JP4877499B2 - スパウト及び該スパウトを装着したスパウト付き容器 - Google Patents

スパウト及び該スパウトを装着したスパウト付き容器 Download PDF

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本発明は、パウチ等の容器本体に装着されるスパウト、特に輸液や経腸栄養剤等、酸素等によって変質しやすい内容物を収容するガスバリア性を有する容器の開口部に取付けられるガス遮断性を有するスパウト、及び該スパウトを装着したスパウト付き容器に関する。
従来、アミノ酸輸液や脂肪乳剤といった輸液や、経腸栄養剤、流動食といった経口用薬液、また血液、食品等の酸素によって変質しやすい内容物を収容する容器は、ガスバリア性の高い素材を層構成に含むラミネートフィルムなどを容器本体に用いているため、容器本体のガスバリア性は確保されていたが、容器本体に取り付けられるスパウトは、通常ポリオレフィン系樹脂単体で成形されておりガスバリア性が十分でない。そのため、スパウト部分からの酸素が侵入し、内容品の変質防止が完全でなく、より完全なガスバリア性を確保するためには、該容器をガスバリア性の高い材料で形成された外装袋に挿入してさらに密封包装しなければならないという問題点があった。その問題点を解決するために、スパウトの筒状部の一部がガスバリア性を有する材料からなる層を有するように工夫したスパウトが例えば特許文献1〜4に示すように種々提案されている。
特開平11−29159号公報 特開平11−128317号公報 特開2006−1557号公報 特開2006−82826号公報
前記従来提案されているものは、筒状部の筒壁にガスバリア性を有するフィルムを装着したもの、或いは筒壁の内部にガスバリア性に優れた中間層を有することによって、筒状部からの酸素の侵入を阻止しているが、開口部からの酸素の侵入に対しては別途注出口を封鎖する別部材のガスバリア性を有するフィルム等のシール材を装着している。該シール材を例えば特許文献2に示すように注出口の頂部に貼着するのは比較的簡単であるが、別工程を必要とするなどの問題点がある。また、その場合注出筒部周壁から酸素の侵入を防ぐために、特許文献2に示すように注出筒部を頂部までバリア性を確保しなければならないので、生産が複雑になると共に生産コストが高くなるという問題点がある。また、例えば特許文献1、4に示すように注出口の底部に設けるのは生産工程が複雑になり、生産性に欠けるという欠点があり、実用化が困難である。
そこで、本発明は、スパウトを通しての容器内への酸素の侵入を防ぐガス遮断性に優れ、しかも生産性にも優れたスパウト、及び該スパウトを装着したスパウト付き容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明者は、種々研究した結果、スパウトの筒状の注出口部の中間に注出口を閉塞する隔膜を中間層が機能性樹脂からなる薄い多層隔膜とし、該多層隔膜から容器本体側の少なくとも容器とのシール部までをガス遮断化することによって、スパウトから容器内への酸素等のガスの侵入を高度に防止することができることを知見し、本発明に到達したものである。
即ち、上記課題を解決する請求項1に係る本発明のスパウトは、筒状の注出口部と容器本体の開口部分に取り付けられる取付部とを有するスパウトであって、前記注出口部の注出口を塞ぐ位置に中間層が機能性樹脂からなる多層隔膜を一体に設け、かつ該多層隔膜より前記取付部に達する位置までをガス遮断化させるガス遮断化手段が施されて、前記ガス遮断化手段は、前記多層隔膜より容器本体側の注出口部に、機能性樹脂層を中間層とした多層筒状スリーブを容器本体とのシール部内まで延びるように設けてなることを特徴とするものである。ここで、機能性樹脂とは、空気(酸素)等のガスバリア性を有する樹脂、または酸素等を吸収する鉄分等の酸素吸収材料をブレンドした樹脂で酸素吸収性を有する樹脂を指す。そして、ガス遮断化とは、これらの樹脂によって、ガスの透過を阻止するガスバリアあるいは酸素等特定のガスを吸収して容器内へのガスの侵入を阻止する機能を生じさせるようにしてなることを意味する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のスパウトにおいて、前記多層有底筒状体の底面に易開封部を設けたことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、容器本体がガス遮断性材料で形成され、該容器本体の開口部に請求項1又は2に記載のスパウトを、該スパウトの取付部をシールすることによって一体に装着してなることを特徴とするスパウト付き容器である。
本発明によれば、注出口部の注出口を防ぐ位置に中間層が機能性樹脂からなる多層隔膜を一体に設けてあるから、注出口開口上面をバリア性を有するシール材で閉塞しなくても注出口開口からの酸素の侵入を防ぐことができ、且つ前記多層隔膜より下方の容器本体側の注出口部をガス遮断化させてあるので、注出口筒部外周面からの酸素の侵入を効果的に防ぐことができ、スパウト全体のガス遮断性を確保しなくても、効果的に容器へのガス遮断性に優れたスパウトを得ることができる。
また、前記多層隔膜より容器本体側の注出口部に、機能性樹脂槽を中間層とした多層筒状スリーブを容器本体とのシール部内まで延びるように設けて前記多層隔膜より前記取付部に達する位置までのガス遮断化を図っているので、前記多層隔膜の位置が制限を受けることがないという利点がある。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載のスパウトにおいて、前記多層有底筒状体の底面に易開封部を設けたので、多層有底筒状体の厚さを厚くしても、開封に際して容易に破断でき、易開封性を確保することができる。
また、請求項3の発明によれば、ガス遮断性材料で形成された容器本体に、ガス遮断性に優れたスパウトを装着して一体化したので、ガス遮断性に優れ、高酸素遮断性が要求される内容物の充填に好適なスパウト付きパウチ等の容器を得ることができる。
まず本発明に係るスパウトの前提となる参考例に係るスパウトを図面に基づき詳細に説明する。
図1は、参考例に係るスパウト及び該スパウトを一体に装着したパウチ容器を示している。
本参考例のスパウト1は、筒状の注出口部2と、該注出口部の下方部の位置の外周面から突出して設けられた取付部3とを備え、該取付部3が図1に仮想線で示す容器本体10の開口シール部11内に挟み込まれてシールされる。容器本体10は、ガスバリア性を有する材料で形成されたパウチであり、従来公知の例えばナイロン、エチレンビニールアルコール、ポリビニリデンクロライド、ポリエチレンナフタレート、ポリアクリルニトリル、金属蒸着フィルム、アルミニウム等の金属箔等のガスバリア性の高い素材を層構成に含むラミネートフィルム等、各種のガスバリア性を有する材料で形成することができる。
そして、前記注出口部2の注出口4の途中に注出口4を塞ぐように、中間層5が機能性樹脂からなる多層隔膜6が一体に形成されている。機能性樹脂としては、ガスバリア性を有する樹脂または酸素吸収性を有する樹脂が採用でき、ガスバリア性を有する樹脂としては、ナイロン、エチレンビニールアルコール、ポリビニリデンクロライド、ポリエチレンナフタレート、ポリアクリルニトリル等が採用できる。また、酸素吸収性を有する樹脂としては、鉄粉、あるいは塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カルシウム、塩化バリウム等のハロゲン化金属と鉄粉との混合物、あるいは上記混合物とケイソウ土を混合させたもの等の酸素吸収性を有する材料を配合した熱可塑性合成樹脂が採用できる。スパウトを構成する機能性樹脂以外の基材は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂単体から構成されている。中間層5を含む多層隔膜6は、後述するようにスパウトの他の部分と一体に成形されて一体化されている。
多層隔膜6の中間層5は、図示のように少なくとも注出口の内径よりも大きい直径を有して注出口部2の内部に食い込むように配置するのが重要であり、且つ本参考例では多層隔膜6が、図1に示すように容器本体10の開口シール部11内に位置しているのが重要な条件である。また、該中間層5の端部周縁から注出口内にガスの侵入を防ぐためには、多層隔膜6は、後述する他の参考例や本発明の実施形態の場合も同様に注出口部の肉厚部が位置している位置に設けるのが望ましく、本参考例の場合は取付部の取付フランジ7が延びている位置に設けてある。
本参考例では、上記のように多層隔膜6を開口シール部11内に位置させることによって、少なくとも多層隔膜6から下方の注出口部の外周面はガスバリア性を有するパウチ構成フィルムで覆われることになり、多層隔膜6から下方の注出口部外周面からスパウトの注出口内に酸素等のガスが侵入することを防止することができ、多層隔膜6より容器本体とのシール部となる取付部3に達する位置までのガス遮断化を達成している。
図2は他の参考例に係るスパウトを示し、以下の各参考例及び本発明の実施形態では図1に示す参考例と同様な構成は同一符号を付して説明を省略し、相違点のみについて詳細に説明する。
図2に示す参考例のスパウト15は、基本的構成は図1に示す参考例と同様であるが、本参考例では注出口部2の多層隔膜6より上方位置の注出口内周面に内ネジ16が形成されている。このように、注出口部の内周面に内ネジを形成することによって、例えば特開2002−210023号公報に記載されている例のようにカテーテルに設けられた接続針とスパウトとを螺合して接続することが可能となる。
次に、本発明の実施形態に係るスパウトについて説明する。
図3は、本発明の実施形態に係るスパウトの断面図である。
本実施形態のスパウト20は、注出口部2に設けられる多層隔膜6が容器の開口シール部11よりも上方に位置する係合フランジ8が設けられている位置に設けられている。そして、該多層隔膜6から下方の注出口部には少なくとも容器の開口シール部11に達する位置まで延びる多層筒状スリーブ21が一体に設けられている。該多層筒状スリーブ21は、中間層22が前記多層隔膜と同様に機能性樹脂から構成されている。機能性樹脂は、前記多層隔膜と同様なものが採用できる。このように本実施形態では、多層隔膜6より容器本体側の注出口部に、機能性樹脂層を中間層22とした多層筒状スリーブ21を容器本体とのシール部内まで延びるように設けることによって、多層隔膜6より前記取付部に達する位置までのガス遮断化を図っている。それゆえ、本実施形態の場合は、多層隔膜6が開口シール部より上方に位置していても、容器内から多層隔膜に至るまでの経路は、ガス遮断性を有し多層隔膜が破断されない限り、容器内に酸素が侵入することを防ぎ、内容物の酸化劣化を防止することができる。なお、図示のように多層隔膜の中間層5と多層筒状スリーブ21の中間層22上端との不連続部からガスが侵入することを防止するために、該不連続部が注出口部の肉厚となっているところに位置するようにするのが望ましい。
図4は、本発明の他の実施形態に係るスパウト25の断面図であり、図3に示す実施形態における注出口部2の多層隔膜6より上方位置の内周面に内ネジ16が形成されている。それにより、図2に示す参考例と同様にカテーテル等を注出口部に螺合して接続することができる。
図5は、他の参考例に係るスパウトの断面図である。
本参考例のスパウト30は、前記多層隔膜が前記図4に示す本発明の実施形態の多層筒状スリーブ21に相当するものと一体となって多層有底筒状体31を形成し、該多層有底筒状体31が図示のようにその底部32が前記図4に示す本発明の実施形態の多層隔膜に相当して注出口4を途中で遮蔽し、且つその筒部33が注出口部の内周壁面と一体となって装着されている。該多層有底筒状体31は、その中間層34が前記図4に示す本発明の実施形態と同様に機能性樹脂で形成されている。
したがって、本参考例では、前記多層隔膜が底部32となっている多層有底筒状体として形成され、該多層有底筒状体の多層筒部が容器本体とのシール部内まで延びるように設けることによって、多層隔膜(底部32)より開口シール部11に達する位置までのガス遮断化を図っている。このように、本参考例では、多層隔膜である底部と多層筒状体部である筒部の中間層が連続して形成されているので、図3に示す本発明の実施形態のような多層隔膜6と多層筒状スリーブ21との間に中間層の不連続部がないので、多層隔膜の位置を特に注出口部の肉厚部に設ける必要はなく、任意の位置に設けても高度のガス遮断性を達成できる。
図6は、さらに他の参考例に係るスパウトの断面図である。図5に示す参考例のものにおける多層有底筒状体31の底部32より上方位置の内周面に内ネジ16が形成されている。また、本参考例では、前記底部32の上面に中間層34に達しない程度のスコア41を形成することにより、易開封部を設けてある。それにより、カテーテルの接続針が底部を容易に破断できるようにした。
以上、本発明に係るスパウトの種々の実施形態を示したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能である。例えば、上記多層隔膜、多層筒状体及び多層有底筒状体は、中間層が1層の場合を示しているが、勿論中間層は2層以上であってもよい。また、該中間層をガスバリア性を有する層と酸素吸収性を有する層の組み合わせなど、用途に応じて適宜選択できる。また、図6に示す参考例では多層隔壁となる底部32にスコア41を形成することによって易開封部を形成したが、図1〜図4に示す参考例及び本発明の実施形態のように多層隔膜の注出口部内周面近傍を薄肉にすることによって、易開封部を形成することができ、逆に図1〜図4の参考例及び本発明の実施形態において多層隔膜を全体にわたって等厚に形成して、図6に示す参考例のようにスコアを形成することによって易開封部を形成してもよい。
本発明のスパウトは以上の構成を有し、スパウトのガス遮断化を達成することができ、しかも以下に例示する方法によって、一体に射出成形することが可能であり、生産性に優れている。
図7は、図3に示す実施形態のスパウトの製造方法の一例を示す工程図である。該工程図を基に、上記スパウト20の製造方法を詳細に説明する。
まず、工程(a)〜(b)において、下型50は中央部にノズル51を備えたコア型52を有し、該コア型52の外周面に別途成形した多層筒状スリーブ21を嵌挿する。多層筒状スリーブ21は、内側がスパウト本体の主体樹脂であるポリオレフィン系樹脂で形成され、その外層に機能性樹脂層を有する2重層から構成されている。
工程(c)で、上型であるキャビティ型55が下降し、且つ上コア型56も下降して、型閉じを行ってキャビティ57を形成する。この状態でノズル51から溶融樹脂を射出して射出成形するが、本実施形態では、注出口を閉塞する隔膜部がスパウトを形成する基本材料であるオレフィン系樹脂からなる層と機能性樹脂層の多層構造に形成されているため、ノズル51から射出される樹脂は隔膜部以外が形成されるまでは、オレフィン系樹脂58が射出されて隔膜部を除く取付部及び注出口部が成形される。隔膜部の成形される段階になると、同図(d)〜(f)に示すように、ノズルから押し出される樹脂の内部に機能性樹脂59が包含された状態でノズルから射出されるので、隔膜部がオレフィン系樹脂層の内部に機能性樹脂層が存在する多層隔膜として形成される。オレフィン系溶融樹脂の内部に機能性溶融樹脂塊を存在させるのは、いわゆる多重ダイから異なる溶融樹脂を供給して多層複合樹脂膜を成形する場合等に採用する共射出成形法を採用することによって達成できる。そして、同図(g)に示すように、型開きをし、最後に上コア型56を外すことによって、図3に示すスパウト20が得られる。
以上のように、本実施形態のスパウト20は、注出口内周部に多層筒状スリーブを位置させるインサート成形法と、多層隔膜部を形成させる共射出成形法の組合せによって、容易に一体に成形することができる。同様に、図4に示すスパウト25もインサート成形法と、多層隔膜部を形成させる共射出成形法の組合せによって容易に成形することができる。また、図1及び図2に示すスパウト1、15は、多層部は隔膜のみであるから、隔膜部のみを共射出成形法を採用することによって容易に一体成形することができる。
図8は、図5に示す参考例のスパウト30の成形方法を示している。
この場合、下型70は中央部にコア型71とノズル76が嵌挿するノズル嵌挿口を備え、図8(a)〜(c)に示すようにコア型71の外周面に別途成形した多層筒状有底筒状体31を嵌挿する。多層筒状有底筒状体31は図5に示す参考例で説明したように、底部32と筒部33が一体になった多層筒状有底筒状体であり、その内部に筒部と底部に連続して延びている機能性樹脂層からなる中間層34が配置されている。次に、同図(c)(d)に示すように、多層筒状有底筒状体31の底部頂面に円弧状のスコアを形成するための円弧状のスコア形成刃73が突出形成されているスコア型72によって、多層筒状有底筒状体31の底部頂面に円弧状のスコア41を形成する。
次いで、工程(f)において、キャビティ型74と上コア型75が下降して型締めを行い、下型70との間にキャビティが形成され、ノズル76より熱可塑性樹脂をキャビティ内に射出して、同図(g)に示すように多層筒状有底筒状体31と一体に筒部及び取付部を形成して、図5に示すスパウト30を射出成形する。したがって、その場合は、ノズル76から射出する樹脂はオレフィン系樹脂等一種類のみでよく、多層筒状有底筒状体31を予め下コア型に装着して成形するインサート成形のみで、機能性に優れたスパウトを得ることができる。なお、図6に示す参考例のスパウト40を成形する場合は、図8に示す方法において、上コア型75の外周面に内ネジを形成するためのネジ山が突出形成された型面を有する上コア型を採用すれば、同様な方法で成形することができる。その場合、上コア型の型抜きに際しては、上コア型をネジ解き方向に回転させることによって、型抜きができる。
本発明のスパウト及び該スパウトを装着した容器は、ガスバリア性や酸素吸収性等の機能性を有しているので、高度のガス遮断性が要求される、経腸栄養剤、輸液、経口用薬液、血液、食品等の内容物を充填する容器に好適に利用できる。
参考例に係るスパウトの正面断面図である。 他の参考例に係るスパウトの正面断面図である。 本発明の実施形態に係るスパウトの正面断面図である。 本発明の他の実施形態に係るスパウトの正面断面図である。 さらに他の参考例に係るスパウトの正面断面図である。 さらにまた他の参考例に係るスパウトの正面断面図である。 図3に示す実施形態に係るスパウトの製造工程を示す工程図である。 図5に示す参考例に係るスパウトの製造工程を示す工程図である。
1、15、20、25、30、40 スパウト
2 注出口部 3 取付部
4 注出口 5、22、34 中間層
6 多層隔膜 7 取付フランジ
8 係合フランジ 10 容器本体
11 開口シール部 16 内ネジ
21 多層筒状スリーブ 31 多層有底筒状体
32 底部 33 筒部
41 スコア 50、70 下型
51、76 ノズル 52、71 コア型
55、74 キャビティ型 56、75 上コア型
58 オレフィン系樹脂 59 機能性樹脂
72 スコア型

Claims (3)

  1. 筒状の注出口部と容器本体の開口部分に取り付けられる取付部とを有するスパウトであって、前記注出口部の注出口を塞ぐ位置に中間層が機能性樹脂からなる多層隔膜を一体に設け、かつ該多層隔膜より前記取付部に達する位置までをガス遮断化させるガス遮断化手段が施されて、前記ガス遮断化手段は、前記多層隔膜より容器本体側の注出口部に、機能性樹脂層を中間層とした多層筒状スリーブを容器本体とのシール部内まで延びるように設けてなることを特徴とするスパウト。
  2. 前記多層隔膜に易開封部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のスパウト。
  3. 容器本体がガス遮断性材料で形成され、該容器本体の開口部に請求項1又は2に記載のスパウトを、該スパウトの取付部をシールすることによって一体に装着してなることを特徴とするスパウト付き容器。
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