JPS60239556A - 布帛のセツト加工方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、長尺布帛を連続的に収縮セット加工するため
の方法及び装置に関するものである。

工業的に生産する布帛にあっては、その防縮を目的とす
るセット加工を、行なうことが周知であシ、特にウール
等の収縮を起しやすい布帛においてはそのセット加工が
欠かすことができない重要なことである。従来一般的に
行なわれているこの種のセット加工は、その殆んどが乾
熱の下で行なっているためにそのセント加工時における
収縮が不充分であって、寸法安定性が悪く、例えばこの
セット性不充分な布帛によって縫製された衣服は洗濯を
繰返す毎に、あるいは多湿気候と乾湿気候の変化の繰返
し等によって繊維の収縮が進行し、着用不能となること
は周知のことである。２ ところで、現在の一般消費者にあっては布帛のセット性
に優れた高級化布帛の開発要求が高められておシ、その
要求に答えるために、繊維製品のメーカにおいては、セ
ット性に優れた布帛の生産に研究を重ねているが、上記
のように満足が得られる製品が得られていないのが現状
である。

従来のセット加工時におけるセット性が不充分となる要
因を考察してみると、その要点はセント処理時における
布帛（繊維）の膨じゆん性が不足しているために、繊維
の柔軟性及び熱可撓性が生起され難くこれによって繊維
へのセノト力が有効に作用され難いものである。

本発明はかかることに鑑みてなされたものでセットすべ
き布帛を高温多湿の雰囲気中に通し、さらにこの雰囲気
中で１００℃以上に加熱されている高温湯を吹きつけて
繊維の膨しゅんと可撓性を高め、さらにこの膨じゆん可
撓性が高められている繊維に所望のテンションを作用さ
せて所定寸法に固定することによシきわめて良質のセン
ト性が得られる布帛のセット加工方法及び装置を提供す
ることを目的とするものである。

以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳細に説明す
る。

１は布帛を湿熱反応処理するための高圧スチーマ缶体で
あって、この高圧スチーマ缶体１は高圧湿熱例えば１０
０℃以上１６０℃の湿熱が保たれるように、そのスチー
マ缶体１に設けた布帛導入口２及び布帛導出口３には夫
々の導入側シール機構４及び導出側シール機構５が設け
られている。

この導入側シール機構４には、液封槽４□と、この液封
槽４Ｉの上側開口部を閉塞する一対のシールゴムロール
４！と、更に上記液封槽４Ｉにおいては、処理液等の給
液管４３を具備せしめているものである。′また前記の
導出側シール機構５の内部には略Ｕ字状の徐冷槽５Ｉが
構成されており更にこの徐冷槽５Ｉには冷却液供給管５
２と、冷却液排出管５３と上記徐冷槽５．の上側開口部
を閉塞する一対のシールゴムロール５４とが設けられて
いて、この徐冷槽５１内には常温又は冷却された液が循
環され、その徐冷槽５１の出口付近では約５０℃の冷却
水となるように液温と供給液量が調整されている。

スチーマ缶体１の内部には、処理すべき布帛６を上下蛇
行状に移行せしめるための多数本のガイドロール７が配
設されているが、この多数本のガイドロール中には下段
に位置されるテンション調整ロール７′が含まれている
。またこのスチーマ缶体１においては、ガイドロール７
にガイド移送される布帛６に向けて高熱液を吹きつける
だめのノズル８が配設されており、さらに各ノズル８の
下方には、それらのノズルから噴射される余分な液を受
ける受け皿９が配置されている。１０は洗浄槽であって
、この洗浄槽１０内へは、徐冷槽５１よシ排出される水
が供給されるようになっている。１１は洗浄槽１０内の
液を排液する排液管、１２は前記受は皿９内の液を排液
する排液管であって、これら排液管１１．１２から送ら
れる液は浄過器１３を経て貯液槽１４内に貯えられる。

この貯液槽１４内の液はポンプ１５によってスチーマ缶
体１内に配管されている熱交換パイプ１６内を通過し、
この熱交換パイプ１６によってスチーマ缶体１内温度近
くまで上昇された液、例えば１５０℃前後の高熱液とな
って前記の各ノズル８から布帛に向けて吹きつけられる
ものである。

次にその作用について述べると、上記高圧スチーマを運
転するに当っては、先ずそのスチーマ缶体１内に加圧蒸
気を送シ込んでスチーマ缶体内を例えば１６０℃の高圧
湿熱状態に保持せしめると共に徐冷槽５い洗浄槽１０、
貯液槽１４内に液を注ぐ、そこでガイドロール７を駆動
することにより、布帛６はスチーマ缶体１内に供給され
るが、このときポンプ１５を駆動することによシ、各ノ
ズル８からはスチーマ缶体内の温度と近似の液温となっ
た例えば１５０℃前後の高熱湯が布帛６に向けて吹きつ
けられ充分な含液がなされると共にテンション調整ロー
ル７′の作用によって布帛の長手方向の収縮が抑制され
なから湿熱処理されるものである。このように本実施例
においては、高圧スチーマ缶体１内で移送される布帛に
１００℃以上に加熱された高温度熱湯（液を含む）を繰
返し付与させることにより、その高圧スチーマ内に導入
された布帛は高圧スチーマ缶体内の高圧湿熱と繰返し付
与される高温度熱湯により繊維の膨しゅんが徐々に進行
し、しかもその布帛がスチーマ缶体内を進行する過程に
おいては繊維の膨じゆん性及び可撓性が高められる。そ
してこの膨しゅん性、可撓性が最大限に生起されている
布帛にテンション及びガイドロールによる接圧力を作用
させながら、該布帛６を徐冷槽５□によって徐冷させる
こ′とによりきわめて有効かつ品質の良好なセット加工
が連続的になされるものである。即ち高圧スチーマ内に
導入された布帛を高圧湿熱の下で１００℃以上の高熱湯
を繰返し付与させることで、この布帛の膨しゅんと可撓
性が良好にしかも移送される布帛の全面に亘って均一に
生起されることから、繊維の可塑性を利用して布帛の全
面に亘る均一なセット加工が連続に行なえる効果がある
。

このように本発明は、セット加工すべき布帛を、高圧１
００℃〜１６０℃の湿熱が保持されるスチーマ缶体内に
導入し、該スチーマ缶体内で移送される布帛に１００℃
〜１６０Ｃに加熱された高熱湯を繰返し付与して布帛全
面に■る膨しゅん性を高めながら該布帛に所定のテンシ
ョン及び布帛厚さ方向の押圧力を作用させてセットする
ことを特徴とする布帛のセット加工法及びその装置であ
るから、これによれば、高圧スチーマ缶体内における布
帛の膨しゅん性が高められ、しかも布帛の全面に亘って
均一かつ膨しゅんが生起されることからこの良質の膨じ
ゅんによって布帛のセット性も高められ、品質の良好な
セット加工布帛が連続生産できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明を実施できる装置の実施例を示した全体説
明図である。 １・・・スチーマ缶体　２・・・布帛導入口３・・・布
帛導出口　４・・・導入側シール機構４１・・・液封槽
４ｔ・・・シールゴムロール４、・・・給液管　５・・
・導出側シール機構５Ｉ・・・徐冷槽　５ｔ・・・冷却
液供給管５ａ・・・冷却液ｍ　出管５．・・・シールゴ
ムロール６・・・布帛７′・・・テンション調整ロール
８・・・熱液ノズル　９・・・受は皿 １０・・・洗浄槽　１１．１２・・・排液管１３・・・
浄過器　１４・・・貯液槽 １５・・・ポンプ　１６・・・熱交換パイプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　セント加工すべき布帛を、高圧１ｏｏ℃〜１６０℃
   の湿熱が保持されるスチーマ缶体内に導入し、該スチー
   マ缶体内で移送される布帛に１００℃〜１６０℃に加熱
   された高熱湯を繰返し付与して布帛全面に亘る膨じゅん
   性を高めながら該布帛に所定のテンション及び布帛厚さ
   方向の押圧力を作用させてセットすることを特徴とする
   布帛のセット加工法。 ２　布帛を連続的に通し得る高圧スチーマ缶体内に、該
   高圧スチーマ缶体内を通過させる布帛を所定のテンショ
   ンをかけながら移送させるテンション調整ロール及び布
   帛ガイドロールを配置し、さらにこれらロールによって
   移送される布帛に向けて１００℃以上の高熱液を繰返し
   付与せしめるだめの高熱液噴射ノズルを配設したことを
   特徴とする布帛のセット加工装置。