JPH10153072A - 傾斜面設置用伸縮門扉 - Google Patents

傾斜面設置用伸縮門扉

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JPH10153072A
JPH10153072A JP32605296A JP32605296A JPH10153072A JP H10153072 A JPH10153072 A JP H10153072A JP 32605296 A JP32605296 A JP 32605296A JP 32605296 A JP32605296 A JP 32605296A JP H10153072 A JPH10153072 A JP H10153072A
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JP
Japan
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vertical
auxiliary
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JP32605296A
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English (en)
Inventor
Kishikazu Furukawa
喜士一 古川
Masaki Shiobara
正貴 塩原
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Nippon Koki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で円滑な開閉動作を維持できると
共に、傾斜面の上り傾斜、下り傾斜の如何に拘わらず設
置できる傾斜面設置用伸縮門扉を提供する。 【解決手段】 複数本の縦枠材7 を伸縮方向に所定間隔
をおいて配置し、この各縦枠材7 を平行リンク機構によ
り伸縮方向に連結して伸縮自在な扉本体を構成し、縦枠
材7 と平行リンク機構との間に補助縦桟17を配置し、平
行リンク機構の上下方向に複数個のリンク交差部18b,18
c,18d の内、1個のリンク交差部18c を補助縦桟17の長
孔を相対上下動自在に貫通する固定枢軸22により縦枠材
7 に軸着し、他の少なくとも1個のリンク交差部18d を
ピン軸24により補助縦桟17に軸着し、傾斜面の傾斜角度
に応じて補助縦桟17の縦枠材7 に対する傾斜角度を調節
し且つ扉本体の伸縮時に補助縦桟17を縦枠材7 に対して
その傾斜方向に相対上下動自在に案内する角度調節手段
26を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜面に設置する
傾斜面設置用伸縮門扉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物、車庫の出入口等に設置する傾斜面
設置用伸縮門扉として、従来、実公平1−15840号
公報に記載のものがある。この従来の傾斜面設置用伸縮
門扉は、複数本の縦枠材を伸縮方向に所定間隔をおいて
配置し、この各縦枠材を平行リンク機構により伸縮方向
に連結して伸縮自在な扉本体を構成し、扉本体の両端の
端枠に枢着される一対のクロス状のリンク部材の内、上
向き又は下向きのリンク部材にクリアランス長孔を形成
し、このクリアランス長孔を介してリンク部材を各端枠
に遊動可能に枢支している。
【0003】これにより、各平行リンク機構の上下のリ
ンク交差部の何れか一方が端枠に対して自由に移動でき
るので、各リンク部材により構成される平行四辺形が斜
め方向に連続するようになり、扉本体を傾斜面に沿って
伸縮させた時に、各縦枠材が平行移動するように伸縮す
る。そして、クリアランス長孔の長さの大小によって設
置可能な傾斜面の角度が規制される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】伸縮門扉を設置する場
合、通常、出入口等の内側から見た時の左側に吊り元支
柱を、右側に戸当たり支柱を夫々配置し、この吊り元支
柱に扉本体の一端側を連結し、この扉本体を右側の戸当
たり支柱との間で開閉するように設置する。従って、傾
斜地の条件によっては、扉本体を上り傾斜面に配置した
り、逆に下り傾斜面に配置したりする必要がある。
【0005】しかし、従来の伸縮門扉では、リンク部材
にクリアランス長孔を形成し、このクリアランス長孔を
介してリンク部材を各端枠に遊動可能に枢支しているた
め、扉本体の内外が非対称の場合には上り傾斜用又は下
り傾斜用の専用になり、上り傾斜用の扉本体と下り傾斜
用の扉本体とを夫々個別に製作する必要がある。本発明
は、このような従来の課題に鑑み、簡単な構造で円滑な
開閉動作を維持できると共に、傾斜面の上り傾斜、下り
傾斜の如何に拘わらず設置できる傾斜面設置用伸縮門扉
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数本の縦枠材7 を伸縮方向に所定間隔をおいて配
置し、この各縦枠材7 を平行リンク機構8 により伸縮方
向に連結して伸縮自在な扉本体4 を構成した傾斜面設置
用伸縮門扉において、縦枠材7 と平行リンク機構8 との
間に補助縦桟17を配置し、平行リンク機構8 の上下方向
に複数個のリンク交差部18a,18b,18c,18d の内、1個の
リンク交差部18c を補助縦桟17の長孔23を相対上下動自
在に貫通する固定枢軸22により縦枠材7 に軸着し、他の
少なくとも1個のリンク交差部18d をピン軸24により補
助縦桟17に軸着し、傾斜面G の傾斜角度に応じて補助縦
桟17の縦枠材7 に対する傾斜角度を調節し且つ扉本体の
伸縮時に補助縦桟17を縦枠材7 に対してその傾斜方向に
相対上下動自在に案内する角度調節手段26を設けたもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。図1乃至図9は本発明の第1の実
施形態を例示する。図1(A)(B)及び図2におい
て、1 は吊り元支柱、2 は戸当たり支柱であり、これら
の各支柱1,2 はガレージ等の出入り口3 の左右両端で傾
斜面G に立設されている。
【0008】4 は伸縮式の扉本体で、出入り口3 を開閉
するように、吊り元支柱1 と戸当たり支柱2 との間の傾
斜面G に沿って伸縮自在に設けられている。この扉本体
4 は、伸縮方向の両端に配置された上下方向の吊り元側
端枠5 及び戸当たり側端枠6と、この両端枠5,6 間に伸
縮方向に等間隔をおいて配置された多数の縦枠材7 と、
この各縦枠材7 を伸縮方向に連結する上下一対の平行リ
ンク機構8 とを備えている。吊り元側端枠5 は、ヒンジ
9 を介して吊り元支柱1 に縦軸心廻りに回動自在に連結
されている。戸当たり側端枠6 には、開閉操作用の把手
10と、閉状態で戸当たり支柱2 に施錠するための施錠手
段とが備えられている。
【0009】各縦枠材7 は、前後方向に所定の間隔をお
いて配置された一対の主縦桟11を備え、その一対の主縦
桟11の上下両端が連結材12により前後方向に連結されて
いる。そして、この多数の縦枠材7 の内、両端の縦枠材
7 は、適宜部材を介して吊り元側端枠5 及び戸当たり側
端枠6 に固定されている。また中間の適当位置の縦枠材
7 には、ロック用の落とし棒13と走行用のキャスター車
輪14が夫々設けられている。なお、主縦桟11は、図7に
示すように、内側に案内溝11a を有する押し出し形材に
より構成されている。
【0010】平行リンク機構8 は、多数本の右上がりの
リンク部材15と左上がりのリンク部材16とを交差状に配
置したものであって、縦枠材7 の前後の主縦桟11間に配
置されている。そして、この平行リンク機構8 とその前
後の各主縦桟11との間に、各縦枠材7 に対応するよう
に、前後一対の補助縦桟17が平行リンク機構8 に近接し
て上下方向に配置されている。なお、補助縦桟17は、図
7に示すように、内側に案内溝17a を有する押し出し形
材により構成されている。
【0011】各リンク部材15,16 は角筒材からなり、各
縦枠材7 に対応する部分では、図3乃至図6に示すよう
に、上下方向の4箇所のリンク交差部18a,18b,18c,18d
で交差している。そして、この縦枠材7 に対応する4箇
所のリンク交差部18a,18b,18c,18d の内、上から1番目
のリンク交差部18a では、各リンク部材15,16 がピン軸
19により軸着されている。また中間の2番目のリンク交
差部18b では、図9に示すように、各リンク部材15,16
がピン軸20により軸着されると共に、摺動体21を介して
前後両側の補助縦桟17により上下摺動自在に支持案内さ
れている。
【0012】摺動体21はナイロン等の耐磨耗性を有する
合成樹脂製であって、補助縦桟17の案内溝17a に上下方
向に摺動自在で且つ離脱不能に嵌合されている。中間の
3番目のリンク交差部18c では、図3乃至図6に示すよ
うに、各リンク部材15,16 が固定枢軸22により軸着され
ると共に、この固定枢軸22の両端が各補助縦桟17の長孔
23に相対上下動自在に挿通されて、縦枠材7 の前後の主
縦桟11にリベット等を介して回動自在に連結されてい
る。下端の4番目のリンク交差部18d は、各リンク部材
15,16 がピン軸24を介して各補助縦桟17の下端部に回動
自在で且つ上下動不能に軸着されている。
【0013】各リンク部材15,16 は、隣り合う一対の縦
枠材7 間では、上下方向の3個のリンク交差部で交差し
ている。そして、上から1番目のリンク交差部におい
て、各リンク部材15,16 がピン軸25により軸着されてい
る。各補助縦桟17は、図3乃至図6に示すように、角度
調節手段26により傾斜面Gの傾斜角度に応じて縦枠材7
に対して角度調節可能に傾斜状に支持され、且つ扉本体
4 の伸縮時に平行リンク機構8 に連動して縦枠材7 に対
して傾斜方向に相対上下動自在に案内されている。
【0014】角度調節手段26は、図8及び図9に示すよ
うに、縦枠材7 の前後の主縦桟11とその内側の補助縦桟
17との間に配置された一対の角度調節板27,28 と、上側
の角度調節板27と補助縦桟17との間に上下方向に配置さ
れた間隔規制板29と、上側の角度調節板27と角度調節板
29との上端部側を連結し且つ補助縦桟17に対して相対上
下動自在に案内される連結軸30と、下側の角度調節板28
の下端側を縦枠材7 に対して相対上下動自在に案内する
摺動体31とを備えている。
【0015】上側の角度調節板27は、図9に示すよう
に、縦枠材7 に対応する2番目と3番目とのリンク交差
部18b,18c 間に位置し、その一端は連結軸30を介して間
隔規制板29の上端側に回動自在に連結され、他端は縦枠
材7 の各主縦桟11にビス32により固定されている。連結
軸30は、平行リンク機構8 の上から2番目のリンク交差
部18b と3番目のリンク交差部18c との間で前後方向に
配置されると共に、平行リンク機構8 の前後両側の各補
助縦桟17に形成された長孔33に相対上下動自在に挿通さ
れている。
【0016】ビス32は縦枠材7 の各主縦桟11に形成され
た調節孔34を貫通して上側の角度調節板27の下端側に螺
合され、調節孔34の範囲内で傾斜面G の角度に応じて上
側の角度調節板27の下端側を主縦桟11に対して上下に調
節し得るようになっている。間隔規制板29は、固定枢軸
22と連結軸30との間隔を一定に規制するためのもので、
各補助縦桟17の外側に近接して上下方向に配置されてお
り、下端側が固定枢軸22に連結されている。
【0017】下側の角度調節板28は、図8に示すよう
に、一端側が第4番目のリンク交差部18d のピン軸24に
連結され、他端側が連結軸35、摺動体31を介して縦枠材
7 の主縦桟11により相対上下動自在に支持案内されてい
る。連結軸35は前後一対の下側の角度調節板28間に跨が
って前後方向に配置され、その前後両端に摺動体31が設
けられている。摺動体31は、ナイロン等の耐磨耗性を有
する合成樹脂製であって、主縦桟11の案内溝11a に上下
方向に摺動自在で且つ離脱不能に嵌合されている。
【0018】各角度調節板27,28 は、上側の角度調節板
27を縦枠材7 に固定するビス32を外せば、縦枠材7 に対
して左右逆向きに組み替え可能である。そして、角度調
節板27,28 を図4及び図5に示す左上がり状に傾斜させ
た時に、扉本体4 が上り傾斜用となり、また図4及び図
5とは反対の右上がり状に傾斜させた時に、下り傾斜用
となる。なお、各縦枠材7 は略鉛直方向に配置され、ま
た各補助縦桟17は傾斜面G と平行な扉本体4 の伸縮方向
に対して略直角となるように、固定枢軸22により各縦枠
材7 に軸着され且つ角度調節手段26により規制されてい
る。
【0019】この伸縮門扉を上り傾斜の傾斜面G に設置
する場合には、各補助縦桟17が傾斜面G に略垂直となる
ように、傾斜面G の傾斜角度に応じて各角度調節手段26
により各補助縦桟17を縦枠材7 に対して傾斜状に調節す
る。この場合、ビス32を緩めて上側の角度調節板27の下
端側の位置を調節孔34の範囲内で上下に調節すれば、こ
の上側の角度調節板27の角度が変化し、補助縦桟17が縦
枠材7 に対して固定枢軸22廻りに回動するので、これに
よって扉本体4 の伸縮方向に対して略直角になるように
補助縦桟17の角度を調節する。
【0020】即ち、間隔規制板29の下端側を固定枢軸22
に軸着し、この間隔規制板29と上側の角度調節板27とを
連結軸30で軸着すると共に、この連結軸30を補助縦桟17
の長孔33に挿通しているため、上側の角度調節板27を縦
枠材7 に固定するためのビス32を調節孔34に沿って上下
に調節すれば、上側の角度調節板27の角度が変化し、こ
の上側の角度調節板27の角度変化に伴って補助縦桟17が
固定枢軸22廻りに回動する。このためビス32を調節孔34
の範囲内で上下に調節することによって、傾斜面G の傾
斜角度に応じて補助縦桟17の角度を適宜調節できる。
【0021】なお、補助縦桟17が固定枢軸22廻りに回動
すると、この補助縦桟17の下端側と下側の角度調節板28
とを平行リンク機構8 の4番目のリンク交差部18d に軸
着するピン軸24は、縦枠材7 に対して遠近方向に移動す
る。しかし、下側の角度調節板28の他端側が、摺動体31
を介して縦枠材7 の主縦桟11の案内溝11a に上下摺動自
在に嵌合しているので、摺動体31の上下位置が変化する
だけである。
【0022】次に調節孔34の適当位置でビス32を締め付
けて角度調節板27の下端側を縦枠材7 に固定すれば、上
側の角度調節板27及び間隔規制板29の長さが一定である
ため、その長さに対応する角度で補助縦桟17を縦枠材7
に固定できる。また補助縦桟17の下端側を下側の角度調
節板28と摺動体31とを介して縦枠材7 に連結しているの
で、この下側の角度調節板28によって間隔規制板29の下
端側を支持でき、補助縦桟17の傾きを縦枠材7 に確実に
決めることができる。
【0023】この伸縮門扉を傾斜面G に設置する場合に
は、このようにして各角度調節手段26のビス32により各
補助縦桟17の縦枠材7 に対する傾斜角度を調節すれば良
く、これで扉本体4 が傾斜面G と略平行になるように、
設置場所の傾斜角度に応じた扉本体4 を構成できる。従
って、各施工現場毎に傾斜面G の傾斜角度が異なるよう
な場合でも、その各施工現場の傾斜角度に夫々合わせて
対応できると共に、角度調節板26により補助縦桟17の角
度を調節した後、上側の角度調節板27をビス32で縦枠材
7 に固定すれば良いので、各施工現場に応じて容易に調
節できる。
【0024】この伸縮門扉を上り傾斜用の場合には、図
5に実線で示すように補助縦桟17を縦枠材7 に対して右
下がり状に固定するが、下り傾斜用の場合には、ビス32
による上側の角度調節板27の固定を解除し、補助縦桟17
を左下がりの状態まで固定枢軸22廻りに回動させて、上
側の角度調節板27の下端側をビス32により縦枠材7 に固
定する。
【0025】即ち、補助縦桟17を角度調節手段26により
左下がり状に調節すれば、各縦枠材7 に対する補助縦桟
17の傾斜方向が逆向きになり、リンク交差部18c の上下
両側にある各リンク交差部18a,18b,18d の位置が縦枠材
7 に対して左右逆になるので、伸縮門扉を下り傾斜用と
して使用できる。このため、一種類の伸縮門扉があれ
ば、上り傾斜及び下り傾斜の何れにも対応でき、量産に
よる製作コストの低減も容易である。
【0026】伸縮門扉を開閉する場合には、把手10を把
持して扉本体4 を伸縮させれば良い。例えば、図1の閉
状態から開放する場合には、施錠を解除した後、扉本体
4 全体を吊り元支柱1 側に収縮させて行く。この時、平
行リンク機構8 の第3番目のリンク交差部18c が固定枢
軸22で縦枠材7 に軸着されているので、この第3番目の
リンク交差部18c では各リンク部材15,16 が固定枢軸22
廻りに回動し、その上側の第1番目及び第2番目のリン
ク交差部18a,18b は上昇し、また下側の第4番目のリン
ク交差部18d は下降する。
【0027】そして、第4番目のリンク交差部18d が下
降すると、この第4番目のリンク交差部18d にピン軸24
を介して補助縦桟17の下端側が連結されているため、補
助縦桟17が固定枢軸22及び角度調節手段26の連結軸30等
に案内されながら下降する。また平行リンク機構8 の第
2番目のリンク交差部18b は摺動体21を介して補助縦桟
17により案内されながら、この補助縦桟17に沿って上昇
する。
【0028】従って、第3番目のリンク交差部18c の上
下両側にある各リンク交差部18a,18b,18d が補助縦桟17
に沿って上下反対側に移動するので、各縦枠材7 を鉛直
方向に保った状態のままで平行リンク機構8 が収縮動作
可能になり、扉本体4 を傾斜面G に沿って吊り元側に容
易且つ円滑に収縮させて行くことができる。扉本体4 を
伸長させる場合には、逆に動作する。
【0029】各縦枠材7 に対応して補助縦桟17を備えて
いるが、この補助縦桟17は、平行リンク機構8 を伸長さ
せた時に、その上端側が第1番目のリンク交差部18a の
近傍に位置しており、平行リンク機構8 の上下両側に大
きく突出しておらず、しかも平行リンク機構8 の前後両
側に近接しているため、この補助縦桟17によって全体の
外観が損なわれることもない。
【0030】また扉本体4 の収縮時に、各補助縦桟17が
その傾斜角度のままで下降する。しかし、補助縦桟17の
下端側と第4番目のリンク交差部18d とを軸着するピン
軸24に下側の角度調節板28を設け、この角度調節板28の
他端側を摺動体31を介して縦枠材7 によって案内するた
め、補助縦桟17の下端側の安定性が向上し強度が増大す
ると共に、縦枠材7 と補助縦桟17との下端部間に異物を
挟み込んだりする等の恐れもない。
【0031】更に補助縦桟17、角度調節手段26の角度調
節板27,28 、間隔規制板29は、平行リンク機構8 の前後
両側にあり、またそれらをピン軸20,24 、固定枢軸22、
連結軸30,35 で前後に連結しているため、平行リンク機
構8 の片側に配置する場合等に比較して前後のバランス
が良好であると共に、扉本体4 の伸縮時に拗れ等もな
く、また構造を簡素化できる。
【0032】図10は本発明の第2の実施形態を例示
し、平行リンク機構8 が上下に2組配設され、多数本の
縦枠材7 の内、その複数本目毎の縦枠材7 に対応して各
平行リンク機構8 に補助縦桟17、角度調節手段26が配置
されている。各平行リンク機構8 は、各縦枠材7 に対応
して上下方向に3個のリンク交差部18a,18b,18c を備
え、その中央のリンク交差部18b が固定枢軸22により縦
枠材7に軸着されている。そして、各補助縦桟17は、そ
の下端側が平行リンク機構8 の下側のリンク交差部18c
にピン軸により軸着され、連結軸30用の長孔33を形成す
る必要から、上端側が上側のリンク交差部18a よりも上
方に突出して設けられている。この第2実施形態の場合
にも、第1の実施形態と略同様に実施することが可能で
ある。
【0033】以上、本発明の各実施形態について説明し
たが、本発明はこの各実施形態に限定されるものではな
く、例えば、角度調節手段26の下側の角度調節板28は省
略することも可能である。また各実施形態では、平行リ
ンク機構8 の中間のリンク交差部18b を固定枢軸22で縦
枠材7 に軸着しているが、平行リンク機構8 の上端側又
は下端側のリンク交差部18a,18c を固定枢軸22で縦枠材
7 に軸着しても良い。その他、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲内で種々の変更が可能であることは言うまでもな
い。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、複数
本の縦枠材7 を伸縮方向に所定間隔をおいて配置し、こ
の各縦枠材7 を平行リンク機構8 により伸縮方向に連結
して伸縮自在な扉本体4 を構成した傾斜面設置用伸縮門
扉において、縦枠材7 と平行リンク機構8 との間に補助
縦桟17を配置し、平行リンク機構8 の上下方向に複数個
のリンク交差部18a,18b,18c,18d の内、1個のリンク交
差部18c を補助縦桟17の長孔23を相対上下動自在に貫通
する固定枢軸22により縦枠材7 に軸着し、他の少なくと
も1個のリンク交差部18d をピン軸24により補助縦桟17
に軸着し、傾斜面G の傾斜角度に応じて補助縦桟17の縦
枠材7 に対する傾斜角度を調節し且つ扉本体の伸縮時に
補助縦桟17を縦枠材7 に対してその傾斜方向に相対上下
動自在に案内する角度調節手段26を設けているので、上
り傾斜、下り傾斜の何れにも容易に対応できると共に、
各設置現場毎の傾斜角度に応じて容易且つ確実に対応で
き、しかも簡単な構造で円滑な開閉動作を確保できる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施形態を示す伸縮門
扉の平面図、(B)はその正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す伸縮門扉の側面
図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す伸縮門扉の拡大
側面図である。
【図4】図3のO−O線断面図である。
【図5】図3のP−P線断面図である。
【図6】図3のQ−Q線断面図である。
【図7】図3のR−R線断面図である。
【図8】図3の中央部側の一部破断拡大図である。
【図9】図3の下部側の一部破断拡大図である。
【図10】本発明の第2の実施形態を示す伸縮門扉の要
部の正面図である。
【符号の説明】
4 扉本体 7 縦枠材 8 平行リンク機構 17 補助縦桟 18a,18b,18c,18d リンク交差部 22 固定枢軸 23 長孔 24 ピン軸 26 角度調節手段 G 傾斜面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の縦枠材(7) を伸縮方向に所定間
    隔をおいて配置し、この各縦枠材(7) を平行リンク機構
    (8) により伸縮方向に連結して伸縮自在な扉本体(4) を
    構成した傾斜面設置用伸縮門扉において、縦枠材(7) と
    平行リンク機構(8) との間に補助縦桟(17)を配置し、平
    行リンク機構(8) の上下方向に複数個のリンク交差部(1
    8a)(18b)(18c)(18d)の内、1個のリンク交差部(18c) を
    補助縦桟(17)の長孔(23)を相対上下動自在に貫通する固
    定枢軸(22)により縦枠材(7) に軸着し、他の少なくとも
    1個のリンク交差部(18d) をピン軸(24)により補助縦桟
    (17)に軸着し、傾斜面(G) の傾斜角度に応じて補助縦桟
    (17)の縦枠材(7) に対する傾斜角度を調節し且つ扉本体
    の伸縮時に補助縦桟(17)を縦枠材(7) に対してその傾斜
    方向に相対上下動自在に案内する角度調節手段(26)を設
    けたことを特徴とする傾斜面設置用伸縮門扉。
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CN112412320A (zh) * 2020-11-19 2021-02-26 江苏华龙鼎门业科研有限公司 一种折叠式可适用于斜坡的电动门

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