JPS6028391Y2 - 空気式針糸通し器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は針糸通し器に関し、特に空気式針糸通し器に関
する。

ミシン針に糸を通すことは非常にめんどうな仕事である
ために、この作業を行う時に作業員を助けるための種々
の針糸通し器が提案されている。

これら針糸通し器のうち空気式のものは針めどを通して
糸の端部を駆動するために空気圧力（または真空）を使
用するようになっている。

真空式の場合には糸は針めどを通った後真空管の中に入
り込む。

これは真空管、したがって真空供給源内に糸くずを集積
せしめ、これらに故障を発生させるようになる。

本考案の目的は真空式の針糸通し器において、真空管お
よび真空供給源に糸くずの集積するのを最少限に止め得
るようになった針糸通し器を供することである。

この目的は、ミシン針のめどに糸を通すための空気式針
糸通し器において、ハウジングと、供給系の一端を前記
ミシン針のめどに案内する案内装置であって、前記ハウ
ジングに形成された円錐形孔を有し、前記円錐形孔の小
径端部が実質的に前記ミシン針のめどと同じ寸法になっ
たいる案内装置と、前記ミシン針を針糸通し器に受入れ
る受入装置であって、前記ハウジングに形成された針溝
孔を有し、前記針溝孔は前記円錐形孔の軸線を横切って
その小径端部に対向して位置する受入装置と、針糸通し
器に真空を供給し前記供給系の一端を前記ミシン針のめ
どに通す真空供給装置と、前記円錐形孔の全長に沿って
該円錐形孔と交差するよう前記ハウジングに形成され、
供給系が前記ミシン針のめどを通った後針糸通し器を該
供給系から外すのを可能にする溝と、前記ハウジングに
前記針溝孔の前記円錐形孔から反対の側に形成され、前
記真空供給装置の前方において前記ミシン針のめどを通
った前記供給系を捕集し該供給系が該真空供給装置内に
捕集されないようにする円筒形の糸室であって、前記円
筒形孔の軸線と実質的に直角な軸線を有する糸室と、前
記糸室を接線方向に交差して前記針溝孔に入り込み、か
つ前記円錐形孔と同軸をなしかつ該円錐形孔の小径端部
と実質的に同じ寸法になっている糸オリフィスとを有す
ることを特徴とする空気式針糸通し器によって遠戚され
る。

次に添付図面によって本考案の好適な実施例を説明する
。

第１図に部分的に示されたミシンはベット１０およびミ
シンヘッド１２を有している。

針棒１４ハミシンヘツド１２内に担持されかつ該ヘット
内に往復運動を行うように配置されている。

めど１８を有するミシン針１６は針止め２０によって針
棒１４の端部に締着されている。

第１糸案内２２はねじ２４によってミシンヘッドに装着
され、かつ第２糸案内２６は前記針止め２０に近接して
ねじ２８により針棒１４に装着されている。

前記糸案内２２，２４は糸Ｔを糸供給装置（図示せず）
から針１６のめど１８に案内する。

下向きに偏倚された押え棒３０ミシンヘッド１２内に担
持されかつその端部には締着ねじ３４によって押え３２
が装着されている。

この押え棒３０および押え３２は縫製せんとする材料Ｍ
を、ベッド１０内に担持された送り機構（図示せず）と
係合させる。

第１図において空気針糸通し器４０は針１６と通糸的に
係合した状態で示されている。

第２図、第３図および第４図に示される如く、針糸通し
器４０は第１部分４４および第２部分４６よりなる゛（
，９９字形ハウジング４２を有腰革２部分４６はその一
端において第１部分４４の一端に結合され、かつその軸
線は第２部分の軸線に対して垂直となっている。

円錐形糸案内孔４８は第１部分４４内に軸線方向に形成
され、かつハウジング４２の第２部分４６の方に向って
内方に先細となっている。

第１部分４４内には第２部分に近接して、実質的に第１
部分４４の軸線に対して垂直となるように針受入溝孔５
０が形成されている。

この針溝孔５０は前記円錐形の孔４８と交差し、該円錐
形孔４８を効果的に終了せしめ、勾配部分５２内に先開
き部分を形成しミシン針１６の挿入を助けるようになっ
ている。

円錐形孔４８と針溝孔５０との交侭において該円錐形孔
の寸法は実質的に針めど１８の寸法と同じになるように
されている。

ハウジング４２の第１部分４４の中にはその軸線と平行
になるように溝５４が形成され、かつ前記円錐形孔４８
とその全長にわたって交差するようになっている。

その目的については後で詳述する。

前記第２部分４６には糸オリフィス５６が形成され、該
オリフィスは針溝孔５０と交差している。

オリフィス５６は第１部分４４内の円錐形孔４８と同軸
であり、かつこの円錐形孔４８と針溝孔５０との交点に
おいて実質的に該円錐形孔４８と同じ寸法を有している
。

前記第２部分４６にはさらに円筒形の糸室５８が形成さ
れ、該室は第２部分の自由端を通って延び、かつこの第
２部分と実質的に平行な軸線を有している。

前記オリフィス５６は内方に向って延び、前記室５８と
接線方向に交差している。

実質的に糸オリフィス５６より直径の小さな抽気オリフ
ィス６０が第２部分４６内に形成され、かつ糸室５８の
底部からハウジング第２部分４６を通って、実質的に第
２部分４６の軸線と平行に延びている。

針糸通し器４０に真空を導くために棒６２が設けられて
いる。

この目的のために前記棒６２を通して軸線方向の孔６４
が形成されている。

棒６２の一端６６においては孔６４が円錐形に形成され
、この孔は実質的に糸室５８と同じ直径の開口を有して
いる。

糸室５８と同じ直径を有する棒６２が該糸室５８の端部
に嵌合され、かつろう付けの如き適当な手段によってハ
ウジング４２の第２部分に装着されている。

前記棒６２の露出端に装着された真空ホース６８は真空
源（図示せず）に連結されている。

作業を行う場合には針糸通し器４０は前記針受入溝孔５
０が針１６を抱くようにミシン針１６の近くに動かされ
、かつ前記円錐形孔４８を手によって針めど１８と整合
させる。

次に真空源を作動して針めどから空気が引かれるように
する。

次に糸Ｔを第１図に示される如く円錐形孔４８の中に挿
入し、かつ針めどおよび糸オリフィス５６を通して糸室
５８内に引込まれるようにする。

糸オリフィス５６が糸室５８と接線方向に交差している
ために、糸Ｔは糸室５８内において渦を巻くようになる
（第４図）。

抽気オリフィス６０を通って流入する空気は入ってくる
糸Ｔを上向きに駆動し、相当量の糸Ｔが糸室５８に入り
、かっ該室の中に螺旋状に捕集される。

この点において真空源を除勢し、かつ針糸通し器４０を
針１６から離シ、ミシンヘッド１２上に装架された保持
クリップ（図示せず）の如き、縫製区域より遠い区域に
載置する。

ハウジング４２の第１部分４４内に形成された溝５４に
よって糸Ｔは針めど１８から抜出ることなく、円錐形孔
４８から取出すことができる。

以上に説明したのは本考案の好適な実施例で前記構造は
実用新案登録請求の範囲を離れることなく種々の変型を
行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はミシン針の通糸を行うために本考案を使用する
状態を示す透視図；第２図は本考案にょる針糸通し器の
後方立面図；第３図は本考案による針糸通し器の側面図
；第４図は本考案による針糸通し器の断面図で、第３図
の線４−４に沿って取られたものである。 図において１０はベッド、１２はヘット、１４は針棒、
１６はミシン針、１８はめど、２０は針止め、２２は第
１糸案内、２４はねじ、２６は第２糸案内、２８はねじ
、３０は押え棒、３２は押え、３４は締着ねじ、４０は
針糸通し器、４２はハウジング、４４は第１部分、４６
は第２部分、４８は糸案内孔、５０は針入溝孔、５２は
勾配部分、５４は溝、５６は糸オリフィス、５８は糸室
、６０は抽気オリフィス、６２は棒、６４は孔、６６は
一端、６８は真空ホースである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ミシン針のめどに糸を通すための空気式針糸通し器にお
   いて、 ハウジングと、 供給系の一端を前記ミシン針のめどに案内する案内装置
   であって、前記ハウジングに形成された円錐形孔を有し
   、前記円錐形孔の小径端部が実質的に前記ミシン針のめ
   どと同じ寸法になっている案内装置と、 前記ミシン針を針糸通し器に受入れる受入装置であって
   、前記ハウジングに形成された針溝孔を有し、前記針溝
   孔は前記円錐形孔の軸線を横切ってその小径端部に対向
   して位置する受入装置と、針糸通し器に真空を供給し前
   記供給系の一端を前記ミシン針のめどに通す真空供給装
   置と、前記円錐形孔の全長に沿って該円錐形孔と交差す
   るよう前記ハウジングに形成され、供給系が前記ミシン
   針のめどを通った後針糸通し器を該供給系から外すのを
   可能にする溝と、 前記ハウジングに前記針溝孔の前記円錐形孔から反対の
   側に形成され、前記真空供給装置の前方において前記ミ
   シン針のめどを通った前記供給系を捕集し該供給系が該
   真空供給装置内に捕集されないようにする円筒形の糸室
   であって、前記円錐形孔の軸線と実質的に直角な軸線を
   有する糸室と、 前記糸室と接線方向に交差しかつ前記針溝孔に開いてお
   り、かつ前記円錐形孔と同軸をなしかつ該円錐形孔の小
   径端部と実質的に同じ寸法になっている糸オリフィスと を有することを特徴とする空気式針糸通し器。