JP4443131B2 - トランスミッションハウジングの配管構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタのトランスミッションハウジングの配管構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、トラクタ等の作業車両には、油圧シリンダ類や油圧作動型のクラッチ・ブレーキ等、各種の油圧作動手段が設けられている。そのため、トランスミッションハウジング機構を内装する車体の内部のミッションケースが、油圧作動手段に供給されるオイルを貯蔵するオイル溜りとして用いられている。このオイル溜り内のオイルは、トランスミッションハウジング機構内を潤滑する潤滑油としての役割も果たす。即ち、該オイルは、油圧作動手段の作動油、及び、歯車等を常時浸して潤滑し、必要な部分に吹き付ける強制潤滑手段として使用している。このように、トランスミッションハウジングの配管構造において、トランスミッションハウジング内のオイルを良好で効果的に潤滑させることが肝要となる。
【0003】
また、トランスミッションハウジング内のオイルは、油圧ポンプによって給油路の一側端に接続したサクションストレーナ又はフィルタから吸入される。そして、ストレーナ部又はフィルタ部の洗浄・交換等のメンテナンス性や、最も低い位置に配置させることから、該サクションストレーナ又はフィルタをトランスミッションハウジング内後方下部に配置することが多い。特に、前後に長い車体を備えるトラクタ等の作業車両においては、車両登坂時に備えて車両後端に配置される。
【0004】
トラクタ等の作業車両におけるこの種のトランスミッションハウジングの配管構造に関するものとして、例えば、特許文献1に記載されているようなものが提案されている。具体的には、前後に直列配列して連結しているクラッチハウジング、ミッションケース及びリヤアクスルケースで構成されているトランスミッションハウジングの配管構造において、クラッチハウジング内部、ミッションケース内部、及び軸受けフレーム内部に、油圧ポンプへの給油路を組み込んだ構造を提供するものである。このトランスミッションハウジングの配管構造によると、該給油路からの油漏れを防止し、また、給油路を機体内部に設けることで該給油路の配置が容易になる。更に、トラクタの登坂時にフィルタが必ず油面下にあることとするため、該ポンプ給油路の始端となるフィルタをリヤアクスルケース内底部に設けている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−132898号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来のトランスミッションハウジングの配管構造では次のような問題があった。即ち、トラクタ等の作業車両が急勾配の降坂路において著しい前傾となると、トランスミッションハウジング内のオイルが該トランスミッションハウジング前方部に偏ることになる。そうすると、リヤアクスルケース内底部にサクションストレーナ又はフィルタが設けられた従来の構造であれば、ストレーナ部又はフィルタ部の一部が油面上に露出してしまい、給油路へ空気が混入してしまうという問題があった。このように、油路へ空気が混入すると、油圧クラッチに所望の油圧が得られず連係が遅れて車両発進が遅れたり、騒音が発生したり、また、油圧の精密制御を妨げたりする要因となっている。
【0007】
そこで、本発明においては、トラクタ等の作業車両のトランスミッションハウジングの配管構造に関して、前記従来の課題を解決するもので、作業車両本体が前傾しても油路に空気が入らないようにしたトランスミッションハウジングの配管構造を提供することを目的とするものである。更に、本発明においては、トラクタ等の作業車両の安全かつ確実な降坂路走行を実現するトランスミッションハウジングの配管構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
トランスミッションハウジング(1)を、直列配列したクラッチハウジング(2)と、ミッションケース(3)及びリヤアクスルケース(4)で構成し、該クラッチハウジング(2)は、中間に仕切り壁(2a)を有し、該クラッチハウジング(2)、ミッションケース(3)及びリヤアクスルケース(4)内には、各下方部分に連通孔を形成し、共通レベルの油面(16)とオイル溜り(60)を構成し、該オイル溜り(60)内のオイルを、該仕切り壁(2a)の前部に付設された油圧ポンプ(13)により、油圧作動手段に対して作動油として供給する構成において、該油圧ポンプ(13)とリヤアクスルケース(4)内の下部に配置したサクションストレーナ(10)とを油路で連通し、前記クラッチハウジング(2)内の仕切り壁(2a)より後方の内側壁と、該クラッチハウジング(2)内に支持した歯車(31)との隙間に、油面調整タンク(35)を設け、降坂走行時において、トランスミッションハウジング(1)が前傾となり、後端側を上方とする傾斜姿勢となると、該油面調整タンク(35)により、ミッションケース(3)からリヤアクスルケース(4)内のオイル溜り(60)の深さが増すように構成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
図1は第一実施例に係るトランスミッションハウジングの配管構造の側面断面図、図2はパイプで被覆したサクションストレーナの側面一部断面図である。また、図3は第二実施例に係るトランスミッションハウジングの配管構造の側面断面図である。
【0012】
図4は第二実施例に係るトランスミッションハウジングの配管構造の平面断面図、図5は第二実施例に係るトランスミッションハウジングの配管構造の油圧回路図、図6は第三実施例に係るトランスミッションハウジングの配管構造の側面断面図である。
【0013】
図7は第三実施例に係るトランスミッションハウジングの配管構造の別実施例を示す側面断面図、図8は図6におけるX−X断面矢視図、図9は図7におけるX−X断面矢視図である。
【0014】
まず、図1により、本発明に係るトランスミッションハウジングの全体構造から説明する。図1は本発明に係るトランスミッションハウジングの一実施例を模式的に示したものである。トランスミッションハウジング1は、前後に直列配列して連結されたクラッチハウジング2、ミッションケース3及びリヤアクスルケース4で構成されている。なお、ミッションケース3とリヤアクスルヶ4は一体的に構成することもできる。該クラッチハウジング2は、前後を開放して中間に仕切り壁2aを有するように構成され、後端に軸受けフレーム5が締結される。また、前記仕切り壁2aと軸受けフレーム5により後部クラッチハウジング2bが形成される。前記ミッションケース3は、前後が開放するように構成されており、前記リヤアクスルケース4の前部には壁4aを形成している。該トランスミッションハウジング1の最前部には、エンジン7が図示せぬ主クラッチを介して連結される。エンジンによる動力はトランスミッションハウジング1内の走行系とPTO系の変速装置等に伝達される。
【0015】
前記クラッチハウジング2後端に配置される軸受けフレーム5は、該クラッチハウジング2の後端内面に突設したボスに対し、突起をミッションケース4側から衝合させ、ボルト28によって該ボスに締付け固定されている。なお、該クラッチハウジング2とミッションケース4間はフランジ合せして、クラッチハウジング2側から螺合するボルト29によって締結されている。そして、該クラッチハウジング2内に配置される油圧クラッチ変速機等の前側端を前記仕切り壁2aに、後側端を前記軸受けフレーム5にそれぞれ支持させて、クラッチハウジング2内の組み立て構造を形成する。その後、油圧クラッチ変速機等を組み込んだ該クラッチハウジング2をミッションケース3に装着させる。このように、クラッチハウジング2内の組み立て構造を予め形成させることで、組み込み容易なトランスミッションハウジングの配管構造を提供することができる。
【0016】
また、該トランスミッションハウジング1を形成する前記クラッチハウジング2、ミッションケース3及びリヤアクスルケース4内下方部には、クラッチハウジング2の仕切り壁2aより後方においてオイル溜り60が構成されている。該オイル溜り60は、軸受けフレーム5と前記壁4aの各下方部分に連通孔が形成されているため、後部クラッチハウジング2b内部、ミッションケース3内部及びリヤアクスルケース4内部のそれぞれにおいて共通レベルの油面16となる。そして、このオイル溜り60内のオイルが、油圧ポンプ13によりトランスミッションハウジング1における変速装置や油圧クラッチ等の油圧作動手段に対して作動油として供給される。
【0017】
そこで、図1に示すように、トランスミッションハウジング1における前記オイル溜り60内のオイルの給油機構について以下に説明する。前記油圧ポンプ13は原動軸をポンプ軸とする内接歯車式であり、仕切り壁2aの前面に接着されている。軸受けフレーム5には上下方向に沿わせた油路51が形成され、該油路51は上端で軸受けフレーム5の前端面に、下端で軸受けフレーム5の後端面にそれぞれ開口している。また、ミッションケース3の底壁後端部に設けた肉厚部3aには、該肉厚部3aの前端面と後端面とに開口した油路52が設けられている。そして、該油路52の後端部が、前記壁4aの油路穴53を介してリヤアクスルケース4内のサクションストレーナ10に連通している。該サクションストレーナ10は前記リヤアクスルケース4の底部最後端部からトランスミッションハウジング1と略垂直方向に挿入され、リヤアクスルケース4内の底部の前後方向に横設されている。
【0018】
前記後部クラッチハウジング2b内には、吸入油路50の開口端と油路51上端の開口端に両端部を嵌合させた給油管55が設けられている。ミッションケース3内においては、肉厚部3a中の油路52前端の開口端に嵌合して接続した給油管54が配置され、該給油管54の前端部を軸受けフレーム5中の油路51下端の開口端に嵌合して接続してある。前記各給油管54、55の両端部は外径を若干縮小して、前後方向への変位を規制する環状段部を有するものとされている。また、前記肉厚部3aには油路52の分岐路52aが形成されており、該分岐路52aから取り出すオイルによってパワーステアリング機械等の油圧作動手段に供給することとしている。
【0019】
以上のようにして設置されたポンプ給油路において、トランスミッションハウジング1内のオイル溜り60のオイルは、サクションストレーナ10から油路52、給油管54、油路51、給油管55及び吸入油路50を介して油圧ポンプ13に吸入されることとなる。このような給油路をトランスミッションハウジング1内に形成することで、該給油路からの油漏れを防止し、該給油路を容易に配置することができる。更に、リヤアクスルケース4内底部にサクションストレーナ10を設けているため、トラクタ等の登坂時にサクションストレーナ10が油面の上方に突出することがないのである。
【0020】
次に、本発明に係るトランスミッションハウジングの配管構造の第一実施例について説明する。図1及び図2は、前部に開口部を有するパイプ状のケース11でストレーナ部(吸い込み部)12を被覆したサクションストレーナ10及び該サクションストレーナ10を備えたトランスミッションハウジングの配管構造について示したものである。該サクションストレーナ10は、ストレーナ部12全体をケース11で完全に覆うように構成され、ストレーナ部12とケース11の間には隙間14が形成されている。該ケース11前部(図2における左側)とストレーナ部12との間には開口部11aが形成され、該ケース11の後端はサクションストレーナ10のケースと密接して固定されて密閉されている。つまり、ストレーナ部12の前部からのみ油を吸入できる構成としている。但し、ケース11の前部外周に吸入用の孔を開口する構成とすることもできる。そして、該サクションストレーナ10は前記リヤアクスルケース4の後方からトランスミッションハウジング1と略垂直方向に挿入され、リヤアクスルケース4の底部に前後方向に横設されている。該サクションストレーナ10の後端部が該リヤアクスルケース4の後部側面に装着され、前端部が前記壁4aの油路穴53に嵌合して油路52に連通されている。
【0021】
該サクションストレーナ10が配置されたトランスミッションハウジング1においては、通常時にはオイル溜り60内のオイルは共通レベルの油面16となるが、トラクタの降坂走行時には、ミッションケース3から後部クラッチハウジング2bに斜めにオイル溜り60の油面16aが形成される。このとき、ストレーナ部12の後部に油面16aが位置する。しかし、サクションストレーナ10は、該ストレーナ部12がケース11に完全に覆われて、前部のみ開口されているため、ストレーナ部12の後部が油面16a上に突出している状態であっても、該ケース11に設けられた開口部11aは油面16aの下方に位置し、該ストレーナ部12とケース11の隙間14にはオイル溜り60内のオイルが常に充満している。
【0022】
従って、このようなトランスミッションハウジングの配管構造を備えたトラクタにおいては、降坂走行時においても、前記サクションストレーナ10が空気を吸込むことはないのである。また、該サクションストレーナ10はリヤアクスルケース4の底部に横設されているため、登坂走行時によるオイル溜り60内のオイルの油面に変更があっても、必ず油面下にサクションストレーナ10の吸い込み部があり、安全かつ確実なトラクタ等の走行を実現することができるのである。なお、機体が最大後下がりの傾斜となってもリヤアクスルケース4内にはミッションケース3側からオイルが流入するので、開口部11aが油面16aより上昇することはない。
【0023】
更に、前記ケース11の開口部11aにおいて、サクションストレーナ10の前ケース10a外周とケース11内面との間の隙間部断面積S1が、サクション最小断面積S2以上となるように確保されている。ここで、隙間部断面積S1は、前記開口部11aにおいて、前記ケース11内側の正面断面積から、サクションストレーナ10の前ケース10aの正面断面積を引いた断面積をいう。また、サクション最小断面積S2は、前記サクションストレーナ10が規定(必要)オイルを吸込むのに必要な断面積をいう。
【0024】
即ち、該ケース11に設けられた開口部11aが油面16aの下方であれば、該ストレーナ部12とケース11の隙間14にはオイル溜り60内のオイルが常に充満している。そのため、該サクションストレーナ10により吸込まれるオイル流量は、隙間部断面積S1と、サクション最小断面積S2とに依存することになる。そして、該隙間部断面積S1を、サクション最小断面積S2以上(S1≧S2)となるように構成することで、前記サクションストレーナ10内の負圧の発生を防いで、該サクションストレーナ10や前記油圧ポンプ13に過剰の負担をかけることなく、一定流量のオイルの吸込みを実行することができるのである。
【0025】
次に、本発明に係るトランスミッションハウジングの配管構造の第二実施例について説明する。図3乃至図5は、該トランスミッションハウジング1内後部のリヤアクスルケース4内であって、サクションストレーナ10前方にオイル溜り壁20を立設したトランスミッションハウジングの配管構造について示したものである。この場合、前記ストレーナ部12の外周にケース11を設けない。図3に示すように、該オイル溜り壁20は、リヤアクスルケース4の前底面より上方に左右両側壁に渡って上下中途部まで立設されている。このオイル溜り壁20の上端は機体を最大前下がりに傾斜したときの油面17bからストレーナ部12の後端が上方に出ない高さである。更に、オイル溜り壁20はリヤアクスルケース4内に形成される軸や歯車等の回動に影響を及ぼさないように構成している。リヤアクスルケース4の前部には壁4aが設けられて変速軸等を支持できるようにしており、前記オイル溜り壁20は、サクションストレーナ10と油路52を連結する挿通孔を有する他は、該壁4aや軸受けフレーム5のような各下方部分に形成された連通孔を有しない。
【0026】
このようなトランスミッションハウジングの配管構造を形成すると、トラクタ等が平面走行時にはトランスミッションハウジング1本体は水平となり、後部クラッチハウジング2b内部、ミッションケース3内部及びリヤアクスルケース4内部のそれぞれにおいて共通レベルの油面17となるが、降坂走行時にトランスミッションハウジング1本体が著しく前傾となり、トランスミッションハウジング1の後端側を上方とする傾斜姿勢をとったとき、前記油面17が油面17aと17bのように変更される。つまり、ミッションケース3から後部クラッチハウジング2bにオイル溜り60の深さが増すように、共通レベルの油面17aとなり、一方、リヤアクスルケース4内部においては前記オイル溜り壁20によりオイル溜り20aが形成される。
【0027】
即ち、前記オイル溜り壁20により形成されたオイル溜り20a内であって、油面17bの下方にサクションストレーナ10を配置することで、該サクションストレーナ10が空気を吸込むことがないのである。そして、該サクションストレーナ10はリヤアクスルケース4の底部に横設されているため、登坂走行時によるオイル溜り60内のオイルの変更によっても、必ず油面17bの下方にサクションストレーナ10があり、安全かつ確実なトラクタ等の走行を実現することができるのである。
【0028】
そして、図4に示すように、エンジン7の出力軸よりプーリーやベルト等を介して油圧ポンプ13が駆動され、該油圧ポンプ13の駆動軸に電磁クラッチ21を介して給油ポンプ24の駆動軸が連結されている。該電磁クラッチ21は制御回路9と接続され、該制御回路9には傾斜センサー45が接続されている。一方、前記給油ポンプ24の吸入側は配管22を介してミッションケース3の一側面下部と連通されている。前記給油ポンプ24からはトランスミッションハウジング1の外縁に沿うように設けられたリターン配管23が延設されている。該リターン配管23は、途中で二つに分岐され、両他端が左右のリヤアクスルハウジング6R・6Lの車軸側先端より前記トランスミッションハウジング1内後部のリヤアクスルケース4内に導入されている。
【0029】
ここで、図5に示した油圧回路図について説明する。本実施例においては、エンジン7の動力により駆動される4つの油圧ポンプが備えられている。油圧ポンプ13は、前後進切替え装置の油圧クラッチ70F・70R等に油圧を供給する。該前後進切替え装置用のバルブ機構76においては、前記油圧ポンプ13の駆動によりサクションストレーナ10を介して作動油が吸入され、該油圧ポンプ13の吐出油路77から、油路遮断弁78、減圧弁79、及び方向切換弁80を介して油圧クラッチ70F・70Rへ圧油を供給可能としている。また、油圧ポンプ40は、左右の前輪71を回動して旋回させるパワーステアリング機構72の切換弁73へと圧油を供給可能とする。なお、余剰オイルは、回路74を介して、高低速切替え装置の油圧クラッチ等に供給される。油圧ポンプ41は、トラクタに付設された外部アクチュエータの駆動回路75へと圧油を供給可能とする。
【0030】
給油ポンプ24は、前述のように、電磁クラッチ21を介してエンジン7による動力が伝えられ、作動油が配管22を介して給油ポンプ24に吸い込まれ、該給油ポンプ24より前記リターン配管23を介してリヤアクスルケース4内へ作動油を供給する。つまり、トラクタ本体が予め設定した傾斜角を越えて前方傾斜した場合に、センサー4からの信号が制御回路9に送信され、該制御回路9は電磁クラッチ21をONして、クラッチが「接」となり、エンジン7からの動力が前記給油ポンプ24に伝えられる。そして、該給油ポンプ24によって作動油が、配管22を介して給油ポンプ24に吸い込まれ、リターン配管23に吐出されるのである。
【0031】
即ち、このようなトランスミッションハウジングの配管構造を備えたトラクタにおいては、降坂走行時に予め設定した傾斜角を越えて前方傾斜した場合には、前記給油ポンプ24により、ミッションケース3内のオイルが前記リターン配管23を介してリヤアクスルハウジング6R・6Lの車軸側先端から前記オイル溜り20a内に供給されることになる。従って、前記オイル溜り20a内のオイルが該降坂走行時においても常時補給されるので、前記サクションストレーナ10は必ず油面17bの下方に配置され、空気を吸込むことがないのである。更に、オイルが前記リターン配管23を経てオイル溜り20aに供給されるまでの間に、該オイルの消泡を図ることができ、油圧の精密制御等の妨げとなり得る油路内の空気を減少させ、トラクタ等の作業車両の安全かつ確実な降坂走行を実現することができるのである。尚、常時電磁クラッチ21をONにするスイッチを設けることもできる。
【0032】
次に、本発明に係るトランスミッションハウジングの配管構造の第三実施例について説明する。図6乃至図9は、後部クラッチハウジング2bの内壁と歯車との隙間に油面調整タンク35.36を設けたトランスミッションハウジングの配管構造について示したものである。まず、図6と図8とに示したトランスミッションハウジングの配管構造について説明する。後部クラッチハウジング2bには、原動軸33上に遊嵌設置される歯車31や中間軸34上に遊嵌設置される歯車32が形成されている。そして、前記歯車31に接触しないように、該歯車31と後部クラッチハウジング2bの内部上側面との間に、油面調整タンク35が固着されている。
【0033】
該油面調整タンク35を備えたトランスミッションハウジングの構造を有するトラクタが、降坂走行時において著しく前傾となり、トランスミッションハウジング1の後端側を上方とする傾斜姿勢となると、油面18が油面18aのように変更される。この油面18aは、ミッションケース3から後部クラッチハウジング2bにオイル溜り60の深さが増すように、該後部クラッチハウジング2b内部と該ミッションケース3内部において共通レベルとなる。
【0034】
そして、前記油面調整タンク35内には、トランスミッションハウジング1内のオイル溜り60のオイルは出入りしないため、油面調整タンク35の体積分に相当するオイルが押しのけられ、該油面調整タンク35を配置しない場合の油面15aよりもオイルレベルが上昇する。従って、前記サクションストレーナ10のストレーナ部12が油面18aの下方にくるように、該油面調整タンク35を配置することで、該サクションストレーナ10が空気を吸込むことがないのである。
【0035】
尚、該油面調整タンク35は内部にオイルが入り込まないように形成されていればよく、エアタンクであっても固体状に固められたものでもよい。また、該油面調整タンク35は前記後部クラッチハウジング2b上部に形成されるものであるが、該後部クラッチハウジング2b内には、給油管55等が配置されていることもあり、該後部クラッチハウジング2bの形状に合わせて形成することができる。更に、該油面調整タンク35は、後部クラッチハウジング2b内側面等に固着させる必要は無く、フロートとして配置してもよい。
【0036】
また、図7と図9とに示したトランスミッションハウジングの配管構造においては、前記後部クラッチハウジング2bには、該後部クラッチハウジング2bの原動軸33上に遊嵌設置される歯車31と、中間軸34上に遊嵌設置される歯車32に接触しないように、該歯車31・32を囲むようにして油面調整タンク36が配置されている。
【0037】
該油面調整タンク36内には、トランスミッションハウジング1内のオイル溜り60のオイルは出入りしないため、該油面調整タンク36を備えたトランスミッションハウジングの配管構造を有するトラクタが、降坂走行時において著しく前傾となり、トランスミッションハウジング1の前端側を上方とする傾斜姿勢をとったとき、油面19が油面19aのように変更される。該油面19aは、前記油面調整タンク36の体積分に相当するオイルが押しのけられるため、該油面調整タンク36を配置しない場合の油面15aよりもオイルレベルが上昇する。従って、前記サクションストレーナ10のストレーナ部12が油面19aとなるように、該油面調整タンク36を配置することで、該サクションストレーナ10が空気を吸込むことがないのである。なお、前記油面調整タンク35・36は補助作動油タンクとしたり、燃料タンクとしたり、冷却水タンクとしたり、ウォッシャー液用タンク等としたりすることができる。
【0038】
更に、該油面調整タンク36は、バッフルプレートとして用いることが可能である。そして、該バッフルプレートによって、潤滑油及び作動油の粘性による前記歯車34の攪拌ロスを低減することができる。即ち、油面調整タンク36に切り欠き部36aを設けて、該油面調整タンク36内のオイルを排出し、歯車34の攪拌ロスを低減させるためのバッフルプレートとして、該油面調整タンク36を機能させることができるのである。
【0039】
また、トランスミッションハウジング1は、直列配列したクラッチハウジング2、ミッションケース3及びリヤアクスルケース4で構成し、該クラッチハウジング2は、前後を開放して中間に仕切り壁2aを有し、後端に軸受けフレーム5を締結固定し、該仕切り壁2aと軸受けフレーム5により後部クラッチハウジング2bを形成し、前記ミッションケース3は前後を開放し、前記リヤアクスルケース4は前部に壁4aを形成し、前記クラッチハウジング2、ミッションケース3及びリヤアクスルケース4内には各下方部分に連通孔を形成し、共通レベルの油面16とオイル溜り60を構成し、該オイル溜り60内のオイルを、該仕切り壁2aの前部に付設された油圧ポンプ13により、油圧作動手段に対して作動油として供給し、前記軸受けフレーム5には上下方向に沿わせた油路51を形成し、前記後部クラッチハウジング2b内において、該仕切り壁2aに穿設した吸入油路50の開口端と、該軸受けフレーム5の油路51の開口端に両端部を嵌合させた給油管55を設け、前記ミッションケース3の底壁後端部に設けた肉厚部3aに、前端面と後端面とに開口した油路52を穿設し、該ミッションケース3内においては、該肉厚部3a中の油路52前端の開口端に嵌合接続した給油管54を設け、該給油管54の前端部を、該軸受けフレーム5の油路51の開口端に嵌合接続し、該油路52の後端部を、前記リヤアクスルケース4の壁4aの油路穴53を介してリヤアクスルケース4内に配置したサクションストレーナ10に連通し、該サクションストレーナ10は前記リヤアクスルケース4の底部最後端部から挿入し、該リヤアクスルケース4内の底部に前後方向に横設し、前記トランスミッションハウジング1内のオイル溜り60のオイルを、サクションストレーナ10から油圧ポンプ13に吸入するので、該給油路からの油漏れを防止し、該給油路を容易に配置することができる。更に、リヤアクスルケース4内底部にサクションストレーナ10を設けているため、トラクタ等の登坂時にサクションストレーナ10が油面の上方に突出することがないのである。
【0040】
また、前記サクションストレーナ10をケース11で覆い、該ケース11の前部に開口部11aを設けたので、トラクタの車体が降坂路で前傾した場合にストレーナ部が油面上に露出しても、該サクションストレーナから油路内に空気が混入することを防ぐことができる。
【0041】
また、前記ケース11をパイプ状とし、該ケース11とサクションストレーナ10との隙間部断面積を、サクション最小断面積以上としたので、該パイプを設けたことによる負圧の発生を抑えることができる。
【0042】
また、前記リヤアクスルケース4内の、該サクションストレーナ10の前部位置にオイル溜り壁20を立設したので、トラクタの車体が降坂路で前傾した場合に、該オイル溜り壁によって形成されたオイル溜り内の油面下にサクションストレーナのストレーナ部を配置することで、該サクションストレーナから油路内に空気が混入することを防ぐことができる。
【0043】
また、前記オイル溜り壁20より前部のトランスミッションハウジング1内に給油ポンプ24の吸入配管を連通し、該オイル溜り壁20より後部のトランスミッションハウジング1内にリターン配管23を連通し、該給油ポンプ24には、電磁クラッチ21を介して動力を伝達し、該オイル溜り壁20より前のトランスミッションハウジング1内の作動油を吸引し、前記リターン配管23を介して、該オイル溜り壁20より後部のリヤアクスルケース4内へ作動油を供給し、トランスミッションハウジング1が予め設定した傾斜角を越えて前方へ傾斜した場合に、前記電磁クラッチ21をONして、給油ポンプ24を作動させるので、ミッションケース内の歯車駆動による攪拌作用によって作動油に泡立ちが生じた場合であっても、該リターン油路を経由して前記オイル溜り壁によって形成されたオイル溜りに補給された作動油をサクションストレーナが吸引するまでの時間を、該オイル内の消泡のために費やすことができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
トランスミッションハウジング(1)を、直列配列したクラッチハウジング(2)と、ミッションケース(3)及びリヤアクスルケース(4)で構成し、該クラッチハウジング(2)は、中間に仕切り壁(2a)を有し、該クラッチハウジング(2)、ミッションケース(3)及びリヤアクスルケース(4)内には、各下方部分に連通孔を形成し、共通レベルの油面(16)とオイル溜り(60)を構成し、該オイル溜り(60)内のオイルを、該仕切り壁(2a)の前部に付設された油圧ポンプ(13)により、油圧作動手段に対して作動油として供給する構成において、該油圧ポンプ(13)とリヤアクスルケース(4)内の下部に配置したサクションストレーナ(10)とを油路で連通し、前記クラッチハウジング(2)内の仕切り壁(2a)より後方の内側壁と、該クラッチハウジング(2)内に支持した歯車(31)との隙間に、油面調整タンク(35)を設け、降坂走行時において、トランスミッションハウジング(1)が前傾となり、後端側を上方とする傾斜姿勢となると、該油面調整タンク(35)により、ミッションケース(3)からリヤアクスルケース(4)内のオイル溜り(60)の深さが増すように構成したので、トラクタの車体が降坂路で前傾した場合に、トランスミッションハウジング内のオイルが前方に移動しても、該油面調整タンクの体積分に相当する油面が上昇する。
そのため、該サクションストレーナのストレーナ部を油面下に配置することで、該サクションストレーナから油路内に空気が混入することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例に係るトランスミッションハウジングの配管構造の側面断面図。
【図2】 ケースで被覆したサクションストレーナの側面一部断面図。
【図3】 第二実施例に係るトランスミッションハウジングの配管構造の側面断面図。
【図4】 該第二実施例に係るトランスミッションハウジングの配管構造の平面断面図。
【図5】 該第二実施例に係るトランスミッションハウジングの配管構造の油圧回路図。
【図6】 第三実施例に係るトランスミッションハウジングの配管構造の側面断面図。
【図7】 該第三実施例に係るトランスミッションハウジングの配管構造の別実施例を示す側面断面図。
【図8】 図6におけるX−X断面矢視図。
【図9】 図7におけるX−X断面矢視図。
【符号の説明】
1 トランスミッションハウジング
2 クラッチハウジング
2b 後部クラッチハウジング
3 ミッションケース
4 リヤアクスルケース
10 サクションストレーナ
11 ケース
12 ストレーナ部
13 油圧ポンプ
16 油面
16a 油面
54・55 給油管
60 オイル溜り
Claims (1)
- トランスミッションハウジング(1)を、直列配列したクラッチハウジング(2)と、ミッションケース(3)及びリヤアクスルケース(4)で構成し、該クラッチハウジング(2)は、中間に仕切り壁(2a)を有し、該クラッチハウジング(2)、ミッションケース(3)及びリヤアクスルケース(4)内には、各下方部分に連通孔を形成し、共通レベルの油面(16)とオイル溜り(60)を構成し、該オイル溜り(60)内のオイルを、該仕切り壁(2a)の前部に付設された油圧ポンプ(13)により、油圧作動手段に対して作動油として供給する構成において、該油圧ポンプ(13)とリヤアクスルケース(4)内の下部に配置したサクションストレーナ(10)とを油路で連通し、前記クラッチハウジング(2)内の仕切り壁(2a)より後方の内側壁と、該クラッチハウジング(2)内に支持した歯車(31)との隙間に、油面調整タンク(35)を設け、降坂走行時において、トランスミッションハウジング(1)が前傾となり、後端側を上方とする傾斜姿勢となると、該油面調整タンク(35)により、ミッションケース(3)からリヤアクスルケース(4)内のオイル溜り(60)の深さが増すように構成したことを特徴とするトランスミッションハウジングの配管構造。
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