JPS60233167A - 透明導電性樹脂塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はカオリナイト粉末粒子の表面に導電性物質が被
覆された板状粒子導電性粉末を含有した透明導電性樹脂
塗料に関する。

〔従来技術〕

□従来高分子樹脂製品である合成繊維、フィルム、板状
等は、電気抵抗が非常に高（，１（１１怠〜１０１＠Ω
／口もしくはそれ以上の高抵抗値を有する。このため、
摩擦帯電圧が非常゛に高く静電気による電撃、引火、粉
塵の付着等が発生し、例えば、合成繊維においては人体
へのまつわシ付□さらには半導体素子の包装材料素子の
製造ラインの材料等では電撃によシ素子の破損が生じる
　□などその用途が限定されている現状にある。　□こ
のような樹脂の帯１電を除去する方法として、□カーボ
ンブラック金属等の良好な粉末（繊維状　□を含む）を
樹脂へ混在させる等の手法が提案さ　゛れている。しか
しながら、これらは、光学的に不透明であるため樹脂の
有する透明性あるいは　：色調を大きく損なうととにな
り好ましく□ない。

とのた゛め透明”性□や色調が損われないようにするた
めに、混入する粉末が光を吸収しない白色を有し、かつ
屈折率が樹脂の屈折率よりもかなシ大きく、粉末の粒径
が可視光の波長よりも小さい１２　ｐｍ　以下め“導電
性超微粒子を混在させ゛た　“帯電防止用塗料が特開昭
５８−２０３’６’６０号公報で提案されてＣる。

との発明の特徴は導電性粉末を超微粒子化す′ることに
より透明導電体を得ることにあるが、微粉末の粒径がα
２μを超えると可視光′の散乱　；が多くなるために！
径の制御が重要である。しか１．ながら粒径α２μｍ以
下の超微粒子化は現在までのところ容易に製造できるに
は至っておらず、コスト的にも高価となシ問題も多い。

〔発明の目的〕

本発明の目的は特定の無機粉末粒子の表層に導電性物質
を被覆させた粉末を用いることにより、無機粉末粒子の
超微粒子化を行なうことなく、安価で、かつ透明性及び
導電性の優れた透明導電性樹脂塗料を提供することにあ
る。

〔発明の構成〕

本発明は板状晶であるカオリナイト粉末の表面層に少な
くとも、酸化インジウム系もしくは酸化スズ系の導電性
物質を被覆してなる導電性粉末を１０〜８５重量％含有
したことを特徴とする透明導電性樹脂塗料である。

本発明の透明導電性樹脂塗料の特徴は、板状晶であるカ
オリナイト粉末の表面層に導電性物質を被覆させた粉末
を樹脂と混在させた点にあシ、以下に示すような効果を
有するものであム（３） （１）樹脂の屈折率は１．４〜１７であることから、樹
脂の屈折率とｔ”Ｌ　ｆｆ同じである板状晶カオリナイ
ト粉末（屈折率１．５　ｙ　）を樹脂と混合しても光透
過性を妨げない。

（２）酸化インジウム系や酸化スズ系の導電性粉末の比
重はかなり大きい（比重６〜７程度）が、カオリナイト
粉末（比重２．２）の表層部に酸化インジウム系または
酸化スズ系の導電性薄膜を被覆することにより、比重が
小さい、すなわち樹脂との比重差の少ない導電性粉末が
得られる。

（３）六角偏平板状晶を有するカオリナイト（は、該粉
末）を導電性物質で被覆して後に所定の添加量で樹脂と
混在させ塗膜を形成させると、カオリナイトが板状であ
ることから一方向に配向し易く、シかも粒子同志が少な
くとも一部で電なシ合う状態となり、あたかもカオリナ
イトによる連続層が形成されるとと表って、接触電気抵
抗は小さくなる。従って樹脂への粉末の添加量を従来の
ものに比べ大幅に低減（４） することができる。

上述のような特徴、効果を有する本発明を１つの具体的
な製造法を例示して詳細に説明する。

本発−に用いるカオリナイトは、カオリン族の一つであ
り板状晶を有する焼成、もしくは未焼成のものをいう。

このカオリナイトは通常２００〜７００　Ｐｍ　の大き
な粒子径を有するため塗料とするのに不向きである。し
たがってボールミル等により粉砕し平均粒子角を１０μ
ｍ、程度以下に破砕したものを用いるのが望ましい。

さらに本発明の塗料を合成繊維、等の被覆に使用する場
合においては、カオリナイトの平均粒子径を５　ｐｍ　
とするのが好ましい。

上記カオリナイト粉末は、例えばアルコール中に分散さ
せ、塩化第２スズと塩化アンチモン又は塩化インジウム
と塩化第２スズを加えて加熱し、アルコールを蒸発させ
、さらに２００〜７００℃で加熱酸化処理を実施し、粒
子表面に酸化スズ系又は酸化インジウム系の導電性被膜
を有するカオリナイト粉末を得る。

本発明においては上記導電性被膜の厚みは特に限定され
るものではないが、２００Ｘ〜１ｏｏｏｉ・程度が好ま
しい。

このようにして得られた粒子表面に導電性被膜を有する
カオリナイト粒子は１−〜１０４０１の優れた導電性を
有する。

本発明において塗料化するための樹脂はアクリル系、オ
レフィン系、アミド系、ポリエステル系、ウレタン系、
エポキシ系、カーボネート系等通常の樹脂をいう。これ
ら樹脂を塗料化するために各種溶剤に混合し上記粉末を
添加混合することによって塗料化する。この場合塗膜と
して透明性および導電性を併せもつものとして種々検討
の結果、前記粒子表面に導電性被膜を有するカオリナイ
ト粉末を上記樹脂中に１　ｏ＝ｅ　５重量％、好ましく
は５０〜８５重量％含有させることによって優れ、た特
性を得ることができる。

表お“、目的によっては粉末の分散性を高めるために界
面活性剤を添加することもできる。

以下本発明を実施例により説明する。

実施例１ ６角板状晶を有するカオリナイトをボールミルにより粉
砕し平均粒子径１５μｍの粉末を得た。該粉末１ｋｇを
エチルアルコール液１０００偲へ投入しボールミルにて
攪拌した。次いで、塩化第２スズ五８ｋｇ、と三塩化ア
ンチモン１６６ｆを投入し、４０℃の温度で全体が均一
に混ざるように溶解分散し゛た。

アルコールを蒸発させるために１００℃の温度で加熱し
固化させた。次に２００℃の温度で３０分間熱処理し、
つづいて７００℃で１時間酸化処理を行にった。さらに
ボールきルにて粉砕し平均粒子径α６μｍ電気抵抗４０
０個の優れた粉末を得た。

上記粉末とポリメチルメタクリレート粉末を前者が４５
重量％含まれるように混合し、トルエンに溶解分散させ
塗料化した。

この塗料を透明なポリメチルメタクリレート板上に５μ
ｍの膜厚と寿るように撒布した。得られた板の表面電気
抵抗は１０４Ω１０であり、光透過率は波長６５　Ｓ　
ｎｍ　で８５チであり、透明性に優れかつ帯電防止効果
も充分であった。

なお、本発明の粉末はＸ線光電子分光法（ＥｓＯム７５
０　高滓製作所製）およびＸ線マイクロアナライザーに
よる測定の結果平均粒径０．５ｐｍのカオリナイト表面
層に導電性物質である８　ｎ　０１　（Ｂ　ｂ　）が約
５０ＯＡの厚さで被覆されていることを確認した。

実施例２ 実施例１と同一の平均粒子径を有するカオリナイト１ｋ
ｇをアセトン１Ｑ　Ｑ　ＱｅＣ中に分散させた。

そして塩化インジウム＆７ｆ、塩化第２スズを１１０ｆ
を加えて溶解攪拌し、８０℃の温度で蒸発固化させた。

次いで２００℃、３０分間乾燥し５００℃で１時間酸化
熱処理を行なった。

該粉末をボールミルにて粉砕し、平均粒子径０．６μｍ
の粉末を得た。

該粉末を架橋型ポリエステル樹脂モノマーに対して３５
重量％混入分散しローラコータ一方式によシ２００デニ
ールのポリエステル繊維表面へ厚さ５μｍで付着させ、
重合固化させた。

得られた繊維の表面抵抗は８　Ｘ　１０７Ωと喪好々帯
電防止効果を有し、繊維の着色もほとんど認められなか
った。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）板状晶であるカオリナイト粉末粒子の表面に、少
   なくとも酸化インジウム系、もしくは酸化スズ系の導電
   性物質が被覆された導電性粉末を１０〜８５重量％含有
   することを特徴とする透明導電性樹脂塗料。