JPS5912395Y2 - 門扉 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は門柱に回動自在に取付けられる扉本体内に補助
扉を出没可能に取付けて構威される門扉に関するもので
あり、その目的とするところは、扉本体に対して補助扉
が常に適正な位置に収容され、補助扉の位置ずれによっ
て補助扉の出没動作あるいは施錠が困難となる事態の発
生が防止される構或の門扉を提供することにある。

以下本考案の詳細を図面に示す実施例により説明す゛る
。

１は門柱、２は扉本体であり、扉本体２は蝶番３等の枢
着機構により門柱１に回動自在に取付けられる。

４は扉本体２に出没可能に取付けられる補助扉であり、
５は扉本体１と補助扉４とを扉本体内部で連結して補助
扉を支持するリンク機構である。

この門扉は、通常時は補助扉５を出没させ、車の出し入
れ等の際には補助扉５を扉本体２内に入れかつ扉本体２
を回動させて門を開くものである。

リンク機構５は、一端をそれぞれ扉本体２の門柱側端部
及び補助扉４の一側端部に軸６，７により枢支させかつ
中央部が互いに回動可能にピン８により連結されたリン
ク９，１０及び扉本体２、補助扉４にそれぞれ縦方向に
設けられてこれらのリンクの各他端部に装着されたロー
ラー１１．１２をガイドするローラーガイド１３．１４
からなる。

本実施例においては、ローラーガイド１３．１４をそれ
ぞれ補助扉４の門柱側縦桟１５、扉本体２の門柱側縦枠
１６に取付ねじ１７により取付けられた部材により形或
しているが、各縦桟１５，縦枠１６自体にガイド溝を形
威し、また一各リンクを枢支させるようにしてもよい。

このリンク機構５の扉本体側枢支部には、調節ボルト２
０より枢支部の位置を変位させて補助扉４の扉本体２に
対する傾きを調節する調節機構２１を設ける。

この調節機構は、扉本体２の縦枠１６に取付ねじ２２に
より固定されるコ字形の受金具２３と、受金具２３に取
付けた軸２４と、軸２４に中心部が枢着された２板の回
動板２５と、回動板の一端に取付けられた前記リンク９
の軸６と、回動板の他端に回動可能に取付けられかつ調
節ボルト２０が螺挿されるねし穴を有するブロック２６
と、該ブロック２６と受金具２３との間に調節ボル｝
２０に巻装して設けられた圧縮ばね２７とからなり、調
節ボル｝ ２０は受金具２３、縦枠１６及び化粧額２８
に設けた穴に遊嵌され、頭部は扉本体の外面に当接して
外部から調節するように構或している。

この調節機構２１の調節ボルト２０を圧縮ばね２７の力
に抗する方向に回し、軸６を第２図の矢印Ａ方向に動か
すと、補助扉４はＢ方向に動く。

即ち、補助扉４の先端側が上がると共に全体的には上が
るように動く。

調節ボルト２０を反対方向に回すと、圧縮ばね２７の力
により、軸６は反Ａ方向に動き、補助扉４は先端側が下
がると共に全体的に下がるように動き、扉本体２に対す
る補助扉４の傾き及び高さが調節できる。

なお、門柱１はアルミニウム押出型材、鋼材、あるいは
第３図に示すように鋼材３０の周囲にアルミニウム押出
型材やステンレス鋼又は合或樹脂材でなる外装材３１を
設けて構或される。

また本実施例の扉本体２は、横枠３２と縦枠３３，１６
とを鋼材又はアルミニウム押出型材により製作し、ねじ
やリベット等の固定具３４で組んで骨組みを構或し、そ
の外側に、アルミニウム合金製押出型材や合威樹脂材で
なる化粧額２８．３５〜３９、補助額縁４０、額縁４１
，アルミニウムパネル４２、アルミニウム板、ステンレ
ス板、又は合成樹脂板でなるロールボンドパネル４３を
配設し、補助扉出入口部には、化粧額補助板４４と小額
縁４５により水止めパッキング４６を設けてなる。

４７は補助扉４の上下部分を扶持するガイドローラー、
４８は補助扉４が何らかの理由で位置が下降した時にも
補助扉４が円滑に移動されるように支持するローラー、
４９は水の浸入防止用パッキングである。

補助扉４は、本実施例ではアルミニウム合金製押出型材
を格子状に組んで製作されたものを示している。

即−ち、第１図、第３図（Ｂ）に示すように、上下の横
桟５１．５１間に多数本の縦小桟５２を嵌め込み、横桟
の先端には縦桟５３を取付け、門柱側には横桟間に前記
縦桟１５を組み込んでなる。

５８はカバー、５９はガイドレール、６０は滑動用ロー
ラー、６１は扉本体の横枠３２に固定されたストッパー
６２に当接される抜け止め片である。

なお、該補助扉としては、鋼材や鋳物によるもの等も用
いられ、格子状のものに限られない。

また、第１図において、６３は扉本体２の下面に取付け
られた車６４を乗せて扉本体を仮止めするブロックで、
本例では車６３が浮き状態で扉本体２が回動するように
構威しているが、車６３がコンクリート地盤に接するよ
うにしてもよい。

６５は補助扉に取付けられた落し棒６６を水平方向に移
動させて嵌め込んで仮止めするブロック、６７は門柱間
に一体に設けられたアンカー、６８はフック状の錠であ
る。

本実施例では、両開き式の門扉について示したが、一方
の門柱のみに扉本体、補助扉が取付けられる片開き式の
ものにも本考案は適用される。

以上本考案を実施例により説明したが、本考案を実施す
る場合、門柱、扉本体、補助扉、リンク機構、調節機構
等の具体的形状、構造等について本考案の要旨に反しな
い限り、種々の変更が可能である。

以上述べたように、本考案の門扉は、扉本体と補助扉と
を連結するリンク機構の扉本体枢支部には、調節ボルト
により該枢支部の位置を変位させて補助扉の扉本体に対
する傾きを調節する調節機構を設けたので、製作上の誤
差あるいは長期の使用によって扉本体や補助扉に変形が
生じた場合であっても、調節ボルトによる調節を行うこ
とにより、補助扉を扉本体に対して常に平行に移動する
ように調節することが可能であり、変形による補助扉の
移動困難という事態の発生を防止し、円滑な出没操作を
保障する。

また、片開き式、両開き式のいずれにおいても、補助扉
が対向する門柱又は補助扉の施錠位置に正確に対向する
ように伸長させることが可能となり、施錠困難におちい
ることはない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は全体を
示す斜視図、第２図は本考案の要部を示す斜視図、第３
図Ａは扉本体の水平断面図、同Ｂは扉本体を補助扉収容
状態にて示す縦断面図である。 １・・・・・・門柱、２・・・・・・扉本体、４・・・
・・・補助扉、５・・・・・・リンク機構、２０・・・
・・・調節ボルト、２１・・・・・・調節機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 門柱に枢着機構により扉本体を回動自在に取付け、扉本
   体に補助扉を出没可能に取付けた門扉において、補助扉
   の一側端部と扉本体の門柱側端部に一端をそれぞれ枢支
   させかつ交差部がピンにより互いに回動可能に連結され
   たリンク、及び扉本体、補助扉にそれぞれ縦方向に設け
   られてこれらのリンクの各他端部に装着されたローラー
   をガイドするローラーガイドからなるリンク機構により
   扉本体と補助扉とを連結し、該リンク機構の扉本体側枢
   支部には、調節ボルトにより該枢支部の位置を変位させ
   て補助扉の扉本体に対する傾きを調節する調節機構を設
   けたことを特徴とする門扉。