JPS5947368B2

JPS5947368B2 - 記録再生装置

Info

Publication number: JPS5947368B2
Application number: JP51080132A
Authority: JP
Inventors: 章二神
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1976-07-06
Filing date: 1976-07-06
Publication date: 1984-11-19
Also published as: JPS536003A

Description

【発明の詳細な説明】磁気テープに映像信号を記録し、またこれより映像信号
を再生する記録再生機で、テープの送り速度を二通りに
切り換えるようにしたものが考えられる。

即ち、記録時、テープの送り速度を定められた第１の速
度Ｖ、にするときは、第１図の左側の部分に示すように
、テープ１上には、映像信号のｌフィールドにつき１本
づつのトラックＴｌが、Ｐ、なるピッチで、その間にい
わゆるガードパッドが存在する状態で形成されて記録さ
れ、テープの送り速度を定められた第２の速度、例えば
第１の速度Ｖ、の＋の速度ＶＬにするときは、その右側
の部分に示すように、テープ１上には、映像信号の１フ
ィールドにつき１本づつのトラックＴｌが、ＰＬ＝−ｆ
Ｐ、なるピッチで、ガードパッドが存在しない状態で形
成されて、記録されるようにする。

このような記録再生機によれば、テープの送り速度を第
１の速度Ｖｓにするときは、例えば１時間分の記録しか
できないが、その反面、トラックＴｌの巾を大きくでき
、しかもガードパッドが存在するのでＳ／Ｎがよくなり
、一方、テープの送り速度を第２の速度ＶＬにするとき
は、Ｓ／Ｎは若干悪くなるが、倍の時間分即ち２時間分
の記録ができる。

なお、第２の速度ＶＬにするとき、図のようにガードパ
ッドがないときは、クロストークが問題となるが、これ
は既に提案されている方法により解決できる。即ち、通
常のように２個の回転磁気ヘッドにより記録、再生する
場合、両ヘッドの空隙″の巾方向の走査方向に対する傾
きの角を互いに異ならせれば、映像信号は通常角度変調
例えば周波数変調して記録するものであるから、いわゆ
るアジマス損失によりクロストークは大巾に減少する。
なお、ヘッドは、テープの送り速度の切り換えに伴つて
それぞれの速度用のものを切り換えるようにしてもよく
、また両速度に共通のものを用いてもよい。このように
、記録時におけるテープの送り速度を二通りに切り換え
た場合、その再生時には、当然のことながら、記録時と
同じ送り速度にする必要がある。

即ち、第１の速度Ｖ，で記録されたテープないしテープ
部分を再生するときは、テープの送り速度は第１の速度
Ｖｓにし、第２の速度ＶＬで記録されたテープないしテ
ープ部分を再生するときは、テープの送り速度は第２の
速度ＶＬにしなければならない。そして、この場合、こ
の再生時におけるテープの送り速度の切り換えは、テー
プに記録された信号により自動的になされることが望ま
しい。上述のように映像信号を磁気テープに記録する場
合、第１図に示すように、同時にテープ１の一側縁には
音声信号をトラツクＴＡを形成して記録するとともに、
テープ１の他側縁には垂直同期信号を分周して得た３０
Ｈｚの即ちフレーム周波数のコントロールパルスを記録
する。

ところで、図に示すように、テープの送り速度が第１の
速度Ｖｓとされ、従つて映像信号のトラツクＴ，のピツ
チがＰ．とされるときは、コントロールパルスの記録跡
Ｃｓのピツチは２Ｐ，とされ、一方、テープの送り速度
が第２の速度ＶＬ＝＋Ｖ，とされ、従つて映像信号のト
ラツクＴＬのピツチがＰＬ＝＋Ｐ，とされるときは、コ
ントロールパルスの記録跡ＣＬのピツチは．２ＰＬ＝Ｐ
，とされる。そして、記録時において第１の速度Ｖ，で
記録されたテープないしテープ部分が、再生時、第１の
速度Ｖ，で再生されるときは、コントロールパルスは周
波数が正規の３０Ｈｚとなり即ち周期が正規の，３３．
３ｍｓｅｃとなるが、第２の速度ＶＬ＝＋ＶＳで再生さ
れるときは、コントロールパルスは周波数が１５Ｈｚ）
従つて周期が６６．６ｍｓｅｃとなる。

また、記録時において第２の速度ＶＬ＝４−Ｖ，で記録
されたテープないしテープ部分が、再生時、第２の速度
ＶＬ．で再生されるときは、コントロールパルスは周波
数が正規の３０Ｈｚとなり、即ち周期が正規の３３．３
ｍｓｅｃとなるが、第１の速度Ｖ．で再生されるときは
、コントロールパルスは周波数が６０Ｈｚ従つて周期が
１６．６ｍｓｅｃとなる。従つて、再生時、コントロー
ルパルスの周波数ないし周期を判別し、周波数が３０Ｈ
ｚでないとき即ち１５Ｈｚあるいは６０Ｈｚになるとき
には、従つて周期が３３．３ｍｓｅｃでないとき即ち６
６．６ｍｓｅｃあるいは１６．６ｍｓｅｃになるときに
は、その判別出力により、テープの送り速度を自動的に
他方側に切り換えることによつて、常に記録時と同じ送
り速度にすることができ、映像信号及び音声信号を正し
い時間関係及び周波数で再生することができる。

本発明はこのような記録再生装置に関し、特に簡単な構
成により、再生時に、記録時のテープの送り速度を検出
して、自動的に記録時のテープ送り速度と同じテープ送
り速度で再生できるようにしたものである。以下、本発
明による記録再生装置の一例を、第２図以下を参照して
説明しよう。

なお、以下の説明では、テープの送り速度が上述のＶｓ
とされて記録される状態を１時間記録、テープの送り速
度が上述のＶＬ＝＋Ｖ，とされて記録される状態を２時
間記録、とそれぞれ称し、また、テープの送り速度がＶ
，とされて再生される状態を１時間再生、テープの送り
速度がＶＬ＝＋ＶＳとされて再生される状態を２時間再
生、とそれぞれ称すことにする。

第２図において、１は磁気テープ、２及び３は互いに１
８０ての角間隔をなす回転磁気へツド、４はこれらへツ
ド２及び３を回転駆動するモータ、５は音声信号用磁気
へツド、６はコントロールパルス用磁気へツド、７はキ
ヤプスタン、８はその駆動用モータ、９はその回転軸に
設けられた周波数発電機、１０はピンチローラである。

モータ４は、従つてへツド２及び３はフレーム周波数即
ち３０Ｈｚで回転させられるもので、記録時には記録す
べき映像信号の垂直同期信号にその回転位相が同期し、
再生時にはテープ１の送り速度が記録時のそれに一致す
るようにされたときトラツクＴｓあるいはＴＬをへツド
２及び３が正しく走査するように、その回転位相が制御
されるが、そのサーボ回路は省略してある。

キヤプスタン７の回転数が３０Ｈｚとされるときは、テ
ープ１の送り速度は第１の速度Ｖ，とされ、１５Ｈｚと
されるときは、テープ１の送り速度は第２の速度ＶＬと
される。周波数発電機９の歯数は例えば１２歯とされ、
従つてテープ１の送り速度が第１の速度Ｖｓのときは、
これより得られるほぼ正弦波状の信号の周波数は３６０
Ｈｚとなり、テープ１の送り速度が第２の速度ＶＬのと
きは、１８０Ｈｚとなる。１１〜１５はそれぞれ記録再
生切換スイツチで、記録時には接点Ｒ側に切り換えられ
、再生時には接点Ｐ側に切り換えられる。

２０はモータ８に対する速度制御系で、パルス整形回路
２１．単安定マルチバイブレータ２２、遅延回路２３、
比較用信号形成回路２４、サンプリングホールド回路２
５及びサンプリングパルス形成回路２６を有しており、
遅延回路２３にはスイツチ２７が設けられ、また比較用
信号形成回路２４に対してもスイツチ２８が設けられて
いる。

４０はこの速度制御系２０に対して付加された位相制御
系で、★カウンタ４１．比較用信号形成回路４２、サン
プリングホールド回路４３、直流アンプ４４及びトラン
ジスタ４５を有している。

１００は速度検出回路で、第１の検出回路を形成する単
安定マルチバイブレータ１１０と、第２の検出回路を形
成する充放電回路１２０と、フリツプフロツプ回路１３
０を有している。

まず、記録時について説明すると、記録時には、テープ
１の送り速度は手動の操作により切り換える。

即ち、１時間記録をしようとするときは、スイツチ５０
を接点Ｓ側に切り換える。

スイツチ５０が接点Ｓ側に切り換えられると、＋１２Ｖ
の直流電圧がダイオード１４１を通じてフリツプフロツ
プ回路１３０のセツト側即ちトランジスタ１３１のベー
スに供給されて、このトランジスタ１３１及び１３２が
オンとなり、このトランジスタ１３１及び１３２のコレ
クタの接続点に得られる第１の出力信号Ｆ８が「０」に
なり、一方、このときトランジスタ１３３及び１３４が
オフとなるから、このトランジスタ１３３及び１３４の
コレクタの接続点に得られる第２の出力信号ＦＲは「１
」になる。

従つて第１の出力信号Ｆ８によりスイツチ６０が接点Ｓ
側に切り換えられて、入力端６１よりの映像信号が１時
間記録用記録回路６２Ｓを通じてへツド２及び３に供給
され、また記録回路７０が１時間記録側に切り換えられ
て入力端７１よりの音声信号がこの記録回路７０を通じ
て音声信号用ヘツド５に供給される。

また、周波数発電機９よりのほぼ正弦波状の信号がパル
ス整形回路２１に供給されて、矩形状のパルスＰＡ（第
３図Ａ）が得られ、これが単安定マルチバイブレータ２
２に供給されて一定パルス巾のパルスＰＢ（第３図Ｂ）
が形成され、これが遅延回路２３に供給される。

遅延回路２３においては上述のスイツチ２７が信号Ｆ８
により接点Ｓ側に切り換えられ、パルスＰＢの立ち下が
りによりトランジスタ２９がオンとなつた直後より、コ
ンデンサ３０に対して、抵抗３１Ｓとコンデンサ３０に
より決まる時定数で充電がなされ、一定時間τ１たつと
これが所定電位に達してトランジスタ３２がオン、従つ
てトランジスタ３３がオフとなり、トランジスタ３４が
オフとなつて、この遅延回路２３よりはパルスＰＢの後
縁より一定時間τ１の間「１」となる信号Ｐ。（第３図
Ｃ）が得られる。この信号Ｐ。は比較用信号形成回路２
４に供給され、スイツチ２８が信号Ｆ８により接点Ｓ側
に切り換えられるので，コンデンサ３５Ｓにより決まる
傾斜の比較用三角波信号ＰＤ（第３図Ｄ）がこの回路２
４にて形成される。そしてこの信号Ｐ。はサンプリング
ホールド回路２５に供給され、一方、パルスＰＡがサン
プリングパルス形成回路２６に供給されてサンプリング
パルスＰＥ（第３図Ｅ）が形成され、これが回路２５に
供給されて、信号Ｐ。の傾斜部分がパルスＰＥによりサ
ンプリングされ、サンプリングホールド電圧ＰＦ（第３
図Ｆ）が得られる。そしてこの電圧ＰＦが直流アンプ３
６を介してモータ８に供給され、上述のτ１なる時間に
応じてキヤプスタン７が３０Ｈｚで回転するように、従
つて周波数発電機９よりの信号即ちパルスＰＡの周波数
が３６０Ｈｚとなるように制御される。同時に、この３
６０ＨｚのパルスＰＡ（第５図Ａ）が★カウンタ４１に
供給されて６０ＨｚのパルスＰ６（第５図Ｂ）が形成さ
れ、これが比較用信号形成回路４２に供給されて比較用
台形波信号ＰＨ（第５図Ｃ）が形成され、これがサンプ
リングホールド回路４３に供給される。

一方、入力端６１よりの映像信号がコントロールパルス
形成回路８０に供給されて３０Ｈｚのコントロールパル
スが形成され、これがサンプリングパルス形成回路８１
に供給されて３０ＨｚのサンプリングパルスＰ１（第５
図Ｄ）が形成され、これが回路４３に供給されて、信号
Ｐｌ］の１つおきの台形波の傾斜部分がパルスＰ１によ
りサンプリングされ、サンプリングホールド電圧Ｐ，（
第５図Ｅ）が得られる。そしてこの電圧Ｐ，が直流アン
プ４４を介してトランジスタ４５に供給され、そのエミ
ツタ側の抵抗４６及び４７の接続点よりスイツチ２７に
供給される。従つて、この電圧Ｐ，により上述の遅延回
路２３の出力信号Ｐ。の「１」となる時間巾τ，が制御
され、キヤプスタン７の回転位相は記録すべき映像信号
より得られた３０Ｈｚの基準信号に同期するようになる
。このようにされることにより、テープ１には１時間記
録がなされる。

この場合、フリツプフロツプ回路１３０の第２の出力信
号ＦＲが「１」となることにより、ランプ９０Ｓが点灯
し、１時間記録であることが表示される。

次に、２時間記録をしようとするときは、スイツチ５０
を接点Ｌ側に切り換える。スイツチ５０が接点Ｌ側に切
り換えられると、＋１２Ｖの直流電圧がダイオード１
４２及び抵抗１４３を通じてフリツプフロツプ回路１３
０のりセツト側即ちトランジスタ１３４のベースに供給
されて、このトランジスタ１３４及び１３３がオンとな
るから、第２の出力信号ＦＲは「Ｏ」になり、一方、こ
のときトランジスタ１３１及び１３２はオフとなるから
、第１の出力信号Ｆ，は「１」になる。

従つてスイツチ６０が接点Ｌ側に切り換えられて、入力
端６１よりの映像信号が２時間記録用記録回路．６２Ｌ
を通じてへツド２及び３に供給され、また記録回路７０
が２時間記録側に切り換えられて入力端７１よりの音声
信号がこの記録回路７０を通じてへツド５に供給される
。

一方、速度制御系２０においては、その遅延回路−２３
のスイツチ２７が接点Ｌ側に切り換えられて、コンデン
サ３０に対する充電の時定数が抵抗３１Ｌとコンデンサ
３０で決まり、これにより遅延回路２３の出力信号Ｐｃ
の「１」の時間巾は上述のτ，より大きいτ，とされ、
またスイツチ２８も接点Ｌ側に切り換えられて回路２４
にて形成される比較用三角波信号Ｐ。

の傾斜はコンデンサ３５Ｌで決まるようになる。従つて
、第３図Ａ−Ｆに対応して第４図Ａ−Ｆに示すように、
このとき、キヤプスタン７が１５Ｈｚで回転するように
、従つて周波数発電機９よりの信号即ちパルスＰＡの周
波数が１８０Ｈｚとなるように制御される。同時に、位
相制御系４０においては、パルスＰＡの周波数が１８０
Ｈｚとされることにより十カウンタ４１の出力パルスＰ
Ｇの周波数は３０Ｈｚとなり、従つて回路４２にて形成
される比較用台形波信号ＰＨの周波数も３０Ｈｚとなり
、各台形波の傾斜部分がパルスＰ，によりサンプリング
されるようになる。

従つて、このときも上述の遅延回路２３の出力信号Ｐｃ
の「１」となる時間巾τ，が制御されて、キヤプスタン
７の回転位相は記録すべき映像信号より得られた３０Ｈ
ｚの基準信号に同期するようになる。このようにされる
ことにより、テープ１には２時間記録がなされる。

この場合、フリツプフロツプ回路１３０の第１の出力信
号Ｆ，が「１」となることにより、ランプ９０Ｌが点灯
し、２時間記録であることが表示される。

上述の各記録時、回路８０よりの３０Ｈｚのコントロー
ルパルスがアンプ８２を通じてへツド６に供給されて、
その記録跡が、１時間記録のときはＰ，なるピツチで、
２時間記録のときはＰＬ＝＋Ｐ，なるピツチで、それぞ
れ形成される。なお、映像信号用の記録回路６２Ｓ及び
６２Ｌの切り換えは、主としてプリエンフアシスと周波
数偏移の切り換えであり、また音声信号用の記録回路７
０ではイコライザの切り換えがなされる。

次に再生時について説明しよう。速度制御系２０及び位
相制御系４０は、記録時と全く同様の動作をするもので
、ただし位相制御系４０のサンプリングホールド回路４
３に供給されるサンプリングパルスとしての３０Ｈｚの
基準信号は発振器８３より得られる。再生時、へツド６
にて再生されたコントロールパルスＳｃ（第６図Ａ）は
アンプ８４を通じて速度検出回路１００の入力端、即ち
、抵抗１４４及びコンデンサ１４５あるいは１４６を通
じてそれぞれトランジスタ１４７及び１４８のベースに
供給され、これらトランジスタ１４７及び１４８がコン
トロールパルスＳｃのパルス区間τだけオンとされる。

そして、トランジスタ１４７がオンからオフになつて、
そのコレクタ電位が立下る時点、即ち、コントロールパ
ルスＳｃの後縁で単安定マルチパイプレータ１１０がト
リガされ、一方のトランジスタ１１１がオンからオフ、
他方のトランジスタ１１２がオフからオンに変わり、ト
ランジスタ１１２のコレクタ側に得られる出力信号ＳＭ
（第６図Ｄ）が「１」から「Ｏ」に立下り、そして抵抗
１１３とコンデンサ１１４で決まる一定時間後、この例
では２５ｍｓｅｃ後にトランジスタ１１１及び１１２の
状態が反転して出力信号ＳＭは「Ｏ」から「１」に立上
る。

従つてトランジスタ１４９のコレクタ側には信号ＳＭの
極性反転信号ＳＧ（第６図Ｅ）が得られる。そして、こ
の信号ＳＧが「１」となつている期間に、コントロール
パルスＳ。がトランジスタ１４７のベース側に供給され
て、そのコレクタ側に正のパルスが得られるとき、その
正のパルスＳＲ（第６図Ｆ）がフリツプフロツプ回路１
３０のりセツト側のトランジスタ１３４のベースに供給
されて、このトランジスタ１３４及び１３３がオンとさ
れ、第２の出力信号ＦＲ（第６図Ｈ）が「Ｏ」となり、
第１の出力信号Ｆ８（第６図Ｇ）が「１」となる。また
トランジスタ１４８がコントロールパルスＳ。

のパルス区間τでオンとなると、充放電回路１２０のコ
ンデンサ１２１に充電された電荷がトランジスタ１４８
を介して放電し、このトランジスタ１４８がオフになる
と、コンデンサ１２１はこれと抵抗１２２で決まる時定
数で充電され、トランジスタ１２３のベース電圧ＥＢ（
第６図Ｂ）は徐々に下がる。そして、トランジスタ１２
３のベース電圧ＥＢが一定値ＥＴより低くなると、この
トランジスタ１２３がオンとなる。従つてそのコレクタ
側には、これがオンとなる区間「１」となる信号ＳＤ（
第６図Ｃ）が得られ、この信号ＳＤがフリツプフロツプ
回路１３０のセツト側のトランジスタ１３１のベースに
供給されて、このトランジスタ１３１及び１３２がオン
となつて、第１の出力信号Ｆ８（第６図Ｇ）は「０玉第
２の出力信号ＦＲ（第６図Ｈ）は「１」となる。そして
、この場合、１時間記録の状態で記録されたテープを２
時間再生した場合には、再生されたコントロールパルス
Ｓ。の周波数が１５Ｈｚ従って周期が６６．６ｍｓｅｃ
となる。このときには、充放電回路１２０のトランジス
タ１２３のベース電位力ψ電圧Ｅ１より低くなつてこの
トランジスタ１２３がオンとなり、コレクタ側に得られ
る信号Ｓ。によりフリツプフロツプ回路１３０がセツト
され、フリツプフロツプ回路１３０の第１の出力信号Ｆ
，が「１」から「Ｏ」に立下り、第２の出力信号ＦＲが
「０」から「１」に立上る。このとき、単安定マルチバ
イブレータ１１０の時定数が２５ｍｓｅｃでコントロー
ルパルスＳ。の周期より短いため、りセツト用パルスＳ
ｍｌよ得られない。１時間記録の状態で記録されたテー
プを１時間再生する場合及び２時間記録の状態で記録さ
れたテープを２時間再生する場合には、再生されたコン
トロールパルスＳ。

の周波数は正規の３０Ｈｚ従つて周期は３３．３ｍｓｅ
ｃとなる。このときには、充放電回路１２０のトランジ
スタ１２３のベース電位はＥＴ以下にならず、従つて信
号Ｓ。は「Ｏ」でフリツプフロツプ回路１３０はセツト
されない。また、コントロールパルスＳ。の周期が単安
定マルチパイプレータ１１０の時定数より長いからりセ
ツト用パルスＳＲも得られず、フリツプフロツプ回路１
３０は、そのときの状態を保持し、ｌ時間再生のときに
は第１の出力信号Ｆ８は「０」、第２の出力信号Ｆｍｌ
よ「１」で、２時間再生のときには第１の出力信号Ｆ８
は「１」、第２の出力信号Ｆｍｌよ「Ｏ」である。２時
間記録の状態で記録されたテープを１時間再生した場合
には、再生されたコントロールパルスＳ。

の周波数が６０Ｈｚ従つて周期が１６．６ｍｓｅｃとな
る。このときには、コントロールパルスＳ。の周期が単
安定マルチバイブレータ１１０の時定数より短いから、
トランジスタ１４９がオフとなつて、そのコレクタ電位
が「１」となつているときにコントロールパルスＳ。が
トランジスタ１４７に供給されてそのコレクタ側に正の
パルスＳＲが得られ、これがフリツプフロツプ回路１３
０のりセツト側のトランジスタ１３４に供給され、フリ
ツプフロツプ回路１３０の第１の出力信号Ｆ８は「０」
から「１」に、第２の出力信号ＦＲは「１」から「０」
にそれぞれ反転する。このようにされることによつて、
上述のスイツチ２７及び２８が切り換えられて再生時の
送り速度は自動的に記録時の送り速度に一致するように
される。

即ち１時間記録により記録されたテープを再生するとき
は１時間再生の状態とされ、２時間記録により記録され
たテープを再生するときは２時間再生の状態とされる。
そしてｌ時間記録のものを１時間再生するときは、信号
Ｆｓが「０」であるから、スイツチ回路６３が接点Ｓ側
に切り換えられて、へツド２及び３よりの再生映像信号
が１時間用再生回路６４Ｓを通じスイツチ６５を通じて
出力端６６に導出され、また再生回路７２が１時間側に
切り換えられて、へツド５よりの再生音声信号がこの再
生回路７２を通じスイツチ７５を通じて出力端７６に導
出される。

また、２時間記録のものを２時間再生するときは、信号
Ｆ８が「１」であるから、スイツチ回路６３が接点Ｌ側
に切り換えられて、再生映像信号が２時間用再生回路６
４Ｌを通じスイツチ６５を通じて出力端６６に導出され
、また再生回路７２が２時間側に切り換えられて、再生
音声信号がこの再生回路７２を通じスイツチ７５を通じ
て出力端７６に導出される。この映像信号用の再生回路
６４Ｓ及び６４Ｌの切り換えは、主としてデイエンフア
シスの切り換えであり、また音声信号用の再生回路７２
ではイコライザの切り換えがなされる。ところで、上述
のように１時間記録されたものを２時間再生した際、信
号Ｆ．が「１」に立上ることにより、微分回路９１Ｓよ
り正の微分パルスが得られ、これがダイオード９２Ｓを
介して単安定マルチパイプレータ９３に供給されて、そ
の出力が一定時間例えば１〜２秒の間「１」となり、こ
れによりこの１〜２秒の間スイツチ回路６５及び７５が
オフとされて、正規の１時間再生の状態にされる頭初再
生映像信号及び再生音声信号がミユーテイングされる。

また、２時間記録されたものをｌ時間再生した際、信号
Ｆ，が「１」に立上ることにより、微分回路９１Ｌより
正の微分パルスが得られ、これがダイオード９２Ｌを介
して同じ単安定マルチバイブレータ９３に供給されて、
同様に正規の２時間再生の状態にされる頭初再生映像信
号及び再生音声信号がミユーテイングされる。

なお、再生時においても、ランプ９０Ｓあるいは９０Ｌ
の点灯により１時間再生あるいは２時間再生の状態が表
示される。

なお、キヤブスタン７の駆動用モータ８に対してブレー
キ装置を設け、１時間再生の状態から２時間再生の状態
に、即ちテープ１の送り速度が第１の速度Ｖ，からその
＋の第２の速度ＶＬに切り換えられる際、上述のフリツ
プフロツプ回路１３０の出力信号に基いてモータ８にブ
レーキがかけられて、早く第２の速度ＶＬに達するよう
にすることもできる。

ミユーテイングは上述のように一定時間ではなく、送り
速度が安定するまでなされるようにして．もよい。

また、記録時もミユーテイングするようにしてもよい。

第７図は、速度検出回路１００の第１の検出回路として
の単安定マルチパイプレータ１１０及びトラーンジスタ
１４７及び１４９の部分の他の例で、この例はノイズの
影響を極力小さくしようとしたものである。

即ち、この例においては、コントロールパルスＳｃ（第
８図Ａ）の前縁で単安定マルチバイブレータ１１０と同
様に時定数Ｔ，が２５ｍｓｅｃの単安定マルチパイプレ
ータ２０１がトリガされ、これよりパルス幅従つて「１
」となる期間がＴ，の矩形波信号Ｍ，（第８図Ｂ）が得
られ、これの前縁で時定数Ｔ，が例えば１０ｍｓｅｃの
単安定マルチパイプレータ２０２に供給されて、これよ
りパルス幅従つて「１」となる期間がＴ．の矩形波信号
Ｍ２（第８図Ｃ）が得られ、これがインバータ２０３を
通じて極性反転された信号Ｍ，（第８図Ｄ）がアンド回
路２０４の一方の入力端に供給され、一方単安定マルチ
バイブレータ２０１の出力信号Ｍ，がこのアンド回路２
０４の他方の入力端に供給されて、このアンド回路２０
４より信号Ｍ，のパルス幅Ｔ，と信号Ｍ，のパルス幅Ｔ
２の差のパルス幅Ｔ３＝Ｔ，− Ｔ。

の矩形波信号Ｍ，が得られこれがアンド回路２０５の一
方の入力端に供給され、一方、コントロールパルスＳｃ
がインバータ２０６を介してこのアンド回路２０５の他
方の入力端に供給される。従つてアンド回路２０５から
は、再生コントロールパルスＳｃの周期が１６．６ｍｓ
ｅｃのときに１つおきのコントロールパルスが抜き取ら
れた状態の信号ＳＲが得られ、これが第２図例のフリツ
プフロツプ回路１３０のりセツト用パルスとされる。こ
の例においては、りセツト用パルスＳＲを取出すときの
ゲート信号、従つて信号Ｍ，のパルス幅Ｔ，は信号Ｍ，
のパルス幅Ｔ，より幅Ｔ，だけ狭く、従つて、この幅Ｔ
，の分だけノイズの影響が少なくできる。以上のように
、本発明は情報信号とは別のへツドで記録された一定周
波数のコントロール信号の周期を再生時に検出して、そ
の検出出力により記録時のテープ速度を判別し、これに
より正しいテープ送り速度にするものである。そして、
周期検出のための第１及び第２の検出回路は単安定マル
チパイプレータを用いたものと、充放電回路を用いたも
ので実現できるから簡単な構成で実現できる。また、コ
ントロール信号は情報信号とは別のへッドで記録再生さ
れるので、情報信号とともに常に再生できるからテープ
の始めだけでなく途中においてもいっでも速度判別をす
ることができる。従つて、本発明によれば常に適正な再
生速度で再生されるので、再生時何等わずられしい操作
をする必要がない。

【図面の簡単な説明】

第１図はテープの送り速度を二通りに切り換える場合の
記録パターンを説明するための図、第２図は本発明によ
る記録再生装置の一例の系統図、第３図〜第６図はその
説明のための波形図、第７図は本発明による記録再生装
置の要部の他の例の系統図、第８図はその説明のための
波形図である。１は磁気テープ、２及び３は回転磁気へツド、６はコン
トロールパルス用磁気へツド、７はキヤブスタン、８は
その駆動用モータ、９は周波数発電機、４１はカウンタ
、６１は映像信号の入力端、６２Ｓ及び６２Ｌは映像信
号用記録回路、６４Ｓ及び６４Ｌは映像信号用再生回路
、６５はミユーテイング用スイツチ、６６は映像信号の
出力端、１００は速度検出回路で、１１０はその第１の
検出回路としての単安定マルチバイブレータ、１２０は
その第２の検出回路としての充放電回路、１３０はフリ
ツプフロツプ回路である。

Claims

【特許請求の範囲】

１記録媒体の送り速度が第１の速度と第２の速度とで
切換えられて情報信号及び一定周波数のコントロール信
号が記録され、上記記録媒体から上記情報信号及びコン
トロール信号が上記第１あるいは第２の速度で再生され
るとともに上記コントロール信号の記録再生は上記情報
信号用ヘッドとは別のヘッドにより上記情報信号の記録
領域とは別の領域において記録再生されるものにおいて
、上記第１の送り速度で記録されたコントロール信号が
上記第２の送り速度で再生されたことを検出する第１の
検出回路と、上記第２の送り速度で記録されたコントロ
ール信号が上記第１の送り速度で再生されたことを検出
する第２の検出回路が設けられ、上記第１の検出回路は
単安定マルチバイブレータを用いて構成され、上記第２
の検出回路は充放電回路により構成され、上記第１及び
第２の検出回路の出力により上記記録媒体の再生時の送
り速度が自動的に記録時の送り速度と等しくなるように
切換えられるようになされた記録再生装置。