JPS6023448Y2 - オイルパンの油戻し装置 - Google Patents

オイルパンの油戻し装置

Info

Publication number
JPS6023448Y2
JPS6023448Y2 JP14355378U JP14355378U JPS6023448Y2 JP S6023448 Y2 JPS6023448 Y2 JP S6023448Y2 JP 14355378 U JP14355378 U JP 14355378U JP 14355378 U JP14355378 U JP 14355378U JP S6023448 Y2 JPS6023448 Y2 JP S6023448Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
pan
vehicle
sump
oil pan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14355378U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5559118U (ja
Inventor
誠 松井
Original Assignee
トヨタ自動車株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by トヨタ自動車株式会社 filed Critical トヨタ自動車株式会社
Priority to JP14355378U priority Critical patent/JPS6023448Y2/ja
Publication of JPS5559118U publication Critical patent/JPS5559118U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6023448Y2 publication Critical patent/JPS6023448Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、自動車機関における潤滑油のオイルパンに
関するものである。
(従来の技術) 第1図で示すように、この種のオイルパン02は、その
近傍に位置する他の部品(フレームやステアリングリン
ク等)との間隔を確保するために複雑な形状を呈するの
のが普通である。
(考案が解決しようとする問題点) そして、今回問題となるのは、上記オイルパン02の油
だめ05が、例えば自動車の前方に極端に片寄っている
場合である。
このようなオイルパン02を備えた自動車が急勾配の登
板路を走行する場合、オイルパン02は第1図で示すよ
うに大きく傾くこととなる。
この状態において、油だめ05のオイルストレーナ06
から吸い上げられ、機関の潤滑を要する各部に向けて送
られた潤滑油は、オイルパン02の後部07により多く
流れ落ち、この後部07にためられてその量が徐々に増
加してくる。
そして、オイルパン02の傾きが太いときには、その後
部07に油が順次流れ落ちてくるにもかかわらず、その
容積が太きいために後部07の油は油だめ05との境界
部Aを越えられなくなる。
従って、このような走行状態が長時間続くと、オイルパ
ン02の油だめ05内における油の油面が下がり、やが
てはオイルストレーナ06の吸込口よりも油だめ05内
の油面が下になる。
この結果、機関の潤滑が適正になされなくなる。
(考案の目的) このような従来の問題点にかんがみて、この考案は、油
だめが自動車の前方に大きく片寄っているオイルパンを
備えた自動車が、急公配の坂路を長時間にわたって継続
走行した場合でも、機関の潤滑を良好になし、かつオイ
ルパン内底面の剛性を高めることができる油戻し装置の
提供を、その目的とするものである。
(実施例) 次に、この考案の構成を、第2図から第6図で示す実施
例に従って詳細な説明する。
まず、第2図において自動車用機関のシリンダブロック
1の下面には、オイルパン2がガスケット3を介在させ
た状態でボルト4によって固定されている。
このオイルパン2は、その油だめ5が自動車の前方に極
端に片寄った状態前で形成されている。
この油だめ5には、通常よく知られているようにオイル
ストレーナ6が位置している。
つまり、この油だめ5にたまった潤滑油は、オイルポン
プ(図示しない)の作動により、上記のオイルストレー
ナ6から吸い上げられて機関の潤滑を要する各部へ送く
られ、各部の潤滑を果した後に再びオイルパン2内へ流
れ落ちてくるのである。
さて、この実施例では上記の油だめ5からオイルパン2
の後部7に通じる油路8が形成されている。
すなわち、この油路8はその一端が油だめ5内の車両後
方側の底部で開口腰他端が車両後部のオイルパン2の内
底面、つまり上述したようにオイルストレーナ6から吸
い上げられて機関の潤滑を果した後の油が比較的多く落
ちてくる個所で開口した状態に構成されている。
また、この油路8は第3図からも明らかなように、オイ
ルパン2の内底面2′に沿わせて並べ、例えば溶接など
によってオイルパン2に固定した構成となっている。
なお、上記の油路8は、第4図で示す断面形状一本のパ
イプ8bを用いて構成することも可能である。
また、第5図および第6図で示すように一枚のプレート
8cとオイルパン2の内底面2′とによって上記の油路
8を構成してもよい。
ただし、このようにプレート8cを用いて油路8を構成
する場合は、プレート8cとオイルパン2との合わせ面
における気密性を保つように配慮することが必要である
上記の構成において、自動車が勾配の急な登板路を走行
する場合、オイルパン2は第2図で示す状態に大きく傾
く。
この状態においてオイルパン2内の油は、このオイルパ
ン2の内底面2′の形状によって生じる境界部Aにより
、前記の油だめ5とそれ以外のオイルパン2の後部7と
に分かれる。
このとき、油だめ5内の油と後部7の油とのそれぞれの
油面に差(高低)があると、油面の高い方の油はこの油
だめ5と後部7とを結ぶ前記の油路8によるサイフオン
作用によって油面の低い方へ流れ、それぞれの油面が均
一に保たれる。
また、オイルパン2が第2図で示すように傾いた状態が
長時間にわたって続くと、先に説明したように機関各部
の潤滑を果した後にオイルパン2へ流れ落ちてくる油の
うち、このオイルパン2の後部7に落ちてくる油は、前
記の境界部Aを越えることができず、そこにためられる
ことになる。
そして、この後部7にためられる油量が徐々に増加し、
その油面が油だめ5の油面より高くなると、この後部7
の油は上述したように油路8によるサイフオン作用によ
って油だめ5に順次戻される。
これにより、自動車の坂路走行が長時間続いても、油だ
め5の油量は適正に保たれ、前記オイルストレーナ6か
ら機関各部への潤滑油の供給は良好に維持される。
(考案の効果) 以上のように本考案は、オイルストレーナを臨ませてい
る油だめが車両の前部に片寄って形成されており、車両
が急公配の登板路を走行するときには油がこの油だめと
車両後部の油だめ以外の部分とに分かれてためられる構
成のオイルパンにおいて、車両が急公配の登板路を走行
する際に、仮に前記油だめ内の油の油面がそれ以外のオ
イルパン後部にためられた油の油面よりも低くなった場
合でも、このオイルパン後部にためられた油を油路のサ
イフオン作用によって油だめに戻すことができ、はって
上記油だめの油量を急公配の登坂路走行中でも適正に保
ち、この油だめ内の油面が下ってオイルストレーナから
空気が吸い上げられるといったような不具合を防止して
機関各部の潤滑を良好に保持し得る。
特に、この考案は上記の油だめに油を戻すための油路を
、オイルパンの内底面の幅方向に関するほぼ全域にわた
り、かつこの内底面に沿わせて形成しているので、オイ
ルパン内底面全体の剛性が著しく高まり、そろ表面振動
による放射音を低減させることができるともに、エンジ
ン音などのオイルパン透過音が抑制され、かも油路の存
在がオイルパンの底面形状に影響を及ぼさず、フレーム
やステアリング等の取りまわしを支障なく行なえるなど
の利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動車の坂路走行状態における従来のオイルパ
ンを表した断面図、第2図から第6図は、この考案の実
施例を示、第2図は自動車の坂路走行状態におけるオイ
ルパンの断面図、第3図は第2図の■−■線断面図、第
4図、第5図、第6図はそれぞれ異なる実施例を第3図
と同じ方向からみた断面図である。 2・・・・・・オイルパン、5・・・・・・油だめ、ル
ストレーナ、訃・・油路。 6・・・・・・オイ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. オイルストレーナを臨ませている油だめが車両の前部に
    片寄って形成されており、車両水平時には油だめにのみ
    オイルがためられ、車両が急公配の登板路を走行すると
    きにはオイルがこの油だめと車両後部の油だめ以外の部
    分とに分れてためられる構成のオイルパンにおいて、こ
    の油だめの車両後方側の底部で一端が開口し、かつ他端
    が車両後部の油だめ以外のオイルパン底部で開口する油
    路を、オイルパンの内底面の幅方向に関するほぼ全域に
    わたり、かつこの内底面に沿わせて形成し、車両が急公
    配の登板路を走行する際に、前記油だめ内の油とそれ以
    外のオイルパン後部にためられた油との間に生じた油面
    の差を前記油路のサイフオン作用によって均一にするよ
    うに構成したことを特徴とするオイルパンの油戻し装置
JP14355378U 1978-10-18 1978-10-18 オイルパンの油戻し装置 Expired JPS6023448Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14355378U JPS6023448Y2 (ja) 1978-10-18 1978-10-18 オイルパンの油戻し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14355378U JPS6023448Y2 (ja) 1978-10-18 1978-10-18 オイルパンの油戻し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5559118U JPS5559118U (ja) 1980-04-22
JPS6023448Y2 true JPS6023448Y2 (ja) 1985-07-12

Family

ID=29121338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14355378U Expired JPS6023448Y2 (ja) 1978-10-18 1978-10-18 オイルパンの油戻し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6023448Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5559118U (ja) 1980-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10196341A (ja) 内燃機関におけるオイルパンの制振構造
US3590955A (en) Engine oil pan
JPH0581726B2 (ja)
JPS6023448Y2 (ja) オイルパンの油戻し装置
JP4483910B2 (ja) オイルパン構造
JP3746015B2 (ja) ドライサンプ式4サイクルエンジン
JP4443131B2 (ja) トランスミッションハウジングの配管構造
JPH0557404B2 (ja)
JPH0236793Y2 (ja)
JP2842830B2 (ja) 自動二輪車用内燃機関のオイル溜構造
JPS6335135Y2 (ja)
JPS6321802Y2 (ja)
JPS636403Y2 (ja)
JPS6034732Y2 (ja) バ−チカルエンジンの油跳ね上げ式潤滑装置
JPS6040806Y2 (ja) 内燃機関用潤滑装置
JP2000179319A (ja) 自動車用エンジンのオイルストレーナ
JP3128214B2 (ja) 4サイクルエンジンのオイル溜構造
JP4175709B2 (ja) ユニットスイングエンジンの潤滑構造
JP3657478B2 (ja) 内燃機関におけるオイルパンの構造
JP2000240422A (ja) 内燃機関の潤滑油貯留構造
JPH0622097Y2 (ja) バツフルプレ−ト
JPH0680050U (ja) トランスミッションの潤滑装置
JPH02264109A (ja) 内燃機関のオイルパン
JPS6221966B2 (ja)
KR960005512Y1 (ko) 엔진용 오일팬