JP2809759B2 - ディーゼル機関の燃焼室 - Google Patents

ディーゼル機関の燃焼室

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JP2809759B2
JP2809759B2 JP1284116A JP28411689A JP2809759B2 JP 2809759 B2 JP2809759 B2 JP 2809759B2 JP 1284116 A JP1284116 A JP 1284116A JP 28411689 A JP28411689 A JP 28411689A JP 2809759 B2 JP2809759 B2 JP 2809759B2
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combustion chamber
vortex
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partition wall
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都志夫 一政
史郎 石田
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Isuzu Motors Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はディーゼル機関の燃焼室に係り、特にNOX
低減するためのディーセル機関の燃焼室に関するもので
ある。
[従来の技術] 一般に、ディーゼル機関においては第9図に示すよう
に、渦流燃焼室を有するものが知られている。
図示するように、シリンダヘッドa内にはシリンダブ
ロック(図示せず)に形成された主燃焼室bに連通する
渦流燃焼室cが区画形成されており、この渦流燃焼室c
にはピストン(図示せず)の上昇移動により流入する圧
縮空気により渦流dが形成されるようになっている。ま
た、シリンダヘッドaには渦流燃焼室c内に燃料eを供
給するための燃料噴射部fが設けられると共にグロープ
ラグgが設けられている。
したがって、燃料噴射部eから噴射された燃料eは渦
流燃焼室c内に形成された渦流dにより混合気化され、
圧縮熱により着火されて燃焼することになる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、ディーゼル機関においては出力性能、排ガ
ス、騒音、始動性などのバランスをとりながら性能マッ
チングがなされるが、これらの間にはトレードオフの関
係があるため、これを改善するために噴射系、燃焼室形
状、吸排気系のチューニングがなされている。
一般に、NOXを低減する手段とその欠点をあげると、
燃料噴射タイミングをリタードした場合にはHCの増加、
出力減となり、燃料噴射率を低減した場合にはスモーク
悪化、HC増加、出力減となり、圧縮比を低下した場合に
は始動性不良、HC増加、出力減となり、副室内スワール
比を低減した場合にはスモーク悪化、HC増加、トルク減
となる。また、渦流dが強いときには燃料eが燃焼室中
心に集中し、燃焼が短期間のうちにピークを迎える。こ
のような燃焼では燃焼室内の温度が上昇し、NOX、スモ
ークの増加を招くことになる。そこで、主燃焼室bと渦
流燃焼室cとを結ぶ連通路hの口径を拡大して流速を落
とした場合には出力、トルクの低下、燃費の悪化を招く
ことになる。
すなわち、第10図に示すように横軸にNOX排出量をと
り、縦軸にHCの排出量をとると、NOXの低減を図ろうと
すると、常にHCの悪化があり、NOX−HCのトレードオフ
が課題となる。
なお、実開昭55−104723号公報においては副室式燃焼
室が提案されており、この提案においては燃焼室壁に溝
が形成されているが、この溝の大きさが具体的に示され
ていない。
本発明は上記問題点を有効に解決すべく創案されたも
のである。
本発明は出力性能等の悪化を招くことがなく、排ガス
を低減することのできるディーゼル機関の燃焼室を提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、シリンダヘッドに設けられた区画壁と区画
壁に接続されるホットプラグとによる燃焼室壁で区画形
成され、圧縮空気の流入により渦流を形成する渦流燃焼
室を備えたディーゼル機関の燃焼室において、上記ホッ
トプラグの先端を上記区画壁の接続端から離間させて、
上記燃焼室壁に、断面略正方形の溝を上記渦流に対して
直角な方向に環状に形成すると共に、該溝の幅をB、深
さをT、燃焼室直径をDとしたときに、これらの関係を
0.02≦B/D≦0.08、0.02≦T/D≦0.13に設定したものであ
る。
[作用] 上記構成によって、渦流燃焼室は、ピストンの上昇移
動により流入する圧縮空気を導入して渦流を形成する。
溝は、燃焼室壁に沿って流れる渦流の速度を適度に弱め
ると共に、渦流の通過に伴って小さな渦流を形成して、
NOXを低減するに最適な乱れを生じさせる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を添付図面に従って詳述す
る。
第1図に示すように、ピストン(図示せず)の上昇移
動により流入する圧縮空気を導入して渦流Aを形成する
ための渦流燃焼室1が、シリンダヘッド2に設けられた
区画壁と、この区画壁に接続されるホットプラグ12とに
よる燃焼室壁9で、区画形成されている。この渦流燃焼
室1は連通路3によりシリンダブロック(図示せず)に
形成された主燃焼室4に連通するようになっている。
渦流燃焼室1を区画形成するシリンダヘッド2には燃
料Bを噴射するための燃料噴射部5が座6に保持されて
設けられ、この燃料噴射部5の先端部には渦流燃焼室1
内に臨んで指向されたノズル7が形成され、このノズル
7は燃料Fを所定角度に噴霧する。また、シリンダヘッ
ド2には始動着火するためのグロープラグ8が設けられ
ている。
特に、渦流燃焼室1を区画するシリンダヘッド2の燃
焼室壁9には渦流Aに対して直角方向にかつ燃焼室中心
に向けて開放された溝11が形成される。この溝11は、ホ
ットプラグ12の先端が、シリンダヘッド2の区画壁の接
続端から離間されることで、断面略正方形に且つ周方向
に環状に形成されている。
また、溝11の幅をB、深さをT、燃焼室直径をDとし
たときに、これらの関係は 0.02≦B/D≦0.08、0.02≦T/D≦0.13 に設定されている。
このように溝11が形成されるために、渦流燃焼室1内
においては一定の流速の渦流Aが流入すると、溝11は燃
焼室壁9に沿って移動する渦流Aの抵抗部となり、渦流
Aの流速が弱められることになる。また、同時に溝11が
所定の大きさに開口されているために、小さな渦流Cが
生成される。この渦流Cは溝11内および燃焼室壁9に沿
って溝11の下流側に形成されることになる。このため、
出力、トルクなどを低下させることなくNOXを低減する
ことができる。
すなわち、第2図はB/D<0.02、第3図はT/D<0.02に
設定した溝11を示したものであり、これらの場合にはい
ずれも小さな渦流Cは形成されることなく渦流Aの流速
も弱められない。したがって、燃焼が短時間のうちにピ
ークをむかえる傾向になり、燃焼温度が上昇しNOXを低
減することは不可能である。
他方、第4図はB/D>0.10、第5図はT/D>0.13に設定
した溝11を形成したものである。このようにいずれも溝
11を大きく形成した場合には溝11が渦流Aの大きな抵抗
となるため、渦流Aの抵抗を弱めることは可能になる
が、図中の斜線で示すように溝11の両側11aや底部11bが
無駄な容積となる。そのため、出力、トルクの低下およ
び始動性不良の低下となる原因となる。
第6図および第7図は回転数N=2000rpm、燃料供給
量Q=1.0g/hrpmlにおいて、左縦軸に機関出力Pme、ス
モーク、NOを、右縦軸にHCの排出量をとり、横軸に第6
図にあってはB/D、第7図にあってはT/Dをそれぞれとっ
たものである。○は上死点(TDC)のセットタイミング
を0.48に、△は上死点のセットタイミングを0.57にそれ
ぞれ設定したものである。
第6図に示すように、0.02≦B/D≦0.08において最適
な測定結果を得たことが明らかである。また、第7図に
おいても0.02≦T/D≦0.13において最適な結果を得た。
これらをまとめると、第8図に示す如き結果となる。
すなわち、横軸にT/D、縦軸にB/Dを示すと図中斜線で示
した長方形の領域Xは0.02≦B/D≦0.08、0.02≦T/D≦0.
13を示したものであり、この領域Xでは渦流Aが最適に
弱められNOXを低減できる。これに対して斜線領域Xよ
り上の領域Yでは上述したように、渦流が弱められNOX
は低減されるが、無駄が容積が増えスモークの悪化、出
力、トルクの低下の原因となる。また、斜線領域の下方
の領域Zでは渦流Aが弱められず性能に変化はない。
このように本発明は燃焼室壁9に渦流Aを弱め小さな
渦流Cを生成するに最適な溝11を形成することにより、
出力性能等を低下させることなく、NOXを低減すること
ができる。またホットプラグ12の形状を若干変更するだ
けで所定の溝11を形成することができるので、従来の渦
流燃焼室の加工工程を変える必要がない。すなわちコス
トアップを未然に防ぐことができる。
[発明の効果] 以上要するに本発明によれば、燃焼室壁に渦流を弱め
小さな渦流を形成するに最適な溝を形成することによ
り、出力性能等を低下させることなく、NOXを低減する
ことができる。また加工工程の変更なく所定の溝を形成
することができ、コストアップを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る燃焼室を示す断面図、第2図から
第5図までは溝のB/D、T/Dを変化させた場合の渦流の変
化を示す状態図、第6図、第7図および第8図は溝の性
能特性を示す図、第9図は燃焼室の従来例を示す断面
図、第10図はNOX−HCのトレードオフを示す図である。 図中、1は渦流燃焼室、9は燃焼室壁、11は溝、Aは渦
流、Cは小さな渦流である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−32127(JP,U) 実開 昭58−87928(JP,U) 実開 昭59−110328(JP,U) 実開 昭55−104723(JP,U) 実開 昭60−77728(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドに設けられた区画壁と該区
    画壁に接続されるホットプラグとによる燃焼室壁で区画
    形成され、圧縮空気の流入により渦流を形成する渦流燃
    焼室を備えたディーゼル機関の燃焼室において、上記ホ
    ットプラグの先端を上記区画壁の接続端から離間させ
    て、上記燃焼室壁に、断面略正方形の溝を上記渦流に対
    して直角な方向に環状に形成すると共に、該溝の幅を
    B、深さをT、燃焼室直径をDとしたときに、これらの
    関係を 0.02≦B/D≦0.08、0.02≦T/D≦0.13 に設定したディーゼル機関の燃焼室。
JP1284116A 1989-10-31 1989-10-31 ディーゼル機関の燃焼室 Expired - Lifetime JP2809759B2 (ja)

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