JP3806822B2 - 組合せ開口具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビールの王冠や所謂ペットボトルのネジ蓋等を開けるための組合せ開口具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
容器の閉蓋としては種々なタイプのものがあり、この閉蓋を開放するものとして最も一般的なものは、ビールビンを密閉している王冠をテコの原理を利用して開放する所謂栓抜き器がある。また、ペットボトル等の容器の閉蓋としては、種々な材料からなるネジ蓋があるが、このネジ蓋は手で挟持して回動することにより、容器の口の開閉を行うようにしている。さらに、例えばカンジュース等のように、閉蓋となる部分をカンと一体的に形成しておいて、この閉蓋と一体的なプルトップを引き起こして、閉蓋のカンからの引き離しあるいは開口を行うようにした容器も採用されている。
【0003】
以上のような種々な閉蓋の開放作業においては、王冠の場合は別にしても、ネジ蓋では大きな挟持力が必要であるし、プルトップでは、通常これがカン蓋上面に略密着したような状態にしてあるため、指で引き起すのに多少の要領と力が入るものである。そして、以上のような王冠、ネジ蓋あるいはプルトップを使用した商品は、身の回りに多岐にわたって存在しているものであり、消費者は使用されている閉蓋のタイプに応じた操作をし、あるいは道具を使用しているものである。
【0004】
ネジ蓋を開放する道具としては、出願人も種々なものを既に提案してきているのであり、またプルトップを引き起すための道具も種々提案されてきているが、これらはそれぞれ独立したものとして提案されているものである。このため、例えばアウトドアレジャーを楽しむ場合には、それぞれの道具を個別に持参しなければならず非常に不便であった。それなら、「万能ナイフ」のように、それぞれの道具を一つにまとめてしまえば、個別の持参による不便を簡単に解消できそうであるが、一つにまとめるといっても、各道具の機能を損なわないようにしながら、かつコンパクトにするにはある程度の工夫が必要であることは当然である。
【0005】
特に、老人や子供のように、手の力が弱い人にとってみれば、例えばネジ蓋回動具ではその使用時にネジ蓋に対する挟持をしっかりと行わないとその回動ができなくなるため、ネジ蓋に対する挟持を簡単に行えるようにしておけば、この種の手動利器は十分なものとなるのである。また、プルトップにしてみれば、これがカン等の表面に密着した状態となっていることが多いものであるため、その引き越しのための「とっかかり」が指の力が弱い人ではなかなかつかめないのであるが、ほんの少しだけ持ち上げられれば、このプルトップの引き起こしは力の弱い人でもできることになる。
【0006】
そこで、本発明者等は、閉蓋としては、王冠、ネジ蓋及びプルトップと一体的なものの三種類がほぼ主流を占めていることに着目して、これらの閉蓋を開ける各道具を如何にコンパクトにまとめるかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、閉蓋を開けるための道具について上記実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、機能の異なる複数の道具をコンパクトにまとめることである。
【0008】
すなわち、本発明の目的とするところは、王冠を外すものと、ネジ蓋の開閉を行う道具と、プルトップを引き起すための道具をコンパクトにまとめることができて、持ち運び及び使用に便利なものとするとともに、それぞれの道具の機能を十分に発揮することができるようにするとともに、ネジ蓋回動具によるネジ蓋の締め付けを自動的に行うことができて、力の弱い人でも十分使いこなすことのできる組合せ開口具を提供することにある。
【0009】
(削除)
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明の採った手段は、以下の実施形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「王冠61を取外すための真珠貝形状の栓抜き具10と、この栓抜き具10内に収納されてネジ蓋62の外周を挟持して回動するためのネジ蓋回動具20と、このネジ蓋回動具20内に収納されてプルトップ63を引き起すためのプルトップ引起具30とを、一本の枢軸50によって互いに回動可能に連結して、不使用時のネジ蓋回動具20とプルトップ引起具30とを栓抜き具10内に収納するようにするとともに、
ネジ蓋回動具20を、枢軸50にそれぞれ枢支される左右一対の枢支基部21と、これらの枢支基部21に連続して可撓性を有する略円環状の挟持部22とにより構成するとともに、当該ネジ蓋回動具20の枢支基部21と栓抜き具10の基部12aとの各対向面に、当該ネジ蓋回動具20を栓抜き具10内から引き起したとき、各枢支基部21を互いに近接させる突起24またはその案内面17を形成したことしたことを特徴とする組合せ開口具100」
である。
【0011】
すなわち、この組合せ開口具100は、まず、図2の(イ)に示すように、一番外側を王冠61を取外すための栓抜き具10とし、この栓抜き具10の中に、ネジ蓋62を回動するためのネジ蓋回動具20を収納するとともに、このネジ蓋回動具20の中に、プルトップ63を引き起こすためのプルトップ引起具30を収納するようにして、これらのプルトップ引起具30及びネジ蓋回動具20を、1本の枢軸50によって栓抜き具10に枢支して構成したものである。そして、組合せ開口具100の外形を形成することになる栓抜き具10を、略真珠貝形状のものにすることによって、当該組合せ開口具100を手で持ち易い形状のものとしたのである。
【0012】
これにより、この組合せ開口具100は、栓抜き具10による王冠61の開放は勿論、図9及び図10に示すように、ネジ蓋62の開閉及びプルトップ63の引き起こしをそれぞれ独立的に行える便利なものとなっているだけでなく、図2の(イ)に示すように、手で握れる程度の大きさの栓抜き具10内に、ネジ蓋回動具20及びプルトップ引起具30を収納したことによって、全体が非常にコンパクトなものとなっていて、収納や持ち運びにも非常に便利なものとなっているのである。
【0013】
特に、栓抜き具10においては、その基板11に栓抜き金具14を形成したから、ネジ蓋回動具20やプルトップ引起具30の状態とは無関係に栓抜き金具14による王冠61の開放が行えるのであり、また、1本の枢軸50によってネジ蓋回動具20及びプルトップ引起具30を栓抜き具10に枢支したから、これらネジ蓋回動具20及びプルトップ引起具30をそれぞれ独立的に使用することができるのである。つまり、当該組合せ開口具100は、それぞれ機能の異なる栓抜き具10、ネジ蓋回動具20及びプルトップ引起具30を、図9及び図10に示すように、他から影響を受けないで使用することができるのであり、使用に便利なものとなっているのである。
【0014】
また、この組合せ開口具100は、真珠貝状の栓抜き具10の内側にネジ蓋回動具20を収納し、このネジ蓋回動具20の中にさらにプルトップ引起具30を収納するようにして、これら栓抜き具10、ネジ蓋回動具20及びプルトップ引起具30を1本の枢軸50によって互いに枢着するように構成したものであるから、その製造が簡単に行えるのであり、安価に提供することができるのである。何故なら、各栓抜き具10、ネジ蓋回動具20及びプルトップ引起具30は、例えば合成樹脂材料による一体成形が簡単に行えるからであり、その各端部に枢軸50のための枢支部を形成しておいてこの枢支部に枢軸50を単に挿通して抜け止めを施せばよいからである。
【0015】
そして、本発明は、この組合せ開口具100について、そのネジ蓋回動具20を、枢軸50にそれぞれ枢支される左右一対の枢支基部21と、これらの枢支基部21に連続して可撓性を有する略円環状の挟持部22とにより構成するとともに、当該ネジ蓋回動具20の枢支基部21と栓抜き具10の基部12aとの各対向面に、当該ネジ蓋回動具20を栓抜き具10内から引き起したとき、各枢支基部21を互いに近接させる突起24またはその案内面17を形成してあった。
【0016】
すなわち、この組合せ開口具100では、ネジ蓋62を挟持するためのネジ蓋回動具20を栓抜き具10から引き起したとき、この引き起し操作に伴ってネジ蓋回動具20の両枢支基部21が枢軸50上を互いに自然に近接するようにしてあるのであり、これにより、ネジ蓋回動具20によるネジ蓋62の挟持を自動的にしっかりと行えるようにしてあるのである。そのために、この組合せ開口具100では、例えば実施形態で示すように、栓抜き具10を構成している周壁12の基部12aの内側に案内面17を形成しておき、この案内面17によって押動されることになる突起24を、ネジ蓋回動具20側の枢支基部21の外面に形成してあるのである。
【0017】
このネジ蓋回動具20の枢支基部21によって、ネジ蓋62の外周を挟持するのは、このネジ蓋62を当該組合せ開口具100にしっかりと一体化させ、この組合せ開口具100をネジ蓋62とともに回動させたいからであるが、その回動操作が確実に行えるためには、枢支基部21の内面がネジ蓋62の外面にしっかりと密着して、一体回動に必要な十分な摩擦力が生じなければならない。換言すれば、ネジ蓋62を挟持したネジ蓋回動具20は、その枢支基部21がネジ蓋62の外周面に確実に密着した状態となっていなければならないのであるが、この組合せ開口具100では、両枢支基部21間の距離を自動的に縮められるようにしてあるから、例えば老人や子供のような力の弱い人であっても、当該組合せ開口具100によるネジ蓋62の回動を簡単に行えるのである。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、以上のように構成した各発明を、図面に示した実施の形態に係る組合せ開口具100について説明するが、この組合せ開口具100は、両請求項に係る発明を実質的に含むものであるから、本発明の説明は、この実施形態に係る組合せ開口具100を説明することにより、同時的に行うこととする。
【0019】
さて、図1には、本発明に係る組合せ開口具100の各構成部材を分解して示した斜視図が示してあるが、これら各構成部材を組立てることにより、図2に示すような、手のひらで包み込むことのできる組合せ開口具100とされるものである。すなわち、この組合せ開口具100は、主として王冠61を取外すための真珠貝形状の栓抜き具10と、この栓抜き具10内に収納されてネジ蓋62の外周を挟持して回動するためのネジ蓋回動具20と、このネジ蓋回動具20内に収納されてプルトップ63を引き起すためのプルトップ引起具30とを、一本の枢軸50によって互いに回動可能に連結して、不使用時のネジ蓋回動具20とプルトップ引起具30とを栓抜き具10内に収納するようにしたものである。
【0020】
栓抜き具10は、図3及び図4に示すように、平面形状が略真珠貝状となる基板11の周縁に、図4の(イ)及び(ロ)に示したような回動開口15を残した状態で周壁12を一体的に形成したものである。すなわち、この栓抜き具10は、その基板11及び周壁12によって、当該組合せ開口具100の外形を形成することになるものであり、図4に示したような回動開口15において、後述するネジ蓋回動具20またはプルトップ引起具30を、図9または図10に示すように、突出可能にするようにしたものである。
【0021】
この栓抜き具10は、王冠61を取外すためのものであるから、その基板11の略中央に栓抜き金具14が設けてある。本実施形態の栓抜き金具14は、図3及び図4の各(イ)に示すように、基板11の略中央に王冠挿入口13を形成しておいて、この王冠挿入口13内にて互いに対向するように、図3の(ロ)に示すように、基板11内に一体的にモールドしたものである。従って、各栓抜き金具14は、栓抜き具10の外側に対して直接突出するものではないから、当該組合せ開口具100を手で包み込んだときにも手指等に直接触れることはなく、使用に安全なものとなっている。
【0022】
また、この栓抜き具10は、これに後述するネジ蓋回動具20及びプルトップ引起具30を枢着するものであるから、その周壁12の回動開口15側両端部をそれぞれ基部12aとし、これらの基部12aにネジ蓋回動具20及びプルトップ引起具30のための枢軸50を挿通する枢支穴16が形成してある。各枢支穴16は、例えば図3の(ロ)及び図4の(イ)に示したように形成したものであり、これら各枢支穴16の周辺となる基部12aの内側には、特に図3の(ロ)に示したように、案内面17が形成してある。
【0023】
各案内面17は、ネジ蓋回動具20側の突起24が当接することにより、この突起24と一体的な枢支基部21を枢軸50上の中程に移動させるように案内するものであり、本実施形態では、図4の(イ)に示しように、ネジ蓋回動具20側の突起24を収納して枢支基部21に力を与えない凹所17aと、この凹所17aに隣接してネジ蓋回動具20側の突起24を枢軸50の中央部側に押圧することになる突部17bとにより構成してある。すなわち、この案内面17は、ネジ蓋回動具20を栓抜き具10から引き出したときに、その各枢支基部21が互いに近接するように、ネジ蓋回動具20側の突起24を枢軸50上にて押動することになるものであり、基部12aの枢支穴16の近傍にて凹所17a及び突部17bを配置することにより構成したものである。なお、この案内面17を栓抜き具10の基部12aに形成する実施形態の他、この案内面17に代えてネジ蓋回動具20側の突起24を形成して実施してもよいことは言うまでもない。
【0024】
本実施形態の組合せ開口具100では、その栓抜き具10に対するプルトップ引起具30の連結を、後述する連結部材40によって行うようにしている。従って、この栓抜き具10の内面であって回動開口15を構成する部分には、図3の(ロ)及び図4の(イ)に示したように、連結部材40側の嵌合突起41を嵌合して固定するための取付溝18が形成してあるものである。
【0025】
次に、ネジ蓋回動具20であるが、このネジ蓋回動具20は、図2の(イ)にも示したように、栓抜き具10の周壁12内に収納できる大きさに例えば合成樹脂を材料として形成したものであり、図5の(ロ)及び(ハ)に示すように、ペットボトル等のネジ蓋62の外周を包み込むことのできる略円環状の挟持部22の両端に、枢軸50上に支持されることになる枢支基部21を一体的に形成したものである。すなわち、このネジ蓋回動具20は、ネジ蓋62の外周面に挟持部22の内周面を当接するようにして各枢支基部21を互いに近接させることにより、ネジ蓋62の締め付け、つまり挟持を行うものである。勿論、各枢支基部21には、図5の(ハ)に示したように、枢軸50を挿通するための枢支穴25がそれぞれ形成してある。
【0026】
この場合、ある程度の力がある人がこのネジ蓋回動具20を使用するのであれば、図9に示したように、各枢支基部21またはこれに連続する挟持部22の外面を指で押圧することにより、挟持部22のネジ蓋62に対する挟持をしっかりと行うことができる。
【0027】
本実施形態の挟持部22は、径の異なるネジ蓋62の挟持が行えるようにしたものであり、この挟持部22は、図5の(ロ)及び(ニ)に示したように、第1挟持部22aと第2挟持部22bとの2段構成のものとしてある。すなわち、この挟持部22は、その両端の枢支基部21を互いに近接させることにより縮径されるものではあるが、その縮径によって対応し切れないネジ蓋62の外径の違いに対応すべく、小径のネジ蓋62を挟持するための第1挟持部22aと、大径のネジ蓋62のための第2挟持部22bとを有したものとしてあるのである。
【0028】
なお、この挟持部22は、図9に示したように、ネジ蓋62の上方から被せてその挟持操作を行うものであるから、ネジ蓋62に対する位置決めを行い易く特に図5の(ニ)に示したように、第1挟持部22aの図示上方側にネジ蓋62上に係止されるべき位置決めフランジ27が一体的に形成してある。勿論、各第1挟持部22a及び第2挟持部22bの内面には、ネジ蓋62に対する挟持をしっかりと行えるようにするための滑り止め23が形成してある。この滑り止め23としては、図示したような凹凸であってもよいし、例えばゴム等の材料を使用して挟持部22を形成することにより、ネジ蓋62に対する大きな摩擦力を生じさせるものであってもよい。
【0029】
このネジ蓋回動具20は、その各枢支基部21を枢軸50上にて互いに近接させることにより、挟持部22の縮径を行うものであるから、前述したようにその全体を合成樹脂材料により形成することより、可撓性を有したものとしてある。なお、本実施形態のネジ蓋回動具20では、その可撓性をより十分なものとするために、図5の(ロ)及び(ハ)に示したように、第1挟持部22a及び第2挟持部22bの一部に切除部22cが形成してある。
【0030】
そして、このネジ蓋回動具20の各枢支基部21の外側には、図5の(イ)〜(ロ)に示したように、前述した栓抜き具10側の各案内面17に対向することになる突起24が一体的に形成してある。各突起24は、当該ネジ蓋回動具20を栓抜き具10から引き起すときに、栓抜き具10側の案内面17を構成している凹所17aから突部17bに当接していくことにより、栓抜き具10側の基部12aによって内方に押圧されることになるものであり、これにより、各枢支基部21の枢軸50上での近接を行うものである。この突起24と栓抜き具10側の案内面17とは、これを入れ換えて実施してもよいことは前述した通りである。なお、本実施形態のネジ蓋回動具20では、図5の(ハ)に示したように、突起24の枢支穴25とは反対側に位置する枢支基部21の外面に凹所26が形成してあり、この凹所26内に栓抜き具10側の突部17bが位置したとき、すなわち、当該ネジ蓋回動具20が栓抜き具10内に完全に納められたときの状態が維持されるようにしてある。
【0031】
プルトップ引起具30は、図10に示したように使用することにより、ジュースカン等のプルトップ63を引き越すものであるが、図6に示すように、図示左側に枢支穴32を有するアーム部31の先端に、プルトップ63を係止させる引起爪33を一体的に形成したものである。この引起爪33は、アーム部31と同じ硬質の合成樹脂材料により、アーム部31と一体的に形成したものであるが、例えば金属材料によって別個のものに形成しておいて、これをアーム部31内にインサートすることにより一体化してもよいものである。
【0032】
このプルトップ引起具30は、前述したネジ蓋回動具20内に納められるものであるから、図6の(イ)及び図7に示したように、略角棒状のものとしたものである。ネジ蓋回動具20内に納められたプルトップ引起具30は、これを使用する際にネジ蓋回動具20内から引き起さなければならないが、その引き起しのキッカケを作るために、そのアーム部31から突出する押出突起34が、図6の(イ)及び図7に示したように、一体的に形成してある。そして、この押出突起34は、図2の(ロ)に示したように、当該プルトップ引起具30を栓抜き具10内に納めたとき、栓抜き具10に形成してある王冠挿入口13内に位置することになるものであり、この押出突起34を王冠挿入口13内に指等を入れて押動すれば、プルトップ引起具30の栓抜き具10内からの立ち上げを容易に行えるようにするものである。
【0033】
以上のような構成を有することで、このプルトップ引起具30はその本来の機能を十分発揮することができるものであるが、本実施形態のプルトップ引起具30は、枢支穴32による枢軸50での保持が所謂「ガタ」がない状態で行えるようにするとともに、ネジ蓋回動具20内に収納したときの納まり、及び引き起したときの状態を安定化させるために、次に説明する連結部材40を介して栓抜き具10に連結するようにしている。
【0034】
すなわち、このプルトップ引起具30は、図6及び図7の各(ロ)に示したように、連結部材40に挟着するための一対の枢支部35を有していて、これら両枢支部35間には連結部材40を収納するための嵌合溝37が形成してある。また、各枢支部35の枢支穴32近傍には、図6の(イ)及び図7の(ハ)に示したように、連結部材40側のフリクション突起43が係合することになる係合穴36が形成してあり、この係合穴36に近接するアーム部31の部分には、図6の(ハ)に示したように、連結部材40側のスプリング部44が係合することになる係止部38が形成してある。
【0035】
連結部材40は、図8の(イ)に示すように、略カタツムリ形状に形成したものであり、図示下側には、栓抜き具10側の取付溝18に嵌合固定される嵌合突起41が形成してある。この嵌合突起41は、当該連結部材40を栓抜き具10側に一体化するためのものであるから、実施形態のようなものに限らず、例えばアリ溝結合できるようなものにしたり、差し込みできるようにしたりして実施することができる。
【0036】
勿論、この連結部材40には枢軸50を挿通しなければならないから、その略中央部には枢支穴42が形成してある。なお、栓抜き具10側に固定された当該連結部材40に対しては、上述したプルトップ引起具30が組付けられるものであるから、その平面形状は、図8の(ロ)及び(ハ)に示すように、略板状のものとしてある。すなわち、この連結部材40は、ネジ蓋回動具20側の両アーム部31によって形成した嵌合溝37内に挿通されるものであり、これにより、プルトップ引起具30の引き起し方向の回動をガタなく行えるようにしているものである。
【0037】
また、この連結部材40は、図8の(イ)及び(ロ)に示したように、栓抜き具10内への収納時におけるプルトップ引起具30の係合穴36に弾発的に係合することになるフリクション突起43が形成してあり、このフリクション突起43の枢支穴42とは反対側には、図8の(イ)及び(ロ)に示したように、収納時のプルトップ引起具30の係止部38に先端が弾発的に係合するスプリング部44が一体的に形成してある。
【0038】
以上のように構成した連結部材40、プルトップ引起具30及びネジ蓋回動具20は、図2に示すような状態で栓抜き具10内に収納して、各枢支穴42、枢支穴32、突起24及び枢支穴16に1本の枢軸50を挿通してその栓抜き具10からの抜け止めを施すことにより、各ネジ蓋回動具20及びプルトップ引起具30は栓抜き具10に対して個別に引き起し可能となるのであり、組合せ開口具100として完成されるのである。
【0039】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、本発明においては、上記実施形態において例示した如く、
「王冠61を取外すための真珠貝形状の栓抜き具10と、この栓抜き具10内に収納されてネジ蓋62の外周を挟持して回動するためのネジ蓋回動具20と、このネジ蓋回動具20内に収納されてプルトップ63を引き起すためのプルトップ引起具30とを、一本の枢軸50によって互いに回動可能に連結して、不使用時のネジ蓋回動具20とプルトップ引起具30とを栓抜き具10内に収納するようにするとともに、
ネジ蓋回動具20を、枢軸50にそれぞれ枢支される左右一対の枢支基部21と、これらの枢支基部21に連続して可撓性を有する略円環状の挟持部22とにより構成するとともに、当該ネジ蓋回動具20の枢支基部21と栓抜き具10の基部12aとの各対向面に、当該ネジ蓋回動具20を栓抜き具10内から引き起したとき、各枢支基部21を互いに近接させる突起24またはその案内面17を形成したこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、王冠を外すものと、ネジ蓋の開閉を行う道具と、プルトップを引き起すための道具をコンパクトにまとめることができて、持ち運び及び使用に便利なものとするとともに、それぞれの道具の機能を十分に発揮することができるようにした組合せ開口具を簡単な構成によって提供することができるとともに、ネジ蓋回動具によるネジ蓋の締め付けを自動的に行うことができて、力の弱い人でも十分使いこなすことのできる組合せ開口具を提供することができるのである。
【0040】
(削除)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組合せ開口具を、その各構成部材かを分解することにより示した斜視図である。
【図2】同組合せ開口具を組み立てて手で持ったときの状態を示した斜視図である。
【図3】同組合せ開口具の栓抜き具を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は断面図である。
【図4】同栓抜き具を示すもので、(イ)は底面図、(ロ)は正面図である。
【図5】同組合せ開口具を構成するネジ蓋回動具を示すもので、(イ)は側面図、(ロ)は底面図、(ハ)は部分切欠平面図、(ニ)は(ロ)中の1−1線に沿ってみた断面図である。
【図6】同組合せ開口具を構成するプルトップ引起具を示すもので、(イ)は側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は縦断面図である。
【図7】同プルトップ引起具を示すもので、(イ)は正面図、(ロ)は背面図、(ハ)は図6の(イ)における2−2線に沿ってみた断面図、(ニ)は同3−3線に沿ってみた断面図である。
【図8】栓抜き具にプルトップ引起具を支持するための連結部材を示すもので、(イ)は拡大側面図、(ロ)は(イ)中の4−4線に沿ってみた断面図、(ハ)は連結部材の正面図である。
【図9】当該組合せ開口具のネジ蓋回動具を使用している状態を示す斜視図である。
【図10】当該組合せ開口具のプルトップ引起具を使用している状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 組合せ開口具
10 栓抜き具
11 基板
12 周壁
12a 基部
13 王冠挿入口
14 栓抜き金具
15 回動開口
16 枢支穴
17 案内面
20 ネジ蓋回動具
21 枢支基部
22 挟持部
22a 第1挟持部
22b 第2挟持部
22c 切除部
23 滑り止め
24 突起
25 枢支穴
30 プルトップ引起具
31 アーム部
32 枢支穴
33 引起爪
34 押出突起
40 連結部材
41 嵌合突起
42 枢支穴
43 フリクション突起
44 スプリング部
50 枢軸
61 王冠
62 ネジ蓋
63 プルトップ

Claims (1)

  1. 王冠を取外すための真珠貝形状の栓抜き具と、この栓抜き具内に収納されてネジ蓋の外周を挟持して回動するためのネジ蓋回動具と、このネジ蓋回動具内に収納されてプルトップを引き起すためのプルトップ引起具とを、一本の枢軸によって互いに回動可能に連結して、不使用時の前記ネジ蓋回動具とプルトップ引起具とを前記栓抜き具内に収納するようにするとともに、
    前記ネジ蓋回動具を、前記枢軸にそれぞれ枢支される左右一対の枢支基部と、これらの枢支基部に連続して可撓性を有する略円環状の挟持部とにより構成するとともに、当該ネジ蓋回動具の枢支基部と前記栓抜き具の基部との各対向面に、当該ネジ蓋回動具を前記栓抜き具内から引きおこしたとき、前記各枢支基部を互いに近接させる突起またはその案内面を形成したことを特徴とする組合せ開口具。
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