JPS6023853Y2 - ジヤンパ−ケ−ブル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子装置などに使用されるジャンパーケーブル
に関するものであり、その目的とするところは回路設計
上導体相互の交差が避けられないジャンパー配線を１枚
のフレキシブルシート上に２ブ【コックに分割配置する
ことにより、ジャンパー設計を有利にし、かつ、フレキ
シブルシートの歩留りを向上し、さらに生産性を向上す
ることにある。

従来、ジャンパーケーブルとしては、（１１２枚のプラ
スチックフィルム間に複数個の丸形導線を平行にそれぞ
れ一定の間隔を持って並ベフィルムを圧着したもの、（
２）上記従来例（１）においてプラスチックフィルムに
はさまれた部分の導線の断面を長方形状にしフィルムか
ら突出した導線の両端子を丸形のままにし印刷配線板の
挿入孔への挿入を容易にしたもの、（３）２枚のプラス
チックフィルム間に一定の幅の銅箔を平行にそれぞれ一
定の間隙を持って並べたもの、（４）フレキシブル印刷
配線をジャンパーケーブルとして用いたもの等があるが
、それらのフレキシブルなジャンパーケーブルは、第１
図に示すようにいずれも平面フィルム１上に設けられて
いるため、回路を構成する導体３の密集度が高くなると
スルホールめっき等による表裏両面導通方式を用いなけ
れば導体３，３′どうしの交差が避けられず、交差を避
けるためには第２図Ａ及びＢに示すように交差する導体
３，３′のみを分割して他のジャンパーケーブルを作り
少なくとも２片以上のジャンパーケーブルを使用する必
要があった。

なお、図中２は導体端子である。本考案は前記の従来の
欠点を解消するものであり、導体相互の交差せずに配線
できるブロックとこのブロックの導体と交差する配線の
ブロックを同一フレキシブル配線板上で少なくとも２ブ
ロツクに分けて設け、このブロック間の中央部で折り曲
げるとともに、折り曲げた状態で各ブロックの導体端子
が重ならないようにすることにより、製造工数、および
材料費を大巾に削減することができ、また、端子部分の
肉厚が厚いため端子の強度が得られ、印刷配線板に設け
られた挿入孔への挿入も容易なジャンパーケーブルとし
てその効果は大なるものである。

以下本考案を実施例によって説明する。

第３図および第４図は本考案の実施例によるジャンパー
ケーブルを平す平面図であ、第５図は前記ジャンパーケ
ーブルを折り曲げて印刷配線板上の所定の穴に組込んだ
状態を示す斜視図である。

図に示すように、本考案の実施例のジャンパーケーブル
は、折り曲げた状態で端子２，２′が重ならないように
構成されている。

そして本考案のジャンパーケーブルは以下に述べる方法
で作る。

すなわち、例えば厚さ２５０μの圧延又は電解銅板を使
用する。

この銅板の全面を研摩等によって清浄した後両面に感光
性耐酸レジストフィルム（例えば米国デュポン社製商品
名＝リストン）を貼りつけ、所定のジャンパー回路を有
したネガティブフィルムを片面にのみ当てがって露光−
現像を行い前記銅板の片面には前記所定のジャンパー回
路のパターンを有した耐酸レジスト層を、他面には全面
に耐酸レジスト層を形成する、。

しかる後に塩化第２鉄液等で銅が露光している部分（逆
パターン部分）をエツチングする。

この時エツチング深さは約５０μ程度にしておく。

次に耐酸レジスト層を溶解除去し、銅表面を研摩等で清
浄する。

この時点では銅板の片面にのみ深さ約５０μの逆パター
ンの溝が形成できたことになる。

状に前記銅板のエツチング両側に片面に熱硬化性の接着
剤層を有した例えばポリイミドフィルム等のカバーレイ
を合わせ熱プレスで全面圧着させる。

この時ジャンパーケーブルの端子部分に当たる個所のカ
バーレイフィルムは例えばプレス等で切りねいておく。

次にカバーレイを熱圧着していない面の加工にうつる。

まず耐酸レジスト層を前記と同様の方法で前記カバーレ
イを熱圧着していない面に形成する。

この場合のジャンパーケーブルの端子部分のみに耐酸レ
ジスト層を形成するために、端子部分のみのパターンを
有したネガティフィルムを使用スる。

次に塩化第２鉄液等でエツチングする。約２００μの深
さまでエツチングすれば、前記片面を約５０μの深さま
でエツチングした面とつながることになる。

すなわち、所定のパターンを有した銅導体ができあがる
。

しかる後に耐酸レジストを溶解除去し、カバーレイを熱
圧着していない面にカバーレイを前記と同様の方法で熱
圧着し１．更にカバーレイが圧着されていない露出銅導
体の表面に例えば錫−半田めっきを行い、その後外形加
工する。

この方法で作られたジャンパーケーブルは端子部分の厚
さが２５０μであり端子以外の部分の厚さが５０μでフ
レキシビリチーを有したものとなる。

ところで、第３図、第４図における折り曲げ部分４は折
り曲げやすくするために必要に応じ第６図に示すような
スリット孔６加工又はミシン目礼加工を施してもよい。

又第７図に示すように折り曲げ部分９に前記銅箔回路と
電気的に絶縁した銅箔パターン７を設け、その中央部で
折り曲げることにより折り曲げ後の戻りを防止すること
もできる。

なお、この銅箔パターン７の両端に切り込み８を設けて
、折り曲げを容易にすることもできる。

以上のように、本考案のジャンパーケーブルは導体相互
が交差せずに配線できるブ陥ツクとこのブロックの導体
と交差する配線のブロックを同一フレキシブル配線板上
に２ブロツクに分けて設けることができるため製造工数
および材料費を大巾に削減することができる。

しかも、本考案のジャンパーケーブルは端子部分の肉厚
を他の部分より厚くしであるので印刷配線板の挿入孔へ
端子を挿入しやすい効果がある。

このように、本考案は高密度回路用ジャンパーケーブル
としてその効果は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示すジャンパーケーブルの平面図、第
２図ＡおよびＢは第１図の導体相互の交差を避けるため
に２ブロツクに分割したジャンパーケーブルの従来例を
示す平面図、第３図は本考案の一実施例を示すジャンパ
ーケーブルの平面図、第４図は本考案の他の実施例を示
すジャンパーケーブルの平面図、第５図は本考案により
得られたジャンパーケーブルの印刷配線板上に設けられ
た穴への実装方法を示す斜視図、第６図は本考案により
得られるジャンパーケーブルの折り曲げ性を良くするた
めに折り曲げ部分に設けたスリット孔の一実施例を示す
平面図、第７図は本考案により得られるジャンパーケー
ブルの折り曲げ後の戻りを少な（するために折り曲げ部
に設けた戻り防止用銅箔パターンを設けた一実施例を示
す平面図である。 １・・・・・・フレキシブルフィルム、２，２′・・・
・・・導体端子、３，３′・・・・・・導体、４・・・
・・・折り曲げ部、５・・・・・・印刷配線板上に設け
られた穴、６・・・・・・スリット孔、７・・・・・・
銅箔パターン、訃・・・・・切り込み、９・・・・・・
折り曲げ部分。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）回路相互間を電気的接続するジャンパーケーブル
   の端子部分の肉厚が他の導体部分に比べ厚い構成にして
   おき、さらに導体相互が交差せずに配線できるブロック
   とこのブロックの導体と交差する配線のブロックを同一
   フレキシブル配線板上に少なくとも２ブロツクに分けて
   設け、上記ブロック間の中央部で折り曲げるとともに、
   折り曲げた状態で上記各ブロックの端子が重ならないよ
   うに構成してなるジャンパーケーブル。
2. （２） 折り曲げ部分にスリット孔を設けてなる実用
   新案登録請求の範囲第１項記載のジャンパーケーブル。
3. （３）折り曲げ部分にミシン目状の孔を設けてなる実用
   新案登録請求の範囲第１項記載のジャンパーケーブル。
4. （４）折り曲げ部分にスリット孔とミシン目状の孔を混
   在させて設けてなる実用新案登録請求の範囲第１項記載
   のジャンパーケーブル。
5. （５）折り曲げ部分にジャンパーケーブルと電気的に絶
   縁された銅箔パターンを整列して設け、その銅箔パター
   ンの中央部で折り曲げてなる実用新案登録請求の範囲第
   １項記載のジャンパーケーブル。