JPS6024248Y2 - 液体加熱器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ケトル、やかんなどの液体加熱器における把
手装置の改良に関し、簡単な構造によって収納時には場
所をとらず、また使用時には危険のないようにしたもの
である。

従来の湯沸し器においては容器本体の上方に取り付けら
れた把手止め金具に把手の両端をリベット等により係止
して回動自在になしたり、また把手自体を容器本体にリ
ベット止めもしくは溶接等により固定していた。

しかし把手が可動なものは、使用時、特に湯沸し後に、
湯沸し器を持ち運ぶ時や湯を他の容器に注ぐ場合などに
横ゆれを生じ易く沸騰している内容物をこぼして火傷等
の危険を生ずる場合が多かった。

また把手が固定のものは、上述のような危険はないが、
不使用時、梱包、包装時などに把手部によって無駄な空
間が必要となり、不経済かつ収納し難く、また本体を洗
う時や水を入れる時にも邪魔となる欠点があった。

本考案は上記従来の欠点を除去したもので、その一実施
例について詳述する。

図面において１は本体、２は本体２の蓋、３は本体１に
リベット４によって取り付けられたフレームで、両側縁
はＵ字状に折曲されて凹溝部５゜５を形成している。

６は凹溝部５の側壁に形成した縦長の透孔、７は線材に
よって弾性を付与してＵ字状に形成された把手アームで
先端部は外方に折曲して透孔６より突出され、キャップ
８が抜は止めように固着されている。

９はフレーム３を覆うカバー、１０は笛、１１は底板で
ある。

第４図は使用時の状態を示し、フレーム３の側部上端に
形成した切欠部１２に、把手アーム７に形成した屈曲部
１３を係止して、前後左右上下へのガタを阻止して第４
図Ａに示すように堅固に固定される。

すなわち把手アーム７の把手部１４は蓋２の上方に位置
し、本体１の持ち運びが容易となる。

次は本体１に水を入れたり、あるいは洗ったりする時に
、把手アーム７のキャップ８をフレーム３の弾性に抗し
て内側に押すことにより屈曲部１３との切欠部１２との
係止を解放したま）キャップ８を透孔６に沿って下方に
ずらす。

そして把手アーム７における屈曲部１３の上方に形成し
た凹部１５が、フレーム３の凹溝部５の上部に形成した
凸部１６と対向する位置で把手アーム７を回動させると
第４図Ｂのようになる。

したがって本体１に水を入れたり、あるいは洗ったりす
ると把手アーム７は何ら邪魔になることがない。

次に収納する時は、把手アーム７を凹溝部５に沿って下
方までずらして第４図Ｃのようにすれば、把手アーム７
の高さは第４図Ａの場合りも低くなって収納が容易とな
る。

以上のように、本考案は、両側縁にＵ字状の凹溝部、こ
の凹溝部の側壁に縦長の透孔および上端に切欠部をそれ
ぞれ設けたフレーｌ、を本体に取付け、この本体の凹溝
部に、上記透孔より突出する遊端ならびに中間部に上記
切欠部に係合する突出部を形成したＵ字状の把手アーム
を移動自在に挿入することにより使い手が勝手が良く収
容が容易な把手装置を有する液体加熱器を提供する実用
価値の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における湯沸し器の側断面図
、第２図は同湯沸し器における把手装置の正面図、第３
図は同把手装置の斜視図、第４図は同把手装置の作動説
明図である。 １・・・・・・本体、２・・・・・・フレーム、５・・
・・・・凹溝部、６・・・・・・透孔、７・・・・・・
把手アーム、１２・・・・・・切欠部、１３・・・・・
・屈曲部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両側縁にＵ字状の凹溝部、この凹溝部の側壁に縦長の透
   孔および上端に切欠部をそれぞれ設けたフレームを本体
   に取付け、この本体の凹溝部に、上記透孔より突出する
   道端ならびに中間部に上記切欠部に係合する突出部を形
   成したＵ字状の把手アームを移動自在に挿入した把手装
   置をそなえてなる液体加熱器。