JP3538765B2 - 傾斜面設置用伸縮門扉 - Google Patents

傾斜面設置用伸縮門扉

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JP3538765B2
JP3538765B2 JP30591696A JP30591696A JP3538765B2 JP 3538765 B2 JP3538765 B2 JP 3538765B2 JP 30591696 A JP30591696 A JP 30591696A JP 30591696 A JP30591696 A JP 30591696A JP 3538765 B2 JP3538765 B2 JP 3538765B2
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喜士一 古川
努 池田
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日本工機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜面に設置する
傾斜面設置用伸縮門扉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物、車庫の出入口等に設置する傾斜面
設置用伸縮門扉として、従来、実公平1−15840号
公報に記載のものがある。この従来の傾斜面設置用伸縮
門扉は、複数本の縦枠材を伸縮方向に所定間隔をおいて
配置し、この各縦枠材を平行リンク機構により伸縮方向
に連結して伸縮自在な扉本体を構成し、扉本体の両端の
端枠に枢着される一対のクロス状のリンク部材の内、上
向き又は下向きのリンク部材にクリアランス長孔を形成
し、このクリアランス長孔を介してリンク部材を各端枠
に遊動可能に枢支している。
【0003】これにより、各平行リンク機構の上下のリ
ンク屈曲部の何れか一方が端枠に対して自由に移動でき
るので、各リンク部材により構成される平行四辺形が斜
め方向に連続するようになり、扉本体を傾斜面に沿って
伸縮させた時に、各縦枠材が平行移動するように伸縮す
る。そして、クリアランス長孔の長さの大小によって設
置可能な傾斜面の角度が規制される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】伸縮門扉を設置する場
合、通常、出入口等の内側から見た時の左側に吊り元支
柱を、右側に戸当たり支柱を夫々配置し、この吊り元支
柱に扉本体の一端側を連結し、この扉本体を右側の戸当
たり支柱との間で開閉するように設置する。従って、傾
斜地の条件によっては、扉本体を左から右に上り傾斜に
配置したり、逆に左から右に下り傾斜に配置したりする
必要がある。
【0005】しかし、従来の伸縮門扉では、リンク部材
にクリアランス長孔を形成し、このクリアランス長孔を
介してリンク部材を各端枠に遊動可能に枢支しているた
め、扉本体の内外が非対称の場合には上り傾斜用又は下
り傾斜用の専用になり、上り傾斜用の扉本体と下り傾斜
用の扉本体とを夫々個別に製作しなければらないという
欠点がある。
【0006】またリンク部材にクリアランス長孔を形成
しているため、リンク部材に太い部材を使用しなければ
その強度が低下し易く、例えばクリアランス長孔の近傍
でリンク部材の端部に強大な外力がかかれば、リンク部
材自体が容易に屈曲又は変形する等の問題があり、簡単
な構造で円滑な開閉動作を長期間に亘って維持しつつ、
扉本体全体の耐久性を確保することは非常に困難であ
る。
【0007】更に、リンク部材にクリアランス長孔があ
るため、そのクリアランス長孔よって外観が損なわれ易
く、外観上の見栄えも悪くなるという欠点がある。本発
明は、このような従来の課題に鑑み、傾斜面の上り傾
斜、下り傾斜の如何に拘わらず設置できると共に、簡単
な構造で円滑な開閉動作を維持しつつ、扉本体全体の耐
久性を確保でき、外観上の見栄えも良好にできる傾斜面
設置用伸縮門扉を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数本の縦枠材7 を伸縮方向に所定間隔をおいて配
置し、この各縦枠材7 を平行リンク機構8 により伸縮方
向に連結して伸縮自在な扉本体4 を構成し、扉本体4 を
傾斜面G に沿って伸縮させた時に各縦枠材7 が平行移動
するように縦枠材7 の角度を規制する角度規制手段20,2
1 を設けた傾斜面設置用伸縮門扉において、角度規制手
段20,21 に、縦枠材7 に沿って上下摺動自在に装着され
た摺動部材24,41 と、一端側が平行リンク機構8 のリン
ク部材16,17 にピン軸19,22 により軸着され且つ他端側
が枢軸25,42 により摺動部材24,41 に回動自在に軸着さ
れた角度調節部材26,43 とを備え、傾斜面G の傾斜角度
に応じて枢軸25,42 廻りに調節された角度調節部材26,4
3 を摺動部材24,41 に固定する固定具27,44 を設けたも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。図1乃至図10は本発明の第1の
実施形態を例示する。図1及び図2において、1 は吊り
元支柱、2 は戸当たり支柱であり、これらの各支柱1,2
はガレージ等の出入り口3 の左右両端で傾斜面G に立設
されている。
【0010】4 は伸縮式の扉本体で、出入り口3 を開閉
するように、吊り元支柱1 と戸当たり支柱2 との間の傾
斜面G に沿って伸縮自在に設けられている。この扉本体
4 は、伸縮方向の両端に配置された上下方向の吊り元側
端枠5 及び戸当たり側端枠6と、この両端枠5,6 間に伸
縮方向に等間隔をおいて配置された多数の縦枠材7 と、
この各縦枠材7 を伸縮方向に連結する上下一対の平行リ
ンク機構8 とを備えている。
【0011】吊り元側端枠5 はヒンジ9 を介して吊り元
支柱1 に縦軸心廻りに回動自在に連結され、戸当たり側
端枠6 には開閉操作用の把手10と、閉状態で戸当たり支
柱2に施錠するための施錠手段とが備えられている。縦
枠材7 は伸縮方向に16本配置されている。各縦枠材7
は前後方向に所定の間隔をおいて配置された一対の縦桟
11,12 を備え、その一対の縦桟11,12 の上下両端が連結
材13により前後方向に連結されている。そして、この各
縦枠材7 の内、両端の縦枠材7 は吊り元側端枠5 及び戸
当たり側端枠6 に一体に固定されている。
【0012】なお、吊り元側端枠5 から第7番目及び第
14番目の縦枠材7 には落とし棒14が、第9番目及び第
18番目の縦枠材7 には走行用のキャスター車輪15が夫
々設けられている。平行リンク機構8 は、右上がりのリ
ンク部材16と左上がりのリンク部材17とを多数本交差状
に配置したものであって、縦枠材7 の前後の縦桟11,12
間に上下に2組設けられている。そして、各平行リンク
機構8 のリンク部材16,17 は、図2及び図3にも示す如
く、各縦枠材7 に対応する部分では上下方向の3箇所で
縦枠材7 に対して略交差し、隣り合う一対の縦枠材7 間
では上下方向の2箇所で交差するように配置されてい
る。なお、各リンク部材16,17 は角筒材により構成され
ている。
【0013】各リンク部材16,17 は、中間の各縦枠材7
に対応する上下中央の交差部では、図4に示すように、
縦枠材7 の前後の縦桟11,12 に跨がって支架されたピン
軸18により回動自在に軸着され、またその上下両側の各
屈曲部では、図5に示すようにピン軸19により互いに回
動自在に軸着されている。
【0014】各縦枠材7 に対応する交差部の上下両側の
各屈曲部は、縦枠材7 に対して伸縮方向の反対側に離れ
た位置に配置されている。そして、平行リンク機構8 の
両端のリンク部材16,17 は、図2及び図3に示すよう
に、上下中央の交差部ではピン軸18により各端枠5,6 に
固定された縦枠材7 に夫々軸着され、また中央の交差部
の上下両側の屈曲部側では、リンク部材16,17 の端部が
各縦枠材7 の角度規制手段20にピン軸19により回動自在
に軸着されている。
【0015】また平行リンク機構8 の中間の各縦枠材7
に対応する下側の屈曲部の内、吊り元支柱1 側から第6
番目、第11番目の屈曲部は、図10に示すように、縦
枠材7 の各縦桟11,12 の内側に配置された角度規制手段
21にピン軸22により両持ち状に軸着されている。隣り合
う一対の縦枠材7 間では、下側の交差部で各リンク部材
16,17 がピン軸23により回動自在に軸着されている。な
お、ピン軸23による軸着構造は、図5と同様である。
【0016】図2に示すように、吊り元側端枠5 に固定
された縦枠材7 側の上下の角度規制手段20の内、その上
側の角度規制手段20は縦桟11,12 とリンク部材17との間
に、下側の角度規制手段20は縦桟11,12 とリンク部材16
との間に夫々上下、左右逆向きに設けられている。また
図3に示すように、戸当たり側端枠6 に固定された縦枠
材7 側の上下の角度規制手段20の内、その上側の角度規
制手段20は縦桟11,12 とリンク部材16との間に、下側の
角度規制手段20は縦桟11,12 とリンク部材17との間に夫
々上下、左右逆向きに設けられている。
【0017】各角度規制手段20は、図6乃至図8に吊り
元側端枠5 側の上側の角度規制手段20を、図9にその下
側の角度規制手段20を夫々示すように、縦枠材7 の縦桟
11,12 に沿って上下摺動自在に装着された摺動部材24
と、下端側又は上端側が枢軸25により摺動部材24に回動
自在に軸着された角度調節部材26と、傾斜面G の傾斜角
度に応じて調節された角度調節部材26を摺動部材24に固
定する固定具27とを備え、その角度調節部材26の上端側
又は下端側にリンク部材17又は16の端部がピン軸19によ
り軸着されている。
【0018】摺動部材24の上下両端部には、これを縦桟
11,12 に沿って摺動自在に案内するための摺動体28がリ
ベット29により固定されると共に、上下中間部分に固定
具27用の固定ボルト30が螺合するネジ孔31が形成されて
いる。各摺動体28は、図8に示すように、縦桟11,12 の
摺動部材24と対向する側に摺動自在に接触する円板状部
32と、この円板状部32に一体に形成され且つ縦桟11,12
の案内溝33に上下摺動自在に嵌合する嵌合部34と、この
嵌合部34の先端に形成された抜け止め部35とを備え、ナ
イロン等の耐磨耗性を有する合成樹脂材料により成形さ
れている。
【0019】角度調節部材26は、ブッシュ36,37 を介し
て摺動部材24と相対向するように配置されており、その
下端側又は上端側がブッシュ36を貫通する枢軸25により
摺動部材24に回動自在に軸着され、中間部分に調節用の
長孔38が枢軸25を中心として円弧状に形成されている。
そして、角度調節部材26の長孔38には固定ボルト30が挿
入され、この固定ボルト30を摺動部材24側のネジ孔31に
締め付けることにより、傾斜面G の傾斜角度に応じて角
度調節した後の角度調節部材26を摺動部材24に固定でき
るようになっている。なお、固定ボルト30は、摺動部材
24と角度調節部材26との間に介在されたブッシュ37と、
その両側の歯付き座金39とを貫通してネジ孔31に螺合さ
れている。
【0020】中間の角度規制手段21は、図10に示すよ
うに、縦枠材7 の前後の縦桟11,12に一対の摺動体40を
介して上下摺動自在に装着された一対の摺動部材41と、
この各摺動部材41に上端側の枢軸42により回動自在に軸
着された一対の角度調節部材43と、傾斜面G の傾斜角度
に応じて調節された角度調節部材43を摺動部材41に固定
する固定具44とを備え、その一対の角度調節部材43の下
端部間に、各リンク部材16,17 の屈曲部を軸着するピン
軸22が両持ち状に支架されている。そして、各角度調節
部材43に形成された長孔45に固定具44の固定ボルト46が
挿通される等、他の部分は各角度規制手段20と略同様に
構成されている。なお、摺動部材24,41 及び角度調節部
材26,43 には、何れも上下方向に長い板状のものが使用
されている。また各ピン軸18,19,22,23 には、リンク部
材16,17等に前後方向のガタツキが生じないようにブッ
シュが適宜套嵌されている。
【0021】次に、この伸縮門扉を傾斜面G に設置する
場合には、各角度規制手段20,21 を次のように調節す
る。各角度規制手段20,21 は、その固定具27,44 の固定
ボルト30,46 を緩めれば、各角度調節部材26,43 を枢軸
25,42 廻りに長孔38,45 の範囲内で角度調節可能にな
り、この角度調節部材26,43 の角度調節によって各平行
リンク機構8 の上下の各屈曲部の位置が変化する。
【0022】そこで、この伸縮門扉を傾斜面G に設置す
る場合には、固定具27,44 の固定ボルト30,46 を緩めた
状態で、傾斜面G に合わせて角度調節部材26,43 を長孔
38,45 の範囲内で枢軸25,42 廻りに角度調節する。そし
て、角度調節部材26,43 の角度を適宜調節した後、固定
具27,44 の固定ボルト30,46 を締め付けて、角度調節部
材26,43 を摺動部材24,41 に固定すれば良く、これで扉
本体4 が傾斜面G と略平行になるように、設置場所の傾
斜角度に応じた扉本体4 を構成できる。
【0023】従って、各施工現場毎に傾斜面G の傾斜角
度が異なるような場合でも、その各施工現場の傾斜角度
に夫々合わせて対応できると共に、角度調節部材26,43
を調節した後、角度調節部材26,43 を固定具27,44 で摺
動部材24,41 に固定すれば良いので、各施工現場に応じ
て容易に調節できる。
【0024】また上り傾斜用の伸縮門扉の場合には、図
7に実線で示す状態で固定具27,44により角度調節部材2
6,43 を摺動部材24,41 に固定するが、下り傾斜用の伸
縮門扉の場合には、角度調節部材26,43 を仮想線で示す
ように固定する。即ち、角度調節部材26,43 を仮想線に
示す状態で固定すれば、各縦枠材7 に対する上下の屈曲
部の位置が逆になり、下り傾斜用の伸縮門扉として使用
できる。このため、一種類の伸縮門扉があれば、上り傾
斜及び下り傾斜の何れにも対応でき、量産による製作コ
ストの低減も容易である。
【0025】伸縮門扉を開閉する場合には、把手10を把
持して扉本体4 を伸縮させれば良い。例えば、図1の閉
状態から開放する場合には、施錠を解除した後、扉本体
4 全体を吊り元支柱1 側に収縮させて行く。この時、各
角度規制手段20,21 では、各リンク部材16,17 のピン軸
19,22 回りの回動に伴って、摺動部材24,41 が縦枠材7
の縦桟11,12 に沿って上下方向に摺動するので、各平行
リンク機構8 が収縮動作可能になる。
【0026】このように各角度規制手段20,21 は、平行
リンク機構8 のリンク部材16,17 の屈曲部を角度調節部
材26,43 に軸着し、扉本体4 の伸縮時に摺動部材24,41
が縦枠材7 の縦桟11,12 に沿って上下に摺動する構造で
あるため、従来のリンク部材16,17 にクリアランス長孔
を形成する場合に比較して、各リンク部材16,17 に細手
の材料を使用しても十分な強度を確保でき、リンク部材
16,17 の屈曲部側に強大な外力がかかっても、リンク部
材16,17 自体が容易に屈曲又は変形する等の恐れがな
い。
【0027】しかも、角度規制手段20,21 側では、リン
ク部材16,17 の屈曲部側を角度調節部材26,43 によって
確実に支持できるため、リンク部材16,17 の屈曲又は変
形等の問題は更に少なくなり、円滑な開閉動作を長期間
に亘って維持しつつ、扉本体4 全体の耐久性を確保でき
る。
【0028】またリンク部材16,17 にクリアランス長孔
を形成する必要がなく、しかも角度規制手段20,21 が摺
動部材24,41 、角度調節部材26,43 及び固定具27,44 を
備えた構造であって、角度規制手段20,21 をコンパクト
に構成できるので、従来の場合に比較して外観上の見栄
えも良好であり、意匠性に優れた伸縮門扉を製作でき
る。
【0029】なお、摺動部材24,41 が縦枠材7 の縦桟1
1,12 に沿って上下に摺動するが、通常、縦枠材7 の縦
桟11,12 にはリンク部材16,17 よりも断面積の大きい幅
広の材料等を使用でき、またその縦桟11,12 の内側に摺
動部材24,41 等を配置できるので、別段、問題はない。
【0030】更に負担の大きい吊り元支柱1 側には、そ
の平行リンク機構8 の上下の屈曲部に対応して二組の角
度規制手段20を設け、この各角度規制手段20に各リンク
部材16,17 の屈曲部側をピン軸19により軸着する一方、
負担の軽い戸当たり支柱2 側の角度規制手段20を上側の
屈曲部に対応する一組としているため、各縦枠材7 の姿
勢が安定し扉本体4 の剛性を大にできる。
【0031】また扉本体4 全体を略3等分する中間の2
本の縦枠材7 に対応して二組の角度規制手段20,21 を設
けているので、これらによっても各縦枠材7 の姿勢を安
定化でき、製作誤差の集積等による縦枠材7 の傾きを極
力防止できる。図11は本発明の第2の実施形態を例示
し、平行リンク機構8 を1個とし、その上側の屈曲部と
縦枠材7 との間に角度規制手段20を夫々設けたものであ
る。平行リンク機構8 は、各縦枠材7 に対応する部分の
近傍では上下方向の4箇所で、隣り合う縦枠材7 間では
上下方向の3箇所で夫々リンク部材16,17 が交差するよ
うになっている。
【0032】上下4個の交差部の内、下側から2番目の
交差部でリンク部材16,17 がピン軸18により各縦枠材7
に軸着されている。また縦枠材7 間の3箇所の交差部の
内、最上側の交差部ではリンク部材16,17 がピン軸23に
より軸着されている。このような構成の平行リンク機構
8 の場合には、各端枠5,6 側の縦枠材7 に上下一対の角
度規制手段20を設けると共に、中間の各縦枠材7 に角度
規制手段21を設ければ良い。なお、角度規制手段21は平
行リンク機構8 の上下何れに設けても良い。
【0033】以上、本発明の各実施形態について説明し
たが、本発明はこの実施形態に限定されるものではな
い。例えば、縦枠材7 は縦方向の枠材であって、摺動部
材24,41 を上下摺動自在に装着できるものであれば良
く、その形状、構造は問題ではない。また摺動部材24,4
1 は、その案内溝に摺動体を介して摺動自在に設ける
他、縦枠材7 が屈曲状の場合には、縦枠材7 にレールを
設け、このレールを介して縦枠材7 に摺動自在に装着し
ても良い。各端枠5,6 側の縦枠材7 は、端枠5,6 と一体
に設けても良い。
【0034】更に実施形態では、角度規制手段20,21 の
回動範囲を規制する規制手段として角度規制手段20,21
に長孔38,45 を円弧状に形成しているが、この規制手段
は省略しても良い。また長孔38,45 により規制手段を構
成する場合にも、角度調節部材26,43 に固定ボルト30,4
6 用の挿通孔を、摺動部材24,41 に長孔38,45 を夫々形
成し、摺動部材24,41 の裏側で固定ボルト30,46 に螺合
するナットを設けても良い。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、複数
本の縦枠材7 を伸縮方向に所定間隔をおいて配置し、こ
の各縦枠材7 を平行リンク機構8 により伸縮方向に連結
して伸縮自在な扉本体4 を構成し、扉本体4 を傾斜面G
に沿って伸縮させた時に各縦枠材7 が平行移動するよう
に縦枠材7 の角度を規制する角度規制手段20,21 を設け
た傾斜面設置用伸縮門扉において、角度規制手段20,21
に、縦枠材7 に沿って上下摺動自在に装着された摺動部
材24,41 と、一端側が平行リンク機構8 のリンク部材1
6,17 にピン軸19,22 により軸着され且つ他端側が枢軸2
5,42 により摺動部材24,41 に回動自在に軸着された角
度調節部材26,43 とを備え、傾斜面G の傾斜角度に応じ
て枢軸25,42 廻りに調節された角度調節部材26,43 を摺
動部材24,41に固定する固定具27,44 を設けているの
で、上り傾斜、下り傾斜の何れにも容易に対応できると
共に、各設置現場毎の傾斜角度に応じて容易且つ確実に
対応でき、しかも簡単な構造で円滑な開閉動作を維持し
つつ、扉本体4 全体の耐久性を確保でき、外観上の見栄
えも良好にできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施形態を示す伸縮門
扉の平面図、(B)はその正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す伸縮門扉の吊り
元側の一部切り欠き正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す伸縮門扉の戸当
たり側の一部切り欠き正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す屈曲部の断面図
である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す屈曲部の断面図
である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す角度規制手段の
一部切り欠き側面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す角度規制手段の
正面図である。
【図8】図7のD−D線断面図である。
【図9】本発明の第1の実施形態を示す角度規制手段の
一部切り欠き側面図である。
【図10】本発明の第1の実施形態を示す角度規制手段
の一部切り欠き側面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態を示す伸縮門扉の正
面図である。
【符号の説明】
4 扉本体 7 縦枠材 8 平行リンク機構 16,17 リンク部材 20,21 角度規制手段 24,41 摺動部材 25,42 枢軸 26,43 角度調節部材 G 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 11/00 - 11/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の縦枠材(7) を伸縮方向に所定間
    隔をおいて配置し、この各縦枠材(7) を平行リンク機構
    (8) により伸縮方向に連結して伸縮自在な扉本体(4) を
    構成し、扉本体(4) を傾斜面(G) に沿って伸縮させた時
    に各縦枠材(7) が平行移動するように縦枠材(7) の角度
    を規制する角度規制手段(20)(21)を設けた傾斜面設置用
    伸縮門扉において、角度規制手段(20)(21)に、縦枠材
    (7) に沿って上下摺動自在に装着された摺動部材(24)(4
    1)と、一端側が平行リンク機構(8) のリンク部材(16)(1
    7)にピン軸(19)(22)により軸着され且つ他端側が枢軸(2
    5)(42)により摺動部材(24)(41)に回動自在に軸着された
    角度調節部材(26)(43)とを備え、傾斜面(G) の傾斜角度
    に応じて枢軸(25)(42)廻りに調節された角度調節部材(2
    6)(43)を摺動部材(24)(41)に固定する固定具(27)(44)を
    設けたことを特徴とする傾斜面設置用伸縮門扉。
JP30591696A 1996-10-30 1996-10-30 傾斜面設置用伸縮門扉 Expired - Fee Related JP3538765B2 (ja)

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