JPS6025005Y2 - テイラ−型作業機の作動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ティラー型作業機の作動装置に関するもので
ある。

従来のティラー型作業機の作動は、バンドル部の作動レ
バーを釈放した状態では走行が停止し、作動レバーを握
締した状態で走行するようになっている。

このため作業者は常に操作レバーとバンドルとを一緒に
握持した状態で走行させ且つ舵取りしなければならず、
即ちそれだけ握持がしづらく作業能率の低下を来してい
た。

また低速、高速の速度切替は同じくバンドル部で行うよ
うになっている。

このため速度切替レバーと走行、停止の操作とを間違っ
て操作することもあった。

本考案はこのような欠点を解消し、且つ楽に、軽快に操
作できるようにすることを目的とするもので、以下本考
案を一実施例を示す添付図面を参照にしてその構成を詳
述すると次の通りである。

機枠、１の下部に車軸２を横設し、この車軸２に耕耘ロ
ーター、草刈ローターなどのローター車輪３を装着し、
このローター車輪３を原動機４．減速機５で回転させ、
機枠１を走行させながら耕耘作業、草刈り作業などをす
るようにしたティラー型作業機において、原動機４と減
速機５との間に高速伝導用ベルド６と低速伝導用ベルト
７とを各々のプーリーに対して弛緩状態に懸環する。

この夫々のベルト６．７の下方に２個の揺動アーム８の
中程を中心軸９により枢着する。

この夫々の揺動アーム８の先端部にベルト緊張用ローラ
ー１０を付設する。

中心軸９の下方に速度切替ハンドル１１を固定した切替
軸１２を所定角度回動自在に横設する。

この切替軸１２に切替板１３の中程を固定する。

この切替板１３の両端部と夫々の揺動アーム８の後端部
とに各別に切替軸１２を往復回動させたとき高速伝導用
ベルト６若しくは低速伝導用ベルト７を交互に緊張させ
るベルト緊張用バネ１４を懸架する。

揺動アーム８の近傍にハンドル部１５の操作レバー１６
を握締したとき揺動アーム８を各ベルトより離反する方
向にベルト緊張用バネ１４に抗して揺動させる解除杆１
７を設ける。

本図の高速伝導用ベルト６及び低速伝導用ベルト７は、
原動機４の主軸に高速用プーリー１８と低速用プーリー
１９とを固定し、減速機５の入力軸に２個の従動プーリ
ー２０を固定し、この夫々のプーリーに弛緩状態に懸環
している。

本図は、機枠１にフランジ筒２１を横設し、このフラン
ジ筒２１に切替軸１２を遊貫挿し、一方端に速度切替ハ
ンドル１１を一体に形威し、他端に２字状の切替板１３
の中程を固定し、この切替板１３とフランジ筒２１とに
圧縮バネ２２を介装し、速度切替ハンドル１１寄りに係
止アーム２３を固着し、この係止アーム２３の先端に係
止ピン２４を突設し、機枠１に係止板２５を固定し、こ
の係止板２５に切替軸１２の軸線を中心とする円弧状に
位置する２個の係止孔２６を突設している。

これは切替軸１２を所定角度回動させた位置で切替軸１
２を固定するようにしたものである。

また本図は、中心軸９に中間アーム２７を枢着し、この
中間アーム２７の先端に解除杆１７を枢着し、この解除
杆１７に引上板２８を枢着し、この引上板２８にワイヤ
ー２９を繋着し、このワイヤー２９の他端をハンドル部
１５の操作レバー１６に繋着している。

尚、操作レバー１６には撚線状態を保持する保持機構が
内装されている。

符号３０は持上ハンドル、３１は案内杆である。

本考案はこのような欠点を解消するため上述のように構
成したから次の特長を有するものである。

１ ハンドル部１５の操作レバー１６を釈放状態にした
場合には解除杆１７は２個の揺動アーム８のどちらかで
も離反状態にあるため、揺動アーム８のどちらか一方だ
けがベルト緊張用バネ１４のバネ圧により揺動してベル
ト緊張用ローラー１０で一方のベルトを緊張した状態に
保持する。

この状態で原動機４のスイッチをＯＮにすると、一方の
ベルトは弛緩状態にあり、他方のベルトは緊張状態にあ
るため、緊張状態にあるベルトによりある速比で減速機
５は回転し、而して車軸２は回転し、ローター車輪３の
回転により機枠１は走行することになる。

このとき切替軸１２を速度切替ハンドル１１により所定
角度回動させると切替板１３の回動によりベルト緊張用
バネ１４を介して他方の揺動アーム８が揺動し、且つベ
ルトを緊張していた揺動アーム８は戻揺動し、即ち切替
軸１２を往復回動させれば高速伝導用ベルト６と低速伝
導用ベルト７とは交互に緊張し、弛緩されることになり
、従って切替軸１２の回動操作だけで変速走行し得るこ
とになる。

また、ハンドル１５の操作レバー１６をＷ線状態にした
場合には、解除杆１５は２個の揺動アーム８を強制的に
各ベルトよりベルト緊張用ローラー１０を離反させる方
向に揺動させるため、どちらのベルトも弛緩状態となり
、而して原動機４から減速機５へ動力は伝わらないこと
になり、機枠１は走行を停止することになる。

従って従来とは全く逆に、操作レバー１６を釈放した状
態では走行し、反対に操作レバー１６を握締した状態で
は停止することになり、このため走行時は操作レバー１
６まで握らすともハンドルだけでよく、走行、舵取り操
作が楽に良好に行え、軽快に操作し得ることになる。

而かも、走行速度（ローター車輪３の回転速度）を切替
える速度切替ハンドル１１はハンドル部１５に無いから
、従来のように間違って操作することが未然に防止し得
ることになる。

２ 簡単な構成であるからそれだけ量産に適し極めて安
価に容易に製作し得ることになる。

以上のように本考案はよれば、確実且つ楽に、軽快に操
作し得る等の秀れた実用上の効果を奏するティラー型作
業機の作動装置を提供することとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施を示すものにして、第１図は全体
側面図、第２図は要部の側面図、第３図は要部の斜視図
、第４図は部分縦断面図である。 １・・・・・・機枠、２・・・・・・車軸、３・・・・
・・ローター車輪、４・・・・・・原動機、５・・・・
・・減速機、６・・・・・・高速伝導用ベルト、７・・
・・・・低速伝導用ベルト、８・・・・・・揺動アーム
、９・・・・・・中心軸、１０・・・・・・ベルト緊張
用ローラー、１１・・・・・・速度切替バンドル、１２
・・・・・・切替軸、１３・・・・・・切替板、１４・
・・・・・ベルト緊張用バネ、１５・・・・・・バンド
ル部、１６・・・・・・操作レバー、１７・・・・・・
解除杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機枠の下部に車軸を横設し、この車軸に耕耘ローター、
   草刈ローターなどのローター車輪を装着し、このロータ
   ー車輪を原動機、減速機で回転させ、機枠を走行させな
   がら耕耘作業、草刈り作業などをするようにしたティラ
   ー型作業機において、原動機と減速機との間に高速伝導
   用ベルトと低速伝導用ベルトとを各々のプーリーに対し
   て弛緩状態に懸環し、この夫々のベルトの下方に２個の
   揺動アームの中程を中心軸により枢着し、この夫々の揺
   動アームの先端部にベルト緊張用ローラーを付設し、中
   心軸の下方に速度切替バンドルを固定した切替軸を所定
   角度回動自在に横設し、この切替軸に切替板の中程を固
   定し、この切替板の両端部と夫々の揺動アームの後端部
   とに各別に切替軸を往復回動させたとき高速伝導用ベル
   ト若しくは低速伝導用ベルトを交互に緊張させるベルト
   緊張用バネを懸架し、揺動アームの近傍にバンドル部の
   操作レバーを握締したとき揺動アームを各ベルトより離
   反する方向にベルト緊張用バネに抗して揺動させる解除
   杆を設けて戒るティラー型作業機の作動装置。