JPS60251028A

JPS60251028A - 多層容器

Info

Publication number: JPS60251028A
Application number: JP59105858A
Authority: JP
Inventors: 正孝桜田; 達雄古瀬
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1984-05-25
Filing date: 1984-05-25
Publication date: 1985-12-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈従来の技術〉本発明はガス遮断性のある多層容器に関するものである
。従来、ガス遮断性のある多層容器としてはガス遮断性
樹脂層を含む多層パリソンを利用した多層ブロー容器や
多層化したフィルムをシールして作成したライネートタ
イプの袋やチューブ容器などがあるが、射出成形品とし
ての多層容器はあまり使用されていない。射出成形品は
寸法精度が良く従ってキャップや蓋等との嵌合が良く、
シャープな形状を再現することができ、肉厚形状など多
彩なものが成形できるという長所を有しているが、単層
の成形品が殆どで、透湿性を防いだり。

酸素などのガス遮断性を有する多層の射出成形品はあま
り使用されていない。一般にガス遮断性の樹脂は高価で
あるばかりでなく、湿度の影響を受けやすいので、湿気
の透過を防ぐポリオレフィン系の樹脂によってガス遮断
性樹脂をサンドイッチする方法が良い事が一般に知られ
ている。

又、多層の成形品を製造するには従来雄型一つにより大
きなキャピテイの雌型を順次使用して一層ごとに、型締
、保圧、冷却、型開、型の移動を繰り返す事により順次
多層化する多層射出成形法が知られているが、この方法
に於いては成形品は肉厚となり、又成形サイクルも長く
価格が非常に高くなってしまうと共にガス遮断性樹脂と
オレフイン系樹脂というような異質の樹脂同士を接着さ
せて成形しようとする場合、ゲートから離れたキャビテ
ィ周縁部での接着力が低い等の問題も生じていた。

又、このような方法に対して一つの固定されたキャビテ
ィに２種以上の樹脂を射出して積層物を成形する方法も
周知である。この方法はまず始めに金型キャビティ全体
に満たない量の第一樹脂（スキン）樹脂を射出し、その
第一樹脂の中心部が固化せずに流動状態にある内に、第
二樹脂（内核材）を射出する事により、第−樹脂中に第
二の樹脂が射出され多層化するものである。この方法に
於いては、かなり薄肉の成形品を得ることが可能であり
、成形時間も一般の単層成形と殆ど変わらずに成形でき
るという長所がある一方、この方法で例えば第４図に示
すように内外層（１０１（Ｉｌｌである第一樹脂として
ポリオレフィン系樹脂を用い、内核材層（１２１である
第二樹脂としてガス遮断性樹脂、例エバ、ポリアミド系
樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合体冴ン化物などを使
用すれば、多層で薄肉の射出成形品として第１図に示す
ような成形品が得られる。しかしながらこの方法におい
ては表面の第一樹脂層が薄くないと（言い換えれば第二
樹脂層が厚くないと）、ゲートから離れた所まで多層化
できない。従ってこの方法では第二樹脂であるガス遮断
性樹脂を隅々まで行き渡るようにするには、少なくとも
第二樹脂を全金型キャビティ容量の５０係以上、好まし
くは、６０〜８０％の容量分のガス遮断性樹脂を射出す
る必要があり、この場合、第一樹脂層は、ゲート近傍に
おいて薄肉になると共に、ゲート部分は第二樹脂が露出
するなどの為、第二樹脂としてのガス遮断性樹脂が吸湿
して、ガス遮断能力が著しく低下するだけでなく、透湿
性が増大し、内容物の著しい重量変化を起こしやすい問
題が発生する。

く問題点を解決するための手段〉本発明者は、上記問題に対し、ポリオレフィン等、吸水
率３％以下の防湿性樹脂層と、その防湿性樹脂の内部に
あるガス遮断性樹脂層を含んだ容器において、ゲート周
辺において、該ガス遮断性樹脂層が二層で、二つのガス
遮断性樹脂層の間に。

さらに、上記防湿性樹脂層を設けたことを特徴とする多
層容器を発明するに至った。

以下１図面の実施例に基いて本発明の詳細な説明する。

第１図は、本発明の多層容器の一実施例を示す一部破断
した斜視図で防湿性樹脂層＋１１［２１の内核には、ゲ
ートかはなれた所ではガス遮断性樹脂層（３）は、一層
で入っており、ゲート近傍（Ｐ）　（Ｐ）’では、ガス
遮断性樹脂層（４）　ｆ５１が二層で入っていて、その
中間に防湿性樹脂層（６）が入っている。この防湿性樹
脂層（６）の体積は、容器の全体積の５〜４０係とする
。又１表現をかえるならば容器の肉厚ｔに対して、ゲー
トから中間の防湿性樹脂層（６）の先端（ｑ）までの長
さＬが１２Ｘｊ（Ｌ（６０Ｘｔ　の関係になるようにす
ると、防湿性樹脂層の肉厚が薄肉の所は、防湿性樹脂の
中間層力１来ることになり、防湿性が向上するので、ガ
ス遮断性樹脂の吸湿も−おさえられ、ガス遮断性が向上
することになった。

次に本発明の容器の製造に用いられる成形機は。

第２図のごとく１つの金型キャビティ（７）に、１つの
ノズルと二層の射出機を持つ成形機で、もちろん、王台
以上の射出機のある成形機でも同様な成形はできると共
に、ノズルも、同心円状に射出できる型式のものであれ
ば、さらに良好な成形品が得られるのは、もちろんであ
る。

ここで本発明の吸水率３係以下の防湿性樹脂とは、ポリ
プロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン又は、そ
のグラフト変性した共重合体を主成分としだ熱可塑性樹
脂等より成るものであり、ガス遮断性樹脂とは、ナイロ
ン等のポリアミド系樹脂や、エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物等が考えられる。

ところで１本発明の容器は、二つ以上の射出機を持ち、
ノズルが１つになった成形機によって。

製造することができるが、容器の金型キャビティの１０
〜４０％容量の防湿性樹脂をまず、金型キャビティ内に
射出し、ゲート部及び内部が、冷却固化しない内に同一
ゲートから、キャビティの４０〜８０％容量のガス遮断
性樹脂を射出し、さらに、ゲート部、及びキャビティ内
の樹脂内部が固化しない内に同一ゲートから残りのキャ
ビティ容量の防湿性樹脂を射出する。このように射出す
ると、次々に、先に射出された樹脂の内部に後から射出
された樹脂が入り込んで内核層を形成する。

ガス遮断性樹脂の後に射出する防湿性樹脂は、全金型キ
ャビティの５〜４０％、好ましくは１０係にすると良い
。すなわち、５％以下であるとゲートシールにおいて完
全でなく、ガス遮断性樹脂の１部がゲートカット時に、
露出されやすい。また、４０％以上であると、ガス遮断
性樹脂層がむりに引きづられて、局部的に薄肉の部分を
生じたり。

ひどい時には、ガス遮断性樹脂層がなくなる部分を生じ
ることにもなるし、防湿性樹脂が、内核材として入って
いる所と入っていない所の境に、境界線が、外表面に発
生する為、外観が悪化するなどの問題が生じるのである
。

〈実施例〉防湿性樹脂：ポリプロピレン　アトマーＱＦ３００（三
井石油化学Ｔ業■製）ガス遮断性樹脂：ナイロン　ツバミツド１０１０（三菱
化成工業■製）成形機：　Ｍ−１４０−ＭＪサンドインチ成形機（（株
）毛根製作所製）金型：第２図のコツプ状金型（キャビティ容量５０ＣＣ
）射出成形条件防湿性樹脂を１５ＣＣ射出後ガス遮断性樹脂を３０ＣＣ
射出し、さらに防湿性樹脂を５ＣＣ射出し。

第１図のごとき成形品を得た。

〈比較例１〉樹脂、金型、説形機共実施例と同様だが、射出条件とし
て、防湿性樹脂を１５０Ｃ射出後ガス遮断性樹脂を１０
ＣＣ射出し、さらに防湿性樹脂を２５ＣＣ射出し、第３
図のごとき成形品を得た。

く比較例２〉脂を３５ＣＣ射出し、第４図のごとき成形品を得た。

上記容器の保存性をテストした結果下記のようであった
。

〈発明の効果〉以上のように本発明の容器は、透湿度が低いので、内容
物の重量変化は小さく、かつガス遮断効果も優れている
ので保存による内容物の劣化や香料の飛散などが少ない
という効果がある。

【図面の簡単な説明】図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は本発明
の一部破断した斜視図、第２図は本発明の製造に用（・
られる成形機の一例を示す説明図、第３図は本発明との
比較例を示す一部破断した斜視図、第４図は従来技術を
示す一部破断した斜視図である。ｆｉｌ　ｆ２１　（６＋・・防湿性樹脂　ｆ３１　（４
１（５１・・・ガス渡欧性樹脂（７）・・金型キャビテ
ィー　（８）　（９）・・射出機００）・・内層　旧）
・・・外層　（１２（・・内核材層第１図第２図第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】ｆｉ＋吸水率３パーセント以下の防湿性樹脂層と、その
防湿性樹脂層の内部のガス遮−断性樹脂よりなる層を含
む容器において、ガス遮断性樹脂層が二層で、該二つの
ガス遮断性樹脂層の間に、さらに前記防湿性樹脂層を設
けたことを特徴とする多層容器。（２）二つのガス遮断性樹脂層の間に設ける防湿性樹脂
の容量が、容器全体の樹脂の５〜４０％であることを特
徴とする特許請求の範囲第１項記載の多層容器。