JPS6023604Y2 - 電気こんろ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気こんろ、とくにシーズヒータの取付構造
に関するものである。

従来、シーズヒータを用いた電気こんろにおいては、シ
ーズヒータをリング状の取付金具にセットしたのち、こ
の取付金具を電気こんろ本体の上面開口孔から挿入して
本体内部に固定するようになっている。

ところが、上面開口部は外観上および煮こぼれの侵入防
止のために小形となっているので、上記取付金具の取付
作業が面倒であるばかりか取付金具の取付時にシーズヒ
ータのターミナル部をひねりながら取付けなければなら
ず作業性が悪かった。

また、上記リング状の取付金具なしでシーズヒータを本
体に取付けるようにしたものもあるが、この場合におい
ても、シーズヒータを本体上方から取付けなければなら
ず、しかも本体の構造が複雑となり、その加工が面倒で
あった。

本考案は上記従来の欠点に鑑みてなされたもので、シー
ズヒータを電気こんろ本体の下方から取付け、従来のリ
ング状取付金具を排除し、かつヒータターミナル部の本
体への取付を容易にした電気こんろを提供することを目
的とする。

以下、本考案を一実施例である添付図面にしたがって説
明する。

第１図〜第３図は本考案にかかる電気こんろを示し、１
は全体形状が略四角形からなる本体、２は切換スイッチ
、５は本体１の上面部３に設けられた略円形の開口孔４
の上面に載置されたプレートリングで、煮汁等がふきこ
ぼれたとき、これを受けるものである。

このプレートリング５は本体１の上面部に設けた凹部６
から指の先等で引き上げれば簡単に取り外すことができ
る。

本体１の上面部３の下面には、３個の略コ字状の支持片
７ａ、７ｂ、７ｃが同一円周上に溶接にて固定されてお
り、この支持片７ａ、 ７ｂ、 ７ｃと上面部３下
面との間で形成される孔は円周方向に開口している。

なお、上面部３の上記支持片７Ｃと対応する位置には１
個のねじ挿通孔８が設けられている。

９はうす巻き状のシーズヒータ、１０は中央から三方向
に放射状に突出した３本の脚部１１ａ。

１１ｂ、ｌｌｃを有するヒータ受台で（第６図〜第８図
参照）、シーズヒータ９は１本の脚部１１Ｃに設けた爪
１２をカシメることにより、うす巻き状に保持されてい
る。

なお、１３．１３はシーズヒータ９の端子である。

ヒータ受台１０のそれぞれの脚部１１ａ、ｌｌｂ、ｌｌ
ｃの先端には、下面に小突起１４ａ、１５ａを有する突
片１４゜１５とねじ孔１６ａおよび上面に折返し１６ｂ
を有する突片１６とが円周方向に突設されており、また
ヒータ受台１０の中央にはキャップ１７が冠着されてい
る。

１８は断面コ字状の底板で本体１の底部開口孔１９を塞
ぐように固定されており、この底板１８に対し略円形の
凹所を有する受皿２０が摺動自在に保持されている。

受皿２０は、本体１の上面部間口孔４から上記シーズヒ
ータ９あるいはヒータ受台１０のすき間を通って落下し
た煮汁やゴミ等を受は止め、適宜引き出して廃棄するこ
とができるようになっている。

つぎに、本電気こんろの組立方法を説明する。

まず、シーズヒータ９をヒータ受台１０に固定する。

そして、このヒータ受台１０を本体１の底部開口孔１９
から挿入し、ヒータ受台１０の３個の突片１４，１５．
１６を本体１の上面部３の下面に当接させた状態で所定
角度回転させる。

これによって、突片１４，１５．１６は本体１の上面部
３下面に設けられた支持片７ａ、７ｂ、７ｃに係合する
。

この保合によって、突片１６のねじ孔１６ａは本体１の
上面部３に設けたねじ挿通孔８と対応し、一方、他の２
個の突片１４，１５の下面に設けた小突起１４ａ、１５
ａは支持片７ａ。

７ｂの上面に点接触する。

そして、上記ねじ挿通孔８に止めねじ２１を挿通して、
突片１６のねじ孔１６ａに螺合させることにより、（第
５図参照）、突片１６の折返し１６ｂが上面部３に接触
し、ヒータ受台１０は上下にガタつくことなく回転止め
されて取付けられ、かつシーズヒータ９のターミナル部
は本体１内部に立設した取付板２２にて保持される。

この後、シーズヒータ９の端子１３．１３と切換スイッ
チ２および電源コード（図示せず）とを適宜配線し、か
つ本体１の底部に底板１８および受皿２０を取付けるこ
とにより、組立を終了する。

上記組立てに際し、一般に電気こんろの底部は外観上問
題とならないため、大きな開口孔を設けてもよく、かつ
底板１８は組立ての最終段階で上記開口孔１９を塞ぐた
めに取付けられる。

したがって、上記シーズヒータ９およびヒータ受台１０
の取付けは上記底部開口孔１９から挿入すれば簡単に行
なうことができる。

また、ヒータ受台１０はシーズヒータ９の加熱にともな
って高温となるため、ヒータ受台１０と本体１との接触
部から本体１に熱が伝導し、本体１の温度を不要に上昇
させるばかりか、本体１への熱伝導による熱損失を招く
おそれがある。

上記実施例では、突片１４，１５に小突起１４ａ、１５
ａを設け、かつ突片１６に折返し１６ｂを設け、この小
突起１４ａ、１５ａが本体１の上面部３下面に固定され
た支持片？ａ、７ｂに点接触すると共に（第４図参照）
、突片１６の折返し１６ｂが上面部３に微少面積で接触
するため、熱伝導が少なく、本体１の温度上昇や熱損失
を最小限に食い止めることができる。

なお、上記小突起１４ａ、１５ａは、シーズヒータ９の
上面に鍋等が載置され、その重量によりヒータ受台１０
の突片１４．１５が下方に押し下げられることを考慮し
て突片１４，１５の下面に設けられたものである。

また、突片１４，１５の上面にも小突起を設け、これら
上下面の小突起が本体の上面部下面および支持片上面に
当接するようにしてもよく、これによれば突片１４，１
５の上下のガタつきを全くなくすことができる。

本体１の上面部３下面に設けられる支持片７ａ、 ７ｂ
ｔ ７ｃとしては、上記実施例のごとく別体からなる金
具を溶接により取付けたものに限らず、上面部３の所定
箇所を下側に切り起こしたものでもよい。

以上の説明で明らかなように、本考案によれば、シーズ
ヒータを保持したヒータ受台に突片を設け、このヒータ
受台を電気こんろ本体の下方から嵌め込んで本体の上面
部下面に当接させた状態て回転させることにより、上記
突片を本体の上面部下面に設けた支持片に係合させるよ
うにしたので、この係合によりヒータ受台は本体に対し
て上下方向に支持され、かつ、突片の１つを本体にねじ
止めすることにより回転止めされる。

したがってヒータ受台は本体に容易に取付けることがで
き、本体の構造も複雑になることがなく、シかもシーズ
ヒータのターミナル部をひねることがないので作業が容
易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる電気こんろの平面図、第２図は
第１図の■−■線断面図、第３図は第１図の■−■線断
面図、第４図は第１図のＩＶ−ＴＶ線線入大断面図第５
図は第１図の■−Ｖ線拡線断大断面図６図はシーズヒー
タを保持したヒータ受台の正面図、第７図はその右側面
図、第８図はその平面図である。 １・・・・・・本体、３・・・・・・上面部、４・・・
・・・開口孔、７ａ、 ？ｂｙ ７ｃ・・・・・・支持
片、８・・・・・・ねじ挿通孔、９・・・・・・シーズ
ヒータ、１０・・・・・・ヒータ受台、１１ａｔ １
１ ｂ＊ １１ ｃ””脚部、１４． １５． １６
・・・・・・突片、１４ａ、１５ａ・・・・・・小突起
、１６ａ・・・・・・ねじ孔、１６ｂ・・・・・・折返
し、１８・・・・・・底板、１９・・・・・・底部開口
孔、２０・・・・・・受皿、２１・・・・・・止めねじ
。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）上面部および底部に開口孔を設け、上面部の下面
   に複数個の支持片を同一円周上に設けた本体と、うす巻
   き状のシーズヒータと、シーズヒータを一体に取付けた
   状態で上記本体の底部開口孔より挿入され、該挿入とと
   もに所定角度回転させることにより上記支持片と係合す
   る複数個の突片を外周部に設けたヒータ受台と、互いに
   係合する少なくとも１組の支持片と突片とを固定する止
   めねじとを備えたことを特徴とする電気こんろ。
2. （２）上記突片のうち、支持片にねじ止めされる突片の
   上面に微小な折返しを設け、この折返しが本体の上面部
   の下面に接触するとともに、上記ねじ止めされる突片を
   除く他の突片の下面に小突起を設け、この小突起が支持
   片の上面に接触することを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の電気こんろ。