JPS6023271Y2 - 自転車用チエ−ン掛け - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自転車、特に多段変速機付きの自転車に於い
て、分解収納時などに弛んだチェーンを引掛けておく為
のチェーン掛けに関する。

最近、収納や携帯などに便利なように車輪を外して、自
転車を簡単に分解できるクイックレリーズ機構を有する
自転車が特に多段変速機付のスポーツ車などに増えてい
る。

ところが、この種の自転車では後輪を外すと、チェーン
が弛み、この弛んだチェーンが車体を傷付けたりする。

この為、従来は、車体シートステーの内側にチェーン掛
けを取付けて、後輪を外した後の弛んだチェーンをこれ
に引掛けておけるようになっている。

しかし、従来のチェーン掛けは車体シートステーの内側
に溶接によって完全一体に固着されているから、製造時
に面倒でコストのかかる溶接作業を必要とする上に、溶
接時の加熱によりシートステーに強度低下や歪が発生し
、加えて、チェーンを掛ケタ時にチェーンとシートステ
ーとが接触し、シートステーの塗装が剥がれ、外観体裁
を悪くするなどの欠点があり、且つ従来のチェーン掛け
は完全固定であるから、変速時のチェーン移動の際など
に邪魔になるなどの欠点があった。

本考案はこのような欠点を解消したチェーン掛けを提供
せんとするもので、その特徴は、自転車の車体のリアー
エンドにピン支持具をネジ止め固定し、このピン支持具
にチェーン引掛は用スライドピンを出没摺動自在に取付
け、且つ、スライドピンにバネを作用させて、没入方向
への力を付与し、チェーン引掛は時にはバネ圧に抗して
スライドピンを突出させ、不使用時にはバネ圧によって
自動的にピンが没入するようにしたことにある。

以下に本考案のチェーン掛けの実施例を図面について説
明する。

１はシートステー、２はチェーンステー、３はリアーエ
ンドであり、自転車の後輪支持部の構造は通常図面によ
うになっている。

リアーエンド３には取付部４が形成され、ここにはネジ
孔５が設けられている。

この取付部４にはピン支持具６がボルト７によって固定
される。

１２はピン支持具６に形成されたボルト孔である。

ピン支持具６にはピン摺動孔８が形成されており、ここ
にスライドピン９が摺動自在に嵌装されている。

スライドピン９の先端にはフランジ部１０が形成されて
いる。

このフランジ部１０でチェーンＡを引掛けうるようにな
っている。

またスライドピン９の後端とピン支持具６との間にはバ
ネ１１が介装されていて、このバネ１１の作用によりス
ライドピン９は常時没入方向への付勢力を受けている。

従って、チェーンＡを引掛ける際には、第２図のように
スライドピン９を押出し、その先端のフランジ部１０で
チェーンＡを支持するようになし、またチェーンＡを離
すと、スライドピン９はバネ１１の作用により自動的に
第３図の状態に引込む。

Ｂはフリーホイルである。第４図はリアーエンド３に取
付部４が形成されていない場合に使用するもので、ピン
支持具１３には取付用の溝１５が形成されており、リア
ーエンド３への取付時にはこの溝１５にリアーエンド３
の一部を嵌入させ、ネジ孔１４にビス１６を螺入させて
締付け、リアーエンドを挾み付けて、固定するものであ
る。

以上の如く、本考案のチェーン掛けは、リアーエンドに
ネジ止めする方式であるから、従来のような面倒な溶接
作業を必要とせず、強度低下や熱応力による歪の生ずる
ことがなく、どのような自転車にでも簡単に取付けるこ
とができる。

また、特に第４図の実施例のものでは、リアーエンドに
取付部などの形成されていないものにも容易に取付ける
ことができ、現在使用中の自転車にでも取付けることが
できる。

更に本考案のチェーン掛けは日没自在になっており、且
つ、バネの作用で不使用時には自動的に引込むので、変
速時のチェーンの移動の邪魔になることがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案のチェーン掛けの実施例を示し、第１図は
リアーエンドへの取付状態の側面図、第２図はチェーン
引掛は状態の断面図、第３図はチェーン離脱状態の断面
図、第４図は他の実施例の断面図である。 １・・・・・・シートステー、２・・・・・・チェーン
ステー、３・・・・・・リアーエンド、４・・・・・・
取付部、５・・・・・・ネジ孔、６・・・・・ゼン支持
具、７・・・・・・ボルト、訃・・・・ピン摺動孔、９
．・・・・・・スライドピン、１０・・・・・・フラン
ジ部、１１・・・・・・バネ、１３・・・・・・ピン支
持具、１４・・・・・・ネジＬ １５−−−−−一溝
、１６・・・・・・ビス。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ チェーン引掛は用スライドピン９をピン支持具に出
   没摺動自在に取付け、且つ、スライドピン９にはバネ１
   １を用させて、没入方向への力を付与し、このピン支持
   具を車体のリアーエンドにネジ止めするようになしたこ
   とを特徴とする自動車用チェーン掛け。 ２ リアーエンドに形成された取付用ネジ孔５にピン支
   持具６をボルト７によって固定するようになした前記実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の自転車用チェーン掛
   け。 ３ ピン支持具１３に取付用溝１５を形成腰この溝にリ
   アーエンドを嵌入させ、ビス１６でリアーエンドを挾み
   付けてピン支持具１３をリアーエンドに固定するように
   した前記実用新案登録請求の範囲第１項記載の自転車用
   チェーン掛け。