JPS6029107Y2 - カセツトテ−プレコ−ダ - Google Patents

カセツトテ−プレコ−ダ

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JPS6029107Y2
JPS6029107Y2 JP18781780U JP18781780U JPS6029107Y2 JP S6029107 Y2 JPS6029107 Y2 JP S6029107Y2 JP 18781780 U JP18781780 U JP 18781780U JP 18781780 U JP18781780 U JP 18781780U JP S6029107 Y2 JPS6029107 Y2 JP S6029107Y2
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JP
Japan
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cassette
button
lever
plate
gear
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JP18781780U
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JPS57114501U (ja
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克 井田
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ソニー株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカセットテープレコーダの特に電池の収納装置
に関するものである。
周知の如く通常従来のカセットテープレコーダにおいて
は、電池収納部をテープレコーダ本体のカセット収納部
とは反対側に設け、キャビネットの裏面側に電池蓋を取
付けるように構成している。
従って従来のカセットテープレコーダでは、電池蓋がキ
ャビネットの裏面等の外面に露呈されていて、デザイン
(外観体裁)が非常に悪く、かつまたデザイン設計の自
由度が低かった。
更にまた電池蓋がキャビネットの外面に露呈されている
為に、この電池蓋の強度を考慮してキャビネットの厚さ
と同じように厚くする必要がある等と言った問題を有し
ていた。
本考案は上述の如き欠陥を是正すべく考案されたもので
あって、テープレコーダ本体〔例えば後述する実施例に
おけるテープレコーダ本体72〕に設けられたカセット
収納部〔例えば後述する実施例におけるカセット収納部
142〕に連続して、かつそのカセット収納部の下部に
電池収納部〔例えば後述する実施例における電池収納部
94〕を設け、その電池収納部を上記カセット収納部か
ら蓋体〔例えば後述する電池蓋95〕にて閉塞して成る
カセットテープレコーダである。
このように構成することによって、上記蓋体がキャビネ
ットの外面に全く露呈されないで、キャビネットのデザ
インを非常に良くすることが出来る上に、そのデザイン
設計の自由度が非常に大きい。
かつまた上記蓋体を充分に薄くしても強度的な問題は全
く発生しない。
そして上記蓋体の最大限の薄型化を図ることによって、
テープレコーダ本体の内部空間を最大限に利用して電池
を収納出来るので、カセットテープレコーダの薄型化に
大いに役立つものが得られる。
以下本考案の一実施例を図面に基き説明する。
なおこのカセットテープレコーダは普通のコンパクトカ
セット(以下単にカセットと記載する)71を使用する
再生専用のステレオ装置である。
先ず第1図〜第4図によってカセットテープレコーダの
全体の構成を説明する。
先ず第1図及び第2図に示されるように、テープレコー
ダ本体72のキャビネット73及びカセット蓋74の外
径寸法は、カセット71の外径寸法より極く僅か(散開
)だけ大きくされた非常にコンパクトな寸法に構成され
ている。
そしてキャビネット73の一方の側面73aがはS′全
全面亘って開放されていて、その側面73a部分にカセ
ット71が水平状に装着されるように構成されている。
またカセット蓋74はカセット71の上部から側面73
aの全面を閉蓋するように構成されている。
またカセットホルダ75はカセット蓋74の内側に配置
されていて、カセット71はこのカセットホルダ75内
に挿入され、カセット蓋74の閉蓋により側面73a部
分に装着されるように構成されている。
なおキャビネット73内に組込まれたプラスチックモー
ルドシャーシ(以下単にシャーシと記載する)76の上
面板76aが側面73a部分に水平状に配置されていて
、その上面板76aの上部に供給リール軸77、巻取リ
ール軸78、キャプスタン79、カセット位置決めガイ
ド80等が配置されている。
次に第3図に示されるように、キャビネット73の他方
の側面73b部分には、停止釦82、再生釦83、早送
り釦84、巻戻し釦85の4つの押釦や音量調整つまみ
86等が配置されている。
なお上記押釦82〜85及びつまみ86は夫々凹部87
.88内に配置されている。
次に第4図に示されるように、シャーシ76の上面板7
6aの下面には金属板からなるメカ基板90が固着され
、そのメカ基板90の下部にテープ駆動装置91が設け
られている。
次にシャーシ76の上面板76aでキャビネット73の
前面73c側に偏倚された位置に電池挿入口93が設け
られ、その電池挿入口93の下部でシャーシ76に電池
収納部94が一体に設けられている。
なお電池挿入口93には電池蓋95が着脱自在に取付け
られている。
次に第5図〜第9B図によってカセット装着装置97を
説明する。
先ず第5図に示されるように、前記キャビネット73及
び前記カセット蓋74は側えはプラスデックにて形成さ
れたものであり、前記カセットホルダ75は例えば板金
加工されたものである。
そしてカセットホルダ75ははS゛コ3字状すホルダ本
体98の左右両端部の下側にはS゛コ3字状して互に対
向する一対のカセット保持部99a。
99bが一体に設けられている。
そしてホルダ本体98の下部にステレオ用の再生ヘッド
100、ピンチローラ101、テープガイド102等が
取付けられている。
次にシャーシ76の上面板76aの上部で、後端側の左
右両側部に一対の支持ブロック103a、103bが一
体に設けられている。
そしてこれら両支持ブロック103a、103bの両側
面に左右一対の支点軸104a、104bが同一軸心状
態で圧入により取付けられている。
なおこれら両支点軸104a、104bは中空部内周に
雌ネジ孔105a、105bが設けられた筒軸にて構成
されている。
そしてカセットホルダ75がその両力セット保持部99
a、99bの両側板部106a、106bに設けられた
貫通孔107a。
107bによって両支点軸104a、104bに挿入さ
れて回動自在に枢支されている。
またカセット蓋74に一体に設けられた左右両側壁10
9at109bに貫通孔110a、110bが設けられ
ていて、これらの貫通孔110a、110bを挿通して
両支点軸104a、104bの雌ネジ孔105a、10
5bにネジ止めされた支点軸兼用の一対の止ネジ1ll
a、1llbにカセット蓋74が回動自在に枢支されて
いる。
従ってカセット蓋74とカセットホルダ75とは同一軸
心の周りに夫々回動自在に枢支されている。
なおりセットホルダ75の左右両端部に一体に設けられ
た一対の突起112a、112bがカセット蓋74の両
側壁109a、109bの内側に一体に設けられた一対
の突起113a、113bとカセット蓋74の内面74
aとの間に設けられた一対の隙間114a、114b内
に、これらの隙間114a、114b内で相対的に移動
出来るように余裕をもって挿入されている。
従ってカセットホルダ75に対してカセット蓋74は所
定の角度範囲θ1 (第9A図参照)内で相対回動自在
に係合されている。
なお一方の支持ブロック103aと一方のカセット保持
部99aの側板部106aとの間に例えばスチロールボ
ールとコイルスプリングとを用いたクリック機構(図示
せず)によって、カセットホルダ75が第9A図に示さ
れるカセット挿入位置と第9C図に示されるカセット装
着位置とで夫々クリック的に位置決めされるように構成
されている。
またキャビネット73の前側壁115の上端部の内側に
は板バネからなる左右一対のカセット押えバネ116a
、116bが取付けられている。
次に第5図に示されるように、カセット蓋14の前端縁
118の内側にはは>’L字状をなす被ロック爪119
が一体に設けられている。
一方第6図に示されるように、キャビネット73の前側
壁115の上端部分には上記被ロック爪119に係合し
てカセット蓋74をロックするロック機構120が設け
られている。
このロック機構120にはロック板121が用いられ、
このロック板121はその左右両側及び下側の3辺でキ
ャビネット73の前側壁115とシャーシ76との間に
挟み込まれて左右方向に摺動自在に取付けられている。
そしてこのロック板121の上端には先端の上面に斜面
122が設けられたロック爪123が一体に設けられて
おり、かつそのロック爪123の下部にはつまみ部12
4が一体に設けられている。
またこのロック板121の背面に設けられた凹部125
内に圧縮バネ126が収納され、その圧縮バネ126の
第6図で左側端部がシャーシ76に一体に設けられた突
起127に押圧され、かつ第6図で右側端部がロック板
121の一部128に押圧されている。
従ってこの圧縮バネ126によってロック板121は第
6図で右方向に摺動附勢されている。
次に第5図、第7図〜第9B図に示されるように、カセ
ット蓋74とカセットホルダ75との間に左右一対の板
バネ130a、130bが配置されている。
そして第8図に示されるように、これら両板バネ130
a、130bの先端には3本のバネ作用部かはS゛フオ
ーク状なして一体に設けられていて、そのうち左右一対
のバネ作用部131aが上向きに傾斜され、かつ中央部
のバネ作用部131bが下向きに傾斜されている。
また基部132のはS゛中央部には貫通孔133が設け
られ、基部132と先端との間には下向きにはS゛垂直
屈曲された屈曲部134が一体に設けられている。
一方カセットホルダ75のホルダ本体98の左右両端部
には一対の長孔135a、135bが設けられている。
そして両板バネ130a、130bはこれらの各屈曲部
134により同長孔135a、135bの端部内に係合
されて位置決めされた状態で、ホルダ本体98の左右両
端部の上面に打出し加工された一対のダボ136a、1
36bに挿入され、かうこれら両ダボ136a、136
bの頭部が加締められてカセットホルダ75に固着され
ている。
そしてこのようにカセットホルダ75に固着された両板
バネ130a、130bの中央部のバネ作用部131b
は周長孔135a、135b内に挿入されている。
なおこの際両板バネ130a、130bは必ずしもカセ
ットホルダ75側に固着しなくても、カセット蓋74側
に固着しても良い。
次に第9A図及び第9B図によってカセット71の装着
要領を説明する。
先ず第9A図はカセット蓋74を開蓋した状態を示して
おり、この時カセットホルダ75は図示されたはS゛4
5°の傾斜角度でクリック的に位置決めされている。
一方この時には両板バネ130a、130bの各一対の
バネ作用部131aによりカセット蓋74が押上げられ
、カセット蓋74はカセットホルダ75に対して矢印a
方向に回動されてカセットホルダ75に対して角度θ1
に開いている。
なお周突起112a、112bに周突起113a、11
3bが当接されてカセットM74の上記開き角度θ1が
規制されている。
またこの時雨板バネ130a、130bの各中央部のバ
ネ作用部131bは周長孔135a、135b内、即ち
ホルダ本体98の板厚内に位置されていて、ホルダ本体
98の下方へは突出していない。
次に上記開蓋状態で、カセット71をその前面開口13
7側から斜め下方に向けてカセットホルダ75内に挿入
し、そのカセット71の左右両端部を両力セット保持部
99a、99b内に挿入して保持させる(第7図参照)
しかしてこのカセット挿入時、カセット蓋74がカセッ
トホルダ75に対して角度θ1に開いているので、カセ
ット蓋74がカセット挿入の障害に全くならず、上記の
カセット挿入を極めて容易に行うことが出来る。
また両板バネ130a、130bの各中央部のバネ作用
部131bもホルダ本体98の下方に突出していないの
で、上記のカセット挿入時に、これらのバネ作用部13
1bにカセット71が不測に引っ掛かるようなことが全
くなく、上記のカセット挿入を極めてスムーズに行うこ
とが出来る。
次に上記のカセット挿入後に、カセットi74を矢印a
′方向に回動させてカセット71の装着を行うのである
が、この時カセット蓋74の内面74aにより両板バネ
130a、130bの各一対のバネ作用部131aが押
圧され、これらのバネ作用部131aの反撥力によりカ
セットホルダ75が矢印a′方向に回動される。
またこの時両板バネ130a、130bの各中央部のバ
ネ作用部131bがホルダ本体98の両長孔135a、
135bから下方に突出されてカセット71の上面に押
圧される。
次に第9B図に実線で示す如く、カセット蓋74が完全
に閉蓋された時、カセット71は両り一ル軸77.7B
、キャプスタン79、カセット位置決めガイド80等に
挿入され、シャーシ76の上面板76a上に水平に装着
される。
またこの時両カセット押えバネ116a、116bがカ
セット71の後端部を押圧腰カセット71はカセットホ
ルダ75側に押圧されて前後方向の位置決めがなされる
またこの閉蓋完了によりカセット蓋74の被ロック爪1
19がロック機構120にてロックされる。
即ちカセット蓋74の閉蓋直前に、被ロック爪119が
ロック爪123の斜面122に押圧され、この斜面12
2による案内作用で、ロック板121が圧縮バネ126
に抗して一度第6図で左方向に摺動された時、第6図で
右方向に復動して、ロック爪123が被ロック爪119
に第6図の如く係合して、カセット蓋74を閉蓋完了位
置にてロックする。
そしてカセット蓋74がロックされたことによって、両
板バネ130a、130bの各一対のバネ作用部131
aの反撥力によりカセットホルダ75がシャーシ76の
上面板76aに押圧されて固定される。
また両板バネ130a、130bの各中央部のバネ作用
部131bによりカセット71がシャーシ76の上面板
76a上に押圧されて固定される。
以上によりカセット装着動作が完了され、後に前記再生
釦83が押されることによって、再生ヘッド100がカ
セット71内に深く挿入されてテープに接触されると共
に、ピンチローラ101がテープを介してキャプスタン
79に圧着され、所望のステレオ再生が行われる。
次に上記の如く装着されているカセット71を取り外す
時には、先ずロック板121のつまみ部124に指先を
掛けて、このロック板121を圧縮バネ126に抗して
第6図で左方向に軽く押し動かす。
するとロック爪123が被ロック爪119から外されて
、カセット蓋74のロックが解除される。
そしてその瞬間に、両板バネ130a。130bの各一
対のバネ作用部131aの反撥力により、カセット蓋7
4が第9B図に仮想線で示す位置までホップアップされ
、カセット蓋74の開きが使用者に意思表示される。
そしてこのカセット蓋74のホップアップにより、その
カセット蓋74の前端縁118に指先を楽に掛けること
が出来、カセット蓋74を第9A図の開蓋位置まで極め
て容易に回動させることが出来る。
なおこのカセット蓋74の開蓋時に、周突起113a、
113bにより周突起112a、112bが引掛けられ
て、カセットホルダ75が第9A図のカセット挿入位置
まで引き上げられて再びクリック的に位置決めされる。
そしてこの後カセット71をカセットホルダ75内から
斜め上方に抜き取るのであるが、この時も前述したカセ
ット挿入時と同様に、カセット71の抜き取りを極めて
容易に、かつスムーズに行える。
次に第10図〜第12図によって電池収納装置141を
説明する。
この電池収納装置141は前述した電池挿入口93、電
池収納部94、電池蓋95にて構成されるものであり、
前記シャーシ76の上面板76a上に装着されるカセッ
ト71のカセット収納部142に連続して、このカセッ
ト収納部142の下部に設けられている。
そして電池収納部94内には例えば単3の電池143が
2本水平状で、かつ平行に収納されるように構成されて
いる。
なお電池収納部94内に挿入された両電池143は、そ
の電池収納部94の底部の中央部に沿って配置され、シ
ャーシ76に一体に設けられた電池受け144によって
夫々位置決めされる。
また電池収納部94内に挿入された両電池143は、そ
の電池収納部94内の左右方向の両端部に設けられた各
一対の端子金具145a、145bにその両極を夫々圧
着されて電源回路に接続される。
また電池i95は例えばプラスチックにて成形されたも
のであり、その一端には例えば一対の係止爪146が一
体に設けられ、他端には例えばほぼU字状をなして弾性
を有する弾性係止爪147が一体に設けられている。
そして電池収納部94内に両電池143を挿入した後、
電池蓋95を電池挿入口93に着脱自在に取付けて、そ
の電池挿入口93を閉塞するのであるが、この際電池蓋
95の一端を両係止爪146によってシャーシ76に設
けられた一対の係止孔148に係止する。
また他端を弾性係止爪147によってシャーシ76の上
面板76aに設けられた係止孔149内に弾性を利用し
て挿入してその一端149aに係止する。
この結果電池蓋95は上面板76aと面一状に取付けら
れる。
そしてこの電池収納装置141では、電池収納部94の
高さhlを出来るだけ薄くして、カセットテープレコー
ダ全体の厚さを薄くする為に、電池蓋95の内面には収
納される電池143の外径に見合った波状凹曲面150
が形成されて、上記高さhlに関係する電池蓋95の実
質的な厚さh2が非常に薄く構成されている。
しかしてこの電池収納装置141によれば、電池収納部
94をカセット収納部142に連続して、そのカセット
収納部142の下部に設けているので、電池蓋95が前
記キャビネット73の外面に全く露呈されない。
従ってその電池蓋95を充分に薄くしても強度的な問題
は全く発生しない。
また電池蓋95がキャビネット73の外面に全く露呈さ
れないので、デザイン的に非常に好ましく、かつまたデ
ザイン設計の自由度が大である。
次に第13図〜第21図によってヘッド取付装置153
、ヘッドのアジマス調整装置154、テープガイド装置
155を説明する。
先ず第13図及び第14図に示されるように、前記カセ
ットホルダ75のホルダ本体98の一端側の下部に支点
軸157が固着され、その支点軸157の下端にヘッド
基板158の一端が回動自在に枢支されている。
そしてそのヘッド基板158先端158a側に偏倚され
た位置の上部に前記再生ヘッド100がアジマス調整装
置154を介して取付けられている。
またホルダ本体98とヘッド基板158との間で、かつ
支点軸157と再生ヘッド100との間に断面はS゛コ
3字状すピンチローラレバー159が配置されていて、
そのピンチローラレバー159の一端が支点軸157に
回動自在に枢支されている。
そしてこのピンチローラレバー159の先端159aの
近傍位置に前記ピンチローラ101が支軸160を介し
て回転自在に枢支されている。
またホルダ本体98の他端側の下部に前記テープガイド
102が高さ調整装置161を介して取付けられている
即ち再生ヘッド100を挾んで、テープ走行方向の下流
側にピンチローラ101が配置され、上流側にテープガ
イド102が配置されている。
またホルダ本体98の下部で再生ヘッド100とテープ
ガイド102との間には目隠し板162が取付けられて
いる。
なおヘッド基板158は、支点軸157の外周に挿入さ
れ、かつ両端がホルダ本体98とこのヘッド基板158
とに係止された捩りバネ163によって第13図で矢印
す方向に回動附勢されている。
そしてヘッド基板158はその先端158aを目隠し板
162の下端の下部に一体に設けられたストッパ一部1
64に当接して上記矢印す方向の回動が規制されている
またピンチローラ101の支軸160の下端がヘッド基
板158に設けられたバカ孔165内に挿入されている
従ってバカ孔165内での支軸160の遊動範囲内で、
ピンチローラレバー159がヘッド基板158に対して
相対的に回動自在に構成されている。
なおピンチローラレバー159は、その先端159aと
アジマス調整装置154に設けられたバネ受け166と
の間に架張された引張りバネ167によってヘッド基板
158に対して第13図で矢印C刃孔に回動附勢されて
いる。
次に第15図及び第16図によって前記ヘッド取付装置
153を説明する。
このヘッド取付装置153は前述した支点軸157、ヘ
ッド基板158、捩りバネ163等にて構成されるもの
であり、支点軸157はその上端157aをホルダ本体
98に例えば加締られて固着されている。
またヘッド基板158の一端の上部にスリーブ169が
その下端169aによって例えば加締られて固着されて
いる。
そしてスリーブ169が支点軸157の外周に下方から
挿入されて回動自在に枢支され、その支点軸157の下
端157bに嵌着されたEリング170によって下方へ
の抜は止めがなされている。
なお支点軸157とスリーブ169とに円柱状をなす上
下一対のピンチローラレバー枢支部171a、171b
が夫々一体に設けられていて、ピンチローラレバー15
9の上下辺172a、172bの一端に設けられた上下
一対の貫通孔173a、173bがこれら両ピンチロー
ラレバー枢支部171a、171bに回動自在に枢支さ
れている。
そしてスリーブ169の上端169bと上部のピンチロ
ーラ枢支部171aとの間には隙間174が設けられて
いて、スリーブ169は支点軸157の外周で上記隙間
174の範囲内で上下方向に移動自在に構成されている
この結果スリーブ169と一体のヘッド基板158が第
15図に示される如く高さNの範囲内で上下方向に移動
自在に構成されている。
一方前記捩りバネ163は上下両端163 a。
163bの間の中間部をラセン状に巻回してコイル部1
63cに構成している。
そしてこの捩りバネ163はそのコイル部163cによ
ってスリーブ169の外周で、かつ上下両ピンチローラ
レバー枢支部171 a、 171 b間に挿入され
、また上下両端163a、163bはホルダ本体98と
ヘッド基板158とに夫々設けられた係止孔175a、
175bに係止されている。
なおピンチローラレバー159の一部には捩りバネ16
3の下端163bに対する逃げ用の切欠き176が設け
られている。
そして捩りバネ163のコイル部163cが予めラセン
方向に所定状態に捩られると共に、上下方向に所定状態
に圧縮された状態で上記の如く取付けられている。
そしてコイル部163cの上記捩り反撥力によってヘッ
ド基板158が第13図で矢印す方向に回動附勢されて
いる。
また上記圧縮反撥力によってヘッド基板158が第15
図で矢印C方向に移動附勢されている。
なお第14図に示されるように、前記メカ基板90の上
面で前記ヘッド基板158の下側位置には、そのヘッド
基板158の高さを規制する複数個の高さ規制用突起1
77が一体に設けられている。
以上の如く構成されたヘッド取付装置153によれば、
前述した如くカセットホルダ75内にカセット71が挿
入された後、このカセットホルダ75の回動によりカセ
ット71がシャーシ76の上面板76a上に水平状に装
着された際、第14図に示されるように、ヘッド基板1
58が、捩りバネ163のコイル部163cの圧縮反撥
力に抗してメカ基板90上の高さ規制用突起177上に
弾性的に圧着されて、そのヘッド基板158の高さが正
確に規制される。
そしてこの結果カセット71のテープに対する再生ヘッ
ド100の高さが正確に規制されるように構成されてい
る。
即ちヘッド基板158を支点軸157に回動自在に枢支
する構造では、そのヘッド基板158の枢支部に必ず僅
かなりともガタッキが発生し、このガタッキが再生ヘッ
ド100の高さに狂いを生じせしめることになる。
しかも再生ヘッド100がステレオ用であるから、この
再生ヘッド100の高さに極く僅かでも狂いが生じると
、そのことによりトラッキングエラーを生じてしまうこ
とになる。
しかるにこのヘッド取付装置153によれば、ヘッド基
板158の枢支部におけるガタッキとは全く無関係に、
そのヘッド基板158の高さを正確に規制出来るので、
上記のトラッキングエラー等は全く発生しない。
なお前述したカセット装着状態は全く発生しない。
なお前述したカセット装着状態で、前記再生釦83が押
されると、ヘッド基板158が捩りバネ163の捩り反
撥力に抗して第13図で矢印b′方向に回動されるが、
この時ヘッド基板158は高さ規制用突起177上を水
平に摺動されることになる。
次に第17図及び第18図によって前記アジマス調整装
置154を説明する。
先ず前記再生ヘッド100はヘッド取付板179の長手
方向のはS゛中央部の上部に例えばスポット溶接にて固
着されている。
そしてヘッド取付板179の一端179aがヘッド基板
158の上部に止ネジ180によってネジ止めされてい
る。
またヘッド取付板179の他端179aには割溝部18
1が設けられ、その割溝部181にアジマス調整ネジ1
82が上方から挿通されてヘッド基板158に設けられ
た雌ネジ孔183にネジ込まれている。
一方ヘッド取付板179の一端179aとヘッド基板1
58との間には板バネ184とスペーサー185とがサ
ンドインチ状に介在されて上記止ネジ180により共線
めされて固定されている。
そしてこの板バネ184のバネ作用部184aははfV
字状に屈曲されて、その先端184bがヘッド取付板1
79の下面に弾性的に押圧されている。
またそのバネ作用部184aのv字状をなす屈曲部18
4cはヘッド基板158に設けられた長孔186内に挿
入されている。
なお板バネ184の遊端部が上方に屈曲されてその端部
が前記バネ受け166に形成されている。
このアジマス調整装置154によれば、アジマス調整ネ
ジ182の第17図で上下方向の移動調整により、板バ
ネ184のバネ作用部184aのバネ作用との共働作用
により、ヘッド取付板179がその一端179a側を支
点として第17図に示されるように上下方向に彎曲調整
され、これによって再生ヘッド100のテープに対する
アジマスが調整されるように構成されている。
ところでこのアジマス調整装置154において、ヘッド
基板158に長孔186を設けず、そのヘッド基板15
8とヘッド取付板179との間の隙間187内のみで、
板バネ184を上下動させようとした場合には、その隙
間187の高さh4を充分に大きくとらなければならな
い。
即ちこの隙間187の高さ民が小さいと、ヘッド取付板
179が下方に彎曲された際に、板バネ184がその撓
みに対する弾性限界以上の応力を受けて、その板バネ1
84の弾性力(バネ作用力)が失われてしまう恐れがあ
る。
一方隙間187の高さh4を大きくとると、カセットテ
ープレコーダ全体の厚さに影響を及ぼし、そのカセット
テープレコーダ全体が厚くなってしまう。
しかるにこのアジマス調整装置154によれば、上記の
アジマス調整時に板マス184のバネ作用部184aを
ヘッド基板158に設けられた長孔186内で上下動さ
せるように構成したので、そのバネ作用部184aの上
下動がヘッド基板158によって規制されることが全く
ない。
従ってこのバネ作用部184aが撓みに対する弾性限界
以上の応力を受けて、そのバネ作用部184aの弾性力
(バネ作用力)が失われてしまうようなことが全くなく
、長寿命で、かつ信頼性の非常に高いものである。
しかもヘッド基板158とヘッド取付板179との間の
隙間187の高さh4を、バネ作用部184aの上下動
スペースとは無関係に非常に小さくすることが出来るの
で、このカセットチープレう−ダ全体の厚さを薄くする
ことが出来る。
なお板バネ184のバネ作用部184aが長孔186内
に挿入されていることで、この板バネ184の回り止め
がなされており、従ってこの板バネ184の止ネジ18
0−は1本で済む。
また再生ヘッド100の高さ調整は、スペーサ185の
交換等による厚さ調整により行う。
なお再生ヘッド100のテープ走行方向の下流側の側面
にはテープガイド188が固着されている。
次に第19図〜第21図によって前記テープガイド装置
155を説明する。
先ず前記テープガイド102ははS゛コ3字状していて
、前記カセット71の前面開口137内に挿入されてテ
ープと接触され、前記再生ヘッド100に対するテープ
走向方向の上流側位置で、その再生ヘッドに対するテー
プの高さを規制するものである。
次にこのテープガイド102はガイド支持体190の前
面に一体に設けられている。
そしてこのガイド支持体190と前記目隠し板162と
が例えばプラスチックにて互に一体的に成形されていて
、これら両者162と190とは例えばは>U字状をな
す弾性連結片191によって互に一体に結合されている
−なおこの弾性連結片191は上下・左右・前後に自由
に撓み、捩れることが出来る。
そして目隠し板162はその背面側に設けられたネジ挿
通孔192に下方から挿通された止ネジ193によって
前記ホルダ本体98の下面にネジ止めされている。
なおこの際目隠し板162の上端面162aに一体に設
けられたダボ194がホルダ本体98に設けられた位置
決め用孔195に係合されて所定状態の位置決めがなさ
れている。
そしてこの目隠し板162は上記取付けにより、再生ヘ
ッド100とテープガイド102との間の隙間を閉塞し
て、いわゆる目隠しを行う。
一方ガイド支持体190の背面には軸支持部196が一
体に設けられていて、その軸支持部196の上部には中
空部内周に雌ネジ孔197が形成された筒軸198が垂
直状に固着されている。
そしてホルダ本体98の下面にはガイド筒200が固着
されていて、筒軸198がそのガイド筒200内に下方
から上下移動自在に挿入され、ガイド筒200内に上方
から挿通された高さ調整ネジ201が上記雌ネジ孔19
7内にネジ込まれている。
なおガイド筒200及び筒軸198の外周でホルダ本体
98と軸支持部196との間に圧縮バネ202が挿入さ
れている。
またガイド支持体190の上端面190aに一体に設け
られたガイド突起203がホルダ本体98に設けられた
ガイド用孔204内に上下方向に移動自在に挿入されて
、ガイド支持体190の上下移動のガイドを行そして前
記高さ調整装置161は、ガイド支持体190、筒軸1
98、ガイド筒200、高さ調整ネジ201、圧縮バネ
202、ガイド突起203、ガイド用孔204等にて構
成されていて、高さ調整ネジ201による筒軸198の
上下移動調整と、圧縮バネ202との共働作用によりガ
イド支持体190を介してテープガイド102の高さが
調整されるように構成されている。
なおこの高さ調整時に弾性連結片191がその弾性に抗
して撓み、目隠し板162には何等の影響も及ぼさない
なお目隠し板162に一体に設けられたストッパ一部1
64ははfL字状をなしていて、その垂直面164aが
前記ヘッド基板158の先端158aの第13図で矢印
す方向の回動・即ち復動位置を規制し、その水平面16
4bがヘッド基板158の先端158aの高さ、即ち浮
き上りを規制する。
ところでこのカセットチープレコーグは、前述した如く
、カセットホルダ75に回動自在に枢支されたヘッド基
板158に再生ヘッド100を取付けていて、カセット
71の装着後に、再生釦83が押されることによってヘ
ッド基板158が第13図で矢印b′方向に回動されて
、再生ヘッド100がカセット71内に深く挿入され、
カセット71内に設けられているテープバットにテープ
を介して所定の押圧力をもって押圧されるように構成さ
れている。
しかしてこの際、再生ヘッド100に対するテープ走行
方向の上流側に配置するテープガイド102をヘッド基
板158の先端に取付けたのでは、ヘッド基板158の
回動に伴うテープガイド102の回動ストロークが大き
くなり過ぎて、カセットテープレコーダの小型化に不適
当なものとなってまう。
一方ヘッド基板158をカセットホルダ75に直線的に
往復動出来るように取付け、その取付けられたヘッド基
板158の先端にテープガイド102を取付けた場合に
は、上記の不都合は発生しない代りに、ヘッド基板15
8の支持機構が著しく複雑になるばかりか、その支持機
構の厚みも増し今度はカセットテープレコーダ全体が厚
くなってしまう。
しかるにこのテープガイド装置155では、ヘッド基板
158をカセットホルダ75に回動自在に取付ける一方
、テープガイド102をそのヘッド基板158から切り
離してカセットホルダフ5自体に取付けて、前述したカ
セットホルダ75内のカセット71の挿入により、その
テープガイド102をカセット71内に挿入してテープ
と接触させるように構成したので、上記の如き不都合を
全く発生しない。
なおストッパ一部164によりヘッド基板158の復動
位置及び浮き上りを規制する為の規制部材を兼用する目
隠し板162と、テープガイド102のガイド支持体1
90とを弾性連結片191によって互に一体に結合させ
ているので、組立て並びに分解時に、これら両生部品1
62.190がバラバラになってしまうようなことがな
くて、その組立て並びに分解時の取扱い上非常に好都合
である。
また特に組立て時には、例えばガイド支持体190をホ
ルダ本体98に取付けると、目隠し板162が弾性連結
片191にて支持されて、ホルダ本体98への大体の取
付位置へ保持されるので、止ネジ193によるネジ止め
を楽に行える等、組立てが非常に便利である。
次に第22図〜第26B図によって前記テープ駆動装置
91を説明する。
先ずこのテープ駆動装置91は、前記メカ基板90のカ
セット装着位置側とは反対側である下部に設けられてい
る。
そして前記供給リール軸77、巻取リール軸78、キャ
プスタン79の下端は夫々このメカ基板90の下方に突
出されている。
次に第23A図及び第23B図に示されるように、メカ
基板90の下部にはモータ211が取付けられている。
そしてこのモータ211のモータ軸212に固着された
モータプーリ213と、キャプスタン79の下端に固着
されたフライホイール兼用のキャプスタンプーリ214
と、メカ基板90の下部に回転自在に軸支された上記キ
ャプスタンフライホイールに対するアンチローリング用
のフライホイールを兼用する案内プーリ215との間に
ベルト216が巻き掛けられている。
またメカ基板90の下部には、供給リール軸77と巻取
リール軸78とキャプスタン79との3者のはS゛中間
位置に駆動ギヤ支軸217が、またその駆動ギヤ支軸2
17と供給リール軸77との中間位置に転換ギヤ支軸2
18が夫々垂直状に取付けられている。
次に第22図〜第24図に示されるように、キャプスタ
ン79の下端でキャプスタンプーリ214の上部には広
巾ギヤにて構成されたキャプスタンギヤ220が固着さ
れている。
また駆動ギヤ支軸217には第1及び第2の駆動ギヤ2
21,222がこれらの間にクラッチ機構223を介在
させた状態で夫々回転軸心方向に移動自在な状態で夫々
回転自在に取付けられている。
なおりラッチ機構223はマグネットクラッチにて構成
されていて、第24図に示されるように、先ず第2の駆
動ギヤ222自体が磁性体にて構成され、かつその磁性
体を着磁したマグネットに構成されている。
そして第1の駆動ギヤ221の下面には半硬質材の円板
(ヒステリシス円板)224が固着され、その円板22
4と第2の駆動ギヤ222との間にはプラスチックから
なる薄いワッシャー225が介在されて、これら両者2
22.224の間の隙間が極小状態に保持されている。
なお第2の駆動ギヤ222の下面には磁束の漏洩を防ぐ
為の円板226が密着されている。
従って第2の駆動ギヤ222はそれ自体の磁力によって
第1の駆動ギヤ221に結合されていて、その第1の駆
動ギヤ221により第2の駆動ギヤ222が同一軸心上
で回転駆動されるように構成され、かつその回転駆動中
において第2の駆動ギヤ222、これに作用される負荷
に応じて回転停止出来るように構成されている。
なお駆動ギヤ支軸217の下端には抜は止め用のワッシ
ャー227が嵌着されている。
また第1の駆動ギヤ221の上部にはオートシャットオ
フ機構の駆動用の第3の駆動ギヤ228が一体に設けら
れている。
次に転換ギヤ支軸218には広巾ギヤにて構成された転
換ギヤ229が回転軸心方向に移動自在な状態で回転自
在に取付けられている。
なおこの広巾ギヤ229は圧縮バネ230によって下方
側に移動附勢され、また転換ギヤ支軸218の下端には
抜は止め用のワッシャー231が嵌着されている。
また供給リール軸77の下端には広巾ギヤにて構成され
た供給リール軸ギヤ232が取付けけられている。
また巻取リール軸78の下端には第1及び第2の巻取リ
ール軸ギヤ233,234が取付けられている。
なおこの際巻取リール軸78の下端は断面が六角形状を
なす六角軸235に構成されていて、第2の巻取リール
軸ギヤ234はその六角軸235の下端の外周に係合さ
れて止ネジ236にて固着されている。
また第1の巻取リール軸ギヤ233はその中心部に貫通
された断面が六角形状をなす六角孔237によって六角
軸235の外周に挿入されて回転軸心方向に移動自在に
取付けられている。
そしてこの第2の巻取リール軸ギヤ234は圧縮バネ2
38によって下方側に移動附勢されている。
そして第1の駆動ギヤ221はキャプスタンギヤ220
に常時噛合されて回転軸心方向に移動されるように構成
されていて、その移動によりこの第1の駆動ギヤ221
は転換ギヤ229と第1の巻取リール軸ギヤ233とに
選択的に噛合されるように構成されている。
また転換ギヤ229は供給リール軸ギヤ232に常時噛
合されて回転軸心方向に移動されるように構成されてい
る。
また第2の駆動ギヤ222は第2の巻取リール軸ギヤ2
34に対して噛合及び離脱されるように構成されている
次に第22図、第23A図及び第23B図、第26A図
及び第26B図に示されるように、前記メカ基板90の
下部には操作板支軸241が垂直状に固着されている。
そしてその操作板支軸241にスリーブ242が軸心方
向に移動自在に取付けられている。
なおこのスリーブ242は圧縮バネ243によって下方
側に移動附勢されており、また操作板支軸241の下端
には抜は止め用のワッシャー244が嵌着されている。
そしてそのスリーブ242の上端に第1の操作板245
がはS゛水平状に固着され、その第1の操作板245の
先端245aが前記第1の駆動ギヤ221の上部を通っ
て前記駆動ギヤ支軸217部分まで延出されている。
そしてその第1の操作板245の先端245aがこれに
設けられた貫通孔246によって、第1の駆動ギヤ22
1と第3の駆動ギヤ228との間に設けられた環状溝2
47に係合されている。
そして第1の操作板245の下面の一部に第2の操作板
248が重ねられ、その第2の操作板248がスリーブ
242部分に上下方向に多少ガタッキを有する状態で取
付けられている。
この第2の操作板248は板バネにて構成されていて、
その先端248aは前記転換ギヤ支軸218部分まで延
出されている。
そしてその第2の操作板248の先端248aがこれに
設けられた貫通孔249によって、前記転換ギヤ229
に一体に設けられたボス部250の下端部外網に係合さ
れている。
次に前記4つの押釦82〜85のうち早送り釦84と巻
戻し釦85とが、前記第1及び第2の操作板245,2
48の一側部で前記メカ基板90の下部に一体に設けら
れた一対の筒状部材251.252に夫々上下方向に一
定範囲内で移動自在に取付けられている。
そしてこれら両押釦84.85には夫々操作腕253,
254が水平状をなして一体に設けられ、かつその各操
作腕253.254の先端の上面には夫々突起255,
256が一体に設けられている。
そして早送り釦84の操作腕253は前記第1及び第2
の操作板245.248が上下に互に重ねられた重合部
257部分の下に延出されている。
一方巻戻し釦85の操作腕254は第2の操作板248
が切欠かれた位置で第1の操作板245の一部の下に延
出されている。
なお第2の操作板245にはその巻戻し釦85の操作腕
254の突起256に対する逃げ用の半円弧状の小さな
切欠き258が設けられている。
次にこのテープ駆動装置91によるテープ駆動操作を説
明する。
先ず第25A図で実線の状態は停止状態を示してり、こ
の時第1の駆動ギヤ221は上下移動範囲の最下位置に
位置し、また転換ギヤ250も上下移動範囲の最下位置
に位置している。
なお第1の駆動ギヤ221と転換ギヤ229との間には
上下方向の隙間g1が保持されている。
そしてこの停止状態で第2の駆動ギヤ222が第2の巻
取リール軸234に噛合されている。
またこの停止状態では第26A図及び第26B図に夫々
仮想線で示されるように早送り釦84及び巻戻し釦85
は下方に復動されている。
次に上記停止状態で再生釦83が押されると、第23A
図に示す如く、モータ211が回転駆動されて、ベルト
216を介してキャプスタン79が矢印d方向に回転駆
動される。
そしてキャプスタンギヤ220により第1の駆動ギヤ2
21が矢印e方向に回転駆動され、その第1の駆動ギヤ
221により第2の駆動ギヤ222がクラッチ機構22
3を介して同方向に回転駆動される。
そして第2の駆動ギヤ222により第2の巻取リール軸
ギヤ234を介して巻取リール軸78が矢印f方向に回
転駆動されて再生状態(テープのFWD走行駆動状態)
が得られる。
次に前記停止状態で早送り釦84が第26A図で仮想線
で示した復動位置から実線で示した往動位置まで押上げ
られると、その操作腕253の突起255が重合部25
7部分において両操作板245.248を共通に押上げ
る。
なお早送り釦84はその押上げられた往動位置にてロッ
クされる。
そして両操作板245,248が圧縮バネ243に抗し
て第26A図の実線位置へ共に押上げられる。
すると第25B図に仮想線で示される如く、第1の操作
板245の先端245aにより第1の駆動ギヤ221が
キャプスタンギヤ220との噛合状態を保持した状態で
、その上下移動範囲の最上位置へ移動され、また第2の
操作板248の先端248aにより転換ギヤ229も上
下移動範囲の最上位置へ圧縮バネ230に抗して移動さ
れる。
即ち第1の駆動ギヤ221と転換ギヤ229とがこれら
の間の隙間g□を保持したま)で共に最上位置へ移動さ
れる。
そして早送り釦84が往動位置にてロックされることに
より、これら第1の駆動ギヤ221と転換ギヤ229と
はその移動された最上位置にてそのま)保持される。
以上の結果転換ギヤ229が第1の駆動ギヤ221に噛
合せざる位置へ待避保持されると共に、第1の駆動ギヤ
221が第1の巻取リール軸ギヤ233に噛合される。
なお第2の駆動ギヤ222はクラッチ機構223の磁力
により第1の駆動ギヤ221と共に移動されて第2の巻
取リール軸ギヤ234から離脱される。
しかして早送り釦84が押されたことによってモータ2
11が回転駆動され、第23A図に示す如く、キャプス
タンギヤ220により矢印e方向に回転駆動される第1
の駆動ギヤ221が第1の巻取リール軸ギヤ233を介
して巻取リール軸78を矢印f方向に高速で回転駆動し
、早送り状態(テープのFF/CUE走行駆動状態)が
得られる。
なおこの際第1の駆動ギヤ221が最上位置へ移動され
た際に第1の巻取リール軸ギヤ233との正規の噛合状
態が得られず、第1の巻取リール軸ギヤ233が圧縮バ
ネ238に抗して押上げられたとしても、第1の駆動ギ
ヤ221が回転開始された瞬間に、第1の巻取リール軸
ギヤ233が圧縮バネ238によって下方に押し戻され
て、その第1の駆動ギヤ221に正しく噛合される。
次に前記停止状態で巻戻し釦85が第26B図で仮想線
で示した復動位置から実線で示した往動位置まで押上げ
られると、その操作腕254が第1の操作板245を押
上げる。
なお巻戻し釦85はその押上げられた往動位置にてロッ
クされる。
そして第1の操作板245が圧縮バネ243に抗して第
26B図の実線位置へ押上げられる。
なおこの時には第2の操作板248は何等押上げられな
い。
しかしてこの際、巻戻し釦85と早送り釦84との往動
ストロークS1は同じであるが、早送り釦84は操作腕
253の突起255の上端面で両操作板245,248
を押上げるのに対して、巻戻し釦85の操作腕254の
突起256は第1の操作板245の切欠き258内に挿
入されて、その操作腕254の上端面によって第1の操
作板245を押上げる。
従って巻戻し釦85によって押上げられる第1の操作板
245の押上げ高さは、早送り釦84によって押上げら
れる時の押上げ高さより突起256の高さS2分だけ低
い高さとなる。
そして第1の操作板245が上記の如く押上げられると
、第25A図に仮想線で示される如く、その第1の操作
板245の先端245aにより第1の駆動ギヤ221が
キャプスタンギヤ220との噛合状態を保持した状態で
、その上下移動範囲の中間位置へ移動される。
そして巻戻し釦85が往動位置にてロックされることに
より、その第1の駆動ギヤ221がその移動された中間
位置にてそのまま保持される。
以上の結果第1の駆動ギヤ221が転換ギヤ229に噛
合され、また第2の駆動ギヤ222が第2の巻取リール
軸ギヤ234から離脱される。
しかして巻戻し釦85が押されたことによってモータ2
11が回転駆動され、第23B図に示す如く、キャプス
タンギヤ220により矢印e方向に回転駆動される第1
の駆動ギヤ221が転換ギヤ229を矢印g方向に回転
駆動し、その転換ギヤ229が供給リール軸ギヤ232
を介して供給リール軸77を矢印り方向に高速で回転駆
動して、巻戻し状態(テープのREW/REV走行駆動
状態が得られる。
なおこの際第1の駆動ギヤ221が中間位置に移動され
た際に転換ギヤ229との正規の噛合状態が得られず、
転換ギヤ229が圧縮バネ230に抗して押上げられた
としても、第1の駆動ギヤ221が回転駆動された瞬間
に転換ギヤ229が圧縮バネ230によって下方に押し
戻されて、その第1の駆動ギヤ221に正しく噛合され
る。
以上テープ駆動装置91を説明したが、前述した再生状
態、早送り状態、巻戻し状態で停止釦82が押されると
、モータ211が回転停止されて頭初の停止状態に復帰
される。
なお早送り状態、巻戻し状態で停止釦82が押された時
には、早送り釦84、巻戻し釦85のロックが解除され
て、これらが夫々戻しバネによって復動位置へ復動され
る。
そしてこれに伴い両操作板245,248が圧縮バネ2
43によって復動位置へ復動され、両駆動ギヤ221,
222、転換ギヤ250が第25A図に実線で示された
最下位置へ復動される。
ところでこのテープ駆動装置によれば、両駆動ギヤ22
1,222、クラッチ機構223、転換ギヤ229、供
給リール軸ギヤ232、両巻取リール軸ギヤ233,2
34からなる最少の部品を用い、両駆動ギヤ221,2
22及び転換ギヤ229の回転軸心方向の移動により、
再生状態(FWD)、早送り(FF/CtJE)、巻戻
しくREW/REV)の総てのテープの走行駆動状態が
得られるものである。
従って部品点数が非常に少なく、構造が簡単で、非常に
低コストなものである。
しかも両駆動ギヤ221,222及び転換ギヤ229を
これらの回転軸心方向に移動させる方式であるから、こ
れらのギヤ221,222,229の移動スペースを、
これらの配置スペース内に収めることが出来る。
従ってこのテープ駆動装置91は非常にコンパクトであ
り、カセットテープレコーダの小型化を図に得る。
次に第27A図〜第28B図によってギヤ駆動装置装置
261を説明する。
なおこのギヤ駆動装置261の構造は、前記テープ駆動
装置91の転換ギヤ229と第1の巻取リール軸ギヤ2
33とに同一構造が採用されているが、こ)では駆動ギ
ヤ229について述べる。
先ず前述した停止状態から巻戻し状態への切換え時に、
第1の駆動ギヤ221は第27A図で実線で示された最
下位置から仮想線で示された中間位置へ移動され、その
第1の駆動ギヤ221が転換ギヤ229に噛合されよう
とする。
しかしてこの際第28A図に示す如く、これら両ギヤ2
21.229がこれらの歯先262,263の山262
a、 263 aどうしで接触すると、これら両ギ
ヤ221,229は互に噛合することが出来ない。
この為転換ギヤ229は第1の駆動ギヤ221によって
押上げられて、圧縮バネ230に抗して第27A図に仮
想線で示す如く逃げる。
そして第1の駆動ギヤ221が中間位置に保持され、こ
の後その第1の駆動ギヤ221が回転開始されて、その
歯先262の山262aが転換ギヤ229の歯先263
の263aに対して第28B図に示す如くすれた瞬間に
、転換ギヤ229が圧縮バネ230によって下方に押し
戻されて、第27B図に示す如く、これら両ギヤ221
,229が互に噛合されるのである。
ところが両ギヤ221,229のモジュールが小さく、
かつ第1の駆動ギヤ221の回転周速度が速い場合には
、両ギヤ221,229の両歯光262.263の軸心
方向の接触面が平坦であると、第27A図に仮想線で示
したようにこれら両歯光262.263の山262a、
263aどうしが接触した状態で、第1の駆動ギヤ22
1が回転された時に、両歯光262,263どうしが面
接触状態で接触している為に、互にすべり易く、一方の
歯先262の1つの山262aが他方の歯先263の1
つの山263aから次の山263aまで一気にすべって
しまい、第28B図に示されるような両歯光262と2
63とが、これらの山262a、263aと谷262b
、263bどうしで噛合し得る状態が得られ難い。
この結果第1の駆動ギヤ221が回転しているにも拘ら
ず、両ギヤ221,229の噛合状態が得られないばか
りか、ギヤ鳴りを発生してしまう。
しかるにこのギヤ駆動装置261では、転換ギヤ229
の歯先263に、回転軸心方向でかつ第1の駆動ギヤ2
21に対して相対的に移動される方向、即ち第27A図
で下方側に突出した傾斜部264を設けて、その歯先2
63の山263aの先端263a’を第1の駆動ギヤ2
21の歯先262の回転軸心方向の平坦面265に点接
触させるように構成した。
この結果第27A図に仮想線で示したように、これら両
歯光262.263の山262a、263aどうしが接
触した状態で、第1の駆動ギヤ221が回転された時に
、両歯光262.263どうしのすべりを成る程度抑え
ること(すべり難くすること)が出来て、一方の歯先2
62の1つの山262aが他方の歯先263の1つの山
263aから次の山263aまで一気にすべってしまう
ようなことを防止することが出来る。
即ち駆動ギヤ229の歯先263に上述した傾斜部26
4を設けたことにより、両ギヤ221゜229がこれら
の歯先262,263の山262aw263aどうしで
回転軸心方向から相対的に接触された状態で第1の駆動
ギヤ221が回転開始された瞬間に、両歯光262,2
63どうしの必要以上のすべりを抑え、この結果一方の
歯先262の山262aを他方の歯先263の谷263
bに、その山263aを飛び越させることなく直ちに落
ち込ませて、両ギヤ221,229を即座に噛合させる
ことが出来る。
次に第29図〜第35B図によって前述したテープ駆動
装置91による駆動力を利用してカセットチープレコー
グをFWD (再生)状態、α正(キュー)状態REV
(レビュー)状態に切換える為の切換装置268を説
明する。
先ず第29図、第33A図及び第33B図に示されるよ
うに、前記メカ基板90の下部で前記第1の駆動ギヤ2
21の一側部に所定の間隔を隔て)筒状部材269が一
体に設けられていて、この筒状部材269に前記再生釦
83が上下方向に一定範囲内で移動自在に取付けられて
いる。
次に第29図、第32A図及び第32B図に示されるよ
うに、この再生釦83と第1の駆動ギヤ221との間で
メカ基板90の下部にFWDレバー270が前後方向に
移動自在に配置されている。
次に第29図〜第31図に示されるように、前記FWD
レバー270は例えはプラスチックにて成形されたもの
であって、先端レバ一部271と後端レバ一部272と
が段差部273によって互に一体に成形されている。
そして先端レバ一部271の先端部の前記再生釦269
側の側面には斜面274がその長手方向に沿って設けら
れ、その斜面274の長手方向の後端には凹部275が
設けられている。
なお先端レバ一部271の後端部には図示された形状の
開口276が設けられ、その後端部の前記第1の駆動ギ
ヤ221側の側面にはスリット279が設けられている
またこのFWDレバー270の後端レバ一部272の後
端部にはこれらの上方に屈曲された操作腕277が設け
られ、その操作腕277の中央部に沿ってスリット27
8が設けられている。
そしてこのFWDレバー270の先端レバ一部271の
先端部の下面で、斜面274の一側部にはセットアツプ
レバー281が配置されている。
このセットアツプレバー281は例えばプラスチックに
て成形されたものであって、先端レバ一部271の先端
に支点軸282を介して回動自在に枢支されている。
そしてこのセットアツプレバー281はFWDレバー2
70の長手方向の後端側に向けて延出されていて、その
セットアツプレバー281の先端には被駆動爪283と
ストッパー用突起284とが夫々一体に設けられている
なお被駆動爪283はFWDレバー270の前記第1の
駆動ギヤ221側の側面部分に突出されている。
そしてこのセットアツプレバー281は支点軸282部
分に挿入されて両端がFWDレバー270と、そのセッ
トアツプレバー281とに係止された捩りバネ285に
よって第31図で矢印i方向に回U附勢されている。
なおこのセットアツプレバー281はFWDレバー27
0の先端レバ一部271に一体に設けられたストッパ一
部286に突起284を当接して上記の回動が規制され
ている。
そして第32A図〜第32D図、第34A図及び第34
B図に示されるように、FWDレバー270はその先端
レバ一部271によって前記第1の操作板245の下面
に重ねられた状態で配置されていて、メカ基板90の下
部に垂直状に固着されたガイドビン288に開口276
によって挿通され、かつそのガイドピン288の先端に
嵌着されたワッシャー289によって下方への抜は止め
がなされている。
またこのFWDレバー270の操作腕277がメカ基板
90の後端部に設けられたガイド孔290に下方から挿
通され、その操作腕277の上端の左右両側部に一体に
設けられた一対の係止爪291によってそのがイド孔2
90の左右両側縁に係止されている。
そしてFWDレバー270は上記の如くメカ基板90の
下部に取付けられていて、ガイド孔290内での操作腕
の移動範囲内において前後方向(長手方向)に移動自在
に構成され、かつガイド孔290内での操作腕277の
任意の移動位置において、その操作腕277の部分を回
動中心として左右方向に回動自在に構成されている。
なおこのFWDレバー2T0はメカ基板90の下部に固
着されたバネ受け292との間に架張された引張りバネ
293によって第32A図で矢印j方向に摺動附勢され
ると共に、矢印に方向に回動附勢されている。
次に第29図に示されるように、前記第1の駆動ギヤ2
21は例えばプラスチックにて成形されていて、その下
面の周辺部には前記セットアツプレバー281の駆動用
の例えば3つの駆動爪295が一体に設けられている。
次に第29図〜第31図、第33A図及び第33B図に
示されるように、前記再生釦83には前記FWDレバー
270の斜面274の下部へ延出された操作腕296が
一体に設けられていて、その操作腕296の上端にはそ
の斜面274に対向する斜面297が設けられている。
次にこの切換装置268によるFWD、CUE。
REVの切換操作を説明する。
先ず第32A図は停止状態を示しており、この時FWD
レバー270は図に示された復動位置に復動されており
、セットアツプレバー281が第1の駆動ギヤ221の
駆動爪295の回動軌跡外へ待避された位置に保持され
ている。
なおこの停止状態で再生釦83は第33A図に示される
如く下方に復動されている。
しかしてこの停止状態で前述したカセット71の装着が
なされると、前述した如く前記ヘッド基板158がメカ
基板90の上面に押圧され、この結果第29図、第34
A図及び第34B図に示される如く、前記目隠し板16
2のストッパ一部164がFWDレバー270の後端部
のスリット278内に挿入されて、ヘッド基板158の
先端158aがFWDレバー270の操作腕277の前
部位置に挿入される。
次に上記停止状態で再生釦83が第33A図の復動位置
から第33B図の往動位置まで押上げられると、その操
作腕296の斜面297がFWDレバー270の斜面2
74に押圧される。
なお再生釦296はその押上げられた往動位置にてロッ
クされる。
しかしてこの際FWDレバー270の先端レバ一部27
1の上部は第1の操作板245によって押えられている
ので、上記再生釦83の操作腕296の斜面297によ
るFWDレバー270の斜面274の押圧の結果、その
時のクサビ作用によリFWDレバー270には第33B
図で矢印1方向の押圧力を受け、第32B図に示される
如く、このFWDレバー270が操作腕277の部分を
回動支点にして矢印に′方向に引張りバネ293に抗し
て回動される。
そして再生釦83が往動位置にてロックされたことによ
り、そのFWDレバー270は上記回動された第32B
図の位置に保持される。
一方このFWDレバー270の上記回動によりセットア
ツプレバー281の被駆動爪283が、第1の駆動ギヤ
221の駆動爪295の回動軌跡内に入り込む。
しかして再生釦83が押されたことによって、前述した
如くテープ駆動装置91が再生 (FWD)状態となり、第1の駆動ギヤ221が第32
B図で矢印e方向に回転駆動される。
そしてその第1の駆動ギヤ221の矢印e方向への回転
開始直後に、第32C図に示される如く、その駆動爪2
95の1つが、セットアツプレバー281の被駆動爪2
83に当接して、この駆動爪283がセットアツプレバ
ー281を介シてFWDレバー270を矢印j方向に引
張りバネ293に抗して移動させる。
なおFWDレバー270の上記矢印j′方向への移動時
において、再生釦83の操作腕296の斜面297がF
WDレバー270の斜面274上を相対的にすべって、
その斜面274に引き続いて設けられた凹部275側へ
相対的に移動される。
そしてFWDレバー270が第32D図に仮想線で示さ
れた位置まで移動された時に、再生釦83の操作腕29
6の斜面297がFWDレバー270の斜面274から
凹部275へ入り込み、その瞬間にFWDレバー270
がその操作腕277部分を回動支点にして引張りバネ2
93により矢印に方向に回動されて、第32D図に実線
で示された往動位置へ移動される。
そしてこの結果再生釦83の操作腕296の上端が第3
2D図及び第34B図に示す如(FWDレバー270の
凹部275内に相対的に落ち込み、FWDレバー270
がその操作腕296の上端に係合されて、その往動位置
にてロックされる。
なおFWDレバー270が第32D図に仮想線で示され
た位置から実線で示された往動位置へ向けて矢印に方向
に回動された時に、セットアツプレバー281の被駆動
爪283が第1の駆動ギヤ221の駆動爪295から離
脱される。
以上の結果FWDレバー270は第34A図及び第35
A図に夫々実線で示された復動位置から第34B図及び
第35B図に夫々実線で示された往動位置へ矢印j′方
向に移動されてその往動位置にてロックされることにな
る。
そしてこの際にFWDレバー270の操作腕296がメ
カ基板90のガイド孔290に沿って同方向に移動され
、その操作腕296が前記ヘッド基板158の先端15
8aを同方向に押上げる。
これによりヘッド基板15Bが前記第13図で矢印b′
方向に前記支点軸157を中心に前記捩りバネ163の
捩り反撥力に抗して回動され、第34B図に示されるよ
うに、前記再生ヘッド100が前記カセット71内に深
く挿入されて、テープ300をテープパッド301との
間で所定の圧着力をもって挟圧する。
一方この時前記ピンチローラ101も引張りバネ167
に抗してテープ300を介して前記キャプスタン79に
圧着される。
以上によりFWD状態への切換え操作が完了し、テープ
300が定速走行駆動されて、再生ヘッド100による
テープ300のステレオ再生がなされる。
なお上記のFWD状態においては、FWDレバー270
が前記往動位置へ移動されたことによって、第35B図
に実線で示される如く、そのFWDレバー270のスリ
ット279内に前記第1の操作板245の端縁が相対的
に入り込んでそのま)保持される。
次に上記FWD状態で前記早送り釦84が押されると、
再生釦83が往動位置にてロックされたままでテープ3
00の早送り動作がなされてα正状態となる。
即ち早送り釦83が前記第26A図で仮想線で示した復
動位置から実線で示した往動位置へ押上げられると、そ
の操作腕253によって第1の操作板245が第35B
図に実線で示された復動位置から仮想線で示された往動
位置へ押上げられる。
一方この第1の操作板245はFWDレバー270のス
リット279内に係合されている為に、その第1の操作
板245の上記押上げにより、FWDレバー270がそ
の操作腕277部分を回動支点にして第34B図及び第
35B図に仮想線で示されるように、矢印m方向、即ち
上方に回動される。
するとその瞬間にFWDレバー270の凹部275が再
生釦83の操作腕269の上端から上方に離脱して、F
WDレバー270の前記往動位置でのロックが解除され
、FWDレバー270が引張りバネ293によって第3
2A図に示された復動位置へ復動される。
またこれと共に、前記第13図で矢印す方向への前記捩
りバネ163による前記ヘッド基板158の復動に伴い
、前記再生ヘッド100が第34A図に示された復動位
置へ復動される。
しかしながらこの時においても再生ヘッド100はカセ
ット71内に浅く挿入された状態を保持しており、テー
プバッド301によりテープ300が再生ヘッド100
に軽く接触された状態を保持している。
しかしてこの際、再生釦83が予め押されていることで
、早送り釦84の往動位置でのロックは行われない。
そして再生釦83が往動位置にてロックされていること
で、第32A図の復動位置へ復動されたFWDレバー2
70はその斜面274によって再生釦83の操作腕29
6の斜面297上に軽く接触される。
その結果FWDレバー270は第34A図及び第35A
図に夫々実線で示されたような水平状態には完全に復帰
されず、夫々仮想線で示されたように若干傾斜された状
態に保持される。
一方早送り釦84が押されたことによって、前述した如
くテープ駆動装置91がα正状態となり、再生ヘッド1
00によってテープ300が再生されながら早送りされ
る。
そして上記CUE状態で押上げていた早送り釦84を離
すと、その早送り釦84が前記第26A図で仮想線で示
された復動位置へ復動され、それと同時に第1の操作板
245が第35A図で仮想線の位置から実線で示された
復動位置まで下方に押戻される。
そしてその時、その第1の操作板245がFWDレバー
270の先端レバ一部271を上方から下方に押圧し、
そのFWDレバー270が矢印m′方向に押し戻される
この結果前述した停止状態で再生釦83が押された時と
同様に、FWDレバー270の斜面274に再生釦83
の操作腕296の斜面297が押圧され、その時のクサ
ビ作用により、FWDレバー270が再び第32B図に
示される如く矢印に′方向に回動され、セットアツプレ
バー281の被[i爪283が再び第1の駆動ギヤ22
1の駆動爪295の回動軌跡内に入り込む。
以上の結果FWD状態への切換え時と同様に、早送り釦
84が離された後、FWDレバー270が第32D図に
実線で示された往動位置へ自動的に移動されてロックさ
れ、先のCLE状態からFWD状態に自動的に復帰され
る。
なお以上述べたCUE状態への切換え操作と同様に、前
記FWD状態で前記巻戻し釦85が押されると、再生釦
83が往動位置にてロックされたままでテープ300の
巻戻し動作がなされてREV状態となる。
またそのREV状態で巻戻し釦85が離されると、再び
FWD状態に自動的に復帰される。
また前記FWD状態で、停止釦82が押されると、再生
釦83の往動位置でのロックが解除されて、再生釦83
が第33A図に示された復動位置へ復動される。
この結果その再生釦83の操作腕296の上端が、第3
2D図の往動位置にてロックされているFWDレバー2
70の凹部275から下方に離脱されて、そのFWDレ
バー270のロックが解除される。
この結果FWDレバー270が引張りバネ293によっ
て第32A図の復動位置へ復動され、これと共に再生ヘ
ッド100がヘッド基板158によって第34A図の復
動位置へ復動されて、頭初の停止状態に復帰される。
ところで以上述べた切換装置268によれば、再生釦8
3によってFWDレバー270をクサビ作用にて直接操
作し、このFWDレバー270をモータ211にて回転
駆動される第1の駆動ギヤ221の駆動爪295にて引
っ掛け一ζ往動位置へ移動し、かつその往動位置にて再
生釦83の操作腕296にFWDレバー270に係止し
てロックさせる。
この間FWDレバー270にその長手方向への直線運動
と、その長手方向に対して直角な方向の回転運動とを有
せしめ、かつその直線運動と回動運動との夫々の復動力
を1つの引張りバネ293にて賄うように構成し、更に
またそのFWDレバー270によって前記カセットホル
ダ75内に設けられたヘッド基板158を操作して、再
生ヘッド100を移動させるように構成したものである
従ってこの切換装置268は必要最少限の部品にて構成
されていて、部品点数並びに組立工数が非常に少ない。
そしてFWD状態への切換えを、モータ211の回転駆
動力を有効に利用して行えるので、再生釦83はフェザ
−タッチ方式の非常に軽いタッチのものに構成出来る。
またCUE状態及びREV状態への切換え機構も非常に
簡単である。
次に第30図、第36図及び第37図によって前記切換
装置268に設けられた安全機構304を説明する。
先ず前記支点軸282の上端にはフランジ部305が一
体に設けられていて、この支点軸282は前IWDレバ
ー270の先端部の下面に一体に設けられた筒状部30
6に下方から圧入されて固定されている。
また前記セットアツプレバー281は例えはプラスチッ
クにて成形されたものであって適当な弾性を有している
そしてこのセットアツプレバー281はその端部に設け
られた貫通孔307によって上記筒状部306の外周に
挿入されて、その筒状部306を中心に第36図で矢印
i及びi′方向に回動自在に枢支されている。
またこの貫通孔307の内径は筒状部306の外径より
若干大きく構成されていて、セットアツプレバー281
は筒状部306部分を回動支点にして第37図で矢印n
及びn′方向に回動可能に構成されている。
一方前記捩りバネ285は、両端部285 a。
285bの間の中間部をラセン状に巻回してコイル部2
85cに構成している。
そしてこの捩りバネ285はそのコイル部285Cによ
って支点軸282の外周でそのフランジ部305とセッ
トアツプレバー281との間に挿入され、また両端部2
85 a、 285 bはFWDレバー270の先端
下面及びセットアツプレバー281の下面に夫々一体に
設けられた係止ピン308,309に夫々係止されてい
る。
そして捩りバネ285のコイル部285cが予めラセン
方向に捩られると共に、上下方向に所定状状態に圧縮さ
れた状態で上記の如く取付けられている。
従ってコイル部285cの上記捩り反撥力によってセッ
トアツプレバー281が第36図で矢印i方向に回動附
勢されて、その前記突起284をFWDレバー270の
前記ストッパ一部286に当接されている。
またコイル部285Cの上記圧縮反撥力によってセット
アツプレバー281が第37図で矢印n方向に回動附勢
されて、FWDレバー270の先端レバ一部271の下
面に密着されている。
しかして前述した切換装置268においては、前記第1
の駆動ギヤ221の駆動爪295の位置が何等規定され
ていない状態(駆動爪がどこの位置にあるのか全く不明
な状態)で、前記再生釦83の操作腕296により前記
FWDレバー270が操作されることになる。
従って例えば前記被駆動爪283をFWDレバー270
自体に設け、その被駆動爪283を駆動爪295により
直接引っ掛けるような構造を採用した場合には、その駆
動爪295の停止位置によっては、再生釦83が押され
た時に、その操作腕296と駆動爪295との間でFW
Dレバー270が不測に挟圧されて破損したり、駆動爪
295上にFWDレバー270が不測に乗り上げてこじ
れて破損されてしまう等の不都合を生じる。
しかるにこの安全機構304によれば、FWDレバー2
70にセットアツプレバー2811X付ケ、シかもこの
セットアツプレバー281を第36図で矢印i方向と、
第37図で矢印n方向との2方向に回動附勢させている
ので、上記のような不都合は全く発生しない。
即ち今仮りに第36図に示される如く、駆動爪295が
FWDレバー270の先端レバ一部271の横に位置さ
れている状態で再生釦83が押され、その操作腕296
によってFWDレバー270が矢印に′方向に回動され
た際には、セットアツプレバー281が駆動爪295に
当接されて、矢印i′方向に捩りバネ285に抗して実
線で示された位置へ逃げる。
そしてこの後第1の駆動ギヤ221が矢印e方向に回動
して、駆動爪295が同方向に移動された瞬間に、セッ
トアツプレバー281が捩りバネ285により仮想線で
示されたセット位置、即ちその被駆動爪283が駆動爪
295の回動軌跡内に入り込まされた位置ヘセットされ
る。
従ってこの時にはFWDレバー270には何等の悪影響
を及ぼさず、そのFWDレバー270を破損することは
全くない。
次に仮りに第37図に示される如く、前述したα正状態
への切換え時において1、押していた早送り釦84を離
して、第1の操作板245と共に下方に復帰される第1
の駆動ギヤ221の駆動爪295がセットアツプレバー
281の被駆動爪283の上端面に押圧された時には、
そのセットアツプレバー281が矢印n′方向に捩りバ
ネ285に抗して実線で示された位置へ逃げる。
そしてこの後毛1の駆動ギヤ221が第36図で矢印e
方向に回動して、駆動爪295が同方向に移動された瞬
間に、セットアツプレバー281が捩りバネ285によ
り仮想線で示されたセット位置ヘセットされる。
従ってこの時にもFWDレバー270には何等の悪影響
を及ぼさず、そのFWDレバー270を破損することは
ない。
しかもこの安全機構304によれは、1本の捩りバネ2
85によりセットアツプレバー281を矢印i方向とn
方向との2方向に回動附勢させているので、2本のバネ
を用いる必要がなく、部品点数並びに組立て工数が非常
に少ないものである。
次に第38図〜第54B図によって押釦装置312、押
釦のロック装置313、パワースイッチ装置314を説
明する。
先ず第38図に示されるように1、前記停止釦82、再
生釦83、早送り釦84、巻戻し釦85は前記メカ基板
90の下部で、前記第1及び第2の操作板245,24
8の移動ガイドである前記操作板支軸241の周囲に図
に示された位置で取付けられている。
そして前述した如く再生釦83、早送り釦84、巻戻し
釦85はメカ基板90の下部に夫々一体に設けられた筒
状部材269゜251.252に夫々取付けられており
、同様に停止釦82もメカ基板90の下部に一体に設け
られた筒状部材317に取付けられている。
そしてこれらの押釦82〜85は夫々メカ基板90の下
部においてそのメカ基板90に対して直角な方向である
上下方向に移動自在に構成されている。
またこれらの押釦82〜85の上部位置にはロック板3
18とスイッチ操作板319がメカ基板90の下面に密
着され、ロック板318がそのスイッチ操作板319の
下面に密着されて取付けられている。
またこのカセットテープレコーダには第1及び第2の2
つのパワースイッチ323,324が用いられている。
そして第1のパワースイッチ323は前記第2の操作板
248に関連されたスイッチ取付板325を介してメカ
基板90の下部に取付けられ、第2のパワースイッチ3
24はメカ基板90の下部に直接取付けられている。
次に第39図〜第47図によって前記押釦装置312を
説明する。
先ず第39図〜第41図によって停止釦82の取付構造
を説明すれば、この停止釦82は例ええばプラスチック
にて一体成形されたものであって、はS゛舟形状をなす
押圧操作部328と、その上部で長手方向のはS゛中央
部に設けられたガイド軸部329と、その上部に同一軸
心状態で設けられた係止軸部330と、押圧操作部32
8の上部でその長手方向の両端部に設けられた一対のガ
イド板部331と、一方のガイド板部331に連続して
設けられたロック板操作部332とが互に一体的に成形
されている。
なお係止軸部330の先端(上端)の中央部にはスリッ
ト333が設けられ、かつその先端の両側部には全体と
して円錐形状に形成された一対の係止爪334が設けら
れている。
またロック板操作部332の上端の一側部には斜面33
5が設けられている。
また押圧操作部328の上面でガイド軸部329の周囲
には凹部336が設けられている。
一方前記筒状部材317は例えばアウトサート成形法に
よりメカ基板90にプラスチックにて一体的に成形され
たものである。
そしてこの筒状部材317にはこれを上下に貫通するガ
イド孔337が設けられ、そのガイド孔337内の上端
部にはそのガイド孔337の内径より小さな径の係止孔
328を有するバネ受け339が設けられている。
またこの筒状部材317の基部340は円形(以下円形
基部と記載する)に形成され、その円形基部340より
下部は角軸部341に形成されている。
そしてその角軸部341の下端の両側には一対のスリッ
ト342が設けられている。
そして停止釦82はそのガイド軸部329によって筒状
部材317のガイド孔337内に下方から挿入され、係
止軸部330の先端の両係止爪334をスリット333
の存在による弾性を利用して係止孔328に挿通して係
止させて取付けられる。
従ってこの取付は状態で停止釦82は上下方向に一定範
囲内で移動自在であるが、この際ガイド孔337内に予
め圧縮バネ343が収納されていて、その圧縮バネ34
3により停止釦82は下方に復動附勢されている。
なお上記取付は状態で、両ガイド板部331の上端の内
側が角軸部341の両スリット342の上方部分に近接
して配置され、それら両ガイド板部331により停止釦
82の回り止めがなされている。
次に第42図〜第44図によって再生釦83の取付構造
を説明すれば、この再生釦83は例えばプラスチックに
て一体成形されたものであって、はS′舟形状をなす押
圧操作部345と、その上部で長手力方向のはS゛中央
部に設けられたガイド軸部346と、そのガイド軸部3
46の一側部に設けられた前記操作腕296と、押圧操
作部345の一端部の上部から一側方に延出されたスイ
ッチ操作部347とが互に一体的に成形されている。
そしてガイド軸部346の上端に金属軸からなる操作軸
348が同一軸心状態で、かつ例えばアウトサート成形
法にて一体に設けられている。
なおこの操作軸348の先端(上端)には円錐状部34
9が設けられ、その円錐状部349の上部には環状溝3
50が近接して設けられている。
また操作腕296の付根部の両側には一対の凹部351
が設けられている。
一方前記筒状部材269は例えばアウトサート成形法に
よりメカ基板90にプラスチックにて一体的に成形され
たものである。
そしてこの筒状部材269にはこれを上下に貫通するガ
イド孔353が設けられ、そのガイド孔353内の上下
方向の中間部にはそのガイド孔353の内径より小さな
径の挿通孔354を有するバネ受は部355が設けられ
ている。
またこの筒状部材269の一側面にはガイド溝356が
設けられており、そのガイド溝356の下端の両縁部は
互に内側に張り出した一対の係止爪357に形成されて
いる。
そして上記ガイド溝356の上端でこの筒状部材269
の基部にはその半径方向に所定深さまで切り込まれたス
リット358が設けられている。
そして再生釦83はそのガイド軸346によって筒状部
材219のガイド孔353内に下方から挿入され、操作
腕296をガイド溝356内に挿入させ、かつ操作軸3
48の先端を挿通孔354の上方に挿通して取付けられ
ている。
なおこの時雨係止爪357をその弾性に抗して互に押し
広げるようにして、操作腕296をガイド溝356内に
挿入するが、その挿入完了後に両係止爪357が元の位
置に弾性復帰して両凹部351に係合されて抜は止めが
なされる。
従ってこの取り付は状態で再生釦83は上下方向に一定
範囲内で移動自在であるが、この際ガイド孔337内に
予め圧縮バネ359が収納されていて、その圧縮バネ3
59により再生釦83は下方に復動附勢されている。
次に早送り釦84と巻戻し釦85との取付構造を説明す
るが、これら両者84.85の取付構造は同一構造であ
るので、こ)では早送り釦84の取付構造を第45図〜
第47図によって説明する。
先ず早送り釦84は例えばプラスチックにて一体成形さ
れたものであって、丸軸状の押圧操作部361と、その
上部に設けられたガイド軸部362と、そのガイド軸部
362の一側部に設けられた前記操作腕253とが互に
一体的に成形されている。
そしてガイド軸部362の上端に金属軸からなる操作軸
363が同一軸心状態で、かつ例えばアウトサート成形
法にて一体に設けられている。
なおこの操作軸363の先端(上端)には円錐状部36
4が設けられ、その円錐状部364の上部には環状溝3
65が近接して設けられている。
一方前記筒状部材251は例えばアウトサート成形法に
よりメカ基板90にプラスチックにて一体的に成形され
たものである。
そしてこの筒状部材251にはこれを上下に貫通するガ
イド孔367が設けられ、そのガイド孔367内の上下
方向の中間部にはそのガイド孔353の内径より小さな
径の挿通孔368を有するバネ受は部369が設けられ
ている。
またこの筒状部材251の一側面にはガイド溝370が
設けられており、そのガイド溝370の下端の周縁部は
互に内側に張り出した一対の係止爪371に形成されて
いる。
そしてこのガイド溝370の上端でこの筒状部材251
の基部にはその半径方向に所定深さまで切り込まれたス
リット372が設けられている。
そして早送り釦84はそのガイド軸部362によって筒
状部材251のガイド孔367内に下方から挿入され、
操作腕253をガイド溝370内に挿入させ、かつ操作
軸363の先端を挿通孔368の上方に挿通して取付け
られる。
なおこの時雨係止爪371をその弾性に抗して互に押し
広げるようにし操作腕253をガイド溝370内に挿入
するが、その挿入完了後に両係止爪371が元の位置に
弾性復帰して抜は止めがなされる。
従ってこの取付は状態で早送り釦84は上下方向に−定
範囲内で移動自在であるが、その際ガイド孔367内に
予め圧縮バネ373が収納されていて、その圧縮バネ3
73により早送り釦83は下方に復動附勢されている。
以上の如く構威された押釦装置312によれば、押釦8
2〜85をプラスチック成形出来、また筒状部材251
,252,269,317をアウトサート成形性にてメ
カ基板90に一体成形出来るので、その製造は極めて簡
単である。
また組立てに関しては、各押釦82〜85を各筒状部材
251.252,269.317にメカ基板90の下方
側から夫々垂直に、かつ同一方向に押し込むだけで良い
ので、その組立ては極めて簡単である。
そしてこのカセットテープレコーダでは、前述したテー
プ駆動装置91のギヤ群等も押釦82〜85と同方向か
らメカ基板90に組込むことが出来るので、自動組立機
への導入が極めて容易である。
更にまたこのカセットテープレコーダでは、押釦82〜
85及びテープ駆動装置91のギヤ群等が全てメカ基板
90の前記カセット71の装着面とは反対側で、かつそ
の装着されたカセット71の投影面積内に組込んでしま
う構成であるので、前記キャビネット73の外形寸法を
カセット71の外形寸法に極力近ずけた非常に小さな寸
法に構成することが出来て、そのカセットテープレコー
ダ全体の著しい小型化が図られている。
次に第48図〜第50図C図によって前記ロック装置3
13を説明する。
先ず前記ロック板318は薄い金属板にて構成されてお
り、円形孔376を中心とする円弧状の周辺部377か
ら外方に向けて3つのロック片378a、378b、3
78cが所定の間隔で放射状に設けられている。
またこのロック板318の下面で所定位置にはロック解
除ピン379が垂直状に固着されている。
なおこのロック板318には円形孔376の周辺部の一
部にバネ受は部380が設けられ、その他所定位置に前
記操作板支軸241やガイドピン288に対する挿通用
の開口381.382が設けられている。
次にこのロック板318は後述するスイッチ操作板31
9を介して前記メカ基板90の下面に重ねられ、その円
形孔376を前記筒状部材317の円形基部340の外
局に挿入されて、その円形基部340の周囲でメカ基板
90と平行に回動自在に取付けられている。
なおこの際3つのロック片378a〜378cが夫々前
記3つの筒状部材269.251,252の各スリット
358,372.372内に挿入されて、上下方向の位
置規制がなされている。
なおロック板381のロック片378a〜378cとは
反対側の下面は、メカ基板9−0に固着された押え板3
83によって押えられている。
なおこの押え板383に前記FWDレバー270の復動
用の引張りバネ293のバネ受け292が設けられてい
る。
そしてその押え板383とロック板318のバネ受は部
380との間に架張された引張りバネ384によってロ
ック板318が第49A図で矢印O方向に回動附勢され
ている。
なおこの際各スリット358,372.372の一方の
端部が各ロック片378a〜378cの上記矢印O方向
の回動規制部385a、 385 b、 385
cに構威されていて、その規制によって各スリット35
8,372,372内に対する各ロック片378a〜3
78cの挿入量が規制されるように構威されている。
またこのロック装置313においては、ロック板318
の回動中心である筒状部材317の中心から再生釦83
の操作軸348の中心である筒状部材269の中心まで
の距srlに対して、早送り釦84及び停止釦85の各
操作軸363の中心である各筒状部材251,252ま
での距5Ir2を長く構威しである。
次にこのロック装置313による押釦83〜85のロッ
ク並びにロック解除操作を説明する。
先ず第49A図及び第50A図は停止状態を示しており
、全押釦83〜85が夫々圧縮バネ343.359,3
73,373によって下方に復動されている。
次に第49B図及び第50B図は再生釦83が上方の往
動位置に押されてロックされた再生状態を示している。
即ち再生釦83が圧縮バネ359に抗して上方の往動位
置まで押上げられると、その操作軸348の円錐状部3
49がロック板318のロック片378aを第49B図
で矢印O′力方向押し、ロック板318が引張りバネ3
84に抗して同方向に回動される。
そして操作軸348の環状溝350がロック片378a
と同一高さはで押上げられた瞬間に、ロック板318が
引張バネ384によって第49B図で矢印O方向に復動
されて、ロック片378aがその環状溝350内に係合
され、再生釦83が往動位置にてロックされる。
次に第49C図及び第50C図は早送り釦84が上方の
往動位置に押されてロックされた早送り状態を示してい
る。
即ち早送り釦84が圧縮バネ373に抗して上方の往動
位置まで押上げられると、その操作軸363の円錐状部
364がロック板318のロック片378bを第49C
図で矢印O′力方向押し、ロック板318が引張りバネ
384に抗して同方向に回動される。
そして操作軸348の環状溝365がロック片378b
と同一高さまで押上げられた瞬間に、ロック板318が
引張りバネ384によって第49C図で矢印O方向に復
動されて、ロック片378bがその環状溝365内に係
合されて、早送り釦84が往動位置にてロックされる。
ところで第49B図及び第50B図に示された再生釦8
3のロック状態では、ロック片378aが第49A図及
び第50A図に示された停止状態の時の位置よりも第4
9B図で矢印O′力方向少し移動された位置に保持され
、同様に両口ツク片378 b、 378 cもこれら
の停止状態の時の位置よりも第49B図で矢印O′力方
向少し移動された位置に保持される。
しかしてこの時前記距離r、よりもr2を大きく構成し
ているので、ロック片378aの操作軸348に対する
係合点P1での矢印O′力方向の移動距離に比べて両口
ツク片378b、378cの各操作軸363に対する係
合点P2での矢印O方向への移動距離の方が若干大きく
なっている。
従ってこの再生釦83のロック状態では、第50B図に
仮想線で示す如く早送り釦84や巻戻し釦85を上方に
押しても、これらの操作軸363が各ロック片378
b、 378 cに係合されることがない。
即ち再生釦83のロック状態で、早送り釦84や巻戻し
釦85を押すことにより、これら84゜85はロックさ
れず、また再生釦83のロック解除も行われず、この結
果前述したCUE状態やREV状態が得られる。
なお上記の逆に、早送り釦84や巻戻し釦85が押され
ている状態で、再生釦83が押された時には、これら早
送り釦84や巻戻し釦85のロックが解除され、かつ再
生釦83がロックされることになる。
また再生釦83、早送り釦84、巻戻し釦85の何れか
が往動位置にてロックされている状態で、第50B図に
仮想線で示されるように、停止釦82圧縮バネ343に
抗して上方に押上げられると、そのロック板操作部33
2の斜面335がロック解除ピン379の先端(下端)
に押圧され、その時のクサビ作用でロツクク板318が
引張りバネ384に抗して第49B図で矢印O′力方向
回動される。
するとその瞬間に各ロック片378a〜378cによる
再生釦83、早送り釦84、巻戻し釦85のロックが解
除されて、これらが夫々圧縮バネ359,373,37
3によって第50A図に示された復動位置へ復動される
以上の如く構成されたロック装置313によれば、薄い
金属板にて構成されたロック板318を用い、このロッ
ク板318をメカ基板90と平行に回動操作させて、押
釦83〜85のロックを行うように構成したので、これ
らの押釦83〜85の往復動ストロークを出来る限り小
さくして、なおかつこれらのロック並びにロック解除を
極めて確実に行える。
従ってカセットテープレコーダ全体の厚さを非常に薄く
することができる。
次に第48図、第50A図〜第50C図、第51図〜第
54B図によって前記パワースイッチ装置314を説明
する。
先ず第48図に示されるように、前記スイッチ操作板3
19は薄い金属板にて構成されており、前記ロック板3
18と類似した形状を呈している。
即ち円形孔387を中心とする円弧状の周辺部388か
ら外方に向けて3つの突片389 a。
389b、389cが所定の間隔を隔て)放射状に設け
られている。
なおこの際1つの突片389aは他のこの突片389
b、 389 cに比べてはfl/2ね長さに構成さ
れている。
また円形孔387の周辺部から一側方にスイッチ操作腕
390が延出されており、その円形孔387の周辺部の
他の一部にはバネ受は部391が設けられている。
また所定位置には前記操作板支軸241に対する挿通用
の開口392が設けられている。
そしてこのスイッチ操作板319は第50A図〜第50
C図、第53A図及び第53B図に示される如く、前記
メカ基板90と前記ロック板318との間に介在在され
、その円形孔387を前記筒状部材317の円形基部3
40の外周に挿入されて、その円形基部340の周囲で
メカ基板90と平行に回動自在に取付けられている。
なおこの際3つの突片389a〜389cが夫々前記各
スリット358,372.372内に挿入されている。
そしてバネ受は部391と前記押え板383との間に架
張された引張りバネ393によって第53A図で矢印O
方向に回動附勢されている。
そしてロック板318と同様に各突片389a〜389
cが各スリット358,372.372の回動規制部3
85a〜385cに当接されて上記矢印O方向の回動が
規制されている。
なおこの際2つの突片389 b、 389 cはロ
ック板318のこのロック片378 b、 378
cに重ねられて各スリット372,372内に挿入され
ているが1つの突片389aはスリット358の入口部
分にまでしか挿入されていない。
次に第51図〜第54B図に示されるように、a記第1
及び第2のパワースイッチ323,324は共にリーフ
スイッチに構成されていて、これらは夫々一対の板バネ
接点395 a、 395 b及び396 a、
396 bを有し、これらが夫々絶縁体からなる取付体
397,398に取付けられている。
なお各リーフスイッチの可動側の板バネ接点395a3
96aの先端には絶縁体399,400が取付けられて
いる。
そして第1のパワースイッチ323は前記スイッチ取付
板325の下面にその取付体397によって固着され、
第2のパワースイッチ324はメカ基板90の下面にそ
の取付体398によって直接固着されている。
そしてスイッチ取付板325はその一部に一体に設けら
れた垂直片部401によってメカ基板90の下面に垂直
状に取付けられた支持板402に水平な支点軸403を
介して上下方向に回動自在に枢支されている。
なおスイッチ取付板325はその一部に一体に設けられ
たバネ受は部404と支持板402の一部に一体に設け
られたバネ受は部405との間に架張された引張りバネ
406によって第54A図で矢印P方向(下方)に回動
附勢され、支持板402の一部に一体に設けられたスト
ッパ一部407に当接されてはS゛水平状態に保持され
ている。
そして上記取付は状態で第1のパワースイッチ323の
絶縁体399が第54A図に示される如く、前記再生釦
83のスイッチ操作部347の上部に配置されている。
またスイッチ取付板325の一部に一体に設けられた突
起408が第53A図に示される如く、前記第2の操作
板248の一部に一体に設けられた突起409の上部に
近接して配置されている。
またスイッチ取付板325の一部に一体に設けられた突
片410の先端が第53A図に示される如く、前記巻戻
し釦85の操作腕254の上部に近接して配置されてい
る。
なお第53A図に示される如く、前記スイッチ操作板3
19のスイッチ操作腕390の先端が前記第2のパワー
スイッチ324の絶it体400に近接して配置されて
いる。
次にこのパワースイッチ装置314による2つのパワー
スイッチ323及び324のオン−オフ操作を説明する
先ず第53A図及び第54図は停止状態を示しており、
この時雨パワースイッチ323,324は共にオフ状態
となっている。
次にこの停止状態で第54A図に仮想線で示される如く
、再生釦83が上方に押されてロックされると、そのス
イッチ操作部347が第1のパワースイッチ323の絶
縁体399を上方に押圧する。
この結果その両板バネ接点395 a、 395bが
互に圧着されて、この第1のパワースイッチ323がオ
ン状態に切換えられる。
次に前記停止状態で第50C図に示される如く、早送り
釦84が上方に押されてロックされると、その操作軸3
63の円錐状部364がスイッチ操作板319の突片3
89bを第53B図で矢印O′力方向押す。
これにより第53B図に示される如く、スイッチ操作板
319が引張りバネ393に抗して同方向に回動され、
そのスイッチ操作板390の先端が第2のパワースイッ
チ324の絶縁体400を押圧する。
この結果、その両板バネ接点396a、396bが互に
圧着されて、この第2のパワースイッチ324がオン状
態に切換えられる。
しかしてこの際、上記の如き早送り釦84の円錐状部3
64によるスイッチ操作板319の第53B図で矢印O
′力方向の回動操作は、この早送り釦84が上方に充分
に押上げられて、往動位置にてロックされるのとはS゛
同時行われる。
従って第2のパワースイッチ324は、早送り釦84が
押上げ開始された瞬間にはオン状態にはならず、早送り
釦84が往動位置にてロックされるのとほぼ同時にオン
状態に切換えられる。
一方前述した如く、早送り釦84が上方に押上げられる
と、これとはS゛同時前記第2の操作板248が上方に
押上げられて、その突起409が突起408を介してス
イッチ取付板325を上方に押上げる。
するとこのスイッチ取付板325が引張りバネ406に
抗して第54B図に示される如く、矢印P′方向に大き
く回動されて、第1のパワースイッチ323が上方に大
きく回動される。
即ち早送り釦84が上方に押上げ開始された瞬間に、第
1のパワースイッチ323が上方に大きく回動される。
なおこの際第54B図に仮想線で示した再生釦83の往
動位置でのスイッチ操作部347の位置よりも更に高い
位置まで第1のパワースイッチ323が押上げられる。
また前記停止状態で巻戻し釦85が上方に押されてロッ
クされる場合にも、その操作軸363の円錐状部364
がスイッチ操作板319の突片389bを第53B図で
矢印O′力方向押し、そのスイッチ操作板319のスイ
ッチ操作腕390の先端で第2のパワースイッチ324
がオン状態に切換えられる。
そしてこの際にも巻戻し釦85が上方に押上げられると
、これとほぼ同時にその操作腕254によって突片41
0を介してスイッチ取付板325が上方に押上げられ、
このスイッチ取付板325が第54B図に示される如く
矢印P′方向に大きく回動される。
ところでこのパワースイッチ装置314にオケる両パワ
ースイッチ323,324は共に前記モータ211への
電源供給用のスイッチである。
従って停止状態で再生釦83が上方に押された時には、
その瞬間に第1のパワースイッチ323がオン状態に切
換えられて、モータ211へ電源が供給される。
一方停止状態で早送り釦84や巻戻し釦85が上方に押
された時には、これらの押釦84.95が往動位置にて
ロックされる直前まで第2のパワースイッチ324はオ
ン状態に切換えられず、これらの押釦84,85が往動
位置にてロックされるのとはS゛同時オン状態に切換え
られて、モータ211へ電源が供給される。
なお再生状態で停止釦82が押された時には、再生釦8
3のロックが解除されて、これが第54A図に実線で示
された復動位置へ押し戻かれて、そのスイッチ操作部3
47が第1のパワースイッチ323の絶縁体399から
引き離されるので、この第1のパワースイッチ323が
オフ状態となり、モータ211に供給されていた電源が
切断される。
また同様に早送り状態や巻戻し状態で停止釦82が押さ
れた時には、早送り釦84や巻戻し釦85が夫々復動位
置へ復動されることによって、スイッチ操作板319が
引張りバネ393によって第53A図に示された復動位
置へ復動され、そのスイッチ操作腕390が第2のパワ
ースイッチ324の絶縁体400から引き離されるので
、この第2のパワースイッチ324がオフ状態に切換え
られて、モータ211に供給されていた電源が切断され
る。
なおこの時スイッチ取付板325も引張りバネ406に
よって第54A図に示された復動位置へ復動される。
ところで第54A図に仮想線で示した如く、再生釦83
によって第1のパワースイッチ323をオン状態に切換
えている再生状態で、早送り釦84や巻戻し釦85が押
されて、前述したCUEやREVの操作がなされる時に
は、先ずこれらの押釦84,85が上方に押上げ開始さ
れた瞬間に、第1のパワースイッチ323が第54B図
に示される如く上方に大きく回動されて再生釦83のス
イッチ操作部347から引き離されて、この第1のパワ
ースイッチ323がオフ状態に切換えられる。
そしてこれから少し遅れて押釦84,85が往動位置に
てロックされるのとはS゛同時、第2のパワースイッチ
324がオン状態に切換えられる。
従ってこのCUEやREVの操作時には、押釦84.8
5が上方に押上げ開始された瞬間にモータ211の電源
が一度切断され、この後これらの押釦84,85が往動
位置にてロックされるのとほぼ同時にモータ211に再
び電源が供給されることになる。
しかして以上述べたパワースイッチ装置314によれば
、前述したテープ駆動装置91において、停止状態から
早送り状態(FF )又は巻戻し状態(REW)への切
えに、前記第1の駆動ギヤ221を前記第1の巻取リー
ル軸233又は前記転換ギヤ229に噛合完了した後に
、前記モータ211に電源を供給して、これらギヤ群の
回転駆動を行うこととが出来る。
また再生状態からα正状態又はREV状態への切換え時
には、第1の駆動ギヤ221が上方に押上げ開始された
瞬間にモータ211に供給されている電源を一度切断し
て、その第1の駆動ギヤ221の回転を停止させ、この
後この第1の駆動ギヤ221が第1の巻取リール軸ギヤ
233又は転換ギヤ229に噛合完了した後に、モータ
211に再び電源を供給して、その第1の駆動ギヤ22
1の回転駆動を再開させることが出来る。
従ってこのカセットテープレコーダによれば、FWD、
FF/CUE、 REW/REVの総てのギヤ切換え
時において、ギヤ群が常に噛合完了した状態で、モータ
211によるギヤ群の回転駆動を行え、その回転駆動の
開始時に著しいギヤ鳴りを発生させる等のようなことが
全くない。
即ち例えば第1の駆動ギヤ221を回転駆動させている
状態で回転軸心方向に移動させて、これを第1の巻取リ
ール軸ギア233や転換ギヤ229に噛合させようとし
た場合には、その噛合開始時に、ギヤ221と233又
は229とがこれらの歯先の側面で著しくこすれ合って
、著しいギヤ鳴り(ギヤどうしがこすれ合す音)を発生
するばかりか、これらの歯先が著しく摩滅されてしまう
ような不都合を発生する。
しかるにこのカセットテープレコーダによれば前述した
パワースイッチ装置314によって、上記の不都合を未
然に防止している。
次に第55図〜第58図によって前記蓋74の開放操作
による再生状態自動解除装置413を説明する。
先ず第55図〜第57図に示されるように、前記メカ基
板90の後端側の下面にロック解除レバー414が支点
軸415を介して回動自在に枢支されている。
そしてこのロック解除レバー414の一端にはこれら上
方に立上げられたほぼV字状をなす立上り部414aが
一体に設けられていて、この立上り部414aがメカ基
板90に設けられ開口416からそのメカ基板90の上
方に突出されて、前記カセットホルダ75の前記ガイド
支持体190の下部位置に挿入されている。
またこのロック解除レバー414の他端にはこれから下
方に立下げられた立下り部414bが一体に設けられて
いて、この立下り部414bが、前記ロック板318の
前記引張りバネ384による回動附勢側(第55図で矢
印O方向側)の端部417に当接されている。
一方前記ガイド支持体190には、その下部にロック解
除機418が一体に設けられていて、このロック解除部
418が上記立上り部414aの斜面419に対向して
配置されている。
ところでこのカセットテープレコーダは前述した如く、
先ず前記第9A図に示されたカセット挿入位置へ回動さ
れている前記カセットホルダ75内に前記カセット71
を挿入腰この後前記カセット蓋74にて前記第9B図に
示されたカセット装着位置へカセットホルダ75を回動
させて、カセット71の装着を行う。
そしてこの時に前記第34A図に示される如く、カセッ
トホルダ75に取付けられている前記ヘッド基板158
の先端158aを前iWDレバー270の操作腕277
の前側位置に係合させる。
次に前記再生釦83を押して往動位置にてロックするこ
とにより、前記第34B図に示される如く、前記モータ
211の回転駆動力を用いて前記FWDレバー270を
往動位置へ前進させてロックさせる。
そしてこの時にそのFWDレバー270の操作腕277
によりヘッド基板158の先端158aを押して、この
ヘッド基板158を前記第34B図に示された往動位置
へ前進させて保持させるようにして、所望の再生状態が
得られるように構成されている。
従ってこのカセットテープレコーダにおいては、上記再
生状態で、前記停止釦82を押さずに、いきなリカセッ
ト蓋74を開いて、カセットホルダ75を前記第9A図
に示されたカセット挿入位置で回動させてしまうような
ことがあると、この後再びカセットホルダ75を前記第
9B図に示されたカセット装着位置へ回動させた時に、
前記第34B図に示される如く往動位置にてロックされ
たままになっているFWDレバー270の操作腕277
の上端に、ヘッド基板158の先端158aが不測に衝
突されて、これら両者270゜158が相互に破損され
る危険がある。
即ち第58A図に実線で示された再生状態で、カセット
ホルダ75を矢印a方向に回動して仮想線で示されたカ
セット挿入位置まで回動させると、ヘッド基板158の
先端158aがFWDレバー270の操作腕277の上
方に抜き取られる。
そして次の瞬間にそのヘッド基板158は前記捩りバネ
163による復動力によって第13図で矢印す方向に復
動されて、第58B図で点線で示された往動位置から実
線で示された復動位置へ復動される。
従ってこの第58B図の状態で、カセットホルダ75を
再び矢印a′方向に回動したとすると、上記復動位置に
復動されているヘッド基板158の先端158aが、F
WDレバー210の操作腕277の上端にまともに衝突
して、これら両者が互に破損されることになる。
しかるにこの再生状態自動解除装置413によれば、上
述した不都合を未然に防止している。
即ち前記再生状態で、カセットホルダ75を第56図に
実線で示されたカセット装着位置から仮想線で示された
カセット挿入位置まで矢印a方向に回動させると、ロッ
ク解除部418が第55図及び第57図で矢印Q方向に
移動されて、そのロック解除部418がロック解除板4
14の立上り部414aの傾面419を押し、その時の
クサビ作用にて、ロック解除板414が第55図及び第
57図で矢印Q方向に回動される。
そしてそのロック解除板414の立下り部414bがロ
ック板318の端部417を押し、このロック板318
を引張りバネ384に抗して第55図で矢印O′力方向
回動させる。
この結果前述した如く再生釦83のロックが解除されて
、このカセットテープレコーダが停止状態に自動的に復
帰させられる。
そして前述した如く再生釦83のロックが解除されれば
、FWDレバー270の往動位置でのロックが解除され
、このFWDレバー270が第58B図に実線で示され
た往動位置から仮想線で示された復動位置に復動される
ので、この後カセットホルダ75を再びカセット装着位
置へ回動させても、ヘッド基板158の先端158aが
FWDレバー270の操作部277の上端に不測に衝突
されるようなことは全くない。
なおこの再生状態自動解除装置413によれば、早送り
状態や巻戻し状態で、カセットホルダ75をカセット挿
入位置へ回動させた場合にも、前述同様にロック板31
8を第55図で矢印O′力方向回動させて、早送り釦8
4や巻戻し釦85のロックを自動的に解除する。
そしてまた上記とは逆にカセット蓋74が開かれている
状態では、各押釦83〜85を押してもこれらをロック
することが出来ない。
以上本考案の実施例に付き述べたが、本考案は実施例に
示した再生専用機に限定されるものではなく、記録−再
生の両用機にも適用可能であることは勿論である。
また本考案で言うカセット収納部、電池収納部、蓋体等
の構造、形状等は実施例に示されたものに限定されるも
のでは決してない。
本考案は上述の如く、テープレコーダ本体に設けられた
カセット収納部に連続して、かつそのカセット収納部の
下部に電池収納部を設け、その電池収納部を上記カセッ
ト収納部側から蓋体にて閉塞して戒るカセットテープレ
コーダである。
従って本考案によれば、電池収納部を閉塞する蓋体と、
カセット収納部内に収納されるカセットにて覆うように
して、テープレコーダ本体内の内部に隠蔽してしまうと
か出来て、その蓋体がキャビネットの外面に露呈される
ことが全くない。
従ってキャビネットのデザインを非常に良くすることが
出来る上に、そのデザイン設計の自由度が非常に大きい
かつまた蓋体を充分に薄くしても強度的な問題は全く発
生しないので、その蓋体の最大限の薄型化を図ることに
よってテープレコーダ本体の内部空間を最大限に利用し
て電池を収納出来て、カセットテープレコーダの薄型化
に大いに役立つ。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案をカセットテープレコーダに適用した実施
例を示したものであって、第1図はカセット蓋を開いた
状態での全体の斜視図、第2図はカセット蓋を閉じた状
態での全体の斜視図、第3図は下面側から見た全体の斜
視図、第4図はキャビネット、メカ基板、プラスチック
モールドシャーシ、カセットホルダ、カセット蓋の一部
切欠き分解斜視図、第5図はテープレコーダ本体、カセ
ットホルダ、カセット蓋の分解斜視図、第6図はカセッ
ト蓋のロック機構部の拡大一部切欠き正面図、第7図は
カセット蓋を一部切欠いた状態の全体の平面図、第8図
はカセットテープレコーダに対する板バネの取付は構造
を説明する分解斜視図、第9A図及び第9B図はカセッ
トの装着操作を説明する、第7図9−9線矢視状態での
拡大断面図、第10図は電池収納装置を説明する一部切
欠き斜視図、第11図は第10図11−11線矢視状態
での断面図、第12図は第10図12−12線矢視状態
での断面図、第13図はカセットホルダのホルダ本体部
分の斜視図、第14図は第13図を正面から見た一部切
欠き正面図、第15図はヘッド取付装置の支点軸部分の
拡大断面図、第16図は第15図16−16線矢視状態
での断面図、第17図はアジマス調整装置部分の拡大断
面図、第18図は第17図18−18線矢視状態での断
面図、第19図はテープガイド装置部分の拡大一部切欠
き正面図、第20図は第19図20−20線矢視状態で
の断面図、第21図はテープガイド装置部分の斜視図、
第22図はテープ駆動装置を下面側から見た状態の斜視
図、第23A図及び第23B図はテープ駆動操作を説明
するテープ駆動装置の底面図、第24図は第23A図2
4−24線矢視状態での拡大展開断面図、第25A図及
び第25B図はテープ駆動操作を説明する、第24図の
正面図、第26A図は第23A図26A−26A線矢視
状態での拡大展開断面図、第26B図は第23B図26
B−26B線矢視状態での展開断面図、第27A図及び
第27B図はギヤ駆動装置のギヤ駆動操作を説明する拡
大断面図、第28A図及び第28B図はギヤ駆動操作を
説明する底面図、第29図は切換装置を下面側から見た
斜視図、第30図はFWDレバーを一側方から見た分解
斜視図、第31図はFWDレバーを他側方から見た斜視
図、第32A図〜第32Dは切換装置の切換操作を説明
する底面図、第33A図及び第33B図は再生釦による
FWDレバーの操作を説明する拡大断面図、第34A図
及び第34B図はFWDレバーによるヘッド基板の操作
を説明する拡大断面図、第35A図及び第35B図は第
1の操作板によるFWDレバーの操作を説する断面図、
第36図は切換装置の安全機構の拡大底面図、第37図
は第36図37−37線矢視状態での側面図、第38図
は押釦装置、ロック装置、パワースイッチ装置部分の拡
大底面図、第39図は停止釦部分の下面側かれ見た状態
の分解斜視図、第40図は停止釦の取付は状態の正面図
、第41図は第40図4141線矢視状態での断面図、
第42図は再生釦部分の下面側から見た状態の分解斜視
図、第43図は再生釦の取付は状態の正面図、第4・4
図は第43図44−44線矢視状態での断面図、第45
図は早送り釦部分の下面側から見た状態の分解斜視図、
第46図は早送り釦の取付は状態の正面図、第47図は
第46図47−47線矢視状態での断面図、第48図は
ロック板及びスイッチ操作板部分の下面側から見た状態
の分解斜視図、第49A図〜第49C図はロック装置の
ロック並びにロック解除操作を説明する一部切欠き底面
図、第50A図〜第50C図はロック装置のロック並び
にロック解除操作を説明する展開断面図、第51図はパ
ワースイッチ装置部分のスイッチ取付板部分の下面側か
ら見た状態の拡大斜視図、第52図はパワースイッチ装
置のスイッチ操作板部分の下面側から見た状態の斜視図
、第53A図及び第53B図はパワースイッチ装置のス
イッチ操作を説明する一部切欠き底面図、第54A図及
び第54B図はパワースイッチ装置のスイッチ取付板の
操作を説明する側面図、第55図は再生状態自動解除装
置の一部切欠き底面図、第56図はカセットホルダによ
るロック解除レバーの操作を説明する断面図、第57図
はロック解除レバ一部分の斜視図、第58A図及び第5
8B図は再生状態自動解除装置の操作を説明する断面図
である。 また図面に用いられた符号において、71・・・・・・
コンパクトカセット、72・・・・・・チープレコータ
本体、76・・・・・・プラスチックモールドシャーシ
、93・・・・・・電池挿入口、94・・・・・・電池
収納部、95・・・・・・電池蓋(蓋体)、141・・
・・・・電池収納装置、142・・・・・・カセット収
納部、143・・・・・・電池、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. テープレコーダ本体に設けられたカセット収納部に連続
    して、かつそのカセット収納部の下部に電池収納部を設
    け、その電池収納部を上記カセット収納部側から蓋体に
    て閉塞して成るカセットテープレコーダ。
JP18781780U 1980-12-29 1980-12-29 カセツトテ−プレコ−ダ Expired JPS6029107Y2 (ja)

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JP18781780U JPS6029107Y2 (ja) 1980-12-29 1980-12-29 カセツトテ−プレコ−ダ

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JPS57114501U JPS57114501U (ja) 1982-07-15
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