JPS60252746A

JPS60252746A - 光透過量可変性織物

Info

Publication number: JPS60252746A
Application number: JP59108675A
Authority: JP
Inventors: 和田　脩; 正之井上; 黒田　俊正; 達也柴田
Original assignee: Teijin Ltd
Current assignee: Teijin Ltd
Priority date: 1984-05-30
Filing date: 1984-05-30
Publication date: 1985-12-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、光透過量可変性織物に関する。

（従来技術）従来から、木綿、羊毛等の天然繊維が、湿度変化によっ
て可逆的に捲縮率が変化することが知られている。

しかしながら、この捲縮率の変化は、ごく僅かであって
、この変化を認識できるのは、繊維集合体としては布団
、枕等の詰綿、防寒衣料などの中入綿のように繊維間拘
束の比較的少ないものに限られていた。

木綿は吸水すると膨潤し、織物の見掛けのカバーファク
ターを増加させる。高密度に織成された綿織物は防水し
て防水性能を高め、乾燥して通気性を増加させる。しか
し、このような性質を有する綿織物も光の透過量を可逆
的に変化させるような大きな変化は有しない。

一方、合成繊維では、特開−昭５５−９３８６０号公報
に記載されているように、アクリル系の合成繊維を詰綿
に用いて乾燥させることにより可逆的に捲縮率を変化さ
せることが知られている。この場合も、詰綿として用い
たものであって、光の透過量を積極的に変化させた構造
の織物として用いたものではない。

（発明の目的）本発明の目的は、乾湿時に可逆的に捲縮を変化し得る感
湿捲縮複合繊維を用いて得られる新規な光透過量可変性
織物を提案することにある。

（発明の構成）本発明は、吸湿性を異にする２種以上の合成繊維をサイ
ド・パイ・サイドに複合させ、捲縮を付ちづることによ
り得た乾燥捲縮率ど吸湿捲縮率どの差が、吸湿捲縮率よ
り３０％以上大であり、かつ、ノントルクの捲縮を有す
る感湿捲縮複合繊維と、乾湿による糸長の変化の小なる
非感湿繊維とを、経糸および緯糸、又はそのいずれか一
方に、複数本毎に交互に配列せしめる織成されており、
該織物の乾湿のｊ法度化率Ｓが、Ｓ≦３．０％であるこ
とを特徴とする光透過量可変性織物にある。

本発明に使用する感湿捲縮複合繊維は、吸湿性の異なる
２種以、［の合成繊維をサイド・パイ・４ノイドに複合
させたものであって、特定のポリアミド成分とポリ１ス
テル成分を′サイド・パイ・→ノイド型に複合紡糸させ
ることにより得られるものが好ましく例示される。

特に、ポリアミド成分として、ブイロン６（極限粘麿［
η］（３０℃のトークレゾール溶液で測定）が１．０〜
１．４のもの）が好適に使用され、ポリエステル成分と
して、５−ナトリウムスルホイソフタル酸を共重合さＶ
た変性ポリエステルが例示され、５−ナトリウムスルホ
イソフタル酸の共重合量が１５モル％以下のものが使用
される。５−プトリウムスルボイソフタル酸の共重合量
は、特に１〜７モル％であることが好ましい。これら両
成分には必要に応じ−Ｃ艶消剤、＠色剤、帯電防止剤。

熱安定剤等を添加することができる。

本発明で用いる感湿捲縮複合１１ｉ１１は乾燥捲縮率ど
吸湿捲縮率との差が、吸湿捲縮率より３０％以、Ｆ人で
あることが必要である。尚、本発明において、捲縮率（
ＴＣ）は下記により測定する。

批ｉｌｌ工」１− 捲縮複合繊維糸条を長さ３０αの総にどり、２＃ＩＦ／
ｄｅの荷重をかけて清水中に２０分間浸漬し、次いで２
４時間自然乾燥した後、２００ｓｙ／ｄｅの荷重をかけ
、１分放置後の長さを測定してその長さを！＋どし、そ
の後２ｒｎｇ／ｄｅの荷重下で１分放置後の長さを測定
してその長さを旦２とし、次式により捲尚、実施例にお
いて、吸湿捲縮率という場合は３０℃、相対湿度９０％
の雰囲気下に２時間放置した後、上記方法によって測定
した捲縮率を意味し、また、乾燥捲縮率という場合は、
恒温乾燥器で温度６０℃、３０分間乾燥した後、上記方
法によって測定した捲縮率を意味する。

乾湿の捲縮率の差が吸湿捲縮率の３０％未満であると、
感湿捲縮複合繊維の形態変化が少なく、本発明の目的を
達成することが出来ない。

又、該感湿捲縮複合繊維はノン・トルク捲縮を有してい
るものである。ノン・トルク捲縮は、紡糸、延伸処理後
の該複合繊維を加熱流体押込ノズルにより処理して得ら
れる。このような方法により得られる捲縮の形態は、糸
を構成する単繊維間の捲縮の形態（ピッチ、振１］）の
差が少く、単繊維間の交絡が少く、かつ捩れがないため
トルクが生じない。これらの点は、仮撚加工糸と大ぎく
異なる。

次に、本発明に使用覆る非感湿繊維どは、乾燥状態のも
のと、吸湿雰囲気中に放置した状態のものとの間に実質
的に糸長差を生じないものであって、合成繊維１００％
の長繊維連続糸、仮撚加工糸。

紡績糸や、天然繊維との混紡糸、又は天然１ｆｉＩｆ１
１００％の紡績糸などが例示される。

本発明の織物は、前記の感湿捲縮複合繊維と、非感湿繊
維を経糸、緯糸に用いて織成される。織成に際しては、
各々の繊維を複数本適宜配列せしめて行うが、使用する
組織は、平織、綾織、又は、変化様などが用いられ、特
に制限されない。

第１図は、本発明織物に用いる織物組織と、繊維配列の
例を示す組織図である。

第１図において、１は感湿捲縮複合繊維、２は非感湿繊
維を示す。

第１図（イ）のものでは、吸湿又は吸水により感湿捲縮
複合繊維１が交錯している部分の凹凸が強調される。同
様の凹凸の変化は、感湿捲縮複合繊維１の交錯点を少な
くして浮き量を大とした第１図Ｈのような組織や、又は
、該感湿捲縮複合繊１ｔ１の交錯点を少なくし、一方交
錯面積を大きくした第１図（ハ）が好ましく例示される
。

又、２重織組織に織成することも有効である。

このようにして織成された織物は、乾燥時、及び吸湿時
の寸法変化率ＳがＳ≦３．０％である必要でめられる。

ρ０　：温度６０℃の恒温乾燥型中に３０分間放置した
場合の織物の経方向、−又は緯方向の寸法（ｃｍ　）ｆｌｌ　：温度３０℃、相対湿瓜９０％の雰囲気下に２
時間放置した後の寸法（ｃｍ　）本発明の目的を達成するためには、吸湿させて感湿捲縮
複合繊維が寸法変化を起しても織物どしては寸法変化が
ないことが重要である。

（発明の作用）本発明の織物は、以上のような構成を有するため、吸湿
、又は吸水して織物構造が乾燥時とは変化する。即ち、
吸湿、吸水時には、織物を構成する糸間に空隙が生じ、
通気量が変化し、光の透過量が増加し、又、乾燥時には
光の透過量が減少する。しかも、これらの変化は可逆的
に起る。

吸湿、吸水の際には、該感湿捲縮複合繊維の捲縮の減少
に起因しで、糸の見掛（）直径が減少し、糸間の空隙が
増大する。

又、該捲縮の減少に伴って糸が伸長し、織物を構成する
糸の屈曲（ウィーブ・クリンプ）を増大し、糸間に立体
的に空隙を増大するように織物構造の変化を生じるため
と考えられる。

又、吸湿、吸水時には織物表面の凹凸の発生や、凹凸が
既にあるものでは、それが強調される。感湿捲縮複合繊
維と、非感湿′繊維とが県東である場合は、該凹凸効果
と相伴って、色彩効果の変化も得ることが出来る。

かかる織物は、インテリア用途、農業用途等に使用され
るのは勿論、その織物構造変化に起因する通気性の変化
などは、従来にない機能を織物に付与するものであって
、運動発汗時の衣服内気候の湿度調節に有効に作用する
ため、広くスポーツ用衣服や、夏季用衣服の素材どして
も有効である。

（実施例〉極限粘度［η］が１．０（３０℃のｍ−クレゾール溶液
で測定）のナイロン６と極限粘度［η］が０．４（２５
℃の０−クロロフェノール溶液で測定）であり、２．６
モル％の５−ナトリウムスルホイソフタル酸を共重合さ
せた変性ポリ１ヂレンデレフタレ−１・どを常法により
、紡糸温度２８０℃１両成分の複合比１：１（重量比）
でサイド・パイ・サイド型の紡糸口金（４８孔）−を用
いて紡速５００Ｔｎ、７分で複合紡糸し、引き続き、連
続して８０℃の温度で３．５倍に延伸し、緊張状態で１
３０℃の温度で熱処理した後、連続して温度１９０℃の
加熱流体押込ノズルに通して捲縮発現加工を施し、捲縮
加工糸として巻き取った。

本実施例では、加工後のデニールが約１５０ｄｅになる
ように吐出量を調節した。このようにして得られた感湿
捲縮複合繊維の乾燥捲縮率は２２．２％、吸湿捲縮率は
８．４％であった。

該感湿捲縮複合繊維ど通常のポリ１スプル仮撚加■糸（
１５０ｄｅ／４８ｆｉｌ　、乾燥捲縮率２５，０％）を
用い、第１図（イ）、第１図（ハ）の織物を製織し、染
色仕上は精練→ブレセント→染色→フフフイナルセッ１
〜を基本とする工程で実施した。１ｑられた結果を第１
表に示す。

（以下余白）第１表但し二表中　複合糸は感湿捲縮複合繊維ポリエステル仮
撚糸は非感湿繊維を示す。

尚、光の透過率の測定は下記による。

【列ｍ試料を写真引伸機のフィルム挿入部に入れ８倍に拡大し
て印画紙に焼き付ける（光の透過部は黒く焼き付けられ
る）。この焼き付けられた印画紙を直径２７１ｍの色差
計でＬ値をめる。

光の透過率は、下記式によりめる。

ここに、Ｌ、：織物をフィルム挿入部に入れ、上記の方法でめた
Ｌ値く湿潤時、乾燥時の織物についてめる）。湿潤時の織物とは、水に３０分間浸漬後、水を軽く吸い取り、この状態の織
物で測定する。

Ｌｗ　：該フィルム挿入部に黒色の厚紙を入れ、同様の
方法でめたＬ値。

し−〇：フイルム挿入部には何も入れないで、同様の方
法でめたＬ値。

第１表で明らかなように、感湿捲縮複合繊維を用いてい
ても、Ｎ００３のような交１払では、寸法変化率がＳ≦
３．０％を満足せず、光の透過量の変化が少なく、本発
明の織物が得られない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明織物に用いる織物組織と繊維配列の例
を示１組織図である。１・・・感湿捲縮複合ｍ維２・・・非感湿繊維才　１　回（イ　）（ロ）（）１）

Claims

【特許請求の範囲】１、吸湿性を異にする２種以上の合成繊維をサイド・パ
イ・サイドに複合させ、捲縮を付与することにより得た
乾燥捲縮率と吸湿捲縮率との差が、吸湿捲縮率より３０
％以上大であり、かつ、ノントルクの捲縮を有する感湿
捲縮複合繊維と、乾湿による糸長の変化の小なる非感湿
繊維とを、経糸および緯糸、又はそのいずれか一方に、
複数本毎に交互に配列せしめる織成されており、該織物
の乾湿の寸法変化率Ｓが、Ｓ≦３．０％であることを特
徴とする光透過量可変性織物。２、感湿捲縮複合繊維が５−ナトリウムスルホイソフタ
ール酸を共重合させた変性ポリエチレンテレフタレート
と、ナイロン６とからなる複合１ＭｔＩｋである特許請
求の範囲第１項記載の織物。