JPS6029291Y2 - コンクリ−ト製ケ−ブルピツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンクリート製のピットに軽量な軽金属製ピッ
ト蓋を被せたコンクリート製ケーブルピットに関するも
のである。

従来発変電所構内またはその他の地区にコンクリート製
ピットを配設しこの内部にケーブルを引入れ、蓋をして
ケーブルを保護している。

このようなコンクリート製ケーブルピットの蓋はコンク
リート製ピットの両側端縁に設けた落し込みに載置して
いる。

蓋はコンクリート製か鉄鋼板製でそれ自体かなりの重量
があるので落し込みに載置するのみで固定される。

近時この重量の大きいコンクリート製または鉄鋼板製の
蓋体の代わりにアルミまたはアルミ合金製の軽量な蓋体
が使用され始めた。

このアルミ製の蓋体は上表面板と底板と側板とからなり
通常全体として角筒状に構成され、アルミの型押材とし
て簡単に製造でき、軽量であるので取扱いが容易な利点
がある。

しかしながらこのアルミ製蓋体は軽過ぎ、コンクリート
製ピットの落し込みに載置しただけでは風圧をうけた際
浮き上がり、離散して近くの物体に損傷を与えるおそれ
があり、特に高速電気車の軌道にコンクリート製ピット
を近接して設けた場合にこのような事故が起り易い。

本考案はこれに鑑みコンクリート製ピットに被せたアル
ミ製の軽量な蓋体がピットから浮き上がらないようにし
たもので、コンクリート製ピットの両側端縁にピット蓋
の落し込みを設けた金属型材の上片に内方に突出する突
片を一体に設け、両側の突片間より若干巾の狭い所定の
長さを有するピット蓋を落し込みに挿入し、該ピット蓋
を両側端縁において接続する接続片をピット蓋より突出
させこの突出部を前記落し込みと突片との間に嵌入させ
たことを特徴としている。

次にこれを図面に基づいてさらに詳細に説明する。

第１図（断面図）および第２図（平面図）は本考案にな
るコンクリート製ケーブルピットの一例を示したもので
、１はコンクリート製ピットを示し、この内部にケーブ
ル（図示してない）を引入れ、ピット１の両側端縁に金
属型材２を取付け、ピット蓋を装着する落し込み３を設
け、両側の落し込み３，３間にアルミ製のピットＭ４を
装着してケーブルピットを構成するのであるが、本考案
においては落し込み３を設けた金属型材２の上片に内方
に突出する突片５を一体に設け、この突片５，５間の巾
１より若干狭い巾りを有するピット蓋４を落し込み３に
装着する。

ピット蓋４はその両側端縁において接続片１２より接続
され、所望の長さの１枚のピット蓋４とするのである。

ピット蓋４の巾りは突片５，５間の間隔１より小さいの
で落し込み３に容易に装着することができるがピット蓋
４を接続した接続片１２が突出し、この突出部１３が落
し込み３と突片５との間に嵌入され、これによりピット
蓋４の浮上がりが防止されるのである（第３図および第
４図参照）。

すなわちピット蓋４の巾りは突片５，５間の巾１より若
干狭いのでピット蓋４を接続した接続片１２がピット蓋
４の両側において突出し、この突出部１３を落し込み３
と突片５との間に嵌入させて、係止し簡単に浮上がり防
止されるのである。

さらに接続片１２．１２間にはスペーサ１４を挿入して
、接続片１２．１２の間隔およびその位置を規制し接続
片１２の突出部１３がピット蓋４の両側から正しく突出
するようにしていると共に突出部１３がピット蓋４内に
入りこんでしまわないようにしている。

第５図はピット蓋４の一例を示したもので、表面板７、
底板８および側板９とを備えた偏平の中空状型押材６と
して製造され（１０は型押材６の補強用リブを示す）、
型押材６の巾が比較的に小さい（通常２５０ｍ位）ので
、３枚程度連結して１枚のピット蓋４として前記落し込
み３に装着するのである。

この型押材６を連結した接続片１２が前述のようにピッ
ト蓋４より突出し、その突出部１３が落し込み３と突片
５との間に嵌入され、ピット蓋４の浮上がりが防止され
るのである。

第６図、第７図および第８図はピット蓋４の接続部を示
したもので型押材６の側板９はアングル１１状をな腰適
度の間隔をあけて対向させ、このアングル１１の部分に
係合する接続片１２を挿入して接続するのであるが、接
続片１２は型押材６の両側端縁において突出部１３を設
けて突出させたもので、突出部１３を介し型押材６を接
続したピット蓋４が落し込み３と突片５との間に嵌入し
て装着するのである。

なお実施例では突出部１３が型押材６の両側端縁から確
実に突出させるために接続片１２．１２間にスペーサ１
４を挿入したが、このスペーサ１４は第９図に示すよう
に断面がＴ型をなし、中央の脚部１５を対向させたアン
グル１１の部分に嵌着させて容易に取付は得るようにな
っている。

またこのスペーサ１４は省略可能である。

次に本考案になるコンクリート製ピット１にピット蓋４
を装着する場合を説明すれば型押材６の３枚を接続片１
２により接続して１枚のピット蓋として落し込み３に装
着する。

接続片１２は始めは型押材６の側縁より奥部にあってそ
の側縁より突出していないので容易に装着され、必要に
応じ装着後スペーサ１４を挿入して接続片１２の突出部
１３を型押材６の両側縁より突出させ、この突出部１２
を落し込み３と突片５との間に嵌入させ、型押材６すな
わちピット蓋４をコンクリート製ピット１に装着させる
のである。

以上説明したように本考案によればコンクリート製ピッ
トの両側端縁の上片に内方に突出する突片を有する金属
型材の落し込みを設け、丙寅片間の巾より若干狭い巾の
ピット蓋を落し込みに挿入し、挿入後ピット蓋の接続片
をピット蓋の端部より突出させ、この突出部を前記落し
込みと突片との間に嵌入させてピット蓋を装着するので
ピット蓋が軽金属製の軽量なものでも浮上がることなく
容易に装着することができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になるコンクリート製ケーブルピットの
一例を示す断面図、第２図はその平面図、第３図および
第４図は本考案になるコンクリート製ケーブルピットの
落し込みの異なる例を示す説明図、第５図は本考案にな
るコンクリート製ケーブルピットに使用したピット蓋の
一例を示す斜視図、第６図は同ピット蓋の接続部を示す
平面図、第７図および第８図は第６図の■−■線および
■−■線の断面拡大図、第９図は本考案に使用したスペ
ーサの一例を示す斜視図である。 １・・・・・・コンクリート製ピット、２・・・・・・
落し込み３を有する金属型材、４・・・・・ゼット蓋、
５・・・・・・突片、１２・・・・・・接続片、１３・
・・・・・突出部、１４・・・・・・スペーサ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンクリート製ピットの両側端縁にピット蓋の落し込み
   を設けた金属型材の上片に内方に突出する突片を一体に
   設け、両側の突片間より若干巾の狭い所定の長さを有す
   るピット蓋を落し込みに挿入し、該ピット蓋を両側端縁
   において接続する接続片をピット蓋より突出させ、その
   突出部を前記落し込みと突片との間に嵌入させたことを
   特徴とするコンクリート製ケーブルピット。