JPS60248131A - 乳酸発酵飲料及びその製造方法 - Google Patents

乳酸発酵飲料及びその製造方法

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JPS60248131A
JPS60248131A JP59106029A JP10602984A JPS60248131A JP S60248131 A JPS60248131 A JP S60248131A JP 59106029 A JP59106029 A JP 59106029A JP 10602984 A JP10602984 A JP 10602984A JP S60248131 A JPS60248131 A JP S60248131A
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lactic acid
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vegetable
fermented beverage
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徹也 横田
Hideki Sakamoto
秀樹 坂本
Toshibumi Arimura
有村 俊文
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は乳酸発酵飲料及びその製造方法、更に詳しくは
ニンジン処理物を主原料とし、少量の乳製品を補助原料
として、これらに含まれる各種のミネラルやビタミン等
を活用しつつ、これらの調和された効率的乳酸発酵によ
る二次的香味を複合化し、飲用に優れた一体的香味を有
する乳酸発酵飲料及びその製造方法に関する。
乳製品を乳酸発酵した乳酸発酵飲料が種々提案され、飲
用されている。また、乳酸生菌数の増加とその薬効を活
用するため、脱脂粉乳の如き乳製品に少量のネギ類を加
え、これを乳酸発酵したものや(特公昭45−93)、
大豆臭の緩和と凝固防止のため、豆乳に少量の果汁を加
えて厳密にpH調整し、これを乳酸発酵したもの等(特
公昭43−746)、改良された乳酸発酵飲料も提案さ
れている。ところが、これらの乳酸発酵飲料はいずれも
、もともと乳製品中の蛋白質、ミネラル、ビタミン等を
活用するべく該乳製品を主原料とするものであるため、
どうしても所謂陣味が強く、飲用時の抵抗感を避けられ
ない欠点がある。
一方、保健滋養上の見地又は風味改善のため、緑色植物
の搾汁や野菜ジー−ス等、野菜処理物を乳酸発酵した乳
酸発酵飲料も提案されている(特開昭51−11596
8、特公昭58−15109等)。しかし、これらの乳
酸発酵飲料は、所謂諒味や飲用時の抵抗感が比較的少な
い利点を有する反面、概して乳酸発酵が非効率的で且つ
充分にされ難く、とりわけ、その深さや穏やかさ等も含
めて香味の調和した複合的一体感に劣る欠点がある。
本発明者らは、狭止の従来欠点を解消する、原料特性を
活用した新規乳酸発酵飲料を得るべく鋭意研究した結果
、ニンジン処理物を主原料とし、。
少量の乳製品を補助原料として、これらを乳酸発酵させ
ると、調和された効率的乳酸発酵の下に、飲用に優れた
複合的且つ一体的香味の乳酸発酵飲料が得られることを
見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち本発明は、少なくも60重量%のニンジン処理
物を含有する野菜処理物に、無脂乳固形分が前記ニンジ
ン処理物に対し10重量%以下となるように乳製品を加
えた混合系を、食品用一般乳酸菌で乳酸発酵することを
骨子とする乳酸発酵飲料及びその製造方法に係る。
本発明において、発酵対象となる主原料は、少なくとも
60重量%のニンジン処理物を含有する野菜処理物であ
る。種々の野菜処理物について、それらの単独系又は混
合系を乳酸発酵すると、該系の中には、乳酸発酵が著る
しく非効率的なものや、得られる発酵液の香味が飲用に
著るしく不適当なもの、更には自然ながら、もともとミ
ネラルやビタミン等の栄養物質的な成分が著るしく少な
いもの等があシ、これらを全体的に充足して本発明の目
的を達成するには、少なくとも60重量%のニンジン処
理物を含有する野菜処理物を主原料とすることが必要な
のである。そして特に、該野菜処理物は、ニンジン処理
物単独系でも良いが、この他にトマト処理物等を適宜併
用する場合が好ましく、この場合には少なくとも80重
量%のニンジン処理物を含有するものが一層好ましい0
ニンジン処理物は、他の野菜処理物に比べると、もとも
とミネラルやビタミン等の栄養物質的な成分が豊富に含
まれており、その乳酸発酵が格段効率的になされ、また
得られる発酵液の香味も良い。
そして、かかるニンジン処理物を少なくとも60重量%
含有する野菜処理物に後述するような所定量の乳製品を
加えた混合系を乳酸発酵すると、それらに含めれるミネ
ラルやビタミン等を活用しつつ、更に一層調和のある効
率的な乳酸発酵の下に、飲用に優れた複合的且つ一体的
香味の発酵液が得られるのである。
しかして、ニンジン処理物を含め、トマト処理物等その
他の野菜処理物も、生野菜又はその−次処理物を、洗浄
、選別、剥皮、除芯、破砕、搾汁、濾過、分離、加熱、
冷却、均質化等、これらの諸操作を適宜に組合わせる常
法手段によって得ることができる。
また本発明において21発酵対象の補助原料として乳製
品を使用する。該乳製品は、牛乳、山羊孔等の動物乳や
大豆等の植物孔を使用することができ、その種類に制限
があるものではないが、作業性及び得られる発酵液の香
味とその均質性の点で、脱脂粉乳が好まI−い。そして
、該乳製品の使用割合は、前述のニンジン処理物に対し
その無脂乳固形分が10重重量板下となる量である。こ
れ以上に乳製品を使用しても、その使用量の割には乳酸
発酵の効率性が向上せず、むしろ得られる発酵液の香味
バランスがなくなって所謂詳味が生じ、飲用時の抵抗感
が生じるようになる。同様の意味で、該乳製品は、前述
のニンジン処理物に対しその無脂乳固形分が3重量−以
下となるように使用するのが最も好ましいのである。
本発明では、以上説明したようなニンジン処理物を含有
する野菜処理物と乳製品との混合系を乳酸発酵する。乳
酸発酵に使用する乳酸菌は、ラクトハシルス・ブルガリ
カス( Lac tobac i l lus bulugaricus)、ストレプトコッカス・サー
モクイラス(Streptococcusthermo
phjlus)、ビフィドバクテリウム・ロングム( Bifidobacterium longum)等の
食品用一般乳酸菌であシ、これらは単品で使用してもよ
いが、調和のある乳酸発酵とこれによって得られる発酵
液の香味の点で、2種以上を共生させるのが良く、特に
2クトバシルス属とストレプトコツカス属の乳酸菌を共
生させるのが好ましい。
具体的に乳酸発酵は、前述した混合系の発酵対象を、p
H6,0〜6.8程度に調整し、95℃達温程度に加熱
殺菌した後、冷却したものに、予備培養した前記の乳酸
菌を加えて行なう。乳酸菌の添加量は、その性質、活性
度、所望する発酵液の品質等にもよるが、大略、基質1
ゴ当りI X 106cellsを目標とする。発酵中
は外部からの雑菌汚染を防止し、発酵温度は25〜45
℃に維持するのが好ましいが、35〜40℃程度が特に
好ましい。発酵温度が低すぎると、発酵終了までに長時
間を要し、逆に発酵温度が高すぎると、得られる発酵液
の香味が悪い。所定の発酵対象に、前述の如く乳酸菌を
加え、35〜40℃の温度で4〜15時間発酵させ、p
H’ 4.0〜4.5、乳酸200〜400q%(W/
v、生成分の滴定酸度を乳酸換算したもの、以下図面の
場合も含めて同じ)とした発酵液が最良である。
第1図〜第3図は、各発酵対象をpH調整し、95℃達
温で加熱殺菌して37℃に冷却した後、各別に予備培養
したラクトバシルス・ブルガリカス及び/又はストレプ
トコッカス参サーモフィラスを加え、37℃で静置発酵
したときの、発酵状況を例示するグラフである。第1図
は生成乳酸曲線11〜13を、また第2図はpH曲線2
1〜23を、そして第3図は生菌数曲線31〜34を示
しており、各発酵対象等は、図中曲線番号を引用すると
次の通シである。
11.21:化ニンジンのジュース伏抑汁物単独系に、
ラクトバシルス・ブルガリカスとストレプトコッカス・
サーモフィラスをそれぞれ基質1ゴ当、91X106c
ellsとなるように加えた場合。以下、乳酸菌につい
ては12.13.22.23も同じ。
12.22:化ニンジンのジーース伏抑汁物80重量部
十生トマトのジュース伏抑汁物20重量部混合系に乳酸
菌を加えた場合。
13.23:化ニンジンのジーース伏抑汁物100重量
部士無脂乳固形分96%の脱脂粉乳3重量部混合系に乳
酸菌を加えた場合。
31:化ニンジンのジュース伏抑汁物単独系に、ラクト
バシルス・ブルガリカスを加えた場合。
32 : 31と同じ単独系に、ストレプトコッカス・
サーモフィラスを加えた場合。
33:化ニンジンのジュース伏抑汁物100重量部子無
脂乳固形分96%の脱脂粉乳3重量部混合系にラクトバ
シルス・ブルガリカスを加えた場合0 34:33と同じ混合系にストレプトコッカス・サーモ
フィラスを加えた場合。
第1図〜第3図からも明らかなように、野菜処理物(図
面の場合はニンジン処理物)と乳製品(図面の場合は脱
脂粉乳)の混合系は、乳酸発酵が効率的であることが判
る(生成乳酸、pH,及び生菌数)。ニンジン処荷物を
60重量%以上含有しない野菜処理物だけの混合系は概
して乳酸発酵が非効率的であるが、これらの系の中には
、乳酸発酵それ自体は比較的良好な系もある。しかし、
それらの系は乳酸発酵とともに異臭が発生し、飲用に著
るしく不適である。また、ニンジン処理物を60重量%
以上含有する野菜処理物に所定量以上の乳製品を加えた
混合系は、概して乳酸発酵それ自体は良好であるが、得
られる発酵液に所謂算法があシ、飲用時の抵抗感を避け
られない。もともとの原料中に含まれるミネラルやビタ
ミン等を活用しつつ、乳酸発酵を効率的に行ない且つ得
られる発酵液の香味を調和のとれた複合的そして一体的
香味にするためには、前述したように、ニンジン処理物
と乳製品との相互的な使用割合が肝要なのである。しか
して図面の場合には、曲線番号を引用すると、13.2
3.33及び34がこれに適応し、大略、発酵時間が4
〜15時間の段階で、そのまま飲用に供し得る正しく好
適の発酵液が得られている。
かくして得られる発酵液は、ここに含まれる菌体それ自
身も有用であるため、菌体を含有したままで、又は菌体
を濾過や遠心分離で除去した後に、そのまま製品(例え
ばチルド製品、又は殺菌後に通常の瓶や缶詰製品)化す
ることもでき、また必要に応じ、濃縮及び/又は調整し
て製品化する。
濃縮は例えば逆浸透圧法や真空法でよい。更に進んで乾
燥することも可能であるが、品質劣化と乾燥物の吸湿対
策が大きな障害になシ、好ましくない。勿論、前述の製
品化最終段階においては、糖類や香料等を加えることも
でき、発酵液をそのまま飲用し得る濃度で製品化する場
合には、カーボネーションすると、されやかな乳酸発酵
飲料を得ることができる。この場合のカーボネーション
は、製品中の炭酸ガスボリー−ムが2.0〜25程度と
なるようにするのが良い。
各製品はいずれも、発酵対象である、ニンジン処理物、
更にはトマト等その他の野菜処理物、及び乳製品のそれ
ぞれに含まれる、ミネラルやビタミン等の栄養物質的な
成分が活用されておシ、飲用に優れた複合的且つ一体的
香味を有する。実際、これらの製品と、他の諸条件を同
一にしつつ、単にニンジン処理物の含有量が所定量より
少ないことだけが異なる乳酸発酵飲料や、単に乳製品の
含有量が所定量より多いことだけが異なる乳酸発酵飲料
とを官能評価しても、1%の危険率で、本発明に係る乳
酸発酵飲料について好結果が有意検定されるのである(
検査員20名×3回繰シ返し×2点又は3点嗜好順位法
)。
・実施例1 生ニンジンのジュース状搾汁物(糖度6.0チ、クラッ
シャーによる生ニンジンの破砕物を2mψ孔径の′濾過
網を装着したパルパーで搾汁したもの、以下搾汁物は同
じ)100重量部に、無脂乳固形分96%の脱脂粉乳(
脱脂粉乳は以下同じ)5重量部を均一溶解した、pH6
,5に調整の混合系を、95℃達温で加熱殺菌し、35
℃に冷却した後、これに予備培養したラクトバシルス・
ブルガリカスを基質1d当シ2X106c e 11 
sとなるよう加え、37℃×10時間靜置発酵した。得
られた発酵液の生成乳酸370q%、pH4,3であっ
た。
この発酵液99/十砂糖150g+香料(レモン系)0
.5gの割合で調整して、所望通りの乳酸発酵飲料を製
造した。
・実施例2 生ニンジンのジュース状搾汁物(糖度60%)80重量
部十生計マトのジュース状搾汁物(糖度4.8%)15
重量部十主力ポチャのピユーレ状搾汁物(糖度7.8%
)5重量部に、脱脂粉乳3重量部を均一溶解した、pH
6,5に調整の混合系を、95℃達温で加熱殺菌し、3
7℃に冷却した後、各別に予備培養したラクトバシルス
・ブルガリカスとストレプトコッカス・サーモフィラス
をそれぞれ基質1 ml当p3X106c e 11 
sとなるように加え、37℃×7時間静置発酵した。得
られた発酵液の生成乳酸240q%、pH4,5であっ
た。
この発酵液を遠心分離し、分離液99/十砂糖150f
+香料(柑橘系) 0.5. fの割合で調整t7た後
、95℃達温で加熱殺菌して10℃に冷却し、所望通り
の乳酸発酵飲料を製造した。
・実施例3 実施例2と同様にして得だ発酵液を遠心分離し、分離液
を減圧下にj/4 まで濃縮(80℃)しだ。
この濃縮液107+砂糖70f+香料(レモン系)0.
2gの割合で調整し、これを301に加水溶解して、所
望通りの乳酸発酵飲料を製造した。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、本発明の場合も含めて、乳酸発酵状
況を例示するグラフである。 11.12.13・・・生成乳酸曲線、21.22.2
3・・・pH曲線、 31.32.33.34・・・生菌数曲線、特許出願人
 カゴメ株式会社 代理人 弁理士 入 山 宏 正 第1図 全一時間(峙) 第2図 PI−1 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも60重量%のニンジン処理物を含有する
    野菜処理物と、無脂乳固形分が前記ニンジン処理物に対
    し10重量%以下となる動物又は植物乳製品との混合物
    の、食品用一般乳酸菌による発酵液又は該発酵液の濃縮
    液を主成分とする乳酸発酵飲料。 2 野菜処理物がトマト処理物を含有するものである特
    許請求の範囲第1項記載の乳酸発酵飲料13 野菜処理
    物が少なくとも80重量%のニンジン処理物を含有する
    ものである特許請求の範囲第1項又は第2項記載の乳酸
    発酵飲料。 4 動物乳製品が脱脂粉乳である特許請求の範囲第1項
    〜第3項のいずれか一つの項記載の乳酸発酵飲料。 5 動物又は植物乳製品がニンジン処理物に対しに叱a
    m−ユφ5千塁4111τしも又ノ、ハブ夷1特許請求
    の範囲第1項〜第4項のいずれか一つの項記載の乳酸発
    酵飲料。 6 少なくとも60重量%のニンジン処理物を含有する
    野菜処理物と、無脂乳固形分が前記ニンジン処理物に対
    し10重量%以下となる動物又は植物乳製品との混合物
    の、食品用一般乳酸菌による発酵液又は該発酵液の濃縮
    液を主成分とし、菌体を含有する乳酸発酵飲料。 7 野菜処理物がトマト処理物を含有するものである特
    許請求の範囲第6項記載の乳酸発酵飲料。 8 野菜処理物が少なくとも80重量%のニンジ) ン
    処理物を含有するものである特許請求の範囲第6項又は
    第7項記載の乳酸発酵飲料。 9 動物乳製品が脱脂粉乳である特許請求の範囲第6項
    〜第8項のいずれか一つの項記載の乳酸発酵飲料。 10動物又は植物乳製品がニンジン処理物に対し無脂乳
    固形分で3重量多以下となるものである特許請求の範囲
    第6項〜第9項のいずれか一つの項記載の乳酸発酵飲料
    。 11少なくとも60重量%のニンジン処理物を含有する
    野菜処理物に、無脂乳固形分が前記ニンジン処理物に対
    し10重量%以下となるように動物又は植物乳製品を混
    合し、この混合物を殺菌して冷却した後、予備培養し7
    た食品用一般乳酸菌を加えて乳酸発酵を行ない、次いで
    菌体を分離して発酵液を得、これを必要に応じて濃縮及
    び/又は調整する乳酸発酵飲料の製造方法。 12野菜処理物がトマト処理物を含有するものである特
    許請求の範囲第11項記載の乳酸発酵飲料の製造方法。 13野菜処理物が少なくとも80重量%のニンジン処理
    物を含有するものである特許請求の範囲第11項又は第
    12項記載の乳酸発酵飲料の製造方法。 14動物乳製品が脱脂粉乳である特許請求の範囲第11
    項〜第13項のいずれか一つの項記載の乳酸発酵飲料の
    製造方法。 15動物又は植物乳製品がニンジン処理物に対し無脂乳
    固形分で3重量%以下どなるものである特許請求の範囲
    第11項〜第14項のいずれか一つの項記載の乳酸発酵
    飲料の製造方法016乳酸発酵がラクトバシルス( Lac tobac i l lus )属とストレプ
    トコッカス(S t r e p t o c o c
     c u s )属の乳酸菌による共生発酵である特許
    請求の範囲第11項〜第15項のいずれか一つの項記載
    の乳酸発酵飲料の製造方法。
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