JPH06135366A - 人力走行車の車輪駆動機構 - Google Patents
人力走行車の車輪駆動機構Info
- Publication number
- JPH06135366A JPH06135366A JP31413192A JP31413192A JPH06135366A JP H06135366 A JPH06135366 A JP H06135366A JP 31413192 A JP31413192 A JP 31413192A JP 31413192 A JP31413192 A JP 31413192A JP H06135366 A JPH06135366 A JP H06135366A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side rotating
- rotating body
- pedal
- pair
- pulley
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 人力走行車の車輪駆動機構をエネルギロスが
少なく、かつ、簡単でスペースをとらないものとする。 【構成】 左右ペダル8a,8bの揺動端に移動側プー
リ9,10を設け、フレーム1には固定側プーリ11と
ワイヤ先端固定用の支持部12を設け、各ペダル8a,
8bの支持位置にガイドプーリ13を設け、左右独立し
た駆動軸5a,5bにワンウエイクラッチ内蔵の駆動側
プーリ14a,14bを設ける。そして、フレーム1の
後端側に支持プーリ15を取り付け、1本のワイヤ16
を、両端を左右支持部12に固定し、各支持部12から
移動側プーリ9,10と固定側プーリ11に掛け回し、
ガイドプーリ13を経て左右の駆動側プーリ14a,1
4bに巻き回し、中間位置を支持プーリ15に支持させ
るよう掛け回し、ペダル8a,8bの揺動による正転回
転を後輪6a,6bに伝達するよう構成する。
少なく、かつ、簡単でスペースをとらないものとする。 【構成】 左右ペダル8a,8bの揺動端に移動側プー
リ9,10を設け、フレーム1には固定側プーリ11と
ワイヤ先端固定用の支持部12を設け、各ペダル8a,
8bの支持位置にガイドプーリ13を設け、左右独立し
た駆動軸5a,5bにワンウエイクラッチ内蔵の駆動側
プーリ14a,14bを設ける。そして、フレーム1の
後端側に支持プーリ15を取り付け、1本のワイヤ16
を、両端を左右支持部12に固定し、各支持部12から
移動側プーリ9,10と固定側プーリ11に掛け回し、
ガイドプーリ13を経て左右の駆動側プーリ14a,1
4bに巻き回し、中間位置を支持プーリ15に支持させ
るよう掛け回し、ペダル8a,8bの揺動による正転回
転を後輪6a,6bに伝達するよう構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人力走行車の車輪駆動機
構に関する。
構に関する。
【0002】
【従来の技術】人力走行車としては所謂自転車が知られ
ており、その駆動機構は、後輪スプロケットをチェーン
によって駆動スプロケットに連結し、この駆動スプロケ
ットに連結されたペダルクランクを足踏みで回転させる
ことによって駆動するようにしたものが一般的である。
また、この種の回転クランク式の駆動機構ではエネルギ
ロスが大きく、また、身体等の条件がペダルクランクの
完全回転に適合しない場合には利用が困難であるという
ことから、回転運動ではなくペダルの往復運動によって
車輪を駆動できるようにしたものも提案されている。
ており、その駆動機構は、後輪スプロケットをチェーン
によって駆動スプロケットに連結し、この駆動スプロケ
ットに連結されたペダルクランクを足踏みで回転させる
ことによって駆動するようにしたものが一般的である。
また、この種の回転クランク式の駆動機構ではエネルギ
ロスが大きく、また、身体等の条件がペダルクランクの
完全回転に適合しない場合には利用が困難であるという
ことから、回転運動ではなくペダルの往復運動によって
車輪を駆動できるようにしたものも提案されている。
【0003】例えば、特公平2−46436号公報に記
載されたものでは、ペダルによって互い違いに上下揺動
する一対のレバーの動きを、各レバーと一体揺動するア
ームを介しチェーン伝動によってワンウエイクラッチ介
在の車輪軸に伝達することにより、ペダルの交互上下揺
動運動を車輪の回転に変換するようにしている。
載されたものでは、ペダルによって互い違いに上下揺動
する一対のレバーの動きを、各レバーと一体揺動するア
ームを介しチェーン伝動によってワンウエイクラッチ介
在の車輪軸に伝達することにより、ペダルの交互上下揺
動運動を車輪の回転に変換するようにしている。
【0004】また、特開昭51−31438号公報に記
載されたものでは、フレームの左右に各上下一対のペダ
ルスプロケットを設け、後車輪にそれぞれワンウエイク
ラッチを介在させた左右一対の後輪スプロケットを設け
て、左右のチェーンを各側の上下ペダルスプロケットと
後輪スプロケットに掛け回し、左右の各上下ペダルスプ
ロケット間で左右のチェーンにそれぞれペダルを取り付
けて、これら左右のペダルを上方のプーリ装置を介して
ケーブルで相互に連結することにより、ペダルの交互上
下運動により後輪を駆動できるようにしている。
載されたものでは、フレームの左右に各上下一対のペダ
ルスプロケットを設け、後車輪にそれぞれワンウエイク
ラッチを介在させた左右一対の後輪スプロケットを設け
て、左右のチェーンを各側の上下ペダルスプロケットと
後輪スプロケットに掛け回し、左右の各上下ペダルスプ
ロケット間で左右のチェーンにそれぞれペダルを取り付
けて、これら左右のペダルを上方のプーリ装置を介して
ケーブルで相互に連結することにより、ペダルの交互上
下運動により後輪を駆動できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ペダルの往復運動をチ
ェーン等の伝達手段とワンウエイクラッチを介して車輪
の前進回転に変換する車輪駆動機構によれば、完全回転
式のペダルクランクによる駆動機構の場合に問題となる
ようなエネルギロスの低減が可能であり、また、人の自
然な歩行運動に類似した足の動きで、しかも、乗手の身
体的条件に合った任意のストロークで操作できる。その
ため、このような往復ペダル式の機構を旨く利用できれ
ば、例えば、各種イベント会場等において遊歩感覚で使
用できるような手軽な人力走行車の提供も可能である。
しかし、従来のこの種往復ペダル式の機構、例えば上記
特公平2−46436号公報のものでは、ペダルに対し
一定の角度をもってアームが大きく揺動する機構である
ため大きなスペースが必要で、また、揺動するアームが
ペダル踏み込みの邪魔になり、上記特開昭51−314
38号公報のものでは、フレームの両側でそれぞれチェ
ーンを三角に掛け回す構造であって、やはり大きなスペ
ースをとり、また、チェーンがペダル操作の邪魔になる
など、実用化するには問題がある。また、これら従来の
機構は、所謂自転車の駆動機構として考えられ、サドル
に腰掛けた姿勢で操作することを前提としたものであっ
て、イベント会場等において乗ったり降りたりしながら
遊歩感覚で手軽に使用できるような車を提供しようとし
た場合には不向きである。すなわち、この種の遊歩用の
車の場合、乗り降りに手間がかからず、通常の立ち姿勢
に近い姿勢で操作できる構造が望ましいが、フレーム中
央に大きなスペースが必要でペダル踏み込みの邪魔にも
なるような上記従来の機構では、そのような手軽に乗り
降りでき立ち姿勢で操作できるような人力走行車を得る
ことは難しい。
ェーン等の伝達手段とワンウエイクラッチを介して車輪
の前進回転に変換する車輪駆動機構によれば、完全回転
式のペダルクランクによる駆動機構の場合に問題となる
ようなエネルギロスの低減が可能であり、また、人の自
然な歩行運動に類似した足の動きで、しかも、乗手の身
体的条件に合った任意のストロークで操作できる。その
ため、このような往復ペダル式の機構を旨く利用できれ
ば、例えば、各種イベント会場等において遊歩感覚で使
用できるような手軽な人力走行車の提供も可能である。
しかし、従来のこの種往復ペダル式の機構、例えば上記
特公平2−46436号公報のものでは、ペダルに対し
一定の角度をもってアームが大きく揺動する機構である
ため大きなスペースが必要で、また、揺動するアームが
ペダル踏み込みの邪魔になり、上記特開昭51−314
38号公報のものでは、フレームの両側でそれぞれチェ
ーンを三角に掛け回す構造であって、やはり大きなスペ
ースをとり、また、チェーンがペダル操作の邪魔になる
など、実用化するには問題がある。また、これら従来の
機構は、所謂自転車の駆動機構として考えられ、サドル
に腰掛けた姿勢で操作することを前提としたものであっ
て、イベント会場等において乗ったり降りたりしながら
遊歩感覚で手軽に使用できるような車を提供しようとし
た場合には不向きである。すなわち、この種の遊歩用の
車の場合、乗り降りに手間がかからず、通常の立ち姿勢
に近い姿勢で操作できる構造が望ましいが、フレーム中
央に大きなスペースが必要でペダル踏み込みの邪魔にも
なるような上記従来の機構では、そのような手軽に乗り
降りでき立ち姿勢で操作できるような人力走行車を得る
ことは難しい。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、手軽で用途の広い人力走行車を実現するため
の構造簡単でスペースをとらない車輪駆動機構を提供す
ることを目的とする。
であって、手軽で用途の広い人力走行車を実現するため
の構造簡単でスペースをとらない車輪駆動機構を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はフレームに回転
可能に支持された車輪を人力で駆動し走行する人力走行
車の車輪駆動機構に係るものであって、フレームに上下
揺動可能に支持された左右一対の足踏式のペダルと、両
ペダルのそれぞれの揺動端に回転可能に支持され該ペダ
ルの揺動に応じて上下に移動するプーリ等の移動側回転
体と、車輪を駆動する駆動軸と、各ペダルに対応して駆
動軸に連結された一対のプーリ等の駆動側回転体と、両
端が所定の先端支持部に連結され左右の移動側回転体を
経て駆動側回転体に掛け回されるワイヤ等の索状伝達体
と、各駆動側回転体の正転回転のみを車輪に伝達する一
対のワンウエイクラッチを備えたことを特徴とするもの
であって、この構成により上記目的を達成した。
可能に支持された車輪を人力で駆動し走行する人力走行
車の車輪駆動機構に係るものであって、フレームに上下
揺動可能に支持された左右一対の足踏式のペダルと、両
ペダルのそれぞれの揺動端に回転可能に支持され該ペダ
ルの揺動に応じて上下に移動するプーリ等の移動側回転
体と、車輪を駆動する駆動軸と、各ペダルに対応して駆
動軸に連結された一対のプーリ等の駆動側回転体と、両
端が所定の先端支持部に連結され左右の移動側回転体を
経て駆動側回転体に掛け回されるワイヤ等の索状伝達体
と、各駆動側回転体の正転回転のみを車輪に伝達する一
対のワンウエイクラッチを備えたことを特徴とするもの
であって、この構成により上記目的を達成した。
【0008】上記構成において小さなペダルストローク
で所要の走行スピードを得るためには、移動側回転体を
左右のペダルの揺動端にそれぞれ少なくとも一つ設ける
とともに、フレームに前記揺動端に対応してそれぞれ少
なくとも一つのプーリ等固定側回転体を回転可能に支持
し、索状伝達体をそれぞれの先端支持部と移動側回転体
および固定側回転体との間で多重掛けとなるようにする
のがよい。
で所要の走行スピードを得るためには、移動側回転体を
左右のペダルの揺動端にそれぞれ少なくとも一つ設ける
とともに、フレームに前記揺動端に対応してそれぞれ少
なくとも一つのプーリ等固定側回転体を回転可能に支持
し、索状伝達体をそれぞれの先端支持部と移動側回転体
および固定側回転体との間で多重掛けとなるようにする
のがよい。
【0009】また、駆動される車輪が左右一対の場合に
は、旋回容易とするため、車輪毎に互いに独立して回転
可能な一対の駆動軸と、互いに独立して作動する一対の
ワンウエイクラッチとを設けるのがよい。
は、旋回容易とするため、車輪毎に互いに独立して回転
可能な一対の駆動軸と、互いに独立して作動する一対の
ワンウエイクラッチとを設けるのがよい。
【0010】
【作用】本発明の車輪駆動機構においては、一方のペダ
ルを踏むと、先端の移動側回転体により索状伝達体を手
繰りつつこのペダルが下方に揺動し、その際、索状伝達
体が駆動側回転体を巻き掛けて回転させるとともに、他
方のペダルをその移動側回転体を介して上方に揺動させ
る。その際、この踏み込まれたペダルに対応する一方の
駆動側回転体の回転がワンウエイクラッチを介して車輪
に伝達され、他方の駆動側回転体の回転はワンウエイク
ラッチによって車輪と切り離され、それによって車輪が
正転駆動される。また、他方のペダルを踏むと、このペ
ダルが同様に移動側回転体により索状伝達体を手繰りつ
つ下方に揺動し、索状伝達体が対応する他方の駆動側回
転体を巻き掛けて回転させ、今度はこの他方の駆動側回
転体の回転が対応するワンウエイクラッチを介して車輪
に伝達され、車輪が正転駆動される。左右のペダルは互
い違いに踏むようにするが、その踏み込み量は任意であ
ってよい。
ルを踏むと、先端の移動側回転体により索状伝達体を手
繰りつつこのペダルが下方に揺動し、その際、索状伝達
体が駆動側回転体を巻き掛けて回転させるとともに、他
方のペダルをその移動側回転体を介して上方に揺動させ
る。その際、この踏み込まれたペダルに対応する一方の
駆動側回転体の回転がワンウエイクラッチを介して車輪
に伝達され、他方の駆動側回転体の回転はワンウエイク
ラッチによって車輪と切り離され、それによって車輪が
正転駆動される。また、他方のペダルを踏むと、このペ
ダルが同様に移動側回転体により索状伝達体を手繰りつ
つ下方に揺動し、索状伝達体が対応する他方の駆動側回
転体を巻き掛けて回転させ、今度はこの他方の駆動側回
転体の回転が対応するワンウエイクラッチを介して車輪
に伝達され、車輪が正転駆動される。左右のペダルは互
い違いに踏むようにするが、その踏み込み量は任意であ
ってよい。
【0011】本発明の機構によれば、上記のように左右
ペダルの揺動端に支持した移動側回転体により索状伝達
体を手繰ることによって左右ペダルを逆方向に揺動さ
せ、その揺動を駆動側回転体およびワンウエイクラッチ
を介して車輪に伝達するようにしたので、ペダル操作や
乗り降りの邪魔になったりするものがなくなり、また、
ペダル自体を大きくし揺動角を小さく抑えることによっ
て、立ち姿勢でも楽に操作できるようになる。また、索
状伝達体を多重掛けとすることで、小さなペダルストロ
ークで大きな走行スピードを得るようでき、また、車輪
毎に独立した駆動軸で駆動することで旋回性が向上す
る。
ペダルの揺動端に支持した移動側回転体により索状伝達
体を手繰ることによって左右ペダルを逆方向に揺動さ
せ、その揺動を駆動側回転体およびワンウエイクラッチ
を介して車輪に伝達するようにしたので、ペダル操作や
乗り降りの邪魔になったりするものがなくなり、また、
ペダル自体を大きくし揺動角を小さく抑えることによっ
て、立ち姿勢でも楽に操作できるようになる。また、索
状伝達体を多重掛けとすることで、小さなペダルストロ
ークで大きな走行スピードを得るようでき、また、車輪
毎に独立した駆動軸で駆動することで旋回性が向上す
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0013】図1は本発明の一実施例を示す人力走行車
の全体斜視図である。この実施例の人力走行車は、前1
輪,後ろ2輪の3輪車であって、地面に近い位置を前後
に延びて前端側で上方に立ち上がるようフレーム1が形
成されている。そして、フレーム1の前端部には操舵軸
2が回転可能に支持され、該操舵軸2には下端に前輪3
が回転可能に軸支され、上端にハンドル4が固定されて
いる。また、フレーム1の後部には左右一対の独立した
駆動軸5a,5bが回転可能に支持され、これら駆動軸
5a,5bの外側端部に左右の後輪6a,6bが連結さ
れている。また、フレーム1の後端側は上方に延設さ
れ、その上端には半掛け用の浅い椅子7が固定されてい
る。
の全体斜視図である。この実施例の人力走行車は、前1
輪,後ろ2輪の3輪車であって、地面に近い位置を前後
に延びて前端側で上方に立ち上がるようフレーム1が形
成されている。そして、フレーム1の前端部には操舵軸
2が回転可能に支持され、該操舵軸2には下端に前輪3
が回転可能に軸支され、上端にハンドル4が固定されて
いる。また、フレーム1の後部には左右一対の独立した
駆動軸5a,5bが回転可能に支持され、これら駆動軸
5a,5bの外側端部に左右の後輪6a,6bが連結さ
れている。また、フレーム1の後端側は上方に延設さ
れ、その上端には半掛け用の浅い椅子7が固定されてい
る。
【0014】上記フレーム1には左右に足踏み式のペダ
ル8a,8bが取り付けられている。これらペダル8
a,8bは前方側が上下に揺動可能なよう後部がフレー
ム1に軸支されたものであって、各ペダル8a,8bに
は、それぞれ前方揺動端にこれらペダル8a,8bの揺
動に応じて上下に移動する前後一列の移動側プーリ9,
10が設けられている。そして、フレーム1には、ペダ
ル8a,8bの揺動端の上方に位置する前端側立ち上が
り部に、各ペダル8a,8bに対応させて各移動側プー
リ9,10の移動面上に並ぶよう固定側プーリ11が回
転自在に設けられ、それら固定側プーリ11の前方に隣
接してワイヤ先端固定用の支持部12が各々設けられ、
さらに、各ペダル8a,8bの支持位置にやはり各移動
側プーリ9,10の移動面上に並ぶようガイドプーリ1
3が各々設けられている。また、左右の駆動軸5a,5
bには、各ガイドプーリ13の後方に並ぶ位置にそれぞ
れワンウエイクラッチ内蔵の駆動側プーリ14a,14
bが設けられている。これら駆動側プーリ14a,14
bに内蔵されたワンウエイクラッチは、外部から回転が
与えられた時にそれぞれの車輪6a,6bの前進駆動力
となる正転回転のみを伝達するよう構成されている。そ
して、フレーム1の後端側立ち上がり部には左右の駆動
側プーリ14a,14bと並ぶ上方位置にワイヤ支持用
の支持プーリ15が回転自在に取り付けられ、1本のワ
イヤ16が、フレーム前端側の両支持部12に両端が固
定され、左右ペダル8a,8bの揺動端において支持部
12から前側の移動側プーリ9へ、前側の移動側プーリ
9から固定側プーリ11へ、固定側プーリ11から後ろ
側の移動側プーリ10へと3重掛けで巻き回され、各ガ
イドプーリ13を経て後方左右の駆動側プーリ14a,
14bに巻き回され、また、中間部が上方の支持プーリ
15に支持されるよう装着されている。なお、上記固定
側プーリ11はワイヤ16の外れを防止するようケース
17で覆われている。また、図で18はワイヤ16の外
れを防止するピンである。
ル8a,8bが取り付けられている。これらペダル8
a,8bは前方側が上下に揺動可能なよう後部がフレー
ム1に軸支されたものであって、各ペダル8a,8bに
は、それぞれ前方揺動端にこれらペダル8a,8bの揺
動に応じて上下に移動する前後一列の移動側プーリ9,
10が設けられている。そして、フレーム1には、ペダ
ル8a,8bの揺動端の上方に位置する前端側立ち上が
り部に、各ペダル8a,8bに対応させて各移動側プー
リ9,10の移動面上に並ぶよう固定側プーリ11が回
転自在に設けられ、それら固定側プーリ11の前方に隣
接してワイヤ先端固定用の支持部12が各々設けられ、
さらに、各ペダル8a,8bの支持位置にやはり各移動
側プーリ9,10の移動面上に並ぶようガイドプーリ1
3が各々設けられている。また、左右の駆動軸5a,5
bには、各ガイドプーリ13の後方に並ぶ位置にそれぞ
れワンウエイクラッチ内蔵の駆動側プーリ14a,14
bが設けられている。これら駆動側プーリ14a,14
bに内蔵されたワンウエイクラッチは、外部から回転が
与えられた時にそれぞれの車輪6a,6bの前進駆動力
となる正転回転のみを伝達するよう構成されている。そ
して、フレーム1の後端側立ち上がり部には左右の駆動
側プーリ14a,14bと並ぶ上方位置にワイヤ支持用
の支持プーリ15が回転自在に取り付けられ、1本のワ
イヤ16が、フレーム前端側の両支持部12に両端が固
定され、左右ペダル8a,8bの揺動端において支持部
12から前側の移動側プーリ9へ、前側の移動側プーリ
9から固定側プーリ11へ、固定側プーリ11から後ろ
側の移動側プーリ10へと3重掛けで巻き回され、各ガ
イドプーリ13を経て後方左右の駆動側プーリ14a,
14bに巻き回され、また、中間部が上方の支持プーリ
15に支持されるよう装着されている。なお、上記固定
側プーリ11はワイヤ16の外れを防止するようケース
17で覆われている。また、図で18はワイヤ16の外
れを防止するピンである。
【0015】この人力走行車は、半立ち姿勢で椅子7に
浅く腰を掛け、左右のペダル8a,8bを交互に、ある
いは片方だけ踏むことによって駆動する。そして、ハン
ドル4の操作によって所要方向に旋回する。その際、例
えば左側のペダル8aを踏むと、その先端の移動側プー
リ9,10によりワイヤ16を手繰りつつこのペダル8
aが下方に揺動し、ワイヤ16が左側の駆動側プーリ1
4aを巻き掛けて回転させるとともに、右側のペダル8
bを揺動させ持ち上げる。その際、左側の駆動側プーリ
14aの回転が内蔵するワンウエイクラッチを介して左
側後輪6aに伝達され、右側の駆動側プーリ14bの方
の回転は、内蔵するワンウエイクラッチによって後輪6
bと切り離され、左側の後輪6aだけが正転駆動され
て、前進力が得られる。また、右側のペダル8bを踏ん
だ時は、上記とは逆の巻き掛け作用が生じ、右側の後輪
6bだけが正転駆動されて、やはり前進力が得られる。
左右のペダル8a,8bは互い違いに踏むようにする。
その際、ペダル踏み込み量は任意である。
浅く腰を掛け、左右のペダル8a,8bを交互に、ある
いは片方だけ踏むことによって駆動する。そして、ハン
ドル4の操作によって所要方向に旋回する。その際、例
えば左側のペダル8aを踏むと、その先端の移動側プー
リ9,10によりワイヤ16を手繰りつつこのペダル8
aが下方に揺動し、ワイヤ16が左側の駆動側プーリ1
4aを巻き掛けて回転させるとともに、右側のペダル8
bを揺動させ持ち上げる。その際、左側の駆動側プーリ
14aの回転が内蔵するワンウエイクラッチを介して左
側後輪6aに伝達され、右側の駆動側プーリ14bの方
の回転は、内蔵するワンウエイクラッチによって後輪6
bと切り離され、左側の後輪6aだけが正転駆動され
て、前進力が得られる。また、右側のペダル8bを踏ん
だ時は、上記とは逆の巻き掛け作用が生じ、右側の後輪
6bだけが正転駆動されて、やはり前進力が得られる。
左右のペダル8a,8bは互い違いに踏むようにする。
その際、ペダル踏み込み量は任意である。
【0016】なお、上記実施例においてはワイヤを3重
掛けとしたが、ワイヤ掛けは1重であってもよく、ま
た、2重掛けにしてもよい。1重掛けでは、ワイヤ先端
はフレーム側に固定し、1個の移動側プーリに掛け回し
て後方に延ばす。この場合、固定側プーリは要らない。
また、2重掛けの場合は、ワイヤ先端はペダルの揺動端
に固定し、それぞれ1個の固定側プーリと移動側プーリ
に掛け回す。その他、4重掛け以上の多重掛けも可能で
ある。
掛けとしたが、ワイヤ掛けは1重であってもよく、ま
た、2重掛けにしてもよい。1重掛けでは、ワイヤ先端
はフレーム側に固定し、1個の移動側プーリに掛け回し
て後方に延ばす。この場合、固定側プーリは要らない。
また、2重掛けの場合は、ワイヤ先端はペダルの揺動端
に固定し、それぞれ1個の固定側プーリと移動側プーリ
に掛け回す。その他、4重掛け以上の多重掛けも可能で
ある。
【0017】また、上記実施例ではワイヤによる伝達機
構としたが、チェーン等の他の索状伝達体を用いた伝達
機構とすることも可能である。
構としたが、チェーン等の他の索状伝達体を用いた伝達
機構とすることも可能である。
【0018】また、上記実施例では左右の後輪をそれぞ
れ独立した駆動軸で駆動するようにしたものを説明した
が、場合によっては左右後輪を一本の駆動軸で駆動する
ように構成してもよい。
れ独立した駆動軸で駆動するようにしたものを説明した
が、場合によっては左右後輪を一本の駆動軸で駆動する
ように構成してもよい。
【0019】また、上記実施例は3輪車に適用したもの
であるが、本発明は2輪車にも適用でき、4輪車にも適
用できる。
であるが、本発明は2輪車にも適用でき、4輪車にも適
用できる。
【発明の効果】本発明は以上のように構成され、車輪駆
動機構を構造簡単でスペースをとらないものとすること
ができ、車体のフレームを低くしペダルの上方を広くあ
けてペダル操作や乗り降りの邪魔になるものをなくし、
また、ペダルを十分大きくし揺動角を小さく抑えて立ち
姿勢でも楽に操作できるようにすることができるため、
人力走行車を多種多様な用途に用いることが可能とな
る。また、索状伝達体を多重掛けとすることも自由で、
ペダルストロークの設定あるいは調整が容易であり、ま
た、車輪毎に独立した駆動軸も設けて旋回性を向上させ
るようにすることもできる。
動機構を構造簡単でスペースをとらないものとすること
ができ、車体のフレームを低くしペダルの上方を広くあ
けてペダル操作や乗り降りの邪魔になるものをなくし、
また、ペダルを十分大きくし揺動角を小さく抑えて立ち
姿勢でも楽に操作できるようにすることができるため、
人力走行車を多種多様な用途に用いることが可能とな
る。また、索状伝達体を多重掛けとすることも自由で、
ペダルストロークの設定あるいは調整が容易であり、ま
た、車輪毎に独立した駆動軸も設けて旋回性を向上させ
るようにすることもできる。
【図1】本発明の一実施例を示す人力走行車の全体斜視
図
図
1 フレーム 5a,5b 駆動軸 6a,6b 後輪 8a,8b ペダル 9,10 移動側プーリ 11 固定側プーリ 12 支持部 14a,14b 駆動側プーリ(ワンウエイクラッチ内
蔵) 16 ワイヤ
蔵) 16 ワイヤ
Claims (3)
- 【請求項1】 フレームに回転可能に支持された車輪を
人力で駆動し走行する人力走行車の車輪駆動機構であっ
て、前記フレームに上下揺動可能に支持された左右一対
の足踏式のペダルと、両ペダルのそれぞれの揺動端に回
転可能に支持され該ペダルの揺動に応じて上下に移動す
る移動側回転体と、前記車輪を駆動する駆動軸と、各ペ
ダルに対応して前記駆動軸に連結された一対の駆動側回
転体と、両端が所定の先端支持部に連結され左右の前記
移動側回転体を経て前記駆動側回転体に掛け回される索
状伝達体と、前記各駆動側回転体の正転回転のみを前記
車輪に伝達する一対のワンウエイクラッチを備えたこと
を特徴とする人力走行車の車輪駆動機構。 - 【請求項2】 移動側回転体を左右のペダルの揺動端に
それぞれ少なくとも一つ設けるとともに、フレームに前
記揺動端に対応してそれぞれ少なくとも一つの固定側回
転体を回転可能に支持し、それぞれの先端支持部と前記
移動側回転体および前記固定側回転体との間で索状伝達
体を多重掛けにした請求項1記載の人力走行車の車輪駆
動機構。 - 【請求項3】 駆動される車輪が左右一対で、これらの
車輪毎に互いに独立して回転可能な一対の駆動軸と、互
いに独立して作動する一対のワンウエイクラッチとを設
けた請求項1記載の人力走行車の車輪駆動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31413192A JPH06135366A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 人力走行車の車輪駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31413192A JPH06135366A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 人力走行車の車輪駆動機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06135366A true JPH06135366A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=18049620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31413192A Pending JPH06135366A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 人力走行車の車輪駆動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06135366A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6402173B1 (en) * | 2001-01-18 | 2002-06-11 | Hsien-Chang Chiu | Gravity tricycle |
JP2012515686A (ja) * | 2009-01-21 | 2012-07-12 | ストリングドライブ テクノロジーズ カーエフテー. | 自転車及び同様の被駆動車両のための交番駆動装置 |
CN112172993A (zh) * | 2020-11-06 | 2021-01-05 | 北京龙波之光新能源科技有限公司 | 一种滑板式人力自行车 |
KR200494159Y1 (ko) * | 2020-07-17 | 2021-08-18 | 신철균 | 와이어형 페달 구름장치 |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP31413192A patent/JPH06135366A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6402173B1 (en) * | 2001-01-18 | 2002-06-11 | Hsien-Chang Chiu | Gravity tricycle |
JP2012515686A (ja) * | 2009-01-21 | 2012-07-12 | ストリングドライブ テクノロジーズ カーエフテー. | 自転車及び同様の被駆動車両のための交番駆動装置 |
KR200494159Y1 (ko) * | 2020-07-17 | 2021-08-18 | 신철균 | 와이어형 페달 구름장치 |
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