JPS6025826B2 - 磁気記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、データ記憶等を磁気テープで行なう場合に必
要なテープ上の位置を示すアドレス信号として、上位桁
を表わす第１のデジタル信号と下位桁を表わす第２のデ
ジタル信号との演算出力信号および上記第２のデジタル
信号をテープの各々記録トラックに記録するようにした
磁気記録装置に関する。

一般に、静止画像ファイル装置やドキュメントファイル
装置やデータ記憶装置を磁気記録再生装置により構成す
る場合には、磁気記録媒体の任意の記録場所について選
択的に記録再生を行うようにした検索機能を備える必要
があるので、記録場所を示すアドレス信号が磁気記録媒
体に記録されている。

例えば、ビデオテープレコーダのように、回転磁気ヘッ
ド装置を備え、この回転磁気ヘッドによるビデオトラッ
クの他に、固定ヘッドによる制御用トラックおよびオー
ディオトラックを有する磁気記録装置を上述の如きファ
イル装置として使用する場合には、上記ビデオトラック
に対応する固有のコード（例えばアドレス信号）を記録
した記録トラックを設けておき、特定のビデオトラック
の情報を任意に読み出し得るように、上記アドレス信号
を利用したテープ位置の制御を行っている。上記アドレ
ス信号は、任意の番地から情報の記録・再生を可能とす
るために、制御トラックに記録される制御用信号ととも
に、予じめ例えば上記オーディオトラックに記録される
。ところで、上記アドレス信号や制御信号は、ビデオト
ラックに記録される情報信号と異なり、通常、誓直しさ
れないので、読取時の信頼性とともに記録情報の耐久性
が要求される。一般に、磁気記録情報は、記録周波数の
高い程（記録反転中の狭い程）ドロップアウトや滅磁に
対して不利であるとともに、上記アドレス信号や制御信
号の記録されている制御用トラックやオーディオトラッ
クは汚れや損傷を被り易いテープエッジに設けられてい
るので、ビデオトラックのあるテープ中央に比べて記録
条件が悪いとされている。従って、ビデオトラック毎に
アドレス信号の全ビットをオーディオトラックに記録し
ている従来例においては、記録周波数が高く、しかも情
報の冗長度が低いために、信頼性および耐久性に乏しい
欠点があつた。そこで、本発明は、磁気テープ上の位置
を示すデジタル信号を、上位桁を表わす第１のデジタル
信号と、下位桁を表わす第２のデジタル信号とに分割し
、上記第２のデジタル信号をテープ上の一の記録トラッ
クに記録するとともに、上記第１のデジタル信号と第２
のデジタル信号との演算出力信号をテープ上の他の記録
トラックに記録するように構成することによって、上述
の如き条件の悪い固化ヘッドによる記録トラックを有効
に利用し、アドレス信号の信頼性および耐久性の向上を
図るようにした磁気記録装置を提供するものである。

以下、本発明について、一実施例を示す図面に従い詳細
に説明する。

第１図は、本発明に係る磁気記録装置の一実施例を示す
ブック図である。

第１図に示す実施例は、回転磁気ヘッド装置を備えたビ
デオテープレコーダ（以下、単にＶＴＲという。

）を上述の如きファイル装置として使用する場合の磁気
テープ１に、第２図に示す如きテープフオーマットに従
い公８のアドレスを示すアドレス信号を記録するように
したものである。上記磁気テープ１は、第２図に示すよ
うに、テープエッジ側に各々形成された第１の記録トラ
ックＡＴ，と第２の記録トラックＡＴ２との間にデータ
ファイル用のデータ記録領域ＤＴが形成されたテープフ
オーマットを有する。上記データ記録領域ＤＴには、図
示しないＶＴＲの回転磁気ヘッド装置によりデータ信号
の記録されるデータ記録トラックＴＲが、テープ走行方
向に対して所定額斜角度をもって形成される。上記磁気
テ−プーの第１の記録トラックＡＴ，は、ＶＴＲにおけ
るいわゆるオーディオトラックに相当するものであり、
第１の固定磁気ヘッド２によってトレースされる。

また、第２の記録トラックＡＴ２は、ＶＴＲにおけるい
わゆるコントロールトラックに相当するものであり、第
２の固定磁気ヘッド３によってトレースされる。この実
施例において、上言己第１および第２の記録トラックＡ
Ｔ，，ＡＴ２には、テープ上の上記データ記録トラック
ＴＲの位置を示すアドレス信号が、第１図に示す如き構
成のアドレス記録系によって記録される。すなわち、第
１図に示すように、上記第１の記録トラックＡＴ】をト
レースする第１の固定磁気ヘッド２は、第１の記録信号
発生器４に接続されており、また、上記第２の記録トラ
ックＡＬをトレースする第２の固定磁気ヘッド３は、第
２の記録信号発生器５に接続されている。

上記第１の記録信号発生器４は、第１のシフトレジスタ
６からシリーズ出力される第１のアドレスデータ信号が
供給されている。また、上記第２の記録信号発生器５は
、第２のシフトレジスタ７からシリーズ出力される第２
のアドレスデータ信号が供聯合される。上記※１のアド
レスデータ信号および第２のアドレスデータ信号は、同
期信号発生器８からの計数パルス信号を計数するアドレ
スカウンタ９の上位桁計数部９日および下位桁計数部９
Ｌからの各計数出力信号から、次のようにして作られる
。上記アドレスカウンタ９は、メ桁から〆桁までの計数
を行う下桁数部９Ｌと、ぞｏ桁からぞ８桁までの計数を
行う上位桁計数部９日とを有する１９ビットのカウント
アップカウンタから成る。このアドレスカウンタ９は、
上記同期信号発生器８からの計数パルス（この計数パル
スはコントロール信号に同期している。）を１カウント
毎に加算計数を行ない、上記データ記録トラックＴＲの
位置を示す１９ビットのアドレス信号を作り出す。上記
アドレスカウンタ９により得られる１９ビットのアドレ
ス信号は、？桁から〆桁までの下位桁１０ビット分と、
〆。桁からぞ８桁までの上位桁９ビット分に分けられて
、上記アドレスカウンタ９の下位桁計数部９Ｌから下位
桁１０ビット分の第１のデジタル信号とてパラレル出力
されるとともに、上位桁計数部９日から上位桁９ビット
分の第２デジタル信号としてパラレル出力される。上記
下位桁計数部９Ｌからの第１のデジタル信号は、二進全
加算回路１０、第１のパリティ発生器１１および上記第
１のシフトジスタ６にパラレルロードされる。また、上
記上位桁計数部９日からの第２のデジタル信号は上記２
進全加算回路１川こパラレルロードされる。この２進全
加算回路１０は、上記第１のデジタル信号により示され
るアドレス信号の下位桁と第２のデジタル信号により示
されるアドレス信号の上位桁とについて全加算演算を行
ない、その演算出力信号を第２のパリティ発生器１２お
よび上記第２のシフトレジスタ７にパラレルロードして
いる。上記アドレスカゥンタ９の下位桁計数部９Ｌから
の第１のデジタル信号がパラレルロードされる第１のシ
フトレジスタ６は、１４ビットのシフトしジスタから成
り、一端出力側の第１ビット目にはスタート信号発生器
１１３からのスタート信号が入力され、第２ビット目か
ら第１１ビット目までに上記第１のデジタル信号が入力
され、第１２ビット目にはダミー信号発生器１４からの
ダミー信号が入力され第１３ビット目には上記第１のパ
リティ発生器１１からのパリティ信号が入力され、さら
に、第１４ビット目にはストップ信号発生器５からのス
トップ信号が入力される。

この第１のシフトレジスタ６は、上記スタート信号、第
１のデジタル信号、ダミー信号、パリティ信号およびス
トップ信号からなる１４ビットのデジタル信号を、同期
信号発生器８からのクロック信号に応じて一端出力側に
順次シフトすることによって、第３図Ａに示す如きパル
ス列の第１のアドレスデータ信号をシリーズ出力する。
また、上記二進全加算回路１１からの演算出力信号がパ
ラレルロードされる第２のシフトレジスタ７は、上述の
第１のシフトレジスタ６と同様に１４ビットのシフトレ
ジスタから成り、第１ビット目には上記スタート信号発
生器１１３からのスタート信号が入力され、第２ビット
目から第１１ビット目までに上記演算出力信号が入力さ
れ、第１２ビット目には上記全加算回路１０において桁
上を含む演算を行ったことを示すキャリー信号がキャリ
ー発生器１６から入力され、第１３ビット村には上記第
２のパリティ発生器１２からのパリティ信号が入力され
、さらに、第１４ビット目に上記ストップ信号発生器１
５からのストップ信号が入力される。

この第２のシフトレジスタ７は、上記スタート信号、演
算出力信号、キャリー信号、パリティ信号およびストッ
プ信号からなる１４ビットのデジタル信号を、上記同期
信号発生器８からのクロック信号に応じて一端出力側に
順次シフトすることによって、第３図Ｂに示す如きパル
ス列の第２のアドレスデータ信号をシリーズ出力する。
上記第１のシフトレジスタ６から得られる第１のアドレ
スデータ信号が、第１の固定磁気ヘッド２を介して、磁
気テープ１の第１の記録トラックＡＴ，に記録されると
ともに、上記第２のシフトレジスタ７から得られる第２
のアドレスデータ信号が第２の固定磁気ヘッド３を介し
て第２の記録トラックＡＴ２に記録される。

すなわち、データ記録トラックＴＲの位置を示すアドレ
ス信号を下位桁を表わす第１のデジタル信号と上位桁を
表わす第２のデジタル信号に分け、上記第１のデジタル
信号が第１のデータアドレス信号として第１の記録トラ
ックＡＴ，に記録されるとともに、上記第１のデジタル
信号と第２のデジタル信号との演算出力信号が第２のア
ドレスデータ信号として第２の記録トラックＡＴ２に記
録される。上述の如き実施例においては、データ記録ト
ラックを示すアドレス信号が下位桁の第１のデジタル信
号と上位桁の第２のデジタル信号とに分けられて磁気テ
ープの第１の記録トラックおよび第２の記録トラックに
記録されるので、任意の場所にあるデータ記録トラック
を示すアドレス信号を高信頼性をもって再生可能なデー
タ記録用の磁気テープを提供することのできる磁気記録
装置が実現される。なお、この実施例により得られる磁
気テープを上述の如きファイル装置に適用するには、例
えば、第４図のフローチャートで示されるような制御手
順に従って、テープ走行を制御すれば、所望の位置のデ
ータ記録トラックを検索することができる。

すなわち、データ記録トラックを検索するには、第４図
に示すように、ステップーにおいてテープを順方向走行
させる毎に、現在番地記憶レジスタの記憶内容〔ＰＡＤ
Ｒ〕に「ＩＪを加算するステップ２を行なう。

そして、判定１では、上述の第１の記録トラックＡＴ，
から第１のアドレスデータ信号〔ＵｐＤａね〕が完全に
再生されたか否かを判定する。さらに、判定２および判
定３では、上述の第２の記録トラックＡＴ２から第２の
アドレスデータ信号〔Ｌｗ Ｄａｔａ〕が完全再生され
たか杏かを判定する。上記第１のアドレスデータ信号〔
ＵｐＤａｔａ〕および第２のアドレスデータ信号〔Ｌｗ
Ｄａｔａ〕が双方ともに完全に再生された場合には、上
記第１のアドレスデータ信号〔ＵｐＤａｔｅ〕中に含ま
れるアドレス信号の下位桁を表わす情報〔Ｌ〕ｕｐおよ
び上記第２のアドレスデータ信号〔ＬｗＤａｔａ〕中に
含まれるアドレス信号の上位桁を表わす情報〔Ｈ〕Ｌｗ
を読敬データ〔ＲＤＴ〕として一時記憶レジスタに記憶
する（ステップ３ａとともに、第１のコントロールフラ
グの内容〔ＰＶＬＤ〕を１に設定して、判定４を行なう
。また、上記第１のアドレスデータ信号〔ＵｐＤａｔａ
〕は完全に再生でき、第２のアドレスデータ信号〔Ｌｗ
Ｄａね〕を再生できない場合には、上記現在番地レジス
タの内容〔ＰＡＤＲ〕の上位桁の情報〔ＰＡＤＲ〕日を
アドレス信号の上位桁を表わす情報として用い、上記第
１のアドレスデータ信号〔ＬｗＤａｔａ〕中に含まれて
いるアドレス信号の下位桁を表わす情報〔Ｌ〕ｕｐと上
記情報〔ＰＡＤＲ〕日とを議取りデータ〔ＲＯＴ〕とし
て一時記憶レジスタに記憶する（ステップ地）とともに
、第１のコントロールフラッグの内容〔ＰＶＬＤ〕を第
２のコントロールフラッグの内容〔ＡＶＬＤ〕に贋襖て
から、判定４を行う。

さらに、上記第１のアドレスデータ信号〔ＵｐＤａね〕
が再生できず、第２のアドレスデータ信号〔ＬｗＤａｔ
ａ〕のみ完全に再生できた場合には、上記現在番地レジ
スタの内容〔ＰＡＤＲ〕の上位桁の情報〔ＰＡＤＲ〕日
をアドレス信号の上位桁を表わす情報として用い、上記
第２のアドレスデータ信号〔ＬｗＤａｔａ〕中に含まれ
ているアドレス信号の下位桁を表わす情報〔Ｌ〕Ｌｗと
上記情報〔ＰＡＤＲ〕日とを読取りデータ〔ＲＤＴ〕と
して一時記憶レジスタに記憶する（ステップ３ｃ）とと
もに、第１のコントロールフラックの内容〔ＰＶＬＤ〕
を第２のコントロールフラックの内容〔ＡＶＬＤ〕に層
換えてから、判定４を行う。

なお、上記第１のアドレスデータ信号〔ＵｐＤａに〕お
よび第２のアドレスデータ信号〔ＬｗＤａｔａ〕が、い
ずれも再生できない場合には、上記第２のコントロール
フラッグの内容〔ＡＶＬＤ〕を０にして上記ステツプー
に戻る。判定４では、上記一時記憶レジスタの記憶内容
〔ＲＤＴ〕と現在番地記憶レジスタの記憶内容〔ＰＡＤ
Ｒ〕とが一致しているか否かの判定を行う。

この判定４において、一致状態が得られる場合には、上
記第１のコントロールフラッグの内容〔ＰＶＬＤ〕が「
１」であるか否かを判定（判定５ａ）し、また、不一致
状態であれば上記第２のコントロールフラッグの内容〔
ＡＶＬＤ〕が「１」であるか否かを判定（判定５ｂ）す
る。上記第１のコントロ−ルフラッグの内容〔ＰＶＬＤ
〕が「１」であれば第２のコントロールフラッグの内容
〔ＡＶＬＤ〕を１に設定してから判定６を行なう。また
、上記第１のコントロールフラッグの内容〔ＰＶＬＤ〕
が１でなければ、第１のコントロールフラッグの内容〔
ＡＶＬＤ〕を「０」に設定して、上記ステップ１に戻る
。さらに、上記判定５ｂにおいて第２のコントロールフ
ラッグの内容〔ＡＶＬＰ〕が「１」であれば、上記議取
りデータ〔ＲＯＴ〕を現在番地レジスタに記憶（ステッ
プ４）してから、第２のコントロールフラッグの内容〔
ＡＶＬＤ〕を「０」に設定して、上記ステップ１に戻る
。

上記判定６では、上講読取りデータ〔ＲＤＴ〕が目的の
位置を示しているか否かの判定を行う。

この判定６において目的の位置を示していれば、テープ
走行を停止する（ステップ５）。また、目的の位置に一
致していなければ判定７において、目的の位置よりも前
にあるか否かを判定する。この判定７により、テープを
さらに順方向走行させるべきであるとすれば、ステップ
１に戻り、また、テープを逆方向に走行させるべきであ
ると判定された場合には、テープを逆方向走行させるス
テップ６を行なう。上述の実施例の説明から明らかなよ
うに、本発明によれば、汚れや損傷を被り易いテープエ
ッジに形成される記録トラックを有効に利用して、しか
も信頼性および耐久性のあるアドレス信号が記録される
テープフオーマットを磁気テープに形成できる磁気記録
装置を提供でき、所期の目的を十分に達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る磁気記録装置の−実施例を示すブ
ロック図である。 第２図はこの実施例における磁気テープのテープフオー
マットを示す平面図である。第３図Ａおよび第３図Ｂは
、この実施例で磁気テープに記録されるアドレスデータ
信号のパルス配列を示す各波形図であり、第３図Ａは第
１のアドレスデータ信号を示し、第３図Ｂは第２のアド
レスデータ信号を示している。第４図は、上記実施例に
よりアドレス信号の記録された磁気テープをファイル装
置により適用する場合の該ファイル装置におけるデータ
記録トラックの検索操作手順を示すフローチャートであ
る。１…磁気テープ、２，３・・・固定磁気ヘッド、４
，５・・・記録信号発生器、６，７…シフトレジスタ、
８．．・同期信号発生器、９・・・アドレスカウンタ、
１０・・・二進全加算回路。 図 舷 図 Ｎ 船 く 図 の 船 〇 図 の 職 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 磁気テープ上の位置を示すデジタル信号を、上位桁
   を表わす第１のデジタル信号と、下位桁を表わす第２の
   デジタル信号とに分割し、上記第２のデジタル信号をテ
   ープ上の一の記録トラツクに記録するとともに、上記第
   １のデジタル信号と第２のデジタル信号との演算出力信
   号をテープ上の他の記録トラツクに記録するように構成
   したことを特徴とする磁気記録装置。