JPS624282Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は登山、キヤンプ等に使用される携帯用
鍋に係り、特に折畳把手の改良に関するものであ
る。

そもそもこの種の携帯用鍋は第１図にその組込
み断面を示したように、外鍋１の中には大鍋、中
鍋、小鍋と順に組込まれている。従つて鍋体の上
端縁巻６に蓋５端縁巻７が載置されるものである
から、各鍋体の把手は大鍋２は間隔Ａに、中鍋３
は間隔A′に、小鍋４は間隔A″内に収納されるも
のが理想的である。

ところで、現在の携帯用鍋に使用されている把
手は、第２図及び第３図に示したようなもので、
第２図のものは鍋主体２１に一体的に設けられた
金具２４に線杆をＵ字状に屈曲対向させてなる把
手２２，２３の各々両端を金具２４に嵌挿したも
のである。第３図のものは実公昭44−3337に見ら
れるように、湾曲側壁３２を有する支持枠３３を
鍋主体３１にカシメ３４で一体的に設け、線杆を
Ｕ字状に屈曲対向させて弾性を持たせた把手３５
の端部対向杆３６を側壁３２に嵌挿したものであ
る。

第２図に示す把手は鍋上端縁巻間隔に収納され
るが大鍋に使用した場合は安全性に欠けるほか、
把手２２，２３が一方に偏動してしまう欠点を有
し、第３図に示す把手は、収納時は図中破線で示
すように鍋底に倒伏し折畳むことになるので第１
図のような各鍋の組込みには使用できないという
欠点があつた。

本考案は以上のような点に鑑みてなされたもの
で折畳把手に改良を加えたもので、以下図面に示
す実施例に基づいて本考案の構成を詳細に説明す
る。

下方に開口する切欠部１８を突面１４に設ける
と共に、対向する突壁１２に孔１３を貫設してな
り、鍋本体取付面１０には取付用カシメ孔１１を
有する金具８と、前記突壁１２に設けられた孔１
３に対向端部１６が嵌挿され、耐熱性樹脂でつく
られ鍋本体外周側壁に合致する把手１７を有する
把部材９とから本考案は構成されている。従つて
叙上の構成からなるので本案折畳取手を鍋に取付
けた場合は第５図に示したように、折畳取手は鍋
上端縁巻下に収納されており、使用する時は把手
１７を起立させると線杆１５が切欠部１８に沿つ
て突面１４方向に上昇し、切欠凹部に収納され
る。この時切欠部１８は下方開口形を呈している
ので線杆の作動は容易に行われる。

このように本案は下方に開口する切欠部１８を
突面１４に設け、対向突壁１２に孔１３を貫設し
てなる金具８と、耐熱性樹脂でつくられ鍋外周側
壁に合致するアールを有する把手１７を有する線
杆１５の両端部１６を前記孔１３に嵌挿した把部
材９とからなるものであるから、折畳取手全体が
鍋上端縁巻下に完全に収納されるので外径の異な
る同種の鍋を順次積重ねることが出来ることは勿
論、鍋底部に収納するものでないから組込み鍋の
大きさが最大限にできるなどの効果を有するばか
りでなく下方に開口する切欠部を突面に設けてい
るので把手線杆の作動が容易で且つその停止が切
欠凹部に収納されるので確実であり在来品にない
優れた実用性を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は組込み鍋の状態を示す断面図、第２
図、第３図は従来の把手の代表例、第４図は本案
折畳把手の斜視図、第５図は本案折畳把手を取付
けた鍋の状態を示す断面図。 ５……蓋、６……上端縁巻、７……縁巻、８…
…金具、９……把部材、１０……取付面、１１…
…孔、１２……突壁、１３……孔、１４……突
面、１５……線杆、１６……端部、１７……把
手、１８……切欠部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下方に開口する切欠部18を突面14に設けるとと
   もに、対向突壁12に孔13を貫設してなり、耐熱性
   樹脂でつくられ鍋外周側壁に合致する把手17を有
   する線杆15の両端部16が線杆15が切欠部18に沿つ
   て上下するように内側から前記孔１３に嵌挿され
   た金具８を鍋外周側壁適所に一体的に設けたこと
   を特徴とする携帯用鍋。