JPS6027867Y2 - 太陽熱集熱器の配管貫通部のグロメツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、太陽熱集熱器を建物の屋根、壁等建物外面
に取付ける場合に、該集熱器への配管を集熱器及び建物
外面に貫通させる貫通部分を密封するためのグロメット
に関する。

本案の太陽熱集熱器の配管貫通部のグロメットは、集熱
器及び建物外面の両貫通部を十分水密に密封することが
できるように構成したもので、以下屋根面に設置した太
陽熱集熱器におけるグロメットに実施した図面を参照し
て本案の詳細を説明する。

第１．２．３図において、建物の屋根構成面に垂木１・
・・を平行に支架し、これら垂木１・・・上に野地板２
を固定支持し、該野地板２上に防水紙３を敷き、その上
にスレート、金属板、かわら等の屋根板４・・・をふい
て屋根を構成腰の屋根上における太陽熱集熱器５の設置
底面積に対応して屋根板４・・・を除去した部分に集熱
器取付面Ｆを形威し、該取付面Ｆに集熱器５を固定しで
ある。

集熱器５は、一例として、上面開口の扁平箱形ケース６
内に給水用下部基管７及び温水取出し用上部基管８を配
設すると共に、両基管７，８の間に、温水が流れる多数
の流路９・・・を有する集熱板１０を接続し、ケースの
開口上面は透明ガラス１１を水密に嵌めこんだもので、
上記下部基管７の一端及び上部基管８の他端からそれぞ
れ直角に延出した端管７’、８’をケース底板１２の管
通し孔１２’、１２’からケース裏側に突出し、それり
の突出端にカップリング１３．１４を取付けてあり、又
ケース底面の四周から横へ張り出したフランジ部に下面
開口の断面コ字状タイト材受は溝１５を枠形に、それよ
りやや内側に同じく下面開口の断面コ字状タイト材受は
溝１６を枠形にそれぞれ形威し、これら枠形受けｉ１５
，１６内にネオプレンゴム等弾性材からなる水密タイト
材１７゜１８を嵌着し、それにより集熱器底面に管通し
孔１２’、１２’を囲む二重枠形の水密タイト材１７．
１８を突設しである。

１９はケース６内の断熱材である。

上記集熱器５の取付は次のようである。

屋根における上記屋根板除去部分の上に、集熱器５の短
形底面より上下及び左右巾が適宜広い短形シート状屋根
材２０が展延されて平担な集熱器取付面Ｆを形威し、該
屋根材２０の傾斜方向上辺部及び左右側辺部がその端部
を上へ折返した２１状態で屋根板４・・・の下に位置さ
れると共に、傾斜方向下辺部が屋根板４・・・の上にシ
ール材を介して又は介さないで延長し、この屋根材２０
を敷いた集熱器取付面Ｆに集熱器５の底面が設置され、
その四周のタイト材１７．１８を屋根材２０面に当接す
ると共に、下部及び上部基管の端管７’、 ８’を屋根
材２０にあけた管通し孔２３’、２３’及び防水紙３、
野地板２にあけた上記孔２３′より大径の管通し孔２３
．２３に貫通して小屋裏に突出させ、その際上記管通し
孔１２′及び２３′を本案グロメットで密封し、その状
態でネジ２２・・・を受は溝１５部分から屋根材、防水
紙を通して野地板２に螺着することにより固定される。

上記クロメツト２４は、クロロプレンゴム等の合皮ゴム
、軟質塩化ビニル樹脂等の合成樹脂からなる柔軟弾性材
からなり、はぼリング状の本体２５の上部に外向きに開
口する環状溝形タイト部２６を、本体２５の内周面に、
環状フィン形であって端管７’、８’に被着してロート
状をなすタイト部２７をそれぞれ設け、又本体２５の下
部に断面において外向きのカギ形をなす環状フィン形タ
イト部２８を形成してあり、このグロメット２４゜２４
の各本体２５を端管７’、８’に被嵌し、そのタイト部
２７を端管７’、８’外周面に弾性的に圧着させると共
に、溝形タイト部２６に集熱器底板１２の管通し孔１２
′孔縁部を嵌合圧着し、又フィン形タイト部２８はその
先端を屋根材２０の管通し孔２３′孔縁下面に弾性的に
圧着させている。

集熱器５への給水用及び温水取出し用の各管は小屋裏に
導き、そしてカップリング１３．１４により端管７’、
８’にそれぞれ接続される。

このように集熱器を取付けると、降雨時には雨が屋根板
４・・・、シート状屋根材２０上を流れ落ち、その際二
重タイト材１７．１８により雨水が集熱器５の底面下に
浸入するを防止するが、万−底面下に浸入してもグロメ
ット２４．２４によって管通し孔１２’、２３’、２３
から小屋裏へ浸入するのを防止される。

なお、上記タイト材受は溝１６は、第４図示のように集
熱器ケース６と別体につくられ、これが、ケース６の周
壁下面にブチルゴム等のバッキングシート２９を介して
当接された底板１２の四周辺部に当接され、そしてネジ
３０・・・を受は溝１６から底板１２を貫通してケース
６に螺着して固定される。

又、上記シート状屋根材２０は、アルミニウム合金焼な
まし薄板、トタン板等の金属薄板、又は軟質合成樹脂シ
ート等のような展延可能であって、好ましくは折曲可能
のシート状材料が使用される。

本案グロメットの他の実施例として、第５図の例は、環
状フィン形タイト部２８ａが不使用時には本体２５ａ下
部から円筒状に延長しているが、使用時にタイト部２８
ａの外周面中間部に設けた環状切込部３１ａから下半部
を外側に折り返して点線のように屋根材２０ａの孔縁部
下面に弾性的に圧着させる構造のもの、第６図の例は、
本体２５ｂの下面に断面はぼ半円弧の二叉状をなす二重
環状フィン形タイト部２８ｂ、２８ｂを突設し、該タイ
ト部の先端を点線のように屋根材２０ｂ上に弾性的に圧
着させるようにし、又本体２５ｂの内周面を端管７’、
８’に圧着する環状面形タイト部２７ｂとしたもので、
他の構造は第２図の例と実質的に同一である。

、この考案の太陽熱集熱器の配管貫通部のグロメットに
よれば、これを集熱器の配管貫通部に使用すると、集熱
器ケース及び建物の集熱器取付面の各管通し孔を水密に
密封することができ、それにより集熱器の配管を集熱器
から直接屋内へ導ぐことかでき、外部へ全く露出させな
いですむようになり、その利用価値は極めて高い。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は屋根の一部切
欠平面図、第２図は第１図の■−■線一部省略拡大断面
図、第３図は第１図の■−■線一部省略拡大断面図、第
４図は第３図における水密タイト材部分の拡大分離図、
第５，６図はグロメットの他の実施例の各拡大断面図で
ある。 ５・・・・・・太陽熱集熱器、６・・・・・・ケース、
１２′。 ２３′・・・・・・管通し孔、２４．２４ ａ、 ２４
ｂ・・・・・・グロメット、２５，２５ａ、２５ｂ・
・・・・・グロメット本体、２６，２６ａ、２６ｂ・・
・・・・環状溝形タイト部、２７９２７ａ・・・・・・
環状フィン形タイト部、２７ｂ・・・・・・環状面形タ
イト部、２８，２８ａ、２８ｂ・・・・・・環状フィン
形タイト部、Ｆ・・・・・・集熱器取付面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 太陽熱集熱器への配管を該集熱器のケース及び建物の集
   熱器取付面の各管通し孔に貫通する貫通部に装着される
   柔軟弾性材からなるグ冶メットであって、 はぼリング状の本体の内周面に上記配管外周面に圧着す
   べきタイト部を設け、上記本体の上部には上記集熱器ケ
   ースの管通し孔孔縁部に圧着すべきタイト部を、本体の
   下部には上記集熱器取付面の管通し孔孔縁部に圧着すべ
   きタイト部をそれぞれ設けた、 太陽熱集熱器の配管貫通部のグ陥メット。