JPS6028359Y2 - 魔法瓶、水筒等の筒状容器の把手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は筒状容器をカバン等へ容易に収納でき持ち運び
に便利で、かつ筒状容器本体の洗浄を簡単とし、しかも
簡単かつ確実に脱着することができる魔法瓶、水筒等の
筒状容器の把手に関するものである。

従来、魔法瓶、水筒等の筒状容器で例えば筒状本体に把
手を固定した卓上魔法瓶においては、把手が付いている
ので注ぎ易いが、把手が筒状本体から突き出ておりしか
も固定されているため取り外すことができないため、カ
バン等へ収納して持ち運ぶ場合にはこの把手がかさばる
原因となり、屋外などへの持ち運びには非常に不便であ
るという問題がある。

また、筒状容器にストラップを取付けたものにあっては
、携帯にはこのような不具合はなく便利であるが、反対
に把手がないので注ぎにくいという問題点がある。

更には、この種の筒状容器本体を金属製等で製作したも
のにあっては、本体を丸洗いする場合、把手あるいはス
トラップの取付部等が邪魔となり洗浄しにくいという問
題点もあった。

本考案はかかる実情を背景にしてなされたもので、魔法
瓶、水筒等の筒状容器に設けられる把手において、前記
把手は、受台部と、この受台部の両側に開閉可能に設け
た一対のアーム部と、アーム部先端に設けたグリップ部
とを有し、このアーム部で前記筒状容器の胴部を抱持し
、かつ前記グリップ部またはアーム部に、これらグリッ
プ部またはアーム部の係合によって係止する係止具を付
設せしめると共に、この係止具でアーム部の開きを規制
せしめ、前記把手を筒状容器に着脱可能となしたことを
特徴とし、その目的とするところは、筒状容器のカバン
等への収納が容易で屋外への持ち運びを便利とし使用範
囲を広げるとともに、筒状容器本体の洗浄を容易にし、
しかも簡単かつ確実に着脱することのできる魔法瓶、水
筒等の筒状容器の把手を提供するにある。

以下、図面により本考案の実施例を説明する。

まず、第１図乃至第４図に示す一実施例について説明す
ると、筒状容器１は金属あるいは合成樹脂等で成形され
、その胴部１ａには２箇所に間隔を隔てて保合部２が設
けられている。

この係合部２は胴部１ａを環状に外方へ突出して形成し
た突起２ａとこれに装着された環状のゴム等からなる弾
性・摩擦部材２ｂとからなっている。

把手３は例えば合成樹脂等で成形され、前記筒状容器１
の胴部１ａを抱持する開閉可能な一対のアーム部４，５
とこのアーム部４．５のそれぞれの開口端に連結形成さ
れ両アーム部４，５を連結する一対のグリップ部６，７
とからなっている。

このアーム部４，５はグリップ部６，７の反対側に位置
する受台部４ａ、５ａとこの受台部４ａ＊５ａの両側に
一体に連結されて開閉する抱持部４ｂ、５ｂとからなっ
ており、受台部４ａ、５ａおよび抱持部４ｂ、５ｂの内
周面には、前記胴部１ａの係合部２，２に係合する係合
部８，８が溝状に形成されている。

そして、一方のグリップ部６はアーム部４，５の抱持部
４ｂ、５ｂとの連結部の一方に溝部６ａが、他方に突片
６ｂがそれぞれ形成され、また他方のグリップ部７はア
ーム部４，５の抱持部４ｂ、５ｂとの連結部の一方に前
記溝部６ａに係合する突片７ｂが、他方に前記突片６ｂ
が係合する溝部７ａがそれぞれ形成されている。

更に、グリップ部６，７の中央部の相対向する側面に、
グリップ部６には凹部６Ｃが、グリップ部７にはこれに
嵌合する凸部７Ｃがそれぞれ形成されている。

これにより、把手３のアーム部４，５を閉じた際にグリ
ップ部６，７が一体に突き合されて密着し、両者間にお
いてズレやガタつきが生じない。

そして、グリップ部６，７の溝部６ａ、？ａを形成した
側の先端に設けた係止具９で、両グリップ部６，７を両
側から挾むように係合し、アーム部４．５が開くことを
規制する。

次にこの実施例の作用について説明すると、第３図の２
点鎖線で示すように把手３のアーム部４．５を両側に大
きく開いた状態にして、筒状容器１をその胴部１ａの係
合部２，２が受台部４ａ、５ａの係合部８，８に係合す
るようにして載置する。

ついで、両グリップ部６，７を閉じると、開いているア
ーム部４，５も抱持部４ｂ、５ｂの係合部８，８が胴部
１ａの係合部２，２に順次係合して閉じられ、そしてグ
リップ部６，７を突き合せるとそれぞれの突片６ｂ、７
ｂと溝部６ａ、？ａおよび凹部６ｃと凸部７ｃとが係合
して突き合される。

そして、この状態で係止具９，９を両グリップ部６，７
に両側から挾むようにして係合する。

これにより、把手３はアーム部４，５で筒状容器１の胴
部１ａを抱持するように取付けられ、かつ使用中でもア
ーム部４，５が開いて把手３が脱落することがない。

また、アーム部４，５は胴部１ａに弾性・摩擦部材２ｂ
、２ｂを介して取付けられるから、これによってアーム
部４，５は密着し把手３のズレや滑りは確実に防止され
る。

このようにして把手３が取付けられることによって、筒
状容器１は注ぎ易く取扱いが便利であるとともに、筒状
容器１を横にして置くとき、アーム部４，５の受台部４
ａ、５ａが接することになり、容器は円筒状であっても
ころがらない利点がある。

そして、係止具９，９を外すとグリップ部６゜７は簡単
に開放状態となり、この両グリップ部６．７を分けると
これによりアーム部４，５が開き、把手３は容易に筒状
容器１から取り外すことができる。

したがって、この筒状容器１をカバン等へ収納してもか
さばらないから屋外等へ持ち運びが便利となる。

また、筒状容器１を丸洗いする場合でも、把手３がない
から洗浄が簡単かつ容易となる。

なお、この実施例では胴部１ａの係合部２，２は環状の
突起２ａ、２ａに弾性・摩擦部材２ｂ。

２ｂを装着して形成されているが、これに限ることなく
環状の溝にして弾性・摩擦部材を嵌着し、これにアーム
部４，５にこれと係合する保合部８．８を凸条に形成し
てもよく、またそれぞれの係合部２，２および８，８は
凹凸係合できれば環状に形成しなくてもよい。

更に、把手３のアーム部４，５の締付力を強くすれば、
これらの係合部は必ずしも設けなくてもよい。

また、アーム部４，５の抱持部４ｂ、５ｂの開閉は、受
台部４ａ、５ａと抱持部４ｂ、５ｂとをヒンジて連結し
開閉可能としてもよい。

更に、アーム部４，５は間隔を隔てて対向して一対設け
られているが、これに限ることなく１個としてもよい。

第５図乃至第８図は把手の他の実施例を示すもので、一
方のグリップ部６は右側には上方へ突出するレール部６
ｄが、左側には上方へ突出しかつ一部がグリップ部７上
を覆うレール部６ｅがそれぞれ形成され、また他方のグ
リップ部７はグリップ部６と対称に、右側には上方へ突
出しかつ一部がグリップ部６上を覆うレール部７ｅが、
左側には上方へ突出するレール部７ｄがそれぞれ形成さ
れている。

そして、係止具ｉｏ、ｉｏがこのレール部６ｄ、７ｅお
よび６ｅ、７ｄに摺動自存に設けれている。

この係止具１０，１０は把手３が開いているときにはそ
れぞれのグリップ部６，７の内側のレール部６ｅ＊７ｅ
に位置している。

そして、アーム部４，５で筒状容器１の胴部１ａを抱持
し、グリップ部６，７の両レール部６ ｄ、７ ｅおよ
び６ｅ、７ｄを突き合せれば、係止具１０゜１０が移動
できるレールとなり、係止具１０，１０を外側へ移動す
れば、アーム部４，５の開きが規制され、把手３は確実
に筒状容器１に取付けられる。

グリップ部６，７のレール部６ｄ、６ｅおよび７ｄ、７
ｅの先端にはそれぞれストッパー６ｆ、７ｆが設けられ
、係止具１０．１０の外方への抜は止めをしている。

また、グリップ部６，７の突き合せ側面に、グリップ部
６には凸条６ｇが、グリップ部７には溝部７ｇが形成さ
れ、グリップ部６，７の突き合せ時のズレを防止してい
る。

本考案は把手を前記のように構成したので筒状容器に着
脱可能となり、把手を取付ければ、筒状容器は例えば卓
上用となり注ぎ易く使用に便利で、しかも本考案の把手
は受台部を有しているから、筒状容器を横置きし２ても
ころがらす、また把手を外せばカバン等に収納してもか
さばることがなくなり、屋外などへの持ち運びに便利で
携帯用となる。

このように、一つの筒状容器をそのそれぞれの使用目的
に適した状態での使用が可能で、使用範囲を拡張するこ
とができる。

また、金属製の筒状容器にあっては丸洗いか可能となり
、洗浄が簡単かつ容易となり、作業能率を向上すること
ができるとともに、把手の着脱は簡単かつ確実で取扱い
便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示すもので、第
１図は正面図、第２図は平面図、第３図は側面図、第４
図は一方のアーム部を開いた状態を示す平面図、第５図
乃至第８図は他の実施例を示すもので、第５図は正面図
、第６図は平面図、第７図は第５図の■−■断面図、第
８図は第５図の■−■断面図である。 １は筒状容器、１ａは胴部、２は係合部、３は把手、４
，５はアーム部、６，７はグリップ部、８は係合部、９
，１０は係止具である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 魔法瓶、水筒等の筒状容器に設けられる把手におい
   て、前記把手は受台部と、この受台部の両側に開閉可能
   に設けた一対のアーム部と、アーム部先端に設けたグリ
   ップ部とを有し、このアーム部で前記筒状容器の胴部を
   抱持し、かつ前記グリップ部またはアーム部に、これら
   グリップ部またはアーム部の係合によって係止する係止
   具を付設せしめると共にこの係止具でアーム部の開きを
   規制せしめ、前記把手を筒状容器に着脱可能となしたこ
   とを特徴とする魔法瓶、水筒等の筒状容器の把手。 ２ 前記グリップ部は、間隔を隔てて設けられた一対の
   前記アーム部を連結することを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の魔法瓶、水筒等の筒状容器の把
   手。 ３ 前記グリップ部は、前記アーム部の開口端に対向し
   て設けられ、アーム部が閉じた際にこの両グリップ部が
   凹凸係合するようになしたことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項または第２項記載の魔法瓶、水筒等
   の筒状容器の把手。 ４ 前記アーム部は、内周面に前記筒状容器の胴部に形
   成された係合部と係合する係合部を有することを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項または第２項記載の
   魔法瓶、水筒等の筒状容器の把手。