構の斜柱は夫々隣接す
る３本の縦桟にまたがって配設され、各縦桟には一方向
に傾斜した斜柱の中央部と他方向の傾斜した隣接する２
本の斜柱の上下端部の３個所が拘束されるとともに、前
記一方向に傾斜した斜柱とこれに隣接して他方向に傾斜
した２本の斜柱とは互に縦桟間に配設された枢着接続部
で拘束されることになる。

このため、外力に対して隣接する３本の縦桟で分散でき
ることは勿論、この一方のリンク機構７を介して伸縮扉
体全体に分散化できるから、この一方のリンク機構７を
備えることによって、他方のリンク機構の弱さを十分補
って伸縮扉体の剛性を高めて捩れを抑え伸縮作動の安定
化を図ることができる。

そして、上下一対のリンク機構はいずれも縦桟を上下動
させるものではないから、上記拘束部等に伸縮に伴って
外力が作用せず、よって安定した伸縮作用を長期間にわ
たって維持できる。

さらに、縦桟の上下動がないので、その下端を地面間近
に接近させる如く配置したり、縦桟下端に地面やレール
に転接する戸車を設ける場合戸車を任意の縦様に取付は
可能であるとともに、戸車を取付けた場合にも伸縮作動
が妨げられることがな〈実施できる。

しかも、一方のリンク機構７はその斜柱相互の交叉部が
隣接する縦柱間に設けられて千鳥状に配設されるが、他
方のリンク機構７はその交叉部が縦桟と重なり合って全
体として菱形を横方向に連続する形態をなすから、これ
ら異種意匠のリンク機構の組合せにより、外観を向上で
きる。

また、一方のリンク機構は、その各斜柱同志が夫々縦桟
間において１個所だけ互に交叉して枢着接続され、かつ
これら各枢着接続を伸縮方向に沿って千鳥状の配置とな
るようにして構成したから、従来のようにリンク機構が
菱形を横方向に連続させた構成とは異なり、斜柱相互の
枢着接続個所並びに使用する斜柱の数を削減できる。

したがって構造が簡単になるとともに、組立ても容易化
し、かつこれとともに部品数の削減により安価に製造で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る片開き式伸縮形門扉の
正面図、第２図および第３図は夫々第１図の■−■線お
よび■−■線に沿う横断面である。３・・・・・・伸縮扉体、６，７・・・・・・リンク機
構、８゜９．１０・・・・・・縦桟、１１・・・・・・
案内部、１２，１３、１４．１５・・・・・・斜柱
、１７・・・・・・固定枢軸、１９・・・・・・摺動枢
軸、２３・・・・・・接続枢軸、２５，２６、２７．２
８・・・・・・斜柱。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

互に反対方向に傾斜させて配置した多数本の斜柱相互を
接続してなる上下一対のリンク機構を、これら機構を介
して互に接近離反される多数本の縦桟に、これら相互を
接続するとともに上下方向に相離間して設けて、伸縮自
在に形成した伸縮扉体を備え、一方のリンク機構は、そ
の斜柱を隣接する３本の縦桟のみにまたがって配設して
、これら斜柱の縦桟と交叉する中央部、上端部および下
端部のうちいずれか一つで同じ高さ位置にある交叉部を
縦桟に回動自在に枢着固定するとともに、他の２つの交
叉部を夫々縦桟に設けた上下方向に沿う案内部に摺動自
在に係合し、かつこれら斜柱相互を夫々各縦柱間におい
て１個所だけ交叉させて、その交叉部において回動自在
に枢着接続し、しかもこれら枢着接続された交叉部を伸
縮扉体の伸縮方向に沿って千鳥状に配設して構威してあ
り、また他方のリンク機構は、その斜柱の上端部又は下
端部或いは中央部のうちいずれか一つを一本毎の縦桟に
回動自在に枢着固定し、かつ他の二つの交叉部を回動自
在に枢着接続するとともに縦桟に設けた上下方向に沿う
案内部に摺動自在に係合して構威しであることを特徴と
する伸縮形門扉。