JPS60237027A - 線維状赤血球凝集素の精製方法 - Google Patents
線維状赤血球凝集素の精製方法Info
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- JPS60237027A JPS60237027A JP59091631A JP9163184A JPS60237027A JP S60237027 A JPS60237027 A JP S60237027A JP 59091631 A JP59091631 A JP 59091631A JP 9163184 A JP9163184 A JP 9163184A JP S60237027 A JPS60237027 A JP S60237027A
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- cellulose
- specific conductivity
- hemagglutinin
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ボルデテラ属菌が産生する線維状赤血球凝集
素(Filamentous Hemagglul、1
nin; )J、下F −1−I Aと略称する)の精
製方法、さらに詳しくは、ボルデテラ属菌培養物を、セ
ルロース硫酸エステルのゲルに接触せしめ、F −1−
I Aを吸着させた後、ゲルから溶出することにより高
純度F−HAを採取する方法に関する。
素(Filamentous Hemagglul、1
nin; )J、下F −1−I Aと略称する)の精
製方法、さらに詳しくは、ボルデテラ属菌培養物を、セ
ルロース硫酸エステルのゲルに接触せしめ、F −1−
I Aを吸着させた後、ゲルから溶出することにより高
純度F−HAを採取する方法に関する。
産業上の19−用功1f
ボルデテラ属に属する微生物としては、百日咳菌、パラ
百1]咳菌、気管支敗血症菌等があり、これらは種々の
生物学的活性物質を産生する。F−IIAはこれらの生
物学的活性物質の中の1つであり、ボルデテラ属に属す
る菌は、いずれもド−HAを産生する。
百1]咳菌、気管支敗血症菌等があり、これらは種々の
生物学的活性物質を産生する。F−IIAはこれらの生
物学的活性物質の中の1つであり、ボルデテラ属に属す
る菌は、いずれもド−HAを産生する。
最近になって百日咳菌F −1−I Aが、百日咳菌の
感染および発病の防御において、きわめて重要なる役割
を演じていることが明らかにされ、百日咳菌感染防御抗
原として注目されるようになった[Sal、o、 ’l
’ら; Tnfecl、、TIIIIITIIII、
、31 + 122:’l−1231(1!H日)、お
よびSe+n1nars 1nInrec1.1ous
l’)iseases IV、 Bacl、eria
lVaccine、 、38fl=385(1982)
l。またさらに、各ボルデテラ属菌のl’ −HAが免
疫学的に同一であることが確認され(Arai、 Hら
;Infect、Im+nun、 、32. (1)、
243−25f’)(1り 8 ])] 、@F’−
HAがボルデテラ属菌に共通のワクチンコンポーネント
となり得る可能性も示されている。 このようなことが
ら、医療−に有効な生物学的活性物質であるF −HA
を簡単にかつ大量に単離精製する方法の開発か望まれて
いる。
感染および発病の防御において、きわめて重要なる役割
を演じていることが明らかにされ、百日咳菌感染防御抗
原として注目されるようになった[Sal、o、 ’l
’ら; Tnfecl、、TIIIIITIIII、
、31 + 122:’l−1231(1!H日)、お
よびSe+n1nars 1nInrec1.1ous
l’)iseases IV、 Bacl、eria
lVaccine、 、38fl=385(1982)
l。またさらに、各ボルデテラ属菌のl’ −HAが免
疫学的に同一であることが確認され(Arai、 Hら
;Infect、Im+nun、 、32. (1)、
243−25f’)(1り 8 ])] 、@F’−
HAがボルデテラ属菌に共通のワクチンコンポーネント
となり得る可能性も示されている。 このようなことが
ら、医療−に有効な生物学的活性物質であるF −HA
を簡単にかつ大量に単離精製する方法の開発か望まれて
いる。
W木技術
従来知られているF −1−I Aの採取精製法として
は、石1]咳菌培養−上清を硫安分画し、蔗糖密度勾配
遠心にかけ、さらにゲルろ過を2回くり返し百日咳菌F
−1−I Aを得る方法かある1sa1.o、Yら;
T+汀eCt、Lu+u+n、、’J、8 i’l l
(1974,)]。 しかしながらこの方法は、工程が
多く複雑であり、しかもF −HAの収率が低い等の欠
点があ1)、工業的な精製法としては採用し難い。
は、石1]咳菌培養−上清を硫安分画し、蔗糖密度勾配
遠心にかけ、さらにゲルろ過を2回くり返し百日咳菌F
−1−I Aを得る方法かある1sa1.o、Yら;
T+汀eCt、Lu+u+n、、’J、8 i’l l
(1974,)]。 しかしながらこの方法は、工程が
多く複雑であり、しかもF −HAの収率が低い等の欠
点があ1)、工業的な精製法としては採用し難い。
また同様に百日咳菌F −HAを精製した例として、イ
オン交換クロマ)・グラフィー、ゲルろ過による方法[
Arai、IIら; Tnfect、Tmmun、 、
25、4.60(1979)]があるが、この方法に
よれば、F −1−I Aの収率が低いうえに、百日咳
菌内毒素の除去か゛困難であり、実用には供し難い。
オン交換クロマ)・グラフィー、ゲルろ過による方法[
Arai、IIら; Tnfect、Tmmun、 、
25、4.60(1979)]があるが、この方法に
よれば、F −1−I Aの収率が低いうえに、百日咳
菌内毒素の除去か゛困難であり、実用には供し難い。
さらに別の例として、ハイドロキシアパタイト吸着クロ
マトグラフィー、ハブトグロビアン・ア3− フィニティクロマ)・グラフィー、硫安分画、ゲルろ過
を組合わせる方法(Cou+elL 、J、 L、ら;
Spminars in I nfecl、1ous
Diseases IV+r3ac1.erial V
accine、、 27.1 (川382)lおよびハ
イドロキシアパタイト1汲着クロマトグラフィー、特異
抗体・アフィニティクロマi・グラフィー。
マトグラフィー、ハブトグロビアン・ア3− フィニティクロマ)・グラフィー、硫安分画、ゲルろ過
を組合わせる方法(Cou+elL 、J、 L、ら;
Spminars in I nfecl、1ous
Diseases IV+r3ac1.erial V
accine、、 27.1 (川382)lおよびハ
イドロキシアパタイト1汲着クロマトグラフィー、特異
抗体・アフィニティクロマi・グラフィー。
蔗糖密度勾配超遠心分離を糾合わせる方法[流用ら;[
1本細菌学雑誌、38,423(1983)1かあるが
、これらの方法は工程が非常に長く複雑であるうえに、
F−11Aの収率が低く、さらにハイドロキシアパタイ
トは高価であり、また−に記において用いられているア
フィニティクロマトグラフィデルは市販されでおらず、
これらの調製は非常に手間がかかるうえに、原料材が非
常に高価である。このような種々の欠点のため、L配力
法もF IIAの工業的で安価な採取方法とはなり得な
い。
1本細菌学雑誌、38,423(1983)1かあるが
、これらの方法は工程が非常に長く複雑であるうえに、
F−11Aの収率が低く、さらにハイドロキシアパタイ
トは高価であり、また−に記において用いられているア
フィニティクロマトグラフィデルは市販されでおらず、
これらの調製は非常に手間がかかるうえに、原料材が非
常に高価である。このような種々の欠点のため、L配力
法もF IIAの工業的で安価な採取方法とはなり得な
い。
発明−の−目的
本発明考らは、F −II Aの工業的な単離精製法を
見い出すべく、種々検討を重ねた結果、ボルデ4− テラ属菌培養物を、セルロース硫酸エステルのゲルに接
触せしめ、F−HAを吸着させ、夾雑物質と分離し、ゲ
ルから溶出することにより、高純度のF−HA7!If
%わめて簡酢にしがも非常に高い収率で得られることを
発見し、本発明を完成するに至った。
見い出すべく、種々検討を重ねた結果、ボルデ4− テラ属菌培養物を、セルロース硫酸エステルのゲルに接
触せしめ、F−HAを吸着させ、夾雑物質と分離し、ゲ
ルから溶出することにより、高純度のF−HA7!If
%わめて簡酢にしがも非常に高い収率で得られることを
発見し、本発明を完成するに至った。
すなわも本発明の目的は、医療−1−非常に有用な生物
学的活性物質であるF IIAを、工業的に簡単でかつ
大計に、きわめて高純度にまで精製する方法を提供する
ことにある。
学的活性物質であるF IIAを、工業的に簡単でかつ
大計に、きわめて高純度にまで精製する方法を提供する
ことにある。
発−吸@構露扛側■釆
本発明は、ボルデテラ属菌培養物を、セルロース硫酸エ
ステルのゲルに接触せしめ、F −HAを吸着させた後
、ゲルから溶出することを特徴とするF−I−IAの精
製方法である。 本発明において、出発材料であるボル
デテラ属菌培養物とは、百日咳菌、パラ百日咳菌、気管
支敗血症菌の培養物を含む。本発明において好ましい培
養物は、百日咳菌培養物であり、百日咳菌を通常の培地
、たとえばコーエン・ウィラー培地や、ステナー・ショ
ルテ培地などの液状培地にて、常法により静置培養また
は振盪培養らしくは通気撹拌培養して得られる培養物で
ある。この培養物は、遠心分離により菌体を除去した培
養−に清、あるいは菌体破壊物遠心−L清、あるいはこ
れらの部分精製標品の形で本発明方法に供される。本発
明方法によれば、塩析。
ステルのゲルに接触せしめ、F −HAを吸着させた後
、ゲルから溶出することを特徴とするF−I−IAの精
製方法である。 本発明において、出発材料であるボル
デテラ属菌培養物とは、百日咳菌、パラ百日咳菌、気管
支敗血症菌の培養物を含む。本発明において好ましい培
養物は、百日咳菌培養物であり、百日咳菌を通常の培地
、たとえばコーエン・ウィラー培地や、ステナー・ショ
ルテ培地などの液状培地にて、常法により静置培養また
は振盪培養らしくは通気撹拌培養して得られる培養物で
ある。この培養物は、遠心分離により菌体を除去した培
養−に清、あるいは菌体破壊物遠心−L清、あるいはこ
れらの部分精製標品の形で本発明方法に供される。本発
明方法によれば、塩析。
抽出、超遠心分離等の前段部分精製処理をあえて行なう
必要はなく、培養上清等をそのままセルロース硫酸工人
チルゲル1汲着クロマトグラフィーに付すことがでト、
工程が鰺わめで筒!iiである。
必要はなく、培養上清等をそのままセルロース硫酸工人
チルゲル1汲着クロマトグラフィーに付すことがでト、
工程が鰺わめで筒!iiである。
本発明で用いられるセルロース硫酸エステルとは、セル
ロースを硫酸エステル化して得られるのであるが、好ま
しくは結晶セルロースあるいは、結晶領域お]:び非結
晶領域からなるセルロースを硫酸エステル化したものが
良い。この場合、得られたセルロース硫酸エステルは原
料の形状を保持し、水性媒質に不溶性であi)、物理的
安定性にすぐれ、クロマトグラフィー用ゲルとして好適
である。これらの原料セルロース類はすでに市販されて
おり例えば、アビセル(旭化成工業拐製)、セルロファ
インC責C−15、同GH−25、同GC−1(1(1
、同GC−2を目)(チッソ社製)などかある。これら
のデルを例えばピリジ゛ンなどの有機溶媒の存在下クロ
ルスルホン酸、無水硫酸などを作用させることによi)
所望のセルロース硫酸エステのゲルが得られる。
ロースを硫酸エステル化して得られるのであるが、好ま
しくは結晶セルロースあるいは、結晶領域お]:び非結
晶領域からなるセルロースを硫酸エステル化したものが
良い。この場合、得られたセルロース硫酸エステルは原
料の形状を保持し、水性媒質に不溶性であi)、物理的
安定性にすぐれ、クロマトグラフィー用ゲルとして好適
である。これらの原料セルロース類はすでに市販されて
おり例えば、アビセル(旭化成工業拐製)、セルロファ
インC責C−15、同GH−25、同GC−1(1(1
、同GC−2を目)(チッソ社製)などかある。これら
のデルを例えばピリジ゛ンなどの有機溶媒の存在下クロ
ルスルホン酸、無水硫酸などを作用させることによi)
所望のセルロース硫酸エステのゲルが得られる。
本発明において、セルロース硫酸エステルゲルを用いて
、ボルデテラ属菌培養物中のF −HAを精製採取する
1こあたっては、次のよらな方法で行なわれる。
、ボルデテラ属菌培養物中のF −HAを精製採取する
1こあたっては、次のよらな方法で行なわれる。
セルロース硫酸エステルゲルは、あらかしめ例えば0.
2 M塩化すトリウム添力旧)、f’)1Mリン酸緩衝
液等の、中性付近の1泪値(1]H6−9)でお1)、
比電導度5−25 tos/cIIl程度の適当な緩衝
液を用いて平衡化を行なった後に、F HAの@着操作
に供する。
2 M塩化すトリウム添力旧)、f’)1Mリン酸緩衝
液等の、中性付近の1泪値(1]H6−9)でお1)、
比電導度5−25 tos/cIIl程度の適当な緩衝
液を用いて平衡化を行なった後に、F HAの@着操作
に供する。
セルロース硫酸エステルデルへのF−IIi”、、の吸
着、ゲルの洗浄、F −HAの溶出等一連の精製操 (
作は、バッチ法およびカラム法等の工業的に通常よく用
いられる操作方法で行な)。バッチ法で行7− なう場合は、ボルデテラ属菌培養物中にセルロース硫酸
エステルゲルを投入し、p H6、(’1−・9.()
程度の範囲において()・〜3o’C程度の温度にて1
()〜60分程度緩く撹拌してF −HAを吸着させる
。この際、ボルデテラ属菌培養物の比電導度が5.0〜
25.0 +ns/ cm程度となるように、適宜濃縮
または希釈して吸着操作に付す。
着、ゲルの洗浄、F −HAの溶出等一連の精製操 (
作は、バッチ法およびカラム法等の工業的に通常よく用
いられる操作方法で行な)。バッチ法で行7− なう場合は、ボルデテラ属菌培養物中にセルロース硫酸
エステルゲルを投入し、p H6、(’1−・9.()
程度の範囲において()・〜3o’C程度の温度にて1
()〜60分程度緩く撹拌してF −HAを吸着させる
。この際、ボルデテラ属菌培養物の比電導度が5.0〜
25.0 +ns/ cm程度となるように、適宜濃縮
または希釈して吸着操作に付す。
吸着終了後、培養物−ゲル混合液をろ過器−1−に充填
し、吸引ろ過してゲルと口数を分離する。分離したゲル
を、比電導度5〜25m5/cm程度で、1))]が5
.0〜10.0程度である適当な緩衝液例えば、(’1
.2 M塩化ナトリ・クム添加11 、 f’12 M
マッキntヘン(Mc I 1vaine’s)緩衝液
、(’l、 3M塩化ナトリウム添力旧1 、f’l
I Mリン酸緩衝液ある(・は0゜3M塩化ナトリウム
添加0,0]M)リス塩酸緩衝液等を注ぎ吸引して洗浄
する。
し、吸引ろ過してゲルと口数を分離する。分離したゲル
を、比電導度5〜25m5/cm程度で、1))]が5
.0〜10.0程度である適当な緩衝液例えば、(’1
.2 M塩化ナトリ・クム添加11 、 f’12 M
マッキntヘン(Mc I 1vaine’s)緩衝液
、(’l、 3M塩化ナトリウム添力旧1 、f’l
I Mリン酸緩衝液ある(・は0゜3M塩化ナトリウム
添加0,0]M)リス塩酸緩衝液等を注ぎ吸引して洗浄
する。
この後1.Hが5.0〜] (1、l)程度で、比電導
度が25− ] 3 (’l +ns/ cm程度であ
る(l記洗浄用緩衝液の比電導度より太)適当な緩衝液
、例えば1.5M塩化ナトリウム添加マツキルベン緩衝
液、8− 1.5M塩化ナトリウム添加リン酸緩衝液等を注ぎ、吸
着しているP −HAを溶出する。
度が25− ] 3 (’l +ns/ cm程度であ
る(l記洗浄用緩衝液の比電導度より太)適当な緩衝液
、例えば1.5M塩化ナトリウム添加マツキルベン緩衝
液、8− 1.5M塩化ナトリウム添加リン酸緩衝液等を注ぎ、吸
着しているP −HAを溶出する。
カラム法にて本発明方法を実施する場合は原材料液、洗
浄用緩衝液、溶出用緩衝液の条件はバッチ法の場合と同
様でよく、これらの通液速度は、] f)+nl/c+
n2/ I−(r−51) (’hl/cm2/I−(
r程度に調整して行なうとよい。
浄用緩衝液、溶出用緩衝液の条件はバッチ法の場合と同
様でよく、これらの通液速度は、] f)+nl/c+
n2/ I−(r−51) (’hl/cm2/I−(
r程度に調整して行なうとよい。
本発明の精製法によれば、百日咳菌培養物中のF HA
の特異的吸着能にすぐれ、P HAの精製度は数十倍に
達し、しかもF HAの回収率は9()%以上100%
近くに達する。得られる精製F IIAの比活性は4〜
8X1(141−(Aユニット/111g蛋白質とトわ
めて高く、ポリアクリルアミドディスク電気泳動(pH
4、5)分析において草−のバンドを形成し、百日咳菌
内毒素がほぼ完全に除去される。
の特異的吸着能にすぐれ、P HAの精製度は数十倍に
達し、しかもF HAの回収率は9()%以上100%
近くに達する。得られる精製F IIAの比活性は4〜
8X1(141−(Aユニット/111g蛋白質とトわ
めて高く、ポリアクリルアミドディスク電気泳動(pH
4、5)分析において草−のバンドを形成し、百日咳菌
内毒素がほぼ完全に除去される。
」二連のとおり本発明の方法によれば、出発材料の百日
咳菌培養物から所望のF −1(Aを高収率、高純度に
採取することができ、その操作もきわめて簡itで、ま
たその精製用クロマトグラフィー吸着体は、安価に調製
でト、しかもくり返し使用しても劣化が全く無く、きわ
めて経済的にすぐれている。
咳菌培養物から所望のF −1(Aを高収率、高純度に
採取することができ、その操作もきわめて簡itで、ま
たその精製用クロマトグラフィー吸着体は、安価に調製
でト、しかもくり返し使用しても劣化が全く無く、きわ
めて経済的にすぐれている。
したがって、本発明方法は高純度F −HAの工業的精
製法としてきわめてすぐれた方法である。
製法としてきわめてすぐれた方法である。
また本発明の方法は従来の技術である蔗糖密度勾配超遠
心分離法、あるいはイオン交換クロマトグラフィー法等
と組合わせることも可能であり、その際は従来方法で得
られる結果に比して非常にすぐれた結果を得ることがで
外る。
心分離法、あるいはイオン交換クロマトグラフィー法等
と組合わせることも可能であり、その際は従来方法で得
られる結果に比して非常にすぐれた結果を得ることがで
外る。
本発明の方法で得られるP −HAは高純度で他の蛋白
質、脂質、糖類等を含まず、また内毒素もほぼ完全に除
去されているため、その生物学的活性を利用した各種試
薬、医薬品の調製、さらに百日咳菌ワクチンの調製に有
用である。
質、脂質、糖類等を含まず、また内毒素もほぼ完全に除
去されているため、その生物学的活性を利用した各種試
薬、医薬品の調製、さらに百日咳菌ワクチンの調製に有
用である。
へ例
以下、調製例、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。
説明する。
調製例1
0℃以下の温度にてピリジン600m、(7にクロルス
ルホン酸117gを滴下し、混合する。滴下終了後、混
液を加熱し、65〜70℃に昇温する。
ルホン酸117gを滴下し、混合する。滴下終了後、混
液を加熱し、65〜70℃に昇温する。
この中にセルロファインGC−15(チッソ社製)80
gを加え、撹拌下65〜70℃にて3時間反応させる。
gを加え、撹拌下65〜70℃にて3時間反応させる。
反応終了後、冷却し、10%水酸化ナトリウム水溶液を
加えて中和する。ゲルを濾過分離し、+1.(11Mリ
ン酸緩衝食塩液で充分に洗浄してセルロース硫酸エステ
ルゲルを得る。
加えて中和する。ゲルを濾過分離し、+1.(11Mリ
ン酸緩衝食塩液で充分に洗浄してセルロース硫酸エステ
ルゲルを得る。
調製例2
0°C以下の温度にてピリジン6 f’l (1+nθ
にクロルスルホン酸117gを滴下し、混合する。滴
下終了後、混液を加熱し、65〜7()℃に昇温する。
にクロルスルホン酸117gを滴下し、混合する。滴
下終了後、混液を加熱し、65〜7()℃に昇温する。
この中に結晶セルロースであるクロマトグラフィー用ア
ビセル(無化成工業社製)8(’1gを加え、撹拌下6
5〜7 (’) ’Cにて4時間保持する。反応終了後
、冷却し、10%水酸化す) IJウム水溶液を加えて
中和する。ゲルを濾過分離し、Oo(11Mリン酸緩衝
食塩液で充分に洗浄してセルロース硫酸エステルゲルを
得る。
ビセル(無化成工業社製)8(’1gを加え、撹拌下6
5〜7 (’) ’Cにて4時間保持する。反応終了後
、冷却し、10%水酸化す) IJウム水溶液を加えて
中和する。ゲルを濾過分離し、Oo(11Mリン酸緩衝
食塩液で充分に洗浄してセルロース硫酸エステルゲルを
得る。
調製例3
11−
0〜5℃の温度にてピリジン500J にクロルスルホ
ン酸82gを滴下し、混合する。滴下終了後、混液を加
熱し、65〜70℃に昇温する。
ン酸82gを滴下し、混合する。滴下終了後、混液を加
熱し、65〜70℃に昇温する。
この中にセルロファインGH−25(チッソ社製)80
gを加え、撹拌下65〜70℃にて4時間反応させる。
gを加え、撹拌下65〜70℃にて4時間反応させる。
反応終了後、冷却し、10%水酸化ナトリウム水溶液を
徐々に加えて中和する。デルを濾過分離し、Q 、(’
、11 M IJン酸緩衝食塩液(pH7゜2)で充分
に洗浄してセルロース硫酸エステルデルを得る。
徐々に加えて中和する。デルを濾過分離し、Q 、(’
、11 M IJン酸緩衝食塩液(pH7゜2)で充分
に洗浄してセルロース硫酸エステルデルを得る。
実施例1
前記調製例1と同様にして調製したセルロファインGC
−15の硫酸エステル化物をカラム(16mmφX 1
00 n+m)に充填し、これに0.2 M塩化す)
IJウム添加0.OIMIJン酸緩衝液(ρ1−18.
O1比電導度約17 、5 ms/cm)を通液して平
衡化する。このカラムに百日咳■相菌東浜株ファーメン
ター培養」二清800m1を希釈して、比電導度的1
?、 5 ms/Cm 、pH8,0に合わせた液を通
液する。通液後、上記緩衝液にて洗浄し、夾−】2− 雑物質を洗い出す。ついで、1.5M塩化ナトリウム添
加リン酸緩衝液(pH7,6)で溶出し、F−HAを含
む両分30m1を得る。
−15の硫酸エステル化物をカラム(16mmφX 1
00 n+m)に充填し、これに0.2 M塩化す)
IJウム添加0.OIMIJン酸緩衝液(ρ1−18.
O1比電導度約17 、5 ms/cm)を通液して平
衡化する。このカラムに百日咳■相菌東浜株ファーメン
ター培養」二清800m1を希釈して、比電導度的1
?、 5 ms/Cm 、pH8,0に合わせた液を通
液する。通液後、上記緩衝液にて洗浄し、夾−】2− 雑物質を洗い出す。ついで、1.5M塩化ナトリウム添
加リン酸緩衝液(pH7,6)で溶出し、F−HAを含
む両分30m1を得る。
培養上清液および、素通り画分、精製F−HA画分の分
析結果を第1表に記す。
析結果を第1表に記す。
F −HAの回収率は93.8%で、精製度(精製F−
HA画分の比活性/培養上清の比活性)は34倍に達し
た。精製F −HA画分のL P F −HA活性は、
ハブ) ELISA法[佐藤ら、第28回毒素シンポジ
ウム予稿集141(1,981)]による分析で1.O
ELIS八ユニへ)/ml以下であった。
HA画分の比活性/培養上清の比活性)は34倍に達し
た。精製F −HA画分のL P F −HA活性は、
ハブ) ELISA法[佐藤ら、第28回毒素シンポジ
ウム予稿集141(1,981)]による分析で1.O
ELIS八ユニへ)/ml以下であった。
第 1 表
1)F−HA血球凝集試験[5ato、 Y、eL a
l、Infect。
l、Infect。
Immun、、 7,929−999(1973)12
)キルゾール法蛋白窒素測定値X6.25により蛋白質
含量として表示 3)HA価/蛋白質含量 4)5)6.25μg蛋白質/1n1の含量に希釈後、
生物学的製剤基準(薬発287号、1981)に準じて
実施した。
)キルゾール法蛋白窒素測定値X6.25により蛋白質
含量として表示 3)HA価/蛋白質含量 4)5)6.25μg蛋白質/1n1の含量に希釈後、
生物学的製剤基準(薬発287号、1981)に準じて
実施した。
実施例2
調製例2と同様にして得られたアビセルの硫酸エステル
化物をカラム(12+omφ×10IIII11)に充
填し、これに0.14M塩化ナトリウム添加O0()1
M リン酸緩衝液(1)H8、O)を通液して平衡化す
る。このカラムに、百日咳I相菌東浜株静置培養上清4
0(’1mlを、比電導度的1 (ln+s/cmに希
釈し、pH8,0に合わせた液を通液する。通液終了後
、」二記緩衝液で洗浄し、ついで、1.5M塩化ナトリ
ウム添加リン酸緩衝液(pH7,6)で溶出して精製P
−HA含有画分15艶1を得る。
化物をカラム(12+omφ×10IIII11)に充
填し、これに0.14M塩化ナトリウム添加O0()1
M リン酸緩衝液(1)H8、O)を通液して平衡化す
る。このカラムに、百日咳I相菌東浜株静置培養上清4
0(’1mlを、比電導度的1 (ln+s/cmに希
釈し、pH8,0に合わせた液を通液する。通液終了後
、」二記緩衝液で洗浄し、ついで、1.5M塩化ナトリ
ウム添加リン酸緩衝液(pH7,6)で溶出して精製P
−HA含有画分15艶1を得る。
培養上清液お上び、素通り画分、精製F−HA画分の分
析結果を第2表に記す。
析結果を第2表に記す。
F−HAの回収率は75%で、精製度は18倍に達した
。
。
で
15−
17−
16−
実施例3
調製例3と同様にして得られたセルロファインGH−2
5の硫酸エステル化物をカラム(16n+mφX]OO
m+n)に充填し、これに0.2M塩化ナトリウム添加
0.OIM リン酸緩衝液(pH8,0)を通液し平衡
化する。このカラムに実施例1で用いたものと同一ロッ
トの百日咳■相菌東浜株ファーメンター培養」二清80
0+olを希釈して比電導度的17 、5 ms/cm
、およびr+Hを8.0に調整した液を通液する。通液
終了後、上記緩衝液にて洗浄し、夾雑物質を洗い出す。
5の硫酸エステル化物をカラム(16n+mφX]OO
m+n)に充填し、これに0.2M塩化ナトリウム添加
0.OIM リン酸緩衝液(pH8,0)を通液し平衡
化する。このカラムに実施例1で用いたものと同一ロッ
トの百日咳■相菌東浜株ファーメンター培養」二清80
0+olを希釈して比電導度的17 、5 ms/cm
、およびr+Hを8.0に調整した液を通液する。通液
終了後、上記緩衝液にて洗浄し、夾雑物質を洗い出す。
ついで1.5M塩化ナトリウム添加リン酸緩衝液(pH
7,6)で溶出し、F−HAを含む画分30IIllを
得る。
7,6)で溶出し、F−HAを含む画分30IIllを
得る。
培養上清液および、素通り画分、精製F−HA画分の分
析結果を第3表に記す。
析結果を第3表に記す。
F−HAの回収率は93.8%で、精製度は30倍に達
した。
した。
本精製品を用いて生物学的製剤基準[百日ぜきワクチン
](薬発第287号、1981を参照)に準じ、マウス
体重減少試験、マウス白血球増加試験、易熱性毒素否定
試験およびマウスヒスタミン増感試験を実施したか、い
ずれも、生理食塩水を接種した対照群と同等であり、副
作用は認められなかった。
](薬発第287号、1981を参照)に準じ、マウス
体重減少試験、マウス白血球増加試験、易熱性毒素否定
試験およびマウスヒスタミン増感試験を実施したか、い
ずれも、生理食塩水を接種した対照群と同等であり、副
作用は認められなかった。
第 3 表
J)、、?)、 3)、4)、5)第1表に同じ特許出
願人 財団法人化学友血清療法研究所代理 人 弁理士
前出 葆はか1名 19− 20−
願人 財団法人化学友血清療法研究所代理 人 弁理士
前出 葆はか1名 19− 20−
Claims (7)
- (1)ボルデテラ属菌が産生する線維状赤面味?疑集素
を精製取得するに際し、該線維状赤血球凝集素含有液を
、セルロース硫酸エステルのゲルに接触せしめ、線維状
赤血球凝集素を吸着させた後、吸着した線維状赤血球凝
集素をゲルから溶出することを特徴とする線維状赤血球
凝集素の精製方法。 - (2) セルロース硫酸エステルが結晶セルロース主た
は結晶領域および非結晶領域からなるセルロースの硫酸
エステルである前記第(1)項記載の方法。 - (3) 該セルロー又硫酸エステルのゲルな、pH6,
9−9,(1、比電導度5.0−25.Oms/c箱の
緩衝液であらかじめ処理して平衡化したのち吸着処理に
付す、前記第(1)または(2)項の方法。 - (4)該吸着処理を、pH6,0〜8.1’)、温度(
1−3(1’C1比電導度5.0−25.(1+ns/
cmの条件下に行なう前記第(1)〜(3)項の0ずれ
か1つの方法。 - (5)線維状赤血球凝集素のゲルからの溶出を、pH5
,0〜10.0、比電導度25.0〜130m5/c+
11の緩衝液を用いて行なう前記第(1)〜(4)項の
いずれか1つの方法。 - (6)該溶出処理に先だって、@着ゲルを、pH5、(
1−1(1,(1、比電導度5.(’1−25,01l
ls/etaの緩衝液で洗浄する前記第(5)項の方法
。 - (7)該線維状赤血球凝集素含有液が百日咳菌培養物で
ある前記第(1)〜(6)項のいずれか1つの方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59091631A JPS60237027A (ja) | 1984-05-07 | 1984-05-07 | 線維状赤血球凝集素の精製方法 |
US06/722,381 US4563303A (en) | 1984-04-14 | 1985-04-12 | Method for purification of filamentous hemagglutinin |
AU41223/85A AU571078B2 (en) | 1984-04-14 | 1985-04-12 | Purification of filamentous hemagglutinin |
CA000479022A CA1237998A (en) | 1984-04-14 | 1985-04-12 | Method for purification of filamentous hemagglutinin |
KR1019850002492A KR890001927B1 (ko) | 1984-04-14 | 1985-04-13 | 섬유질 헤마글루티닌의 정제방법 |
EP85104545A EP0159003B1 (en) | 1984-04-14 | 1985-04-15 | Method for purification of filamentous hemagglutinin |
DE8585104545T DE3576173D1 (de) | 1984-04-14 | 1985-04-15 | Verfahren zur reinigung von faserartigem haemoglobin. |
AT85104545T ATE50600T1 (de) | 1984-04-14 | 1985-04-15 | Verfahren zur reinigung von faserartigem haemoglobin. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59091631A JPS60237027A (ja) | 1984-05-07 | 1984-05-07 | 線維状赤血球凝集素の精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60237027A true JPS60237027A (ja) | 1985-11-25 |
JPS641447B2 JPS641447B2 (ja) | 1989-01-11 |
Family
ID=14031889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59091631A Granted JPS60237027A (ja) | 1984-04-14 | 1984-05-07 | 線維状赤血球凝集素の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60237027A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62258326A (ja) * | 1986-04-16 | 1987-11-10 | パスツール メリウー セロム エ ヴアクサン | ボルデテラ属細菌の蛋白質抗原の精製方法 |
US4849358A (en) * | 1987-04-24 | 1989-07-18 | The Research Foundation For Microbial Diseases Of Osaka University | Method for culturing bordetella pertussis, a pertussis toxoid and a pertussis vaccine |
-
1984
- 1984-05-07 JP JP59091631A patent/JPS60237027A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62258326A (ja) * | 1986-04-16 | 1987-11-10 | パスツール メリウー セロム エ ヴアクサン | ボルデテラ属細菌の蛋白質抗原の精製方法 |
US4849358A (en) * | 1987-04-24 | 1989-07-18 | The Research Foundation For Microbial Diseases Of Osaka University | Method for culturing bordetella pertussis, a pertussis toxoid and a pertussis vaccine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS641447B2 (ja) | 1989-01-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |