JPS6023657B2 - フエノ−ルの酸化方法 - Google Patents

フエノ−ルの酸化方法

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JPS6023657B2
JPS6023657B2 JP52101113A JP10111377A JPS6023657B2 JP S6023657 B2 JPS6023657 B2 JP S6023657B2 JP 52101113 A JP52101113 A JP 52101113A JP 10111377 A JP10111377 A JP 10111377A JP S6023657 B2 JPS6023657 B2 JP S6023657B2
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JP
Japan
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phenol
parabenzoquinone
reaction
ether
solvent
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JP52101113A
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English (en)
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JPS5436222A (en
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忠志 小味山
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフェノールを分子状酸素で酸化してパラベンゾ
キノンを製造する方法に関するものである。
アミン、ニトリルまたは第三級アミドと銅塩との錆体の
存在下にジ置換フェノールを酸素により酸化する方法は
自己縮合生成物、即ちポリフェニレンェーテルおよびフ
ェノキノンを生成することが従来から広く知られている
(例えば、J.Am.Chem.Soc.81巻、63
35頁、195g牢)また、簡単な1価フェノールの酸
化は、フェノールの両オルト位置が置換されていない限
り、一般に非常に複雑な生成物を形成することも報告さ
れている。例えばJ.PolymerSci.5鏡蓋5
85頁(1962年)にはフェノールをピリジン溶液中
で塩化第一銅の存在下で酸素で処理すると、複雑なター
ル様残澄が生成すると述べられている。従来カップリン
グされていない生成物は、トリアルキル置換フェノール
の酸化の場合にのみ報告されているが、この場合、鋼塩
/フェノールのモル比が高くなければ、多量のポリフェ
ニレンオキシドが同時に生成する。フェノールの酸化に
よるパラベンゾキノンの製造法については、特開昭50
一59342号明細書に開示されている。この方法は1
価の銅、2価の銅又は金属鋼触媒をチオシアネート、シ
アネート、シアン化物またはハロゲンイオン助触媒と共
に、水、Nーアルキル置換ホルムアミド、メタノールま
たはスルホキシド溶媒と組み合せて使用する方法である
。しかし、従来技術の教示によれば、このような触媒で
はフェノールが2および6位置で置換されていなければ
複雑な生成物が得られ、非置換フェノールでは複雑なタ
ール様残櫨が得られてしまう。しかも水を溶媒として使
用した場合にはパラベンゾキノンの収率は極端に低く、
メタノール等のアルコールを溶媒として使用した場合に
は、触媒活性が1回の反応で消失してしまい、総返して
使用することができないという欠点がある。またメタノ
ールは低沸点のため、反応で副生した水の除去に特別の
手段を必要とし、触媒溶液をそのま)循環することがで
きない。更にN−アルキル置換ホルムアミドは高温で加
水分解されやすく、溶媒として使用する場合にはその熱
安定性に問題がある。フェノールの酸化によるパラベン
ゾキノンの製造については特開昭52−17432号明
細書にも記載されている。
この方法は溶媒としてニトリルを使用し銅塩を触媒とす
る方法であるが、パラベンゾキノンへの選択率が低いと
いう欠点があり、更に反応によって生成した水により溶
媒が加水分解されるという欠点もあり、アセトニトリル
を溶媒とした場合には、水よりも沸点が低いので、反応
後の触媒溶液より水を除去するために特別な方法が必要
であり、反応後触媒溶液をそのまま次の反応に供するの
が困難であった。従って本発明の目的は上述の欠点をと
りのぞき、フェノールから収率よく、高選択率でパラベ
ンゾキノンを製造する方法を提供することにある。
更に本発明の目的は触媒活性の劣化がなく、生成した水
分の分離が容易で、熱安定性の優れた溶媒を用いて、フ
ェノールからパラベンゾキノンを製造する方法を提供す
ることにある。
本発明者は上述の目的を達成するためにフェノールを酸
化してパラベンゾキノンを製造する方法を種々探索した
結果、銅塩を触媒とし、且つ溶媒としてエーテル類を使
用することにより好収率でパラベンゾキノンを製造でき
ることを見し、出し本発明に到達した。
即ち、本発明は、一般式HO(CH2Cは○)nR〔式
中記号Rはメチル基、エチル基、プロピル基、又はブチ
ル基を表わし、nは1〜4の自然数である〕で表わされ
るエーテル類を溶媒として、銅塩の存在下にフェノール
を分子状酸素を用いて酸化するフェノールの酸化方法で
ある。
本反応で溶媒として使用されるエーテル類は一般式日○
(C比CH20)nRで表わされる化合物で、例えば、
エチレングリコ−ルモノメチルェーテル、エチレングリ
コ一ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプ
ロピルエーテル、エチレングリコ一ルモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリールモノメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノ
メチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーー
テル、トリヱチレングリコ−ルモノブロピルエーテル、
テトラエチレングリコ一ルモノメチルヱーテル、テトラ
エチレングリコ一ルモノエチルエーテル、テトラエチレ
ングリコールモノプロピルェーテル等がある。
触媒と1/て使用される銅塩としては、塩化第一銅、塩
化第二銅、臭化第一鋼、臭化第二銅、沃化第一銅、硝酸
第二銅、チオシアン酸銅、シアン化鋼、ィソシアン酸銅
等がある。
これらの使用量はフェノール1モル当り、0.01モル
〜10モル、好ましくは0.5〜5モル、更に好ましく
は0.8〜5モルの範囲内である。而して、その使用量
が0.01モル以下ではパラベンゾキノンへの収率は低
く、10モル以上としてもその効果は増大しない。0.
8〜5モルとする場合には、反応速度も遠く、パラベン
ゾキノンの収率も良好である。
フェノールのエーテル溶液の濃度は広範に変え得るが、
通常1〜50%である。反応温度は20〜150℃で行
なうことができる。
通常40〜100℃の範囲で行う。酸素圧は通常2〜5
0疎気圧であり、好ましくは20〜100気圧、更に好
ましくは40〜10ぴ気圧である。パラベンゾキノンへ
の選択率はこの酸素圧によって大きな影響を受ける。酸
素圧が低い場合にはフェノールの酸化速度が遅いばかり
でなく、パラベンゾキノンへの選択率も低い。酸素圧を
40〜10ぴ気圧とした場合には、反応速度も遠く、且
つパラベンゾキノンへの選択率も高い。酸素圧を10ぴ
気圧以上としても、効果は殆んど変らない。反応生成物
の分離方法としては特に制限はないが、例えば反応後反
応液からィソベンタン、ヘキサン等の炭化水素でパラベ
ンゾキノンを抽出した後に、反応液を蒸留することによ
り、触媒溶液中の水を蟹去し、触媒溶液を再びフェノー
ルの酸化反応に供することができる。
本発明の方法によれば、フェノールからポリフェニレン
オキシドのような高沸点物を創生することなく、高収率
、高選択率でペンゾキノンを製造することができる。
更にその際用いる溶媒のエーテル類は熱安定性が高く、
沸点が高いため、副生した水分は、連続的に留去するこ
とができる。また、溶媒との反応により、触媒活性が失
なわれることがなく、触媒と溶媒は循環し、繰返して使
用することができる。実施例 1 50の‘のステンレス製オートクレープにフェノール1
.85夕、塩化第二銅2.26夕及びジェチレングリコ
ールモノメチルェーテル22夕を仕込み、窒素で30k
9′のGまで加圧した後、全圧が100k9′のGにな
るまで純酸素を圧入した。
その後温度を60qoに上昇させそのまま7時間反応さ
せた。反応後室温まで放冷し、内容物を取り出して分析
し、次の結果を得た。フェノールの転化率
62.5%パラベンゾキノンへの選択率
68.4%パラクロルフェノールへの選択率
31.0%パラクロルフェノールはバラベンゾキノンに
酸化することができると考えられるので、本方法ではパ
ラベンゾキノンへの選択率は実質的には99%程度もあ
りほぼ定量的に反応を進めることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式HO(CH_2CH_2O)_nR〔式中記
    号Rはメチル基、エチル基、プロピル基、又はブテン基
    を表わし、nは1〜4の自然数である〕で表わされるエ
    ーテル類を溶媒として、銅塩の存在下に、フエノールを
    分子状酸素を用いて酸化することを特徴とするフエノー
    ルの酸化方法。
JP52101113A 1977-08-25 1977-08-25 フエノ−ルの酸化方法 Expired JPS6023657B2 (ja)

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JPS5436222A JPS5436222A (en) 1979-03-16
JPS6023657B2 true JPS6023657B2 (ja) 1985-06-08

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US6815565B2 (en) * 2003-04-04 2004-11-09 General Electric Company Method for preparing hydroquinones and dihydroxybiphenyl compounds from mixtures of bromophenols and benzoquinones

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