JPS6028790Y2 - 金属製サツシにおける結露除去装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、金属製サツシの結露除去装置に関する。

金属製サツシにおいてこの金属製サツシ竪粋の室内側ア
ングル板の表面に付着するところの結露すなわち冬季に
おいてかかる表面に発生付着する結露は、次第に該表面
に沿って流下し畳寄せ等の敷居に滴下滞溜し敷居内外を
汚損浸食させる要因ともなっていたものである。

そこで、本考案は、下枠の室内側釘打ち板の側端に少な
くとも上面を前部に向って下り傾斜するところのバッキ
ング部材を装着し、このバッキング部材はその前部を前
記釘打ち板の側端に又その内側面を竪粋の室内側アング
ル板に接面するものとし、竪粋のアングル板表面に付着
するところの結露を下枠の釘打ち板上面に移行流下させ
ることに依り金属製サツシにおける結露を室外側に除去
排斥せみめることをその主目的とするものであり、また
、このことにより釘打ち板の側端を塞いでその体裁を良
好ならしめるものである。

本考案の代表的な実施例を以下図面に基づいて説明すれ
ば、第１図は、立方体に成形された樹脂製バッキング部
材１の斜視図を示し、該バッキング部材１の上面は前部
に向って下り傾斜面２を有しており、また、第２図から
第４図は、下枠３の室内側釘打ち板４の側端に上記バッ
キング部材１を装着した状態を示し、このバッキング部
材１の先細り前部５は釘打ち板４の側端に又内側面６は
竪枠７の室内側アングル板８に接面しており、竪枠７の
アングル板８の表面に付着する結露を傾斜面２に沿って
下枠３の釘打ち板４の上面に移行させるものであること
は既述の通りであるが、この場合バッキング部材１は、
その前部に突設した嵌子９を下枠釘打ち板４の底力空隙
部１０に底生すること及び所望の接着剤を用いることに
よりその前部５と内側面６は下枠釘打ち板４の側端と竪
枠アングル板８に水密的に接面することができる。

バッキング部材１において符号１１はその外側に成形し
たガイド壁で、結露を室内に流下させることなく規制す
るもので、第５図に示すように前部を内方へ屈曲すると
ころのガイド壁１１′を用いるときはその効果を一層大
ならしめる。

一方、このようにして下枠３の室内側釘打ち板４の上面
に移行した結露は、下枠３を経て室外側に排斥されるも
のとするが、通常水平に延びる下枠３の釘打ち板４を第
４図に示すように室外側に向って下り傾斜させると）も
にその上縁に水返し片１２を添設するときはその排斥効
率を一層大ならしめる。

さらに、本考案におけるバッキング部材１，１′は、以
上のように竪枠７のアングル板８に付着する結露をその
傾斜面２に沿って下枠３の釘打ち板４へ誘導することを
その主目的とするものである故に、その形状及び大きさ
は金属サツシの種別及びその建材の納まり状態等に合わ
せて自由に選定なされるものとする。

本考案において下枠釘打ち板に逢着するところのバッキ
ング部材は、下枠釘打ち板の側端と竪枠アングル板の表
面にその前部と内側面を水密的に接面して釘打ち板の側
端間口部を延長蔽隠しており、竪枠アングル板の表面に
発生付着した結露をこれに受けその上面に成形した前部
に向っての下り傾斜面に沿って下枠釘打ち板に移行させ
、かっこの下枠釘打ち板の上面に移行した結露は室外へ
除去排斥されるものであることから、このような結露の
滴下ばかりでなく、塵埃類の滞溜による汚損侵食から建
物開口部を保護し、併せて、このことに依り金属製サツ
シの体裁を良好ならしめるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の一例を示すもので、第１図及び第５
図はバッキング部材の斜視図、第２図及び第３，４図は
装着状態を示す斜視図及びその横縦断面図である。 符号の説明、１，１′はバッキング部材、２は傾斜面、
３は下枠、４は釘打ち板、５と６はバッキング部材の前
部と内側面、７は竪枠、８はアングル板、９は嵌子、１
０は空隙部、１１，１１’はガイド壁、１２は水返し片
、１３は敷居、１４は竪柱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下枠の室内側釘打ち板の側端に少なくとも上面を前部に
   向って下り傾斜するところのバッキング部材を装着し、
   このバッキング部材はその部を前記釘打ち板の側端に又
   その内側面を竪粋の室内側アングル板に接面するものと
   し、竪粋のアングル板表面に付着するところの結露を下
   枠の釘打ち板上面に移行流下させるものとしたことを特
   徴とする金属性サツシにおける結露除去装置。