JPS6026063Y2 - コンクリ−ト製品の吊上げ反転治具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は側溝等のコンクリート製品を吊上げて表向きに
するためのコンクリート製品の吊上げ反転治具に関する
ものである。

従来技術 従来より側溝等のコンクリート製品を吊上げて表向きに
するためのコンクリート製品の吊上げ反転治具は一般に
知られている。

しかし、従来の吊上げ反転治具は第５図に示すように、
差込棒１は逆Ｕ字状の差込棒保持具２に嵌挿してあり、
吊上げて反転させるべきコンクリート製品Ａの先端に夫
々膨出部Ｂ、 Ｂが形成されている場合には、前記コン
クリート製品Ａの外側壁と前記差込棒保持具２との間隔
に複数のスペーサ１８を介在させ、コンクリート製品Ａ
の横ぶれを防止して吊上げる構成のものであった。

ところで従来の吊上げ反転治具Ｃにかかる荷重は曲げモ
ーメント荷重であり、吊上げるべきコンクリート製品の
重量が重くなればなる程、差込棒１の径を太くしなけれ
ばならなかった。

そしてそのことは吊上げるべきコンクリート製品Ａの外
側壁に大きな差込孔３を穿設しなければならないことを
意味するものである。

しかして大径の差込孔３をコンクリート製品Ａに穿設す
ることは、経剤的にも、また製品販売上からも抵抗があ
り不都合であるとの欠点があった。

考案の目的 かくして本考案はかかる従来の欠点に対処すべく案出さ
れたものであって、コストを低廉化出来、かつ重量のあ
るコンクリート製品も安全かつスムーズに吊上げて反転
させること等の利点を有するコンクリート製品の吊上げ
反転治具を提供することを目的とするものである。

考案の構成 本考案によるコンクリート製品の吊上げ反転治具は、 円外側壁の先端に夫々膨出部が形成されている断面略凹
状をなすコンクリート製品の吊上は反転治具であり、 該吊上げ反転治具は吊り具に接続される吊り杆と、該吊
り杆と連結する吊上げ横架材と、この吊上げ横架材の両
端に移動可能に取付けられた一対の固定具と、この固定
具に接続された可撓性を有する連結杆と、この連結杆と
連結し、外側に湾曲する湾曲部を有する支持部本体と、
この支持部本体の先端に着脱可能に取付けられた差込棒
とを有してなり、 前記少なくとも一つの固定具は、前記吊上げ横架材に螺
挿してその長手方向に移動可能とされ、かつ前記支持部
本体はその長さが調節自在とされて構成されているもの
である。

実施例 以下本考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。

符号Ａはコンクリート製品である。

該コンクリート製品Ａは側溝等に使用されるものであり
、通常は逆Ｕ字状に寝かされて載置されており、それを
本考案を用いて第１図に図示する如く起こして使用する
ものである。

ところで、このコンクリート製品Ａの外側壁４．４の先
端には夫々外側に張出す膨出部Ｂ、 Ｂが形成されてい
るものである。

また符号５はクサリ状の吊り杆を示す、該吊り杆５には
その中央に引掛は部６が形成されており、その引掛部６
にクレーン等の吊り具が接続されることとなる。

符号７は吊上げ横架材であり、該吊上げ横架材７には前
記吊り杆５が後述する固定具８を介して連結しであるも
のである。

そしてこの吊上げ横架材７の一端には所定の間隔を有し
て取付は調整の出来る調整孔９が穿設されている。

符号８は前記吊上げ横架材７に嵌挿、及び螺挿されてい
る固定具を示す。

該固定具８の上部には、前記吊り具と連結する係止部１
０が形成されているとともに、下部には連結杆と連結す
る係止部１０が形成されている。

そしてこの固定具８は吊上げ横架材７の長手方向に取付
調整可能とされている。

すなわち、吊上げ横架材７の一端側では前記調整孔９・
・・・・・と固定具８の透孔１９とを合わせて止めビン
２０で調整後取付けるものとされている。

また、吊上げ横架材７の他端側では、該吊上げ横架材７
の他端外周面を雄ねじ部２１として形成すると共に固定
具８の内部に雌ねじ部２２を形成し、前記吊上げ横架材
７の他端側に固定具８を螺合することにより幅を微調整
出来る様に構成されている。

尚、前記吊上げ横架材７には固定具８を固定するための
固定ワッシャー２３が螺挿されていると共に、前記雄ね
じ部２１を保護するための覆い部材２６が取付けられて
いる。

符号１１は可視性を有する部材たとえばクサリ等で形成
された連結杆を示し、該連結杆１１の上端は固定具８の
下部係止部１０に係止しているとともに、その下端は支
持部本体１２と連結している。

符号１２は支持部本体を示す。

該支持部本体１２は外側に湾曲する湾曲部１５を有して
形成されており、かつ断面略Ｔ字状をなしてその強度の
向上を図っている。

ところで、前記支持部本体１２はその：弯［１１］部１
５においてその長さが調整できる柱構成されている。

すなわち湾曲部１５を）湾曲部ユニット２４゜２４とこ
のユニット２４．２４を連結する湾曲部連結材２５とに
よって形成し、前記ユニット２４．２４と湾曲部連結材
２５との連結位置を変えることにより長さを調整できる
ようにしである。

また支持部本体１２の先端には差込棒１が着脱可能に取
付けられている。

すなわち、支持部本体１２の先端には前記差込棒１が貫
通する貫通孔１３が形成されており、この貫通孔１３に
差込棒１がスリーブ１４を介して着脱自在に取付けられ
ている。

尚、符号１６は止めボルト、１７は止め輪車を示す。

そして第３図、第４図に示すように太さの異なる差込棒
１を交替することも可能とされている。

また第６図ａ９ ｂ、 ｃ、 ｄに示すように、コ
ンクリート製品Ａの差込孔３，３との密着性を向上させ
た差込棒１・・・・・・に交替することも可能とされて
いる。

以上において、使用状態につきのべると、逆Ｕ字状に寝
かせであるコンクリート製品Ａの外側壁４．４に穿設し
である差込孔３，３に差込棒１゜１を差し込む。

この際、支持部本体１２，１２は可撓性ある連結杆１１
．１１と連結しであるため、簡単に操作することができ
、差込棒１，１を差込孔３，３に挿入できる。

またコンクリート製品Ａの幅にあわせて固定具８．８の
幅も調整しておくものとする。

また湾曲部１５の長さもコンクリート製品Ａの大きさ、
高さに合わせて調整しておくものとする。

そして吊り具によって吊り上け゛、かつコンクリート製
品Ａを反転させる。

しかしてこの際、支持部本体１２．１２には湾曲部１５
．１５が形成されているため、コンクリート製品Ａの膨
出部Ｂ。

Ｂが邪摩になることもない。

また、本考案による吊上げ反転治具における差込棒１に
かかるコンクリート製品Ａの荷重は曲げモーメント荷重
ではなく、せん断荷重であり、大型重量のコンクリート
製品でも容易に吊り上げられるものである。

考案の効果 かくして本考案は以上の構成により、本考案による吊上
は反転治具であれば、外側壁の先端に外側に張り出す膨
出部が形成され、かつ大型重量のコンクリート製品であ
っても容易にかつ安全に反転させることが可能である。

また大型重量のコンクリート製品の荷重をせん断荷重で
受けるため比較的小径の差込棒であっても吊上げること
が可能であり、もってコンクリート製品に穿設する差込
孔も小径にすることができる。

よってその面からも各種の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の使用状態図、第２図は支持部本体の側
面図、第３図、第４図は第１図のＨ部拡大図、第５図は
従来例を示す要部拡大図、第６図ａ、 ｂ、 ｃ、
ｄは差込棒の変形例を示す概略図である。 Ａ・・・・・・コンクリート製品、Ｂ・・・・・・膨出
部、Ｃ・・・・・・吊上げ反転治具、１・・・・・・差
込棒、２・・・・・・差込棒保持具、３・・・・・・差
込孔、４・・・・・・外側壁、５・・・・・・吊り杆、
６・・・・・・引掛は部、７・・・・・・吊上は横架材
、８・・・・・・固定具、９・・・・・・調整孔、１０
・・・・・・係止部、１１・・・・・・連結杆、１２・
・・支持部本体、１３・・・・・・貫通孔、１４・・・
・・・スリーブ、１５・・・湾曲部、１６・・・・・・
止めボルト、１７・・・・・・止め輪車、１８・・・・
・・スペーサ、１９・・・・・・透孔、２０・・・・・
・止めピン、２１・・・・・・雄ねじ部、２２・・・・
・・雌ねじ部、２３・・・・・・固定ワッシャー、２４
・・・・・・湾曲部ユニット、２５・・・・・・）湾曲
部連結材、２６・・・・・・覆い部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 円外側壁の先端に夫々膨出部が形成されている断面略凹
   状をなすコンクリート製品の吊上げ反転治具であり、 該吊上げ反転治具は吊り具に接続される吊り杆と、該吊
   り杆と連結する吊上げ横架材と、この吊上げ横架材の両
   端に移動可能に取付けられた一対の固定具と、この固定
   具に接続された可撓性を有する連結杆と、この連結杆と
   連結し、外側に湾曲する湾曲部を有する支持部本体と、
   この支持部本体の先端に着脱可能に取付けられた差込棒
   とを有してなり、 前記少なくとも一つの固定具は、前記吊上げ横架材に螺
   挿してその長手方向に移動可能とされ、かつ前記支持部
   本体はその長さが調節自在とされてなることを特徴とす
   るコンクリート製品の吊上げ反転治具。