JPS6027487Y2 - 加圧式噴霧器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、加圧式噴霧器に係り、容器体内上部を液体室、
下部を加圧用空気室とし、該空気室を上昇させることで
空気を媒体として液体を加圧し、容器体上方に設けた噴
霧ヘッドを押下けることによりその加圧液体を噴霧ヘッ
ドから噴霧させるよう設けたものである。

以下、図示の実施例について説明する。

図において、１は、容器本体、２は、容器本体内上部に
設けた液体室、３は、容器本体内下部に設けた空気室、
４は、容器本体下部に装備上た加圧手段、５は、容器本
体上部に設けた噴霧手段、６は、噴霧手段を被覆するキ
ャップである。

容器本体１は、胴部１１をいわゆるシリンダに形成し、
下端を開放すると共に、下端外縁に係合突条１２を周設
し、下部内面に一対の縦案内溝１３．１３を形成し、上
端に頂壁１４を有し、該頂壁の中央に螺孔１５を設け、
肩部に段部１６を形成している。

液体室２は、容器本体１内の上半を以て構成し、空気室
３は、容器本体１内の下手に内装した加圧手段４に装備
している。

加圧手段４は、容器本体１の下端外周に短い回転筒４１
を回転自在に装着すると共に、該回転筒を上記係合突条
１２へ上下不動に係合させ、回転筒４１の下端に底板４
２を螺着固定腰該底板の中央から蝶棒４３を一体に起立
している。

また、蝶棒４３の下部には、断面逆Ｔ字状で且つ短い螺
合体４４を螺合し、該螺合体には、係合小筒４５を起立
すると共に、上記縦案内７ＡＩＬ１３へ上下摺動自在に
係合する一対の係合子４６．４６を突設し、螺合体４４
の上方において、容器本体１内下部に高さが容器本体１
のほぼ半分゛をなす昇降筒４７を上下可動に内装して、
該昇降筒４７の下端を上記係合小筒４５へ嵌合し一体化
し、昇降筒４７の内側でこれと同心にそして上記蝶棒４
３に遊嵌させてキャップ状内筒４８を設けて、これの下
端をフランジを以て昇降筒４７下部に一体に連係し、昇
降筒４７の上端部外周に凹溝を周設して、該凹溝にゴム
、軟質合成樹脂等から威る摺動環４９を嵌合固定腰該摺
動環を容器本体１の内面へ水密に摺動自在に嵌合し、昇
降筒を内筒４８との間の上部にゴム、軟質合成樹脂等か
ら環状ピストン３１を上下気密摺動自在に内装し、該環
状ピストンを上記摺動環４９の内縁で抜は止めしており
、該環状ピストンの下方の空間を空気室３に且つ上方を
液体室２にしている。

噴霧手段５は、エアゾール式のものと同様であり、基部
５１を容器本体１の上記ねじ孔１５へ水密に螺着し、該
基部５１から上方へ押下げ可能に吐出管５２を突出し、
該吐出管の上端に噴霧ノズル５３を有する噴霧ヘッド５
４を嵌着固定し、基部５１に吐出管５２の押下げで開弁
する吐出弁（図示せず）を装備させて、上記液体室２か
ら基部５１、吐出弁、吐出管５２を経て噴霧ヘッド５４
に至る液体通路を設けて成るものである。

キャップ６は、容器本体１の肩部に設けた段部１６に着
脱自在に嵌合するようにしている。

如上の構成であるから、図の態勢において、噴霧手段５
の着脱により液体室２に噴霧用液体を収容し、加圧手段
４を操作する、つまり、回転筒４１を一方へ回転すると
、蝶棒４３が回転し、これに伴い螺合体４４従って昇降
筒４７及び内筒４８が上昇する。

但し、この際、螺合体４４の係合子４６．４６が、縦案
内溝１３．１３に係合しているから、共回りが阻止され
ている。

斯様にして昇降筒４７とその内筒４８が上昇すると、こ
れらに対して環状ピストン３１が液体室２内の液体を介
して押下げられることとなり、空気室３が狭搾状態とな
って室内の空気が圧搾され、以後、その圧搾空気が液体
室２内の液体を加圧する。

この加圧態勢において、噴霧手段５を操作する、つまり
、噴霧ヘッド５４を押下げると、噴霧手段において、吐
出管５２を介して吐出弁が開き、液体室２内の加圧液体
が基部５１．吐出管５２を経て噴霧ヘッド５４に至り、
噴霧ノズル５３から噴霧される。

本案によれば、任意の姿勢で噴霧が得られ、液化ガスを
内装しないから、該ガスによる人畜への害がなく、また
、加圧手段４において、回転筒４１が大径であるのに対
し、蝶棒４３が小径であるから、加圧操作が力学的に軽
快に行え、更に、空気室３の環状ピストン３１が昇降筒
４７上端の摺動環４９内縁で抜は止めされるから、使用
中に環状ピストン３１が昇降筒４７から飛び出て使用不
能になることがなく、摺動環４９がそのように環状ピス
トン３１の抜は止めをなす止め輪を兼ね、しかも、環状
ピストン３１が一体物でよいから、構成が簡潔となり、
環状ピストン３１及び摺動環４９をゴム、軟質合成樹脂
等で形成したから、水密性、気密性が高い。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例の縦断側面図である。 １・・・・・・容器本体、２・・・・・・液体室、３・
・・・・・空気室、４・・・・・・加圧手段、５・・・
・・・噴霧手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体１と、容器本体１内上部に設けた液体室２と、
   容器本体１内下部に設けた空気室３と、容器本体１下部
   に装備した加圧手段４と、容器本体１上部に設けた噴霧
   手段５とから戊り、上記容器本体１は、胴部１１をシリ
   ンダに形成すると共に、下端を開放し、上記加圧手段４
   は、容器本体１の下端部外周に有底回転筒４１を回転自
   在に装着すると共に、該回転筒４１の底板４２中央から
   蝶棒４３を起立−容器本体１内下部に蝶棒４３を係合し
   て該蝶棒４３の回転により上下動する昇降筒４７を内装
   し、該昇降筒４７の内側に上記蝶棒４３へ遊嵌させてキ
   ャップ状内筒４８を設けて、該内筒４８の下端をフラン
   ジを以て昇降筒４７下部に一体に連係し、昇降筒４７の
   上端にコム、軟質合成樹脂から戒る摺動環４９を固定し
   て、該摺動環４９を容器本体１内に水密摺動自在に嵌合
   し、昇降筒４７と内筒４８の間の上部にゴム、軟質合成
   樹脂等から戊る環状ピストン３１を上下気密摺動自在に
   嵌合し、該環状ピストン３１を上記摺動環４９の内縁で
   抜は止め腰面して、環状ピストン３１の下方空間を空気
   室３に且つ上方を液体室２に腰上記噴霧手段５は、加圧
   液体を開閉制御する吐出弁付きとして容器本体１の上端
   に水密に装着したことを特徴とする加圧式噴霧器。