JPS6025811B2

JPS6025811B2 - 記録再生機

Info

Publication number: JPS6025811B2
Application number: JP51080131A
Authority: JP
Inventors: 章二神
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1976-07-06
Filing date: 1976-07-06
Publication date: 1985-06-20
Also published as: JPS536006A

Description

【発明の詳細な説明】磁気テープに映像信号を記録し、またこれより映像信号
を再生する記録再生機で、テープの送り速度を二通りに
切り換えるようにしたものが考えられる。

即ち、記録時、テープの送り速度を定められた第１の速
度Ｖｓにするときは、第１図の左側の部分に示すように
、テープ１上には、映像信号の１フィールドにつき１本
づつのトラックＴｓが、Ｐｓなるピッチで、その間にい
わゆるガードバンドの存在する状態で形成されて、記録
され、テープの送り速度を定められた第２の速度、例え
ば第１の速度Ｖｓの１／２の速度ＶＬにするときは、そ
の右側の部分に示すように、テープ１上には、映像信号
の１フイールドＴＬが、ＰＬ＝１／２Ｐｓなるピッチで
、ガードバンドが存在しない状態で形成されて、記録さ
れるようにする。

このような記録再生機によれば、テープの送り速度を第
１の速度Ｖｓにするときは、例えば１時間分の記録しか
できないが、その反面、トラックＴ３の中を大きくでき
、しかもガードバンドが存在するのでＳ／Ｎがよくなり
、一方、テープの送り速度を第２の速度ＶＬにするとき
は、Ｓ／Ｎは若干悪くなるが、倍の時間分則ち２時間分
の記録ができる。

なお、第２の速度ＶＬにするとき、図のようにガードバ
ンドがないときは、クロストークが問題となるが、これ
は既ひ提案されている方法により解決できる。

即ち、通常のように２個の回転磁気へッド‘こより記録
、再生する場合、両ヘッドの空隙の中方向の走査方向に
対する懐きの角を互いに異ならせれば、映像信号は通常
角度変調例えば周波数変調して記録するものであるから
、いわゆるアジマス損失によりクロストークは大中に減
少する。なお、ヘッドは、テープの送り速度の切り換え
に伴ってそれぞれの速度用のものを切り換えるようにし
てもよく、また両速度に共通のものを用いてもよい。こ
のように「記録時におけるテープの送り速度を二通りに
切り換えた場合、その再生時には、当然のことながら、
記録時と同じ送り速度にする必要があるが、即ち、第１
の速度Ｖｓで記録されたテープないしテープ部分を再生
するときは、テープの送り速度は第１の速度Ｖｓにし、
第２の速度ＶＬで記録されたテープないしテープ部分を
再生するときは、テープの送り速度は第２の速度ＶＬに
しなければならない。

そしてこの場合、この再生時におけるテープの送り速度
の切り換えは、テープに記録された信号により自動的に
なされることが望ましい。上述のように映像信号を磁気
テープに記録する場合、第１図に示すように、同時に、
テープ１の一側縁には音声信号をトラックＴ＾を形成し
て記録するとともに、テープ１の池側縁には垂直同期信
号を分周して得た３肥２の則ちフレーム周波数のコント
ロールパルスを記録する。

ところで、図に示すように、テープの送り速度が第１の
速度Ｖｓとされ、従って映像信号のトラックＴｓのピッ
チがＰｓとされるときは、コントロールパルスの記録跡
Ｃｓのピッチは波ｓとされ、一方、テープの送り速度が
第２の速度ＶＬ＝１／２Ｖ３とされ、従って映像信号の
トラックＴＬのピッチがＰＬ＝１／２Ｐｓとされるとき
は、コントロールパルスの記録跡ＣＬのピッチは２Ｐし
＝Ｐｓとされる。そして、記録時において第１の速度Ｖ
ｓで記録されたテープないしテープ部分が、再生時、第
１の速度Ｖｓで再生されるときは、コントロールパルス
は周波数が正規の３０日２となり即ち周期が正規の３３
．３ｈｓｅｃとなるが、第２の速度ＶＬ＝１／２Ｖｓで
再生されるときは、コントロールパルスは周波数が１班
２、従って周期が６６．８ｈＳｅｃとなる。

また、記録時において第２の速度ＶＬ：１／２Ｖｓで記
録されたテープないしテープ部分が、再生時、第２の速
度ＶＬで再生されるときは、コントロールパルスは周波
数が正規の３のＬとなり、即ち周期が正規の３３３ｈｓ
ｅｃとなるが、第１の速度Ｖｓで再生されるときは、コ
ントロールパルスは周波数が６岬Ｚ従って周期が１６
．８ｈｓｅｃとなる。従って、再生時、コントロールパ
ルスの周波数ないし周期を判別し、周波数が３のＬでな
いとき則ち１班２あるいは６皿ｚになるときには、従っ
て周期が３３３ｈｓｅｃでないとき即ち６６８ｈＳｅｃ
あるいは１６．８ｈＳｅＣになるときには、その判別出
力により、テープの送り速度を自動的に他方側に切り換
えることによって、常に記録時と同じ送り速度にするこ
とができ、映像信号及び音声信号を正しい時間関係及び
周波数で再生することができる。ところで、テープは、
上述の第１の速度Ｖｓにされるときも第２の速度ＶＬに
されるときも、速度制御により一定速度で走行されるよ
うにする必要があるが、速度制御だけではその走行は安
定になされず、同時に、適当な基準信号に同期させる位
相制御を行うことが望ましい。そして上述の記録再生機
においては、送り速度が第１の速度Ｖｓとされるときも
第２の速度ＶＬにされるときも、一定な基準信号に同期
するように位相制御がなされる必要がある。

本発明は、簡単な構成により、このように位相制御がな
されるようにしたものである。

以下、本発明による記録再生機の一例を、第２図以下を
参照して説明しよう。

なお、以下の説明では、テープの送り速度が上述のＶ８
とされて記録される状態を１時間記録、テープの送り速
度が上述のＶＬ＝１／２Ｖｓとされて記録される状態を
２時間記録、とそれぞれ称し、また、テープの送り速度
がＶｓとされて再生される状態を１時間再生、テープの
送り速度がＶＬ＝１／２Ｖｓとされて再生される状態を
２時間再生、とそれぞれ称すことにする。

第２図において、１は磁気テープ、２及び３は互いに１
８０ｏの角間隔をなす回転磁気ヘッド、４はこれらヘッ
ド２及び３を回転駆動するモータ、５は音声信号用磁気
ヘッド、６はコントロールパルス用磁気ヘッド、７はキ
ャプスタン、８はその駆動用モータ、９はその回転軸に
設けられた周波数発電機、１０はピンチローラである。

モータ４は、従ってヘッド２及び３はフレーム周波数郎
ち３皿ｚで回転させられるもので、記録時には記録すべ
き映像信号の垂直同期信号にその回転位相が同期し、再
生時にはテープ１の送り速度が記録時のそれに一致する
ようになされたときトラックＴｓあるいはＴしをヘッド
２及び３が正しく走査するように、その回転位相が制御
されるが、そのサーボ回路は省略してある。キヤプスタ
ン７の回転数が３皿２とされるときは、テープーの送り
速度は第１の速度Ｖｓとされ、１苗２とされるときは、
テープ１の送り速度は第２の速度ＶＬとされる。周波数
発電機９の歯数は例えば１２とされ、従ってテープーの
送り速度が第１の速度Ｖｓのときは、これより得られる
ほぼ正弦波状の信号の周波数は３６０日２となり、テー
プ１の送り速度が第２の速度ＶＬのときは、１８のＬと
なる。１１〜１５はそれぞれ記録再生切換スイッチで、
記録時には接点Ｒ側に切り換えられ、再生時には薮点Ｐ
側に切り換えられる。

２０はモータ８に対する速度制御系で、パルス整形回路
２１、単安定マルチパイプレータ２２、遅延回路２３、
比較用信号形成回路２４、サンプリングホールド２５及
びサンプリングパルス形成回路２６を有しており、遅延
回路２３にはスイッチ２７に設けられ、また比較用信号
形成回路２４に対してもスイッチ２８が設けられている
。

４川まこの速度制御系２０に対して付加された位相制御
系で１／６カウンタ４１、比較用信号形成回路４２、サ
ンプリングホールド回路４３、直流アンプ４４及びトラ
ンジスタ４５を有している。

１００は速度検出回路で第１に検出回路を形成する単
安定マルチパイプレータ１１０と、第２の検出回路を形
成する充放電回路１２０と、フリップフロップ回路１３
０を有している。

まず、記録時について説明すると、記録時にはテープー
の送り速度は手動の操作により切り換える。

即ち、１時間記録をしようとするときは、スイッチ５０
を接点Ｓに切り換える。

スイッチ５０が点Ｓ側に切り換えられると、十１２Ｖの
直流電圧がダイオード１４１を通じてフリップフロップ
回路１３０のセット側即ちトランジスタ１３１のベース
に供給されて、このトランジスター３１及び１３２がオ
ンとなり、このトランジスタ１３１及び１３２のコレク
タの接続点に得られる第１の出力信号Ｆｓが「０」とな
り、一方、このときトランジスター３３及び１３４がオ
フとなるから、このトランジスタ１３３及び１３４のコ
レクタの接続点に得られる第２の出力信号ＦＲは「１」
になる。

従って第１の出力信号Ｆｓによりスイッチ６０が接点Ｓ
側に切り換えられて、入力端６１よりの映像信号が１時
間記録用記録回路６２Ｓを通じてヘッド２及び３に供Ｖ
給され、また記録回路７０が１時間記録側に切り換えら
れて入力端７１よりの音声信号がこの記録回路７０を通
じて音声信号用磁気ヘッド５に供聯合される。

また、周波数発電機９よりのほぼ正弦波状の信号がパル
ス整形回路２１に供給されて、矩形状のパルスＰ＾（第
３図Ａ）が得られ、これが単安定マルチパイプレータ２
２に供給されて一定パルス中のパルスＰＢ（第３図Ｂ）
が形成され、これが遅延回路２３に供孫舎される。

遅延回路２３においては上述のスイッチ２７が信号Ｆｓ
により接点Ｓ側に切り換えられ、パルスＰＢによりトラ
ンジスタ２９がオンとなった直後より、コンデンサ３０
に対して、抵抗３１Ｓとコンデンサ３川こより決まる時
定数で充電がなされ、一定時間７，たつとこれが所定電
位に達してトランジスタ３２がオン、従ってトランジス
タ３３がオフとなり、トランジスタ３４がオフとなって
、この遅延回路２３よりはパルスＰＢの後緑より一定時
間７，の間「１」となる信号Ｐｓ（第３図Ｃ）が得られ
る。この信号Ｐｃは比較用信号形成回路２４に供給され
、スイッチ２８．が信号Ｆｓにより接点Ｓ側に切り換え
られるので、コンデンサ３５Ｓにより決まる煩斜の比較
用三角波信号Ｐｏ（第３図Ｄ）がこの回路２４にて形成
される。そしてこの信号Ｐｏはサンプリングホールド回
路２５に供給され、一方、パルスＰｓがサンプリングパ
ルス形成回路２６に供給‐されてサンプＩＪングパルス
ＰＥ（第３図Ｅ）が形成され、こ．れが回路２５に供給
されて、信号Ｐｏの鏡斜部分がパルスＰＥによりサンプ
リングされ、サンプリングホールド電圧ＰＦ（第３図Ｆ
）が得られる。そしてこの電圧ＰＦが直流アンプ３６を
介してモー夕８に供給され、上述ので，なる時間に応じ
てキャプスタン７が３肌２で回転するように、従って周
波数発電機９よりの信号朗ちパルスＰ＾の周波数が３６
帆２となるように制御される。同時に、この３６岬ｚの
パルスＰ＾（第５図Ａ）が１／６力ゥンタ４１に供給さ
れて６皿２のパルスＰｃ（第５図Ｂ）が形成され、これ
が比較用信号形成回路４２が供給されて比較用台形波信
号ＰＨ（第５図Ｃ）が形成され、これがサンプリングホ
ールド回路４３に供Ｖ給される。

一方、入力端６１よりの映像信号がコントロールパルス
形成回路８川こ供給されて３加Ｈｚのコントロールパル
スが形成され、これがサンプリングパルス形成回路８１
に供聯合されて３０ＨｚのサンプリングパルスＰ，（第
５図Ｄ）が形成され、これが回路４３に供給されて、信
号ＰＨの１つおきの台形波の煩斜部分がパルスＰ，によ
りサンプリングされ、サンプリングホールド電圧ＰＪ（
第５図Ｅ）が得られる。そしてこの電圧ＰＪが直流アン
プ４４を介してトランジスタ４５に供給され、そのェミ
ツタ側の抵抗４６の接続点よりスイッチ２７に供給あれ
る。従って、この電圧ＰＪにより上述の遅延回路２３の
出力信号Ｐｃの「１」となる時間中↑，が制御され、キ
ャプスタン７の回転位相は記録すべき映像信号より得ら
れた３帆２の基準信号に同期するようになる。このよう
にされることにより、テープ１には１時間記録がなされ
る。

この場合、フリップフロッブ回路１３０の第２の出力信
号ＦＲが「１」となることにより、ランプ９０Ｓが点灯
し、１時間記録であることが表示される。

次に、２時間記録をしようとするときは、スイッチ５０
を接点Ｌ側に切り換える。

スイッチ５０が接点Ｌ側に切り換えられると、十１２Ｖ
の直流電圧ダイオード１４２及び抵抗１４３を通じてフ
リップフロップ回路１３０のリセット側即ちトランジス
タ１３４のベースに供給されて、このトランジスタ１３
４及び１３３がオンとなるから、第２の出力信号ＦＲは
「０」となり、一方、このときトランジスタ１３１及び
１３２はオフとなるから、第１の出力信号Ｆｓは「１」
になる。

従ってスイッチ６０が接点Ｌ側に切り換えられて、入力
端６１よりの映像信号が２時間記録用記録回路６２Ｌを
通じてヘッド２及び３に供給され、また記録回路７０が
２時間記録側に切り換えられて入力端７１よりの音声信
号がこの記録回路７０を通じてヘッド５に供給される。

一方、速度制御系２川こおいては、その遅延回路２３の
スイッチ２７が接点Ｌ側に切り換えられて、コンデンサ
３０に対する充電の時定数が抵抗３１Ｌとコンデンサ３
０で決まり、これにより遅延回路２３の出力信号Ｐｃの
「１」の時間中は上述のヶ，より大さし、ヶ２とされ、
またスイッチ２８も接点Ｌ側に切り換えられて回路２４
にて形成される比較用三角波信号Ｐｏの煩斜はコンデン
サ３５Ｌで決まるようになる。従って、第３図Ａ〜Ｆ‘
こ対応して第４図Ａ〜Ｆ‘こ示すように、このとき、キ
ヤプスタン７が１８Ｌで回転するように、従って周波数
発電機９よりの信号則ちパルスＰ＾の周波数が１８のも
となるように制御される。同時に、位相制御系４０１こ
おいては、パルスＰ＾の周波数が１８肌２とされること
により１／６力ゥンタ４１の出力パルスＰＧの周波数は
３皿２となり、従って回路４２にて形成される比較用三
角波信号ＰＨの周波数も３皿２となり、各台形波の鏡斜
部分がパルスＰ，によりサンプリングされるようになる
。従って、このときも上述の遅延回路２３の出力信号Ｐ
ｃの「１」となる時間中ィ２が制御されて、キャプスタ
ン７の回転位相は記録すべき映像信号より得られた３皿
２の基準信号に同期するようになる。このようにされる
ことにより、テープ１には２時間記録がなされる。

この場合、フリッブフロップ回路１３０の第１の出力信
号Ｆｓが「１」となることにより、ランプ９０Ｌが点灯
し、２時間記録であることが表示される。

上述の各記録時、回路８０よりの３雌ｚのコントロール
パルスがアンプ８２を通じてヘッド６に供ｇ溝されて、
その記録跡が、１時間記録のときはがｓなるピッチで、
２時間記録のときはＰｓ＝がなるピッチで、それぞれ形
成される。

なお、映像信号用の記録回路６２Ｓ及び６２Ｌの切り換
えは、主としてプリェンフアシスと周波数隅移の切り換
えであり、また音声信号用の記録回路７０ではイコラィ
ザの切り換えがなされる。

次に再生時について説明しよう。速度制御系２０及び位
相制御系４川よ、記録時と全く同様の動作をするもので
、ただし位相制御系４０のサンプリングホールド回路４
３は供給されるサンプリングパルスとしての３皿２の基
準信号は発振器８３より得られる。

再生時、ヘッド６にて再生されたコントロールパルスＳ
ｃ（第６図Ａ）はアンプ８４を通じて速度検出回路１０
０の入力端、即ち、抵抗１４４及びコンデンサ１４５あ
るいは１４６を通じてそれぞれトランジスタ１４７及び
１４８のベースに供給され、これらトランジスタ１４７
及び１４８がコントロールパルスＳｃのパルス区間Ｔだ
けオンされる。

そして、トランジスタ１４７がオンからオフになって、
そのコレクタ電位が立下る時点、即ち、コントロールパ
ルスＳｃの後緑で単安定マルチパイプレータ１１０がト
リガされ、一方のトランジスタ１１１がオンからオフ、
他方のトランジスタ１１２がオフからオンに変わり、ト
ランジスタ１１２のコレクタ側に得られる出力信号Ｓｗ
（第６図Ｄ）が「１」から「ＯＪに立下り、そして抵抗
１１３とコンデンサ１１４で決まる一定時間後、この例
では２５ｍｓｅｃ後にトランジスタ１１１及び１１
２の状態が反転して出力信号Ｓ一は「０」から「１」に
立上る。

従ってトランジスタ１４９のコレクタ側には信号ＳＮの
極性反転信号ＳＧ（第６図Ｅ）が得られる。そして、こ
の信号Ｓｃが「１」となっている期間に、コントロール
パルスＳｃがトランジスタ１４７のベース側に供給され
て、そのコレクタ側に正のパルスが得られるとき、その
正のパルスＳＲ（第６図Ｆ）がフリップフロップ回路１
３０のリセット側のトランジスタ１３４のベースに供給
されて、このトランジスタ１３４及び１３３がオンとさ
れ、第２の出力信号ＦＲ（第６図Ｈ）が「０」となり、
第１の出力信号Ｆｓ（第６図Ｇ）が「１」となる。また
トランジスタ１４８がコントロールパルスＳｃのパルス
区間？でオンとなると、充放電回路１２０のコンデンサ
１２１に充電された電荷がトランジスター４８を介して
放電し、このトランジスタ１４８がオフになると、コン
デンサ１２１はこれと抵抗１２１で決まる時定数で充電
され、トランジスタ１２３のベース電圧ＥＢ（第６図Ｂ
）は徐々に下がる。

そして、トランジスタ１２３のベース電圧ＥＢが一定圧
ＥＴより低くなると、このトランジスタ１２３がオンと
なる。従って、このコレクタ側には、これがオンとなる
区間「１」となる信号Ｓｏ（第６図Ｃ）が得られ、この
信号Ｓｏがフリップフロップ回路１３０のセット側のト
ランジスタ１３１のベースに供Ｖ給されて、このトラン
ジスタ１３１及び１３２がオンとなって、第１の出力信
号Ｆｓ（第６図Ｇ）は「０ハ第２の出力信号ＦＲ（第６
図Ｈ）は「１」となる。そして、この場合、１時間記録
の状態で記録されたテープを２時間再生した場合には、
再生されたコントロールパルスＳｃの周波数が１５日２
従って周期が６６８ｈｓｅｃとなる。

このときには、充放電回蝋１２０のトランジスタ１２３
のベース電位が電圧Ｅ・より低くなってこのトランジス
タ１２３がオンとなり、コレクタ側に得られる信号Ｓ。
によりフリツプフロツプ回路１３０がセットされ、フリ
ツプフロツプ回路１３０の第１の出力信号Ｆｓが「１」
から「０」に立下り、第２の出力信号ＦＲが「０」から
「１」に立上る。このとき、単安定マルチパイプレータ
１１０の時定数が２５ｈＳｅＣでコントロールパルスＳ
ｃの周期より短いため、リセット用パルスＳＲは得られ
ない。

１時間記録の状態で記録されたテープを１時間再生する
場合及び２時間記録の状態で記録されたテープを２時間
再生する場合には、再生されたコントロールパルスＳｃ
の周波数は正規の３０ＨＺ従っては３３３ｈＳｅＣとな
る。

このときには、充放電回路１２０のトランジスタ１２３
のベース電位は８丁以下にならず、従って信号Ｓ。は「
０」でフリップフロップ回路１３０はセットされない。
また、コントロールパルスＳｃの周期が単安定マルチパ
イプレータ：１０の時定数より長いリセット用パルスＳ
Ｒも得られず、フリップフロップ回路１３０は、そのと
きの状態を保持し、１時間再生のときには第１の出力信
号Ｆｓは「０」、第２の出力信号ＦＲは「１」で、２時
間再生のときには第１の出力信号Ｆ３は「１」、第２の
出力信号ＦＲは・０」である。２時間記録の状態で記録
されたテープを１時間再生した場合には、再生されたコ
ントロールパルスＳｃの周波数が６０日２従って周期が
１６．８ｈＳｅＣとなる。

このときには、コントロールパルスＳｃの周期が単安定
マルチパイプレータ１１０の時定数より短いから、トラ
ンジスタ１４９がオフとなってそのコレクタ電位が「１
」となっているときにコントロールパルスＳｃがトラン
ジスタ１４７に供給されて、そのコレクタ側に正のパル
スＳＲが得られ、これがフリップフロツプ回路１３０の
リセット側のトランジスタ１３４に供給され、フリツプ
フロップ回路１３０の第１の出力信号Ｆｓは「０」から
「１」に、第２の出力信号ＦＲは「１」から「０」にそ
れぞれ反転する。このようにされることによって、上述
のスイッチ２７及び２８が切り換えられて再生時の送り
速度は自動的に記録時の送り速度に一致するようにされ
る。

即ち１時間記録により記録されたテープを再生する１時
間再生の状態とされ、２時間記録により記録されたテー
プを再生するときは２時間再生の状態とされる。そして
１時間記録のものを１時間再生するときは、信号Ｆｓが
「０」であるから、スイッチ回路６３が薮点Ｓ側に切り
換えられて、ヘッド２及び３よりの再生映像信号が１時
間用再生回路６４Ｓを通じスイッチ６５を通じて出力端
６６に導出され、また再生回路７が１時間側に切り換え
られて、ヘッド５よりの再生音声信号がこの再生回路７
２を通じスイッチ７５を通じて出力端７６に導出される
。

また、２時間記録のものを２時間再生するときは、信号
Ｆｓが「１」であるから、スイッチ回路６３が接点Ｌ側
に切り換えられて、再生映像信号が２時間用再生回路６
４Ｌを通じスイッチ６５を通じて出力端６６に導出され
、また再生回路７２から２時間側に切り換えられて、再
生音声信号がこの再生回路７２を通じスイッチ７５を通
じて出力端７に導出される。

この映像信号用の再生回路６４Ｓ及び６４Ｌの切り換え
は、主としてディェンフアシスの切り換えであり、また
音声信号用の再生回路７２ではィコラィザの切り換えが
なされる。

ところで、上述のように１時間記録されたものを２時間
再生した際、信号ＦＲが「１」に立上ることにより、微
分回路９１Ｓより正の微分パルスが得られ、これがダイ
オード９２Ｓを介して単安定マルチパイプレータ９３に
供給されて、その出力が一定時間例えば１〜２秒の間「
１」となり、これによりこの１〜２秒のスイッチ回路６
５及び６６がオフとされて、正規の１時間再生の状態に
される頭初再生映像信号及び再生音声信号がミューテイ
ングされる。

また、２時間記録されたものを１時間再生した際、信号
Ｆｓが「１」に立上ることにより、微分回路９１Ｌより
正の微分パルスが得られ、これがダイオード９２Ｌを介
して同じ単安定マルチパイプレータ９３に供給されて、
同様に正規の２時間再生の状態にされる頭初再生映像信
号及び再生音声信号がミューテイングされる。

なお、再生時においても、ランプ９０Ｓあるいは９０Ｌ
の点灯により１時間再生あるいは２時間再生の状態が表
示される。

なお、キャプスタン７の駆動用モータ８に対してブレー
キ信号を設け、１時間再生の状態から２時間再生の状態
に、即ちテープ１の送り速度が第１の速度Ｖｓからその
１／２の第２の速度Ｖしに切り換えられる際、上述のフ
リップフロップ回路１３０の出力信号に塞いてモータ８
にブレーキがかけられて、早く第２の速度ＶＬに達する
ようにできることもできる。

ミューティングは上述のように一定時間ではなく、送り
速度が安定するまでなされるようにしてもよい。

また、記録時もミューティングするようにしてもよい。

上述の本発明の記録再生機によれば、テープの二通りの
送り速度Ｖｓ及びＶしを整数比にし、周波数発電機９の
歯数を適当に選び、カウンタ４１の分周比を適当に選定
することによって、簡単な構成により、いずれの送り速
度にするときもその送りを一定周波数の基準信号に同期
させることができ、テープの送りは常に安定になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はテープの送り速度を二通りに切り換える場合の
記録パターンを説明するための図、第２図は本発明によ
る記録再生機の一例の系統図、第３図〜第６図はその説
明のための波形図である。１は磁気テープ、２及び３は回転磁気ヘッド、６はコン
トロールパルス用磁気ヘッド、７はキヤプスタン、８は
その駆動用モータ、９は周波数発電機、４１はカウンタ
、６１は映像信号の入力端、６２Ｓ及び６２Ｌは映像信
号用記録回路、６４Ｓ及び６４Ｌは映像信号用再生回路
、６６は映綾信号の出力端である。第３図第４図図船図山船図Ｎ船図山船

Claims

【特許請求の範囲】

１整数比関係にある複数のテープ送り速度のうちから
選択されたテープ送り速度で記録がなされるとともに上
記複数のテープ送り速度のいずれの場合にも一定周波数
のコントロールパルスが記録され、再生時、再生された
上記コントロールパルスの周波数が上記一定の周波数と
なるようにテープ送り用モータの回転数が制御され、記
録時に選択されたテープ送り速度で再生するようにされ
る記録再生機において、基準周波数の基準信号と、上記
モータの速度に比例した周波数の信号を発生する信号発
生器と、この信号発生器よりの信号を分周する分周器と
、この分周器よりの分周信号に基き傾斜部分を有する比
較用信号を発生する比較用信号形成回路と、上記比較用
信号の傾斜部を上記基準信号でサンプリングするサンプ
リングホールド回路とが設けられ、このサンプリングホ
ールド回路から上記モータに対する制御信号が得られる
と共に、上記分周信号の周波数がいずれのテープ送り速
度においても上記基準信号のｎ倍（ｎ＝１，２，３……
）となるように上記信号発生器の出力信号の周波数と分
周器と分周比が一定のものに定められた記録再生機。