JPS6023463Y2 - デイ−ゼルエンジンの燃料噴射ノズル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はディーゼルエンジンの燃料噴射ノズル装置に関
するものである。

従来の直噴式ディーゼルエンジンはＮＯｘの発生を押え
るため、噴射時期を遅らす必要があった。

しかし、噴射時期を遅らせると着火時期も遅れるため、
燃焼効率が低下する問題があった。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであ−っで、そ
の目的とするところはエミッション（ＮＯｘ、 ＨＣ，
Ｃｏ）の低減が可能になりまた燃焼効率が向上でき更に
は騒音の低減が可能になるディーゼルエンジンの燃料噴
射ノズル装置を提供することにある。

以下、本考案を図面を参照して説明する。

図面中１はシリンダヘッドであり、２はピストンである
。

シリンダヘッド１には燃料噴射ノズル３が装着しである
。

図面中４はキャップである。

キャップ４は板部材で作られていてその中央は半球状の
凹部４ｂになされており、この凹部４ｂには燃料噴射ノ
ズル３の噴口と同数の孔５が穿っである。

このキャップ４はその周部４ｃにおいてスペーサ６を介
してボルト７で前記シリンダヘッド１に取付けてあり、
凹部４ｂの中心に前記燃料噴射ノズル３が位置し、この
噴射ノズル３の噴口に前記孔５が対向している。

このようにキャップ４とシリンダヘッド１との間にスペ
ーサ６があるため、隙間Ａが存在する。

またキャップ４の周縁部は下方に曲げてあり、このため
に隙間Ａの入口部分Ａ′は奥側より広くなりスキッシュ
流Ｆの流入が良好になされている。

しかして、圧縮行程の終了時に発生するスキッシュ流Ｆ
をキャップ４内に送り込み燃料噴射ノズル３より噴射さ
れた燃料はキャップ４内での乱流に出合い、このため着
火性が良くなる。

またキャップ４は燃焼中、高温炎にさらされるために燃
焼はより助長される。

着火した燃料はキャップ４の孔５よりピストン燃焼室８
中に噴き出され、燃焼室８中にある新規な空気によって
さらに燃焼は進む。

本考案は上記のように、燃焼室内の燃料噴射ノズル３の
下方にシリンダヘッド１との間に隙間Ａを存してキャッ
プ４を設け、キャップ４の中央に凹部４ｂを形威し、凹
部４ｂに、燃料噴射ノズル３の噴口と同数の孔５を噴口
に対向させて設け、キャップ４の周縁部を下方に曲げて
隙間Ａの入口部分Ａ′を形成したことを特徴とするディ
ーゼルエンジンの燃料噴射ノズル装置である。

したがって、キャップ４とシリンダヘッド１との間に隙
間Ａが存在しておりまたキャップ４の周縁部は下方に曲
げてあって入口部分Ａ′が形成してあり、この入口部分
Ａ′は奥側より広くなりスキッシュ流下の流入が良好に
なされる。

そして、圧縮行程の終了時（こ発生するスキッシュ流を
キャップ４内に送に込み乱流の強い領域をつくり、また
キャップ４は高温炎にさらされるために高温になるので
着火性が良好になるし、着火した燃料はピストン燃焼室
内で新規の空気によってさらに燃焼される。

このために、エミッション（ＮＯｘ、ＨＣ。

ＣＯ）の低減が可能になり、燃焼効率が向上でき、また
圧力上昇率が減ることによる騒音の低減が可能になる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案−実施例の縦断面図である。 １はシリンダヘッド、３は燃料噴射ノズル、４はキャッ
プ、５は孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃焼室内の燃料噴射ノズル３の下方にシリンダヘッド１
   との間に隙間Ａを存してキャップ４を設け、キャップ４
   の中央部に凹部４ｂを形成し、凹部４ｂに燃料噴射ノズ
   ル３の噴口と同数の孔５を噴口に対向させて設け、キャ
   ップ４の周縁部を下方に曲げて隙間Ａの入口部分Ａ′を
   形成したことを特徴とするディーゼルエンジンの燃料噴
   射ノズル装置。